『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「私とお母さんは違うから。
性格が真逆だから。勝手に決めつけないで!!」
なんて言えたら楽なのに。
どんな時でもそう。
人生において最大の障害になるのは親。
まあ、気にしてくれる人がいるのはありがたいけど。
息苦しい。
テーマ:逆さま #386
私はこんなにもマイナスな人間を見たことがなかった。
その人間が私と瓜二つな顔をしているなんて
想像したこともなかった。
そんな私を眼の前に、
私はボーッとしていた。
なにか声を掛けるでもなく、
離れていくこともなく、
公園のベンチで二人微妙な間をとって座っていた。
そんな彼女も私と会ったことを
びっくりしているようだ。
少し動揺して見える。
だが、目は虚ろなままだ。
不思議な空気が流れる。
ドッペルゲンガーというやつなのだろうか。
それならあった瞬間死ぬらしいが。
なにかブツブツと言っているのが聞こえてくる。
それが負の言葉ばかりで耳をふさぎたくなる。
どうしてこんなにも逆さまな性格をしているのか。
一体これは何なのか。
現実でないのなら早く覚めてほしい。
この夢から。
嫌いな人が消えてくれる願いが叶うんだとしたら、逆さまにして私自身が消えてくれる方がありがたい。
君ってほんとに嫌なやつ
一緒にいると退屈で
隣にいて欲しくない
顔を見ない日が続けばラッキー
できれば声も聞きたくない
こんなに気が合わない奴は初めてだ
明日も明後日も10年後も離れていたい
心の底から大嫌いだよ!
「逆さま」
#264
逆さま
私のいる世界と弟のいる世界は全く違う
私の世界は、命がある者が集まる世界
逆に弟の世界は、命の尽きた者が集まる世界
どうやっても結びつくことのないこの2つの世界
この2つの世界は逆さまだ
だからきっと、これまでもそして、これからも結びつくことの無い世界
「二人とも付き合っちゃえば?」
いろんなクラスメイトに
言われるくらいには
私達は仲が良かった
毎日一緒に笑って
馬鹿みたいに騒いでたけど
君はいつも私じゃない人を
好きになっていたから
「あんなやつ好きにならないよ」
って思ってないこと言っちゃった
本当のことを伝えたら
君はどうしてたかな
【逆さま】
起きたら逆さまで寝てるのは
中1の今でもある。
寝相悪いのはこれでもましになったはず...。
【逆さま】67 kogi
『逆さま』
窓の向こう、逆さまのあの子と目が合った。
真っ青な空を背にして自由落下していく、僕よりも少し小さな体。ぱらぱらと舞う長い黒髪と、風に翻る濃紺のスカート。一切の光を感じられない真っ黒な両目と、視線がぶつかった気がした。
本当に一瞬だった。瞬き一つで消え失せてしまうほどの、ほんの僅かな時間。
音は、聞こえて来なかった。しんと静まり返った教室に佇んでいれば、運動部の声や吹奏楽部の楽器の音だけが微かに響く。何もかもがいつも通りだ。まるで何もなかったかのように。
けれど、白昼夢と呼ぶにはあまりに生々しい光景が、今も網膜に焼き付いて離れてくれない。
疲れていただけかもしれない、きっと見間違いだろう。
僅かに残された希望に縋るように窓に手を掛け僅かに開けば、そんな甘い考えを打ち砕くかのようにざわざわと騒がしい声が窓下から聞こえて来る。
「人が落ちた!」
「救急車!早く!」
どくん。分かりやすく心臓が跳ねた。彼女が屋上から飛び降りたのだと、先程見たあの光景が現実の物だったのだと、そう確信した。反射的に窓を締める。全身から力が抜け、へたりとその場に座り込んだ。荒くなっていく呼吸と震える手足を抑え付けるように、自分の身体を抱え込んで蹲る。
脳裏に蘇ったのは、遠い昔に笑い合った時の彼女の笑顔。そしてついさっき目撃した、いつからか全く笑顔を見せなくなった彼女の、見たこともないほど虚ろな表情。
――どうして助けてくれなかったの?
見て見ぬふりをしてきた自分を責める声が、聞こえる。
すぐそばで、耳元で、彼女の声が。
「ごめん、ごめん、ごめん…ごめんな…」
自然と口から零れ出たのは、謝罪の言葉だった。
今更になってとめどなく溢れ出した言葉は、伝えたい相手に届くことはなく、ただ冷たい空気に溶けて消えて行く。
視界の端でゆらりとカーテンが揺れたのは、きっと気のせいだと思うことにした。
逆さま
みかんやパイナップル
逆さまにすると美味しくなったり長持ちしたり
いいことあるみたい
私も家で時折壁に向かって逆立ちしてみることがある
リフレッシュと体力の確認
見える景色も違ってちょっと新鮮で気持ちよい
少々重くはなったが自分の体を両手で支えられてる
うん、今のとこまだ大丈夫
私も健康で長持ちしますように!
忘れたいことがあったら
逆さまに考えてみよ。
嫌なことがあったら
暴言吐かれたら。
嫌い って言われたら
嫌いじゃない とか。
嫌い なんて言われちゃったら、
嫌い じゃないわけないけどね。
大丈夫 、大丈夫。って自分を安心させて
嫌いじゃない 嫌いじゃない って思えば
いつしか考え事が頭から消えるよ。
忘れたい と思えば思うほど 忘れにくくなる
上に書かれてるのは 忘れたいことを
逆さまに考えるっていう方法だったけど、
逆さまな世界を想像してもいいかも。
簡単に言うと
あべこべ な世界。
言ったことが反対になる。
例えば、嫌い って言われても
逆さまだから
嫌い=嫌いじゃない
だから、嫌い と言われたら 嫌い じゃない。
どちらも考えたり想像したりする方法。
逆さまに考える って
ずるい考え方だね。
「逆さま」
最後の1文はいい意味です笑(?)
青空の中に飛び込む夢を見る
海のように広がる快晴に身を任せて
真っ逆さまに私は落ちていく
時間はゆっくりと、見える景色もはっきりと
不思議な感覚とともに
地が私を受け止めると同時に目を覚ます私の瞳からは
まるで海水が目に入ったかのように濡れているんだ
逆さま…
私とあなたの気持ちが逆さまだったら…。。。
私の気持ちが伝わるのかな。
そしたら
あなたの気持ちも知れるのかな。。
切ない恋。
多分これっぽっちも
あなたの心の中に
私は
いない。。
この切なさ。
逆さまになって知って欲しいよ…。。
落ちていく
惹かれていく
あなたしか見えなくなっていく
逆さまだね
本当はあなたに追いかけられたいのに
どんどん惹かれていく
私がいる
理想と現実は逆さま。
現実の逆さまに理想があって、理想の逆さまには現実がある。
理想は友達と本音で話し合えて、笑顔の絶えない日々。
現実は友達に本音をこぼすことができず、少しの笑顔しかない日々。
理想は戦争のない世界。
現実は争いのある世界。
理想は友達に囲まれる学校生活。
現実はクラスで孤独に生きる学校生活。
理想はあるけど、結局現実は厳しいもので、現実が理想の世界と同じようにはなれないけど、理想に近づけもしないの。
現実の逆さまには理想の世界があるんだろうなあ。
わたしは、現実の逆さまにある、理想の世界で生きていたかった。
よく見慣れた逆さまの景色。
私は縄で縛られた上に高い木から吊るされているところだ。
「師匠ーーー」
ぶらぶら揺れつつ呼んでみても返事はない。
何でこんなことになっているかって?そりゃあ勿論お仕置きだ。言いつけを守らないとたまにこうなる。
そろそろ限界かもしれない……そんな私を見かねてか、師匠が姿を現した。手に雉を持ってるから今日は鍋かな?なーんて。
へらりと笑ったのが気に入らなかったのか、師匠は苦無で私を吊るしていた縄を切った。
「わっ!」
頭から落ちる!
と思ったけど抱き止められていて。ホッとした次の瞬間には地面に投げられていたけど。
「何をしている、縄抜けくらいできるだろう」
「んまぁ、できるけど」
師匠に教わった縄抜けでするすると自由を手に入れた。しっかり縛られていたから全身痛いんですけど……
「雉も撃たれて落ちる時に逆さまになるのかな?」
「雉は高くは飛ばん、逆さまにはならんだろうな」
「あっ、そうですか……」
「なるのはお前くらいだ」
「はい……」
師匠が雉を捌くのを手伝う。
実は逆さまもちょっと面白いんだよ、と言おうとしたけどやめておいた。次のお仕置きがもっときつくなるような予感がするから、ね。
【逆さま】
価値観が逆さまになった。世界が一転した。
勉強できる人が馬鹿で、勉強できない奴が天才になった。
努力してる人が蔑まれるようになって、努力しない人間が褒められるようになった。
それでも、頑張り続ける人がいた。
[なぜ、君は頑張るんだ?]
俺が問いかけると、そいつは微笑を浮かべて、
[努力しか、僕にはできないからです。努力をしなければ、僕はただの屑人間ですから。僕は僕の価値をたかめるために、努力を続けます。例え馬鹿にされようと、絶対]
俺は心に強い尊敬を持った。
[なら、俺も努力するしかねぇな。屑人間同士頑張ろうぜ。で、名前は?]
[ルカです!あなたは?]
[俺はゴウだ!よろしくな!]
価値観が逆さまになった世界でも、努力する人間は強い。
君の世界は逆さまになってないだろう?ならば何故努力をしない?
もちろん、これを読んでる人の中には努力をしてる人間もいることは承知さ。それは素直に敬愛も尊敬もするが。
努力をする人間ほど強いものはないと、個人的な意見では思うね。もちろん戦力の意味ではないよ?
さあ、一歩だけ前へ進め。
逆さま
世界が逆さまだった
頭上に川が流れ
足元を見ると木々の間から青空が見える
うむ
逆さまなのは世界ではなく
どうやら自分らしい
登山に出かけた記憶はあるのだが
どうしてこんなことになってしまったのか
幸いにも
足元から自分を呼ぶ声が聞こえる
できる限り声を振り絞って
居場所は伝えた
はてさて
いつまでこの状態が続くのやら
いっつも逆さまなんだよね
やらなきゃなんないこととやってることが
だから孤立しちゃうんだろうな
気を遣ってるふりして
実はあたしに無関心で
なんにも言われないのが
一番きついんだよ
気づいたときに
もうここには居られないって思っちゃうんだよ
大人だってしんどい
メンタル崩壊寸前
反省しても
やり直しても
逆さま
落ちてゆく
この詩も反応なんて
どこの誰かも
知らない人に
意味不明な謝罪
そして、スルー
逆さま
逆さま
どこまでも
人は他人に厳しい
楽しかったネットライフは
あの時代は
いつの日か 消えていた
私の前からは
逆さま
逆さま
どこまでも
泣きそうな本音も
誰にも響かない
「ねぇ、焦ってるの?」
「な、何でだよ」
「いや、本」
「本?何時も通りじゃねぇか」
「はぁ、だから逆さま!!君が何かに焦ってる証拠!」
「あ、やべ」
「で?ちゃんと言おうね?」
「....はい」
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