『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
アンモナイト
誰もが必ず一度は殻を破る時がある
将来その抜け殻を見た時
そこから想像しうる理想の人物になっていなくとも
気にしない
振り返ることの出来る健康に感謝し
今ある殻に思いを馳せる
※貝殻
夏の思い出をぎゅっと閉じ込めた
白い貝殻と透明瓶。
僕の青春が、いつか、誰かに届くことをねがって。
*貝殻*
部屋を掃除してたら小袋から貝殻が出てきた。。
幼い頃に海へ行ったとき拾ったものだ。
海に行ったお土産が欲しくて、
でも何も買ってもらえなくて、
だから足元を見て、
大きくて綺麗な貝殻を探してた。
よく見たら小さな傷があるし、
色は濁んでるし、所々欠けてる。
今の私からしたら別に
大したことでもないし、捨ててもいいもの。
だけど
あの頃の私には輝いてたもの。
変わったな、私。
#8
#毎日の小説の題名で長編小説に! #恋愛
私は、貝殻みたいなもの。
親たちに拾われて、とても大事にされてきた。
その時の私は輝いていたみたい。
可愛くない。濁ってる。汚い。
私は、もう要らないみたい。
捨てられちゃった(笑)
また、拾われちゃった。いや、拾われたがった。
『可愛いし、一目惚れしたから』
だって、そんなことあるわけないのに。
また、捨てられた。
大したことじゃない。いつものことだから。
また、誰か私を拾って、
見ていきませんか?
【貝殻】 #1
貝殻
君からのプレゼント
小さな手に握られた小さな貝殻
どんな宝石より、輝いている。
何のプレゼントだって?
今日は僕がパパになって3年目の夏。
そう。君の3才の誕生日だ。
プレゼントを渡さないといけないのは僕の方なのに、
ママと海岸に行って取って来たって、逆にプレゼントされた。
「パパになって、3才だから」
誰に教えられたわけでもない難しい日本語を何のためらいもなく使う娘。
僕はこの貝殻を一生大事にするから、今日のことを大人になっても覚えていて欲しいな。
若いという生きる力が溢れていた僕は
自分を精一杯生きることに夢中になって
今、思えばたくさんの物を得た代わりに
たくさんの人を失ってしまったように思う
誰もが経験する孤独や喪失感も
ひと通り味わうとそれは自分の心に
新たな種類の感情をもたらすことを知った
誰かのために生きている貴女を見て
僕は何も言うことができなかったんだ
誰かのために笑い 誰かのために泣き
誰かのために苦しんで 誰かの幸せを願う
そんな貴女はいつでも幸せそうだった
海辺で見つけた美しく小さな貝殻を手に取り
嬉しそうに笑う貴女の澄んだ瞳と声が
僕の心に忍び込んで…僕の心に住み着いた
心臓の辺りがキリキリして、気分が悪くなった
何だよ…これ
きっと…貴女の仕業だろう?
僕の心を締め付けて、僕の心を狂わせる
そして、僕はいつも思うんだ
貴女のすべてが欲しいと…
浜辺でピンクの貝を探して拾う事が素敵なだけであって
家に帰ってきたピンクの貝は日が経つと捨てられる
//貝殻
貝殻は海を届けてくれる
波の音、磯の香り
キラキラ光る海面
真珠は貝殻の中にできるわけだけど、天然のものはともかく、養殖のやつは貝の中に人工的に核を入れて作るんでしょ?
知らんけど
うーん…それってなんかビミョー
あー、つまり僕には貝殻に絡めた夏の思い出みたいなのがないんで、こんなんですいません
夏は苦手です
もう9月だっていうのにいつまでも暑くてさ
早く秋が来ないかなあ
堅い殻に閉じ込めるのはわたしの恋心。
海の底、暗い暗い闇に沈んでけ。
だれにもみつからないように。
《貝殻》
私の夢はそっと貝殻に封じ込めておこう。
そして、みんなの思っているような
生き方をしよう
悲しみに傷ついた君
固く閉ざした心を
僕の歌で癒してあげたい
心を開いて
君のその笑顔 (真珠)を
輝きを僕だけに見せて
夏休み最後の日
貝殻を拾った貝殻はいつもブレスレットにして
身につけている。
この貝殻と出会ったきっかけは、、
高校1年の夏休み、高校に入ってすぐにひとつ年上の先輩と付き合った。
彼氏と一緒に夏休みの思い出を作りたくて海に来た。
砂浜には貝殻が沢山落ちていた。
「綺麗な貝殻探そーよ!」
私は彼氏に言った彼氏も賛成してくれてお互いに渡す貝殻を20分くらい探していた時
ふたつでひとつ繋がっていたのが綺麗にわれていた貝殻を見つけて
帰りみちお店によってブレスレット用の紐を買ってお揃いのブレスレットにした。
夏休みが終わり今でもずっとお互い貝殻のブレスレットをつけていっている。
一緒に居なくても貝殻を通して繋がっている。。
貝殻 (9.5)
運命の糸なんてか細くて頼りないもの、私にはいらないんだから。
唇を噛んで教室の前の方に座る男子の背中を睨みつける。その男子は何かあれば———風がちょっと吹いたとか、先生が教科書をめくるわずかな間だとか———うざったいほど斜め後ろの少女を視界に入れようとしていた。
私たち付き合ってるんでしょ?
悲痛な叫びは届かない。見ていられなくなって資料集に視線を落とす。平安時代の貴族の生活がまとめられたページ。ぐるりと床に並べられた貝殻を渦を描くようになぞる。
貝合わせ。この世で一つしかないつがいを見つける遊び。
彼は私のつがいなのだ。息を吸って、顔を合わせた瞬間私たちはカチリとはまったのだ。それをどうして離れようとするのか。
絵の中できゃらきゃらと笑う女房達は合わなかったらしい貝から手を離そうとしている。
ああ、あの子が彼の視線に気づいて微笑んでいる。
つがいの消えた片貝は、どこに行くというの?
砂浜で光った
海から贈り物
耳に近づける
波の音静かに
歌うよう囁く
ふわりと吹く
イタズラな風
スカート揺れ
波は揺らめき
キミは煌めき
寄せては返す
思いは何処へ
誰かの砂の城
泡となり儚く
夏の終わりに
忘れ物探して
『貝殻』
久々に海に来た
小さい頃友達とよく一緒にここで遊んでいた。
海で泳いだり、かき氷食べたり。
すごく楽しかった
僕が好きだったのは綺麗な貝殻を探すこと。
小さい頃好きだったあの子と探すのがとても幸せだった。
そんなことを思い出しながら、綺麗な貝殻を探す...
「あ!」この貝殻、あの子と一緒に見つけた貝殻に似ている。
でも今はあの子は一緒に居ない。こう1人で貝殻を探していると、あの頃に戻りたい。そうすごく感じた。あの頃がどんだけ楽しかったか、どんだけ大切だったか今すごくわかった気がする。
貝殻
海に行って貝殻を探してきみにあげた。
貝殻を持ってる君が綺麗で。
来年も再来年もこの先もずっときみと来たいな
一生を終えて
亡骸になっても美しいと愛でられる
貝殻
小さく喉が鳴ったのが自分でもわかった。
白くすんなりとした脛からから続く、薄く桃色に色づく華奢なくるぶし。
そのままなぞるように目線が辿る指先には、淡く小さな桜貝の爪。
丁寧に形が整えられたその可憐な爪先は、何も塗らずとも光を反射し濡れたように光っていた。
その存在に気づいてしまったが最後、魅入られたようにその無防備な爪先から目が離せなくなってしまった。
後に、急に喋らなくなった俺を不審に思った彼女が、目線が辿る先に気付き、クッションを手に真っ赤な顔で殴りかかってくるのだが、これに関しては正直大変不服である。
……手を伸ばさず我慢しただけ褒めてくれていいと思う。
『貝殻』
Episode.18 貝殻
毎年小瓶を持って穴場の海に行く。
砂と小さな貝殻を入れる。
小瓶をコルクで蓋をして完成。
浅いところで水にあたってから、家までのんびり帰る。
「お母さんただいま〜」
「おかえり、今年も作ったの?」
「うん、今年も可愛いの作れたよ。」
「ふふ、お父さんきっと喜んでくれるね」
生前、お父さんは海が大好きな人だった。
その海で毎年シェルボトルを作り、棚に飾っていた。
知っている限りでは、お父さんが作ったのは三十五個。
私は今年で二十歳になる。
私が産まれる前から、趣味で作っていたのだそう。
お父さんはそう言っていたけど、本当は違う。
「お母さん、なんでお父さんってシェルボトル作り始め
たのか知ってる?」
「お父さんね、趣味で始めたって言ってるでしょ?
あれ嘘なのよ、本当は私を喜ばせたいからだったの。
本当に可愛い人ね。」
「お父さん…かっこいいね。」
お父さん仕事でいない時、こっそり教えてもらった。
___そして私が十五歳の時、お父さんが急に亡くなった。
仕事で足場から落ちて亡くなったとのこと。
毎日辛くて、お母さんと抱き合って泣いていた。
辛い時はお父さんの作ったシェルボトルを眺めていた。
そこで私は、亡くなったお父さんと悲しむお母さんを
元気付けるため、シェルボトルをお父さんの代わりに
作ることにした。
毎年お父さんがシェルボトルを飾ってた棚に私も飾る。
「お父さん、今年も綺麗にできたよ。
いつでも待ってるから見に来てね。」