『誰もがみんな』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ『誰もがみんな』
誰もがみんな、ヒーローになれるわけじゃない
子供の頃、私は好きなアニメや作品の主要人物のように
自分もなにか、特別な力を得られると思っていた
けれど現実は、ただ自分があるだけで
ある日突然なにかが変わったり
周囲の人間がもてはやすような、才能に目覚めることはなかった
私が今のところできるのは
依頼されたプロットや脚本を書くこと
でも、なぜか最近文章が浮かばない
少し前までは、プロットを見れば次の流れが頭に浮かんできたのに
今はいちいちキーボードを叩く手が止まって
やるせなさで胸が一杯になる
もっと力を抜いて、自由に文章を書きたい
考え抜かれた緻密なものよりも、その時浮かんできた感覚を大切にしたい
(そりゃあ考えて考えて、パズルみたいに組み立てることができれば
とても素晴らしいことだと思うけど、あいにくそういうのは苦手だ)
少し休んでみようと思う
それで、また少しずつでも書き進めたい
期限は2日後だから、それまでに書き終えられたらいいな
くらいに思って
今は、自分のペースに任せてあげたい
誰もがみんな 優しい人じゃない
誰もがみんな 酷い人じゃない
みんな いい所も わるい所も たくさんもってる
そう考えると
私の嫌いなあの子も 誰かにとっては優しい人なのかも
私の大好きなあの子は 誰かにとっては憎い人なのかも
そんな人を嫌いになっていいの?
そんな人を好きになっていいの?
そうやって ゴールのない考えばっかしてる私は
人を嫌いになれない
誰もがみんな悩み苦しんでいる。
悩みや苦しさの程度は人それぞれ。
それでもみんな必死に毎日を生きているのだ。
私はそんな毎日に疲れてしまった。
そろそろこの人生を離脱しても良いだろうか。
なんて考えてしまう私は愚かでしょうか。
ー誰もがみんなー
人の役に立たねばならない
手を取り合って生きていくべき
知らないことを教え合い
みんなが生きる場所を
みんなで守る
それは
自分の為でもあって
むしろ自分の為でなければいけない。
それが
人のためになる自分のための行動ならば
–誰もがみんな–
一人一人に個性がある。
人の数だけ答えがある。
誰もがみんな好きなことがある。
まあつまり何が言いたいかって言うと、
自分は自分のままでいいってこと。
〈誰もがみんな〉
誰もがみんな「死にたい」,「殺したい」など思うことだろう。
あの人むかつくな
羨ましい あの人ばかり
憎い 恨めしい 怖い 可笑しい
誰もがみんな、感情に左右されない日なんてない
人を憎み、呪い、僻み、見下し、恐れ...
人が人を想わない日などない
唯一、正しいのはそんな感情をどれほど他者に向けようとも結局、等しく人は──だけ
#誰もがみんな
【誰もがみんな】
「すみません、ちょっと手伝ってもらっていいですか?」
私は目の前を歩くカップルに声をかけた。2人は立ち止まって私を見る。
「自販機で飲み物を買いたいんです」
私は続ける。生まれつき障害を持っていて、ほとんど体が麻痺してしまっており車椅子生活で、言葉さえもまともに伝えられない。
そのためか、女性が聞き返してくる。
「飲み物買いたいです」
なかなか出てこない言葉を一所懸命に絞り出し、もう少し簡潔に伝える。
すると女性は笑顔で頷いたが、目が空を見ていた。おそらく伝わってはいない。こういうことは初めてでは無いので、何となくわかった。
しかし男性は聞き取ってくれたようで、
「どれがいいですか?」
と、自販機に向かって私に尋ねた。その横で、女性が納得した表情を浮かべる。
あと数回のやり取りを繰り返して目当てのものが買えた私は2人にお礼を言って別れた。
こういう依頼は誰もが聞いてくれるわけじゃない。複数人でいる人を狙うと成功しやすい。
多分、私も健常者だったらこんな面倒臭い人に絡まれるのは嫌だっただろう。
しかし、生まれつきなものはどうしようもない。
障害云々に限らず、誰もが手を取り合って生きて行けたらいいのにと、時々思うのだ。
誰もがみんな、なんとか生活している。
最近ときどき、ちょっとした出会いが不思議に感じるようになってきた。
たまたまエレベーターで一緒になった人。たまたま電車で同じ車両に乗った人。たまたま街ですれ違った人。
もう会うことはきっとない。この人もわたしと同じように長い長い物語を持っているのに、わたしはそれを読むことはできない。
たくさんいる人間たちの中で、わたしの物語を知っている人はほんの少し。わたしが知ってる誰かの物語も、ほんの少し。
わたしが今会ったこの人も、きっと数分後には、わたしも向こうも顔さえ覚えていないだろう。わたしは誰かの物語のモブでしかない。
でも、それでもみんな、なんとか自分の物語を進めるのだ。それが誰にも見られなくたって、わたしたちは今日も生きるのだ。
きっともう一生覗けない、あの人の物語。そこには、どんな感情が描かれているのだろう。
そう知らない誰かの物語を想像するとき、ふとわたしは思う。
頑張っているのはわたしだけじゃない。
勝手に仲間を増やしながら、今日もわたしは、わたしの物語を紡ぐ。
「あなたみたいになりたかった」
涙ながらに言ったあの子を生涯忘れることはない。
この世界は苦しい。誰もが”何者”かになりたがっていて、誰にも成れずにもがいている。
そんな世界で、私はシンガーソングライターになった。
ありのまま、自分を自分のまま愛して欲しい。そう願いを詞に込めて、私は今日も歌う。
誰もがみんな幸せな世の中
それはきっと素敵で、争いや揉め事、悲しみや負の感情がこの世界から消え去り、笑顔だけが残った世の中
でも、揉め事も無く全て円満で終わる世の中は果たして楽しいのでしょうか
もしかしたら、今ぐらいの世の中の方が楽しいのかもしれませんね、
初恋
好きな人がいた。
みんな彼女を身近な存在だと思っていた。私も例外ではなかった。高嶺の花などではない、いつもそばにいてくれるような存在だった。
いつも、一緒に帰っていた。彼女はおそらく私を友達だとおもっているのだろう。そう考えると心に小さな棘が刺さった。
不思議だった。今まで人を好きになるという感覚を知らなかった私が唯一恋をした人物だった。
ある日の放課後。呼び出しされた。もう慣れたことだ。十分ほど指導を受け帰ろうとしていた。靴箱に彼女がいた。優しく全てを包み込むような目をしていた。
私がさよならと軽く言った。彼女はどこかぎこちない表情だった。私は急いで帰ろうとした。
その時だった。彼女に呼び止められたのだった。
緊張で彼女が何と言っていたか詳しくは覚えていないが告白をされた。奇妙な焦燥と戸惑いで何を行ったらいいかわからなかった。心の中にあるものが全てなぎ倒されるような気分だった。何を言ったらいいかわからなく困惑していた私はただ彼女を見つめていた。彼女は嬉しさと恥ずかしさが混ざったような表情で走り去っていった。
その日寝ることができなかったことを覚えている。あっという間に噂は広がり収集がつき始めたころに彼女はまるで弾けるかのように何処かへ行った。転校だった。私は何も感じなかった。いや正しくは何も感じれなかった。ただただ頭が痛かった。記憶が心のそこから少しずつこみ上げてきた。
虚しかった。
ただただ虚しかった。
実体験だお
【誰もがみんな】
誰もがみんな君に憧れ、君を目指して這い上がろうと藻掻くのに、当の君は君のことが大嫌いだから恐れ入る。
望めば何でも手に入れることが出来る君の、唯一手に入れられない過去は、変えることができない。
解っていても前に進めない君は、生きる屍。
死に場所を探しているなら、さあ付き合おう。
それを君への餞とする
誰もがみんな
最初から
才能を持ってるわけじゃない。
だけど、
生まれながらに
才能の
備わり方が違う。
生まれつき
天才の人も、
その才能に触れなければ
目覚めることは無いよね。
努力すれば
何とか
開花させる人もいれば、
いくらやっても
できない人だっている。
ひとつを努力して
完璧に仕上げるか、
いくつもを程々に
こなせるようになるか、
そんなものは
人それぞれ。
誰もがみんな
平等なわけじゃない。
価値観は人それぞれなんだよね。
誰もがみんな平等だ。
と言いたいところだが、現実は上手くいかない。
人間関係のしがらみや差別、家庭環境などが左右して、みんなでマウントを取り合う世の中だ。
そんな世の中に嫌になったりするけれど、自分の芯はもっておきたい。
これだけは人に流されたくない。
そうすれば、周りに流されること無く人に対して平等に接することができるのかもしれない。
誰もがみんな、つらい思いをするのだろう。
今テレビで活躍している芸能人も、いつも顔を合わせる仕事場の人たちも、自分の前では苦労を見せない両親も。
みんながみんな、他人の想像がつかない苦労を経験してきたのだろう。
それに比べて今の自分はどうだろうか。
これまで甘い環境でぬくぬく育ってきてはいなだろうか。
他人と比べるのはつらくて意味が無いけれども、本当にそのままでいいと思えるだろうか。
将来何があるかはわからない。
でも、今のまま直面してなんとかなるだろうか。
わからない。
わからないけど、でも、このままだといつか後悔するんだろうなってことはわかるかもしれない。
つらい気持ちにはなりたくないし、苦労もしたくない。
でもそれじゃあいけないんだと、それを受け入れてはいけないと自分自身が、心のどこかで思っている。
人が痛みを受けながらも前に進むには、自分の気持ちをありのまま受け止めてくれる味方が必要だ。
安心できる場所が必要不可欠だ。
自分には、貴方には、心底落ち着ける居場所があるだろうか。
誰もがみんなそれぞれの悲しみや苦しみ
を抱えて生きているのだろう
それは比べられるものではなく
誰が一番つらいとか可哀想だとか
ないと思う
でも世の中には
あなたのそれはたいしたことないと
だれかの悲しみや苦しみを蔑ろにする人も
多くいる
それを見ると悲しくなる
それぞれの場所でみんな必死で生きている
誰もがみんな
皆、誰しも苦しい思いは、ある。
何か、皆、求めすぎでは、ないだろうか?
自分で、いい。
一つで、いい。
あなたで、いい。
欲張らなくていいよう。
私も、つい欲張ってしまうけど、
一つだけ、大切なものを守り続けては、どうだろうか?
誰にも譲れないもの一つを。
明日の来ない日は、ないから。
我が愛猫は、守りたい家族の一人だもんな。
にゃー。
にゃんざぶろう
誰もがみんな苦しんでる。貴方だけじゃないのよ。
そう言われた。高校3年生の時、どうしても学校と大学受験の勉強が辛かったからスクールカウンセラーの人とカウンセリングをした。
そしたらそう言われた。
だからなんなんだろう。
私の苦しみは私のもので、本物だ。
みんなが苦しんでるから私も苦しむのは当然ってこと?我慢しろってこと?
意味がわからなかった。
でも、学校に行かないのも怖かった。
少しでも気を緩めて堕落したらもう戻れないと思っていた。自分のダメさが分かっていたから。
苦しみながら通い続けた。
意味も理由も何も分からないまま。
苦しいけど、従わなければならないとそう思い込んでいた。
だけど今だったら過去の自分にこう言いたい。
辛い時は休んでいいしあなたはダメなんかじゃない。
休んで復活しなくても、堕落したなんて思わなくていい。もうこれ以上辛い思いを抱え込まないで欲しい。もう限界だったよね。死ぬほど辛いんだったら、死ぬしかないと思うぐらい現実が苦しいんなら、逃げていいから。
逃げた先でまた新しい居場所を見つければいいから。
置かれた場所でなんか咲かなくていい。
あなたに合う場所を見つけて咲きなさい。見つける気力がまだ無いんだったら、気力が出るまでいくらでも自分のペースで休みなさい。
自分のペースで生きなさい。世間の圧力や敷かれたレールなんか気にしないであなたにしか生きれない、あなたの人生を大切にして欲しい。
追い込み続けてごめんね。
もう十分頑張ったからさ、どこか静かなところで、1人で、誰にも干渉されずに、休む時間をとって欲しかった。
よくこれまでがんばってきたよね。お礼に、がんばったあなたを幸せにするからね。あなたを尊重して、あなたがやりたいことを一番に考えていくよ。
もう社会のルールだとか、同調圧力とか、気にしない。誰のものでもない、あなたの人生を生きてください。
10年後の私より
死の床に着いた令和の高僧・真観は弟子達を枕元に呼び寄せた。真観は枕元の木箱を弟子達に示し、こう言った。
「これは呪いの壺だ。この壺は極楽浄土のように美しく、誰もかみな虜になる。だが、これを巡って幾度も争いが起き、これを手に入れた者は皆非業の死を遂げた。儂が死んだら、これをご本尊の裏に隠せ。誰も壺を見てはならぬ。誰にも壺のことを言ってはならぬ。」
真観は静かに目を閉じた。
「ご臨終だ。」
一番弟子の観乗が告げた。
弟子達の誰もがみな号泣した。
真観の棺は本堂に安置され、壺は本尊の裏に隠された。
その夜、事件は起こった。
二番弟子の乗磐が壺を持ち出そうとしたのだ。弟子達は皆本堂に集まった。
「…売って葬儀代にしようと…檀家減って寺の経営厳しいし…今の財政状況で盛大なお葬式は…」
ボソボソと弁解する乗磐。
「素直に謝れっ!」
弟子達は口々に乗磐を非難する。
そこへ若者達が押しかけてきた。
「呪いの壺どこ?」
弟子たちは顔を見合わせた。
「誰だ。喋った奴。」
「すいません。私です。SNSで呟いちゃいました。ははは。」
三番弟子の乗越が手を上げた。
「お前っ!」
弟子達は一斉に乗越を非難する。
「呪いの壺はここです。」
四番弟子の乗毛が壺の箱を開けようとする。
「何やってんだ!」
弟子達は慌てて乗毛を止める。
「SNSに載せて貰えばお寺は有名になります。ご本尊様の前に壺を飾れば、映えスポットになるかも。」
「それ、いいな。」
弟子の半数が賛成する。
「何言ってんだ!ご遺言を守れ!」
弟子の半数が反対する。
「何だとっ!」
「やるかっ?」
一触即発のその時、棺の蓋がバンっと開いた。
「喝ーーーーーーッツ!!!」
弟子達は凍りついた。
真観は棺から起き上がった。
「観乗、見せてやれ。」
観乗は壺の箱を手に取るとその蓋を開け、他の弟子達に示した。中にあったのは粗末な割れた壺だった。
「何と情けないことか…」
真観は目頭を押さえた。
「お前達の修行がどれ程のものか試してやったが、この程度とは!」
真観は顔を上げた。
「儂は死なんぞ!お前達全員の煩悩を消し去るまでな!」
日本一厳しい寺の修行は、更に厳しくなった。
あれは本当に呪いの壺だった。
弟子達の誰もがみな思った。