『鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
おれは弱い。
今回の一連の事件ではっきりと証明された。
地元の神話を信じたことが始まりだった。その神話の神を自分は尊び、そして憧れた。
でも最近来た余所者にあたる人間が、その神と仲良くなって、最終的に神を従えた。
嫉妬した。焦った。憤怒した。
理不尽な理由なのに余所者にやつ当たった。
そんなことをしたおれ自身に腹が立った。
心の闇がどんどんおれをやさしく包んでいくような感覚に少しの嫌悪を抱いたのに、抵抗しようとしない。できなかった。
おれは弱い。
言えなかった。
行動できなかった。
コントロールできなかった。
あの余所者には、笑顔と愛想を振りまいて。
「ねぇ、アオ!」
_2023.11.3「鏡の中の自分」
鏡の中の自分はいつも笑顔
メイクも完璧でいい顔してる。
いつもいい顔でいれたらいいのに
鏡の中の自分が美しくて羨ましい
もっともっと現実でも美しくなれたらいいな
─────『鏡の中の自分』
「鏡の中の自分」
最近、白髪が増えてきてしまったことが悩みのひとつである。
年齢的に仕方がないこととして受け入れてはいる。
そうは言っても、出来る限りの処理をしていきたい。
染めるほどの量ではないため、自分で小さいハサミを使いカットしている。
前髪やサイドは切りやすいが、後頭部はかなり技術が必要とされる。
抜いてしまう方が楽ではあるが、後々ハゲの原因となるのが怖い。
今日も白髪の処理に奮闘している自分が鏡に映る。
大変だが、長く延びた白髪を根本からキレイにカットできたときは、何とも言えない満足感が得られる。
鏡の中の自分
私の心臓から
右に8cm
やや上に5cm
そこに秘密を
隠してる
鏡の中の自分
生きたい時に生き
死にたい時に死んどく
それを許して
わがままという
本当の自由を
そこだけに秘めとく
誰からも何も言われず
存在すら知られず
サンクチュアリと呼び
檻の中に自由を与えた
活きてる熱と
死にそうな氷の
混在を許す場所
手をのばす勇気と
手を引っ込める許しが
笑ってお茶する場所
指し示しがない
すべてがフリーの確約
だから素直さが
顔を出して
本当はこう思うが
言葉として出せる
それを映した私が
そう言えない今を
取り繕る言葉で
ごまかして不器用に
笑い崩れていく
鏡の中の自分
鏡の中に映る自分は醜い。
どの面を下げて生きている?
生きていいと誰が言った?
ため息と共に問いかける。
鏡の中の自分は困り顔。
生きちゃだめって誰が言ったの?
この顔じゃ生きるのは難しい?
浅い呼吸で問いかける。
毎朝毎朝の問答に、鏡の外から声がする。
生きていてもなんの仕事もしない穀潰し。
生きていてもなんの役にも立たないクズ。
やっぱり、誰かに許可がほしい。
でないと安心して生きられない。
鏡の中の
鏡の中のあなたは、私の不満をストレートに伝える。
「シミ増えたね、歯並び悪いね、デコ広いよ…」
外見的コンプレックスをすぐに言ってくるから、私も自信がなくなり、嫌なとこばかりを見るようになっちゃた。
幼稚園児くらいの頃はあなたは、そんなことしなかったのに。もっと仲良くできていた感じがする。
一体、いつからあなたと私は嫌なことばかりを言いあうようになったのか。きっと、私からだよね。ごめんね。他人と比較し、劣等感のはけ口に、あなたを使ってしまっていた。ごめんね。
また昔みたく、仲良く過ごしたいな。
鏡の中のあなたを愛せるのは、私だけだ。
「お前は誰だ?」
鏡の中の自分に問いかけてみた。
聞いたことはないか? 鏡に映った自分にそう問いかけ続けると狂ってしまうという都市伝説。
最近仕事も辞めてしまって、やらなきゃいけないことはいろいろあるものの、やる気も起きないし、でも時間はあるからって、ちょっと試してみたんだ。
まぁ予想通りだよ。アホらしい。
特に何も起きない。
でもせっかくだから、毎日続けてみたんだ。日課のように。
いつも結果は同じ。鏡の中の自分は、こっちを見つめてくるだけ。
……あれ?
なんでこいつこっち見てんだ。違う。いいのか。あれ?
いや待て。お前は誰だ? 鏡の中に知らない人がいる。知らない? 違う。鏡の中だから俺に決まってるだろう。
気付けば視線が気になるようになっていた。いつも見られている。監視されている。
鏡を覗く。見ている。
違うって。何も変わってない。何も起きてない。何だよ。その手に持った金鎚は何だ。
何か壊れるような大きな音がした。
鏡にはバラバラになった(おそらく)自分が映っていた。
『鏡の中の自分』
私と全く同じ顔。同じ表情。同じ動き。
鏡の中にいる私も生きているみたい。
私が泣いていたらあなたも泣くの?
それとも笑って慰めてくれるの?
私が死んだらあなたも存在しなくなるの?
鏡の世界ででも死んじゃうの?
今日も鏡の中にいる自分に向かって笑う。
「あなたは誰なの」と呟きながら。
#鏡の中の自分
今日行けば休み
今日行けば休み
今日行けば休み
三連休、何それ美味そう。
鏡の中の自分にほくそ笑んで励まし合う
「鏡の中の自分」
鏡の中の私は
いつもわたしをみている
だけどわたしには
一番「いい顔」しかみせない。
本当に知りたいのは
わたしは あなたに
いつもどんな顔でいるのか
迷いや気づきや哀しみや戸惑いすら
どの瞬間もあなたへの想いがまずあって
その上に表情が乗っていることを。
わたしの心の芯の部分を つまり
本当のわたしを あなたにだけは
知ってほしいから。
「鏡の中の自分」
笑顔
自分と真逆の位置にいる存在でも
何もかも真逆とは限らないが
こちらが微笑みかけても
薄ら笑いしか返してこないような奴は
ろくなやつではない
※鏡の中の自分
#鏡の中の自分
好きじゃなかった。美人でもないし、デブだし、胸もない。全てがあったなら(お金も要るな)、コスプレがしたかった!
画才、文才、演技力…容姿より欲しい物の方が多いかな。でも美人に生まれついたことが解らないよ。ただ、美人が鏡に写ってる方が見る気になる( ̄∇ ̄)
鏡の中の自分╱11月3日 金曜日
ふと、考えることがある。
鏡の中の自分も、現実の私のように恋をしていたり、普通の生活を送ったりしているのだろうか。
鏡を見ないと鏡の中の自分に会うことはできない。
鏡を見ていない間の時間、向こうでは何が起こってるんだろう?
そもそも、鏡の中にはもう1人の私がいるのか?
いたとして、鏡の中の自分と現実の私の性格が正反対だったりするのだろうか。
そう考えると面白いなって思う。
某ゲームRS二次創作
ノエルさんまたね〜
お疲れ様です では、また
ふう…
持ち回り当番の見回りを終えたノエルはまだ仲間達の元に戻るには幾分早いかと思いたつ
近くの小さな池のほとりにふらりと近寄った
澄み切った池に映る自分を見る、「ノエルさん」と呼ばれた切れ長の目に穏やかな表情をたたえた自分が映っている
この世界は・・・
サーッと風が立ち水面が揺れ、水面がまた違う自分を映し出した
ターム族や蟻の女王様々な巨大モンスター達との戦いの果てに培ったのか或いは遥か昔からあった自分なのか戦と血を求めている残虐な自分、慈悲を喪った冷酷な自分
自分にはまた真逆の一面があるのだ
この世界は━、退屈だ
己の中にざわめき立つ殺気
暫く時間が過ぎゆくと池はまた静寂を取り戻していた
ノエルもやにわに沸き上がる殺気を鎮めるとすっかり平静を取り戻した、穏やかな表情の青年の姿が水面に映し出される
戻ろう仲間達の元へ━
七英雄、他の何者よりも大切な戦友達が待っている
ノエルは暖かな陽光が作り出す長閑な空間に背を向けると転移術式が作り出した暗く冷たい深淵の闇に包まれてゆく
水面はただ静かに普遍の輝きを放っていた
「鏡の中の自分」
〜鏡の中の自分〜
鏡は正直だ
自分の感情がそのまま映し出されるから
こんなに悲しんでるんだなって分かる
自分が思っている以上に心は我慢してるって
もう我慢しないでいい
余裕があるぐらいゆとりを持とう
そのためには手放していこう
ネコがあくびした。
ぼくもまねして一緒にあくびする。
ふと見えた鏡の中の自分と目が合って、
寝グセだらけのその顔がすごく間抜けで、
思わず吹き出してしまった。
ネコは驚いてぼくの事をジっと見てた。
「ごめんね」って手を伸ばすと
鼻先を擦り付けてきてゴロゴロと喉をならした
その姿が可愛くてぼくはまた大笑いする。
そんな何気ないしあわせをぼくは噛み締めながら
またいつもと変わらぬ今日をはじめる。
ほんとの自分は誰にも見せたことがない
ほんとの自分ってなんなのか分からないけど。
人と話す時
そうだよね
ほんとだよねって
話を合わせて
思ってもないことに共感する
これ、面白いよね
これどう思う?
疑問形には
尚更嘘をつく
それ、好きだったんだよね
前に見たことある気がする
嘘なんかつくなよって
思うでしょ
自分の意見を言えってみんな言うよね。
できないんだよね
自分の意見を否定された時に
反応に困る
気まずくなりたくなくて
ほんとのことなんて言えない
それに
別に本当のことを言う必要が無いって
思ってしまう
僕の情報なんか
周りに与えて。
なんの意味もない
良好な関係を保つことが出来ればなんだっていい。
お母さんはいつも
僕の全てを知ってるかのように話す
僕のことは僕にしか分からないのにね
お母さんと良好な関係を保ちたいなんて
全然考えてない
だけどなぜか
僕は家族にも嘘をつく
みんなが知ってる僕は
鏡の中の僕
本当の僕はここにしかいないのに。
鏡の中にいる自分は
誰よりも嫌いだ。
週末の夜は
わたしを素直にさせる
鏡に映る化粧を落した顔は
疲れていても
その眼は穏やかで優しい
部屋いっぱいに
あのひとへの想いを広げたら
問わず語りの想い出話しに
ひとり泣き笑い
淋しい心を潤して
秋の夜長は更けてゆく
# 鏡の中の自分(321)
鏡の中の自分
喜ぶとき 悲しむとき
世界が違って見える
日差しの暖かい 土曜の午後も
あなたがやさしく見える。
どんな時も 一緒だった。
あなたが三月の 桜を紡ぎ
子供用の 着物を着る ときでも
夏の風を受けて
小麦色の肌を 心配するときも
クリスマスイブも一緒だった。
あなたが買った洋服に
覚えたての メイクをしながら
跳び跳ねた 髪をおさえて
飛び出した冬の季節も
鏡よ 鏡
鏡の中の自分に問いかける
それはきっと 子供の頃
描いたもの全てが
鏡よ 鏡
鏡の中の自分に問いかける
大人へと 変わるときも
あなたのそば居ました。
あなたが
学生最期の卒業の朝も
忙しそうに走りながら
式へ向かうときでも
パパとママが心配そうにずっと
お嬢様ドレスのあなたの
後ろ姿を 見送りました。
あなたが会社で
OLになって
リクルートスーツを
着るようになって
何年目かの誕生日
車に乗った彼氏が
あなたを迎えに来ました。
相手はすこし 律儀で
格好いいハンサムの 彼氏で
スポーツがすこし 得意な
銀行のかたでした。
そして月日は
ウェディング。
六月の大安の日に
あなたは私を 去って
大人へと 上っていきます。
そして両親に挨拶を
花束を抱えて何度も
パパとママは泣いていました。
晴れの日の 風はすこし
あなたのような優しい
日の当たる 午後のような
穏やかな 日々を期待させる
天気のいい昼でした。
あなたのパパと
あなたのママが
そしてあなたがそこでブーケをつけて
私と一緒に もらっていかれました。
鏡よ 鏡
わたしはずっと 今日まで
あなたと一緒だった
鏡の中の自分が 今日は綺麗ですか?
「鏡の中の自分」
貴方はいったいだれなの?
私は貴方が大嫌いだ。