『遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
遠くの空
遠くのお空には、私のご先祖様や虹の橋を渡った犬ちゃん猫ちゃんが待ってるんだろうな。
いつも見守ってくれてありがとう。
今精一杯生きて頑張ってるよ。
どこまで続くかわかんないのに
一生懸命頑張ってなにになるのかな
どうせいつか死ぬのにね
空に言葉を放ってしまえば
辛いことも消してくれる。
‐舞い上がる‐
花は姫君
櫻は皇女
刻を惜しみて
脇目もふらず
驅け拔き行かば
春は君が世
咲き誇る
風に搖られば
陽に溢れ
微笑し乍ら
俯き乍ら
瞼臥され
耀き煌めく
君が天下の
眩きことぞ
誰より君よ
麗し美し
早く大人になりたかった。
背が高くなりたかったから。
背が高くなったら、
もっと遠くまで見えると思ったんだ。
今は見えない遠くの世界はどんなだろう。
いっぱいお花が咲いているかも。
海とか見えちゃうかも。
お家がいっぱいあるかもしれないな。
見たことなものがいっぱいあるにちがいない!
遠くの空へ、想いを馳せる。
あれから大人になった。
背も高くなった。
遠くも見えるし、遠くまで行けるようにもなった。
でも、あの頃思い描いていたほど世界は広くなかった。
あの頃の世界の方が今よりずっとずっと大きかったみたいだ。
お題: 遠くの空へ
この想い
もういらない
空が 大きくて助かった
見えなくなるくらい 遠くへ
投げる
#遠い空へ
貴方が遠くの空に旅立つと知っていたら
私は意地を張らず
貴方に会いに行ってました...
もしあの時素直にごめんなさいが言えてたら
私はこんなにも後悔をしなかったと思う
小さい私を膝に乗せてくれて
お布団はいつもポカポカで
貴方の匂いはお酒の匂いとタバコの匂い
だからこそ
私はタバコを吸ってる人を煙たがらない
私は今好きな人が居ます
その人は暖かくて
お酒が好きでタバコが好きで
安心する匂いがする人です
今日は確信したよ
私はあなたがとても嫌いなんだな
会話が上手で
外見がよくて
楽器もできる
魅力的だよ
でもね、言葉の節節に感じる違和感
笑ってれば誤魔化されるとか
思ってんのかな?
あなたの発する言葉は
そのままの意味じゃないことが多い
そう私は感じるんだ
その笑顔も、もう信じられないよ
恐怖だって覚える
もう私を見ないでほしい
その視線を向けないでほしい
声も聞きたくない
シルエットも視界に入れたくない
こうして考えるのは
もうこれを最後にしたいのに
頭から離れないのはどうしてなんだ
彼方の空に行ってしまえよ
#遠くの空へ
遠い空
私の故郷は雨ばかりだった。
いつ空を見上げても雨ばかり、
老人ばかりの小さな島。
私は島を出た。晴れが好きだった。
暖かくて、やさしくて、
だがあんな雲に覆われた島では、
見る事なんてないだろう。
あんな島に未練などない。
島から出て少しすると、
雲が薄くなって来た。
慣れない揺れに顔を歪ませる。
船酔いをしたようだ。
手すりを握りしめ、顔は自然と下を向いた。
一通り吐き、結んでいた目を緩める。
そこには空があった。
遠い空を、海越しに見た。
本当に未練は無かった。
逃げたのだ、あの場所から。
出発の前、皆がかけてくれた言葉。それは憎しみなど感じない、やさしく暖かな言葉だった。
本当に薄情だと思う。
涙ももう出なかった。
遠い島の遠い空では今も雨が続いている。
『遠くの空へ』
毎月届く手紙がある。
手紙というか、写真だ。大判の写真の裏に、住所と名前が書かれ、切手が貼られて投函されたもの。
それは一月に一枚、稀に二枚、特に日付に法則はなく月の何処かで届いた。
誰からのものかわからない手紙だ。
なぜなら、それは僕に宛てたものではないからだ。
最初に受け取ったのは、沢山のボートが浮かぶ海と青空の写真だった。澄んだ翠から濃紺へのグラデーションを描く海と、高く抜けるような青に、雲のくっきりとした白のコントラストが美しくて、てっきり写真展のDMかなにかだと思ったのだ。
しかし、宛名を見てみると僕宛てではない。
そこにあったのは、つい先日亡くなった叔父の名前だった。
もともと体の弱かった叔父は、悪い時には月の半分を寝付いているような人で、僕はよく、身の回りの世話をしたり買い物を手伝ったりしていた。
穏やかで物知りの叔父のことが好きだったし、彼の山となった蔵書もまた僕にとっては魅力的だった。
叔父も、自分に子供がいないこともあってか、僕のことをとりわけ可愛がってくれたように思う。僕が今住んでいるこの家も、もともとは叔父の住んでいた家だ。相続に関わる税もすべて叔父が処理して僕に遺してくれたと知ったのは、叔父の葬儀を終えたそのあとだった。
そういうわけだから、叔父宛ての郵便物が届くのはままある事だった。DMなら放置してしまうことも多かったが、友人知人の場合は、亡くなったことを連絡し、連絡が遅くなった事のお詫びをさしあげた。叔父はまめな人で、連絡簿を遺してくれていたが、それでも漏れる人は居るものである。
この人もそういう類だろうと思って差出人を確認する。そこには走り書きのような字で、『スペイン・デニア K』とだけ書かれていた。
これだけの情報では返信も出来ず、誰かわからなければ連絡も取れない。だが、これだけの情報でわかるのだから、叔父とは懇意なのだろうと察せられた。
叔父の死をなんとか連絡出来ないものかと、僕は叔父の遺品を探し回った。マメな人だから大抵のものは整理整頓されていて探すまでもないのだが、それは叔父が書物をするのに使っていた文机の、引き出しの一番奥にしまいこんであった。
古い、学生が使うような道具箱の中に、たくさんの写真。
何枚も、何十枚も。消印を確かめてみると、一番古いものは30年ほど前で、叔父もまだ学生だった頃だ。
差出人は、国と地名は毎回ことなるものの、いつも同じ『K』。
叔父のことだから、こんなに沢山の写真があればアルバムに綺麗に整理でもしそうなものなのに、箱の中に乱雑に放り込まれた写真の束。それなのに、写真の角は擦り切れ、幾度となく手に取ったことが伺える。
これは叔父にとって特別なものなのだと、理解した。
飾るでもなく、アルバムに綴じ込むでもなく、箱の中に放り込み、引き出しの奥底に仕舞い込む。けれど、そうしてなお幾度も手に取ってしまったのだろうこの写真たち。
僕はため息をついて、叔父の位牌に向かって頭を下げた。
「ごめんね、叔父さん。見られたくなかったと思うけど」
こんなもの、恋文を見られるようなものではないか。
苦笑いしている叔父の姿が目に浮かぶようだった。
僕は、届いた写真を箱の中に収め、引き出しの元の場所にしまいこんだ。
おそらく、叔父の古い知り合いに聞けば『K』の正体はわかるだろう。けれど、それをするのは躊躇われた。
叔父は『K』に関する情報を何も遺さなかった。
知らせなければ、『K』の中で叔父は生き続ける。遠い遠い空の下、『K』は叔父のことを思い写真を撮り続けるだろう。
叔父がそれを望んだと、そう思うのは僕の感傷が過ぎるだろうか。
けれど、僕はその時感じたものを信じ、今でも『K』を探さずに居る。
写真は届くたびに一日位牌に供えてから箱の中にしまっている。
いつまで続くだろう。
いつか、終わりが来るのか。
あるいは、『K』が叔父を訪ねてくる未来があるのか。
僕は今日も、届いた写真に写る、遠い空の下の風景に思いを馳せる。
2023.04.12
見つめた先に点を打ち
そのまま落とせば
きっとそこに
あなたがいると思う
遠くの空へ
遠くの空へ。
お題になって初めてそんなことを考えた。
私は今、半径1メートル位でしか物事を考えていない。
はるか昔、遠くの空へ託した思いは、いまいずこ。
遥か彼方、遠くの空へ、想いを馳せて
もう何年経ったでしょうか。
貴方に恋い焦がれて
もう何年経ったでしょうか。
なんだか、不思議。
皆同じ空を見上げているはずなのに、
こんなにも離れていると感じてしまうなんて。
――嗚呼。早く会いたい。
会って貴方といっぱいお喋りしたい。お出かけしたい。
ファーストキスもかっさらって欲しい。
……でもまずは、一緒にこの広い広い空を見上げたい。
〜遠くの空へ〜
遠くの空へ
コロがシッポを振りながら小走りに私のリードを引っ張ろうとする。
4月になっても夜はまだ肌寒い。
待って、待ってとたしなめながら
街灯の灯る公園まで来ると、夜桜が照らされていた。
冷たい石のベンチに腰掛け、ぼんやりと桜を眺める。
2年生まで同じクラスだったあの人が、
3年になったとき突然進路変更をした。
就職希望者のクラスに。
教室の階さえ違うそのクラスには
私はとうとう近寄ることさえできなかった。
どうして進学コースを離れたの?
どうして何も教えてくれなかったの?
3月になってお互い卒業したあとで
彼はイギリスに留学したと風のうわさで聞いた。
夜空を見上げると飛行機の灯りが点滅しながら西の空へとゆっくりと向かう。
あの点滅する灯りが流れ星であったなら
私は力の限り何度でも願う。
もう一度会えますように
もう一度会えますように
もういちど!!
コロが座り込んだ私の膝へ前足を乗せて
早く散歩しようよと、鼻を鳴らす。
誰も見ていないこんな夜だからこそ
できることもある。
私は立ち上がり両手を夜空へと伸ばした。
あぁあなたの息づくその街は、今は朝?
そのあなたの住む街へ
遥か遠くの空へ
この想いが届きますように。
「遠くの空に」
白いふわっふわっの雲を想像してさ
自分を乗せてどこまでも遠くへ飛んでた
ひろーい空とか 場所とか国とか
宇宙まで行ってみたりして
なんで今は雲に乗って遠くへ行けないんだろ
「遠くの空へ」
遠くの空へ
手を伸ばしても
届かないことくらい
知っているのに
求める
その
あったかさを
「遠くの空へ」
想い馳せるが
ため息ついて
行かぬ理由を
探しだす
いっそこのまま
しがらみ捨てて
そんな勇気も
見つからず
あなたが笑って、私が笑って、そんな日々がずっと続くんだって信じて疑わなかった時に、その「「当たり前」」の幸せが壊れる。
壊れてしまった幸せはもう2度と戻る事はないけれど、そんな、突然幸せが崩れて無くなる人が少しでもいなくなるように。「「当たり前」」の幸せをずっと続けていけますようにと
「遠くの空へ」
願いを込めて。
手紙を書きます。
ちいさいころ、
よくぷかぷか浮かぶ風船を買ってもらった。
だいじにだいじに持って帰った。
でもときどき手を離してしまって
遠くの空へ飛んでいってしまった。
おとなになって
ガーデンウェディングをしているひとたちが
パステルカラーの風船たちを空にたくさん飛ばしているのを見た。
青い空に散らばった風船がまぶしかった。
私がちいさいころ飛ばしてしまった赤い風船のことを
思い出した。
あの時の記憶は薄らとしかないが
母が、鼻声だった事は覚えている
幼すぎた私は 母の手を握り
いつまでも空を見上げる母親に
退屈さと 肌寒さで 幾度となく
話しかけた。
あの時 母がどんな思いで
そうしているのかなど 考えにも及ばず
『お母さん、何を見てるの?』
『お腹減った』
『お母さん?』
母親は返事をする事なく
ただ空を見上げている
『お母さん…お父さんは?』
そう聞いた時
私の手を握る手に 力が入るのが
わかった
「…お父さんは
遠くの空へ行ったのよ」
『遠く?
あのアヒルさんみたいな雲くらい??』
「もっと、もっと ずーっと遠く…」
喪主様 お時間です
係の人が話しかけるまで
私はただ、空を見上げていた
あの時の母と同じ様に…
お母さん、お父さんには会えたかな?
#遠くの空へ
遠くの空へ
遠くの空にいってしまった祖父母へ。
私は元気に健康に生きてます。
心配はしないでね。
自分らしい生き方してます。
「自分たちのやりたいこと、たくさんやりなさい」
と言ってくれたこと、忘れずに過ごしてます。
なにかあったら、守ってください。
それ以外は見守っていてください。
いつもありがとう。