『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大人
よく「大人だね」とか「大人っぽい」とか言われる。
まぁもう良い年なのだけど。
大人っぽくみせたい人がいたら次の2つを心がけると良い。
余裕があるふりをすること、我慢すること。
2つともけっこう難しくて、苦しくて、しんどい。
それでも僕は演じ続ける、大事なあの人の前でも。
去年の夏の日に貴方と拾った貝殻
私にとっては思い出の沢山詰まった貝殻
どんな時でも肌身離さず持つ程
情のこもったとても大切な思い出の品
中を覗けばその時の情景が浮かんで来そうな
それほど貴方と過ごしたあの夏の日を
印象づける私の宝物。
今年の夏の中頃
月の光に照らされ輝く海辺で
貴方に大切な話をする時も
お守りとして私は
とても大切にあの貝殻をポケットに入れていた。
大切な話も貴方とも全て終わって
しんみりと1人過ごしてポケットをふと覗いたら
貝殻は、欠けていた。
夏ももうすぐ終わり、秋になろうとしている時
私は、またあの海辺に居た。
欠けてしまった貝殻を手に
私は暗い底へ底へと沈んでいった
あの時の気持ちのように。
カイカイガラガラ
カイカイガラガラ
世界で一番美しいあの子は誰?
波の言葉で教えてよ
毒りんごを用意しなきゃだから
《 貝 殻 》
貝殻
照れくさそうに渡された
まっ白な貝殻
今でも思い出す
あなたの笑顔
ねぇ、覚えてる?
一緒に海へ行ったあの日あと時。
貝殻拾ったりして遊んだよね
君は覚えてないかもしれないけれど。
ねぇ聞いて、私はね忘れたくても忘れられないくらい
覚えてるんだよ。おかしい話だよね。
君との思い出だったよ
貝殻
シジミ汁
あの旨味、大好き!
でも貝殻はじゃま!
ならインスタントにすれば良いじゃない?
楽でいいかも。
いえいえ、
ひと手間貝殻を寄せて啜るのがおつなのよ。
『 貝殻 』
子どもの頃
夏休みにおばあちゃんの家に行き
島の海水浴場で貝殻集めをしたなぁ。
大人になり
自分に子どもが産まれてからは
実家そばの海水浴場で
子どもたちと貝殻集め。
たくさんある貝殻だけど
いちばん興味を持ったのは角貝だった。
貝殻
覚えてる?
この貝殻
あの時拾った貝殻だよ
きっと君は覚えてないよね
そんな些細なものでも
僕にとっては大切なものなんだ
まあ、周りからしたら
ガラクタにしか見えないと思うけど
でも僕は
大切にするよ
だって君との思い出だもん
『貝殻』
わたしが
まだ小さい
保育園に通ってた時
遠足があった
けどその日
わたしは
高熱を出して
行けなかった
大好きな海に
行くことになっていたのに
すごく行きたかった
でも
みんなで
たくさん貝殻を
拾ってきてくれた
お土産だよって
たくさん貝殻をくれた
それがすごくすごく
嬉しかったんだ
その日からもう
何年も経つけれど
鮮明に記憶に残っている
ありがとうの言葉と一緒に
1つの噂話がある
長々と話すのもなんだから完結的に言うと
私達のいる地域にある海岸には青色の星型の貝殻があるらしいその貝殻を拾うと1つ願いが叶うという
まあありきたり過ぎるか
でもさ…見つけてしまったんや!
助けてぇ…
とりあえず1つ願えばいいんやな?
じゃあ『妹の病気が治りますように』
その時電話の機械音が聞こえた
お題 貝殻
引き出しの奥に眠っている一片の貝殻。
手にとり、耳を澄ますと、すー...と遠い海の音がする。
静かな水平線が、さざ波に穏やかに揺れている。
貝殻を集めるのが好きなの。
小さいお宝って感じがしてね。
貝殻って海にしかないじゃない?
私はまだ子供だし、海なんて遠い。
海なんて 一年に一回行けるか行けないかだからさ、
海に行った記念ってことで
一つ二つ、持ち帰って大切に取っておく。
私だけの大切な宝物。
貝殻
私が大好きなのは
アサリ。
先に
貝殻を取ると
凄く量が
無くなるけど。
でも大好き。
自分より一回り小さい手を繋いで波打ち際を歩く。
まだ日中は日差しが暑いのに夏休みを終えた海は殆ど人がいなかった。
陽の光を受けてキラキラと輝くどこまでも続く波を見ていると、ほんの少し現実を忘れられる。
このままこの世界に2人だけ、いつまでもずっと一緒にいれたら良いのに。
そんな非現実的なことを思いながら歩いていると「あっ」と彼女が声を上げて白い砂浜から何かを拾い上げた。指で摘まれた小さいそれを大事そうにハンカチに包んで鞄に入れた。
自分より一回りも二回りも小さい小さい手を繋いで波打ち際を歩く。
何かを見つけてしゃがみ込む。
「きれいだねぇ」
「君はママ似だね。ママも好きだったんだよ」
砂浜に座って私たちを笑顔で見ている彼女の首には、あの時拾った貝殻のネックレスが輝いていた。
#貝殻
貝殻
子供の頃、貝殻は宝物だった。
海岸に打ち上げられた貝殻は見たことのない不思議な色や形をしていて、キラキラと光る美しい貝殻はまるで宝石のようだった。
今でも持っている貝のブローチがある。
昔付き合っていた彼がくれたものだ。
子供のおこづかいで買えるような土産物やで売っているようなものだ。
今になって思えば子供だましのお土産だが、当時はそれでも嬉しかった。
八丈島に遊びに行ったが、台風で帰りの飛行機が飛ばなくなって、お金が失くなってしまった。
こんなものしか買えなくてごめんといっていた。
八丈島って当時はナンパの聖地みたいな所だった気がするし、お金がなくて買えなかった理由だって怪しいけれど、そんな疑いはこれっぽっちも持たなかった。
純粋だったあの頃。
貝殻
頬を撫ぜる海風
潮の香り
澄み渡るほど青々とした海には
今日も
ゆらゆらと流れるまま
貝殻が集う。
海にたゆたう彼らは
一体
その目で
何を見てきたのだろう…?
9.05
お題「貝殻」
海の浅瀬で小さい貝殻を拾う。白、紫、クリーム色。
大きいの、小さいの、穴が空いているの、欠けているの
手のひらにのせて眺めてみる。この貝殻には一体どんな子が住んでいたのだろうか。宿主のいない貝殻に想像を膨らませる。
そしてそっと海に返す。
きれいな色の貝殻ひとつだけ手元に残して。
まだ日も昇らない薄暗い空、誰もいないはずの砂浜。彼女は1人佇んでいた。
幻想的とは正にこのことだろう。仄暗い背景と綺麗な真っ白のワンピースの少女。まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような、この世のものとは思えないほど完璧な光景。普段は見向きもしない退屈な砂浜は彼女の存在によって全く別のものに変わっていた。
気付けば足を止め、ただ彼女を見つめていた。何をしているのだろう。たった一人、歩くわけでも泳ぐわけでもない。ただ海を見つめている。
近づきたい、話しかけてみたい。彼女の目に何が映っているのか確かめてみたい。
意を決して砂浜に一歩踏み出したその瞬間、彼女が振り返った。ピクリともせずにただこちらに視線を定めている。何か良くない雰囲気を感じる。この美しい景色に自分が入ることを拒んでいるのだろうか。
ゆっくりと、踏み出した半歩をアスファルトに戻した。彼女は暫くこっちを見ていたが、僕が近づいてこないと悟るとまた海に目を向けた。僕もまた彼女を見つめていた。
どのくらい時間がたっただろう。気付けば東の空から光が差し込んでいる。
不意に彼女が動いた。身につけていた真っ白のワンピースを脱ぎ始めた。脱いだ衣服を丁寧にたたみ、そのまま海に向かって歩き始めた。一歩進む毎に、肌色が海に飲み込まれていく。遂に完全に見えなくなった。
そして1、2分が過ぎた。段々と現実に引き戻されつつあった僕の思考は一つの仮説を立てた。
入水自殺
その言葉が脳に浮かんだ瞬間、慌てて海に向かって走り出した。柔らかい地面を革靴で必死に蹴りながら、海に向かって息を切らして走った。
陸の端まで着いた頃には、すっかり明るくなっていた。息も絶え絶えに水平線を見渡しても何も見えない。脱ぎ捨てた服があるはずの場所には、綺麗な真っ白の貝殻が置いてあった。
『砂浜』
いつか君と行った海で
小さな貝殻を拾ったね
漫画やおとぎ話に
出てくるような
キレイな貝殻ではなかったけれど
君はその貝殻を見て笑うんだ
とても、とても幸せそうに。
それはきっと僕が拾って
君にあげたから?
それを君にたずねる前に
君はいってしまった
今の僕では
けして
けして
辿り着けない場所へ
ただひとりで。
連れて行って欲しかった
けれど
運命も宿命も
僕が思うよりはるかに残酷で
君の居ない世界で
生き続けろ、というんだ
ね、君。
君が僕のもとを去ってから
ひとつ、季節が進んだよ。
小さな貝殻が君の写真の前で
ほこりをかぶって眠っている。
#貝殻
五月雨より►►スンマセン。
しばらくサボっておりました。(・ωく)
ここでは自分を僕と呼びたいと思います
自分にとって凄く大きな1歩です
別に”女”が嫌なわけではないし、”男”になりたいからでもないです。ただ単に性別に囚われたくなかった
女とか男とかどうでもいいって そう思ってるからです。
でもまだ外の世界では自分を僕とは呼べない
まだ弱いんだ
怖いんだ
周りの目が
でも僕の周りのお友達はみんな優しいよ
だったらなんで怖いんだ って?
それは優しすぎるから 優しすぎてその人から嫌われたくないって思うから
だから言わない でもね いつかは言いたいよ
人前で堂々と
”僕”ってね