『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夏の夕暮れ刻の影
真冬の静かな灰色の朝
花の散り際
まだ暑さの残る秋の午後
お題:過ぎた日を思う
52回目 ... か ... の、冬が始まる。
自分はこれまでに何回般若心経を誦えたのだろうか。
煩悩の悉くを滅するなんてのは、そう容易く成し得る事じゃない。
だから大抵は勘違いなのだが ... 煩悩と一緒に、つい欲望の一切まで滅してしまい ... それは未来 ... ビジョン ... 要するにああなりたい、こうなりたい等を望む念いまで一緒に ... 自分の場合は、焼き尽くすというよりは溶かすという感触の方が近いと思う ... そんな念いに、今は駆られている。
そしてこのコレは ... フ思議な感触 ... 感カクだ。
煩悩、欲望、展望が見えなくなったら、過ぎ去った時、出来事に対しての葛藤そして乖離を願うという気すら無くなってしまっている。
本当に .... 死んでしまっているみたいな感覚だ。
死んだ事に気がついていない幽体になった気分だ。
軽い。異常に軽い。気持ちが。
虚しいという感覚すら殆ど感じない。
途中だが、はなしの途中だが ... 話し ... ハナシ ... 放し ... 。
もう一度眠ろう。今日は非番だ。
すべて忘れよう。すべて。なにもかも。
“あーしてれば。“ “こう伝えていたら。“
タラレバ繰り返して一番輝いていた頃を思い出すのが人間。
#過ぎた日を想う
前日の雪が一面を白くした朝
7年の想いに終止符を打った朝
荷物を積んだ車に乗り込む私を
離れたところから見送るあなた
ふたりに別れの言葉はなかったね
寂しそうな笑顔がやけに心に残る
もしあの日に戻れるなら
一言あなたに言いたい
"ありがとう”
あれから三つの季節が流れ
また冬がくる
拝啓、あなた様
元気にしてますか?
初めてぞっこん惚れた子に告れていれば
俺は今とは全く違う人間に形作られていただろう
あの時、4年間も秘めたまま過ごした俺は
想いを発することができない人間になってしまった
ずっと独りで、ただ従順なフリをして、
誰にも伝わらない場所で文句ばかり垂れる、
つまんない人生の見本みたいな人間に
「とはいえ、そこそこ楽しいんだよ」
そう言って強がることで慰めてんだ。へへ。
#過ぎた日を想う
『過ぎた日を想う』
たくさんの後悔もあるし
全然成長しない自分にがっかりもするけれど
これが私の人生なんだなぁ。と思う
水の流れのように過ごしていた日常は
いつか急に渇れてしまって
過ぎた日常を思っても、二度と帰ってこなくて
大切な人も、景色も、肌で感じた「生」の感覚も
日に日に薄れていって
原色の思い出に水をさして
薄まった色を身体中に抱え込んで
新しい「日常」で埃を被ったあの日は
きっともう、二度と帰ってこない
そう理解していても、忘れられなくて
夜が深まり、眠れない時に思い出してしまって
矛盾と後悔にまみれたまま
それでもまだ、過去を想い続けて
幼き時、過ぎた日を想う。
水のようにありのままを飲む。
若き時、過ぎた日を想う。
飴のように甘味を楽しむ。
老いし時、過ぎた日を想う。
コーヒーのように苦味も味わう。
さいきん
はをみがく とちゅう
しょくばの かいぎちゅう
じゅうなんざいを えらんでいるとちゅう
もう すぎた ものたちを
おもいだす
すぎた つらいこと
すぎた かなしいこと
すぎた うれしいこと
すぎた かけがえのないこと
まるで
おとしあな みたいに
わたしが おちるのを
まっている
すぎたものを うらんでも
しようがないのに
過去に対する態度が
人の価値を決める
むかしきいた きょうくんが
きょうも わたしを
いましめる
そのきょうくんすら
すぎたものなのに
昔の自分に会いに行けたら
今を充分味わえと言ってやりたい
退屈と思っている日常がどんなにありがたいものなのか
教えてやりたい
おもしろみがないと思っている町も
へんてつのないこの道も
時には煩わしいと感じる関係も
ぜんぶぜんぶ波にさらわれてしまう運命なのだから
しっかり見て大事にして慈しめと教えてやるのに
何も知らずのん気でいた大馬鹿野郎のこの私
すべては跡形もなくあとの祭り
もう二度と帰れない
少し冷やかな空気を身にまとい、夜に紛れる。
煙草に火をつけぼんやり考えるのは君のこと。
なにしとるんやろか?
仕事中やろか?
体調くずしとらんやろか?
次から次へと生まれでるモノ。
忙しいのを知っとるから言えない…
物分りのいいフリをする。
馬鹿だなぁ…そう思うよ。
やけど、こればっかりは素直になれんくて
「言っていいんだよ」そう君は言ってくれるけど、
その優しさが苦しくて、また物分りのいいフリをするんだ。
君の声が聞きたい
君の声で名前を呼ばれたい
君の声で一言好きだよって言われたい
好きだよって言い合って笑いあっていたあの頃に戻れたら幸せなのかな……
70億分の1のnへ
最後の連絡が来た後はまさに地獄だった。地獄に突き落とされ、こん棒でたたかれ続け、油をかけて火をつけられ…メンタルが完全にやられてた。崩壊寸前で、仕事を辞めるか…、家を出て地方で独り暮らしをするか…、病院でカウンセリングを受けるか…、いや手っ取り早く…
ボロクソになり床に倒れこみ、出会った時から会わなくなった時までを思い出したんだ。映画の話し、文学の話し、音楽の話し、東大の過去問、そして過去のつらい思いでを話した後、俺の手を握った時に見せた少女のような笑顔。楽しかったな。本当に楽しかった。もし、このまま俺が壊れたらnとの出会い、nとの思い出が全部悪いものになってしまう。俺はそれだけは絶対に嫌だった。nを悪者にしたくなかった。心の底から愛してるんでね。
そこで、決意した。「nがいたから今の俺がいる。nのおかげで今の俺がいる。」となるような生き方をしようと。あの出会い、あの過ぎた思い出に意味を持たせたかった。実際、今はそういう方向で動いてる。絶対に勝つよ。見ててね。
二度と会わないと思うけど。
kさんより
過ぎた日を想う
遠い昔の海の色
砂の熱さ
磯の香り
決して幸せでは無かった子供時代を過ごした、海辺の町。
遠い記憶になると懐かしい。
苦しい事も沢山あったけど、妙にあの風景や空気感を味わってみたくなる時がある。
過ぎた日を想う
仕事終わりに海に来た
波の音が心を穏やかにしてくれる
冷たい風が吹く
その風と共に
昔の記憶が蘇る
友達とバカやった日
勉強会って言っときながら
ゲーセン行ったり
服見たりして遊んだ日
数学わからん教えてーって
電話で教わりに来た日
夜遅くまでゲームした日
色んな記憶が蘇る
そんな中
一番多く蘇るのが
記憶の中でしかもう会うこともできない
君のこと
楽しかった毎日
バカやって笑ってる君の姿が
今でも鮮明に思い出す
もう一度過去に戻れたら…
君のいる時間に戻れたら…
-過ぎた日を想う-
君を見送ったあの日、
どれほど声を押し殺して、
涙を流したか、
あなたは知らないでしょう。
あなたを先に失うくらいなら、
あなたを引き止めて、
一緒に死にたかった。
あなたを愛していると、
伝えればよかった。
あの頃は楽しかった。
セピア色の想い出を幾度も頭で反芻する。
繰り返す日々に、過ぎた日を想う。
過ぎた日をどう想うか?
・暇な時、自分は何をしたいか考えたことはあるだろうか。
・“時は金なり”とは言うが、全く同じではない。
時間はお金のように稼ぐ努力をしなくても、皆に平等に無条件にたくさん与えられている。
また、時間はお金とは違い、増えることはない。
一秒一秒が一回切りである。
・学生の頃はそんなこと考えず、毎日同じような生活をしていたが、誰にでも終わりがあると考えれば、自分は何をしたいか、何をすべきか必死に考えるようになった。そして、何もしてこなかった学生の頃を激しく悔やんだ。
過ぎた日を悔やまないためにも、一秒でも命の時間を大切にせねばならない。沢山あればある程、やりたいことが沢山できるから。
本当に、とんでもねー記憶は書いてみるといいよ。良いことも悪いことも。そこに置いてくるわけ。良いことはいつでも思い返せるように、よく覚えてるうちに書き残しておく。悪いことは、吐き出して身から離しとくんだって。
まじで「やべーテンション上がりすぎて何も手につかねー」ってのは落ち着くし、「まことにおつかれさまでした来世に期待しまーす」ってのもちょっとすっきりする。
首の後ろ揉むと前向きになるらしい。人間の体簡単だな。あとビタミン取れよ。
『過ぎた日を思う』
手に手を重ねて
「年を取りましたね」
なんて笑い合って
たとえ取り零す記憶があっても
過去が消え去ることはないから
知らない他人同士になろうと
思い思いに語らいましょう
自己憐憫の捗る冬に
不可抗力に過ぎた日を想う
一年ぶりの冬だっけ
悴むこの手を摩りながらああ
思い出した、
冬の風は目にしみるのだ
〈過ぎた日を想う〉