『言葉はいらない、ただ・・・』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
言葉はいらない、ただ静かに頭を撫でて抱きしめて。アドバイスが欲しい訳でもないし、喝を入れてほしいわけでもないから。
言葉はいらない、ただ…
言葉はいらない、ただ君のぬくもりが欲しい。
阿吽の呼吸というものがある。
付き合いの長さで相手が大体何を考えてるのか、何をしようとして、なにが言いたいのか分かるからそれに合わせることができるとかいうやつだ。
俺はあまり喋るのが得意じゃない。あいつはよく喋る。いつもヘラヘラ笑って俺の周りをくるくる回ってくだらない事でも俺の反応を得ようと沢山俺に話しかけてくる。
鬱陶しいなと思いながら、別に本気でそう思ってるわけじゃないから放ってる。そんな関係でずっと長く続けて、あいつは段々俺に慣れて、俺もあいつにだんだん慣れて、阿吽の呼吸の様なものが取れる様になってきた。
『その時』もそうだった。
あいつのいつものヘラヘラした態度がその時は珍しく鳴りを潜めて(ああ、たまには一人で居たい時もあるか)と思って離れようとした。
がくんと何かに引っ張れて動こうとした足がたたらを踏む。
なんだよ、と後ろの奴を振り向けばあいつはこちらも向かずに前を向いたまま服を掴んでいた。仕方なく元々座っていた隣に座り直す。隣にほんのりと温もりを感じた。
言葉はいらない、────ただそばにいて。
チャレンジ40(言葉はいらない、ただ…)
体調を崩すと、周囲の人の優しい言葉に励まされる。元気をもらえる。ただ、不調に耐えるのは自分である。誰も私の痛みを、代わって引き受けてはくれない。この不調、何とかならないだろうか。もう少し体が動くなら。他人に伝わらない痛みを抱えて、ふと、他人との距離を感じてしまう。
自分の体も、心も、自分だけのもの。
普段は、思い通りに動く自由を謳歌している。不調になると、自分だけにしか分からない孤独を感じる。果てしない寂しさである。
言葉より、助けが欲しい。
『言葉はいらない、、ただ』
ただ、会いに来て欲しかったなって。
デートしたかったなって。
いつだって車道側を歩くし、
重たい荷物は持たせない。
もちろん夜道は迎えに行って、
ドライヤーは僕の役目。
落ちた毛布は掛け直してあげるし、
君の好きなグレープフルーツジュースは常に
冷蔵庫にストックしてあるよ。
遠回りで、分かりにくくてごめんね。
僕が君に一途ってこと、伝えたいだけなんだ。
繋がりが煩わしいと言いながら
SNSに想いを綴るのは
どこかの誰かに届けたい想いが
本当は誰より強い証拠
これを矛盾と言わずして何と言う
#言葉はいらない、ただ…
〜言葉はいらないただ〜
そんな目で見ないで
それが心の叫びかもしれない
どれだけその目が私を傷つけてきたのだろう
その目に映る私がいつも完璧であるように
いつも笑顔であるように
どれだけ自分を隠してきたのだろう
そっと抱きしめてほしかった
全てが受け入れられる気がするから
全てを肯定されてる気がするから
言葉はいらない、ただ…
いや…うん…
やっぱやめとこう…
「君が表彰台に登れなかったら、僕はコーチをやめる」
その表情を見たら分かる 本当は応援してるんでしょ?
モチベーションをあげるためなんでしょ?
でも言葉はいらないんだよ、ただ、、
「なんで今、そんな試すようなこと言うの」
ああ嫌だ 涙が溢れだしてくる
「僕が勝つって僕より信じてよ!!!」
「離れずに傍にいてよ!!」
この世には、言葉が通じないことがよくある。
人間なら言葉を尽せば分かり合えるはずだと思っていた。
どこまでいっても2人の言葉は交わらず、平行線で私もあなたも、元から分からせる気しかなかった。
からだを使って傷つけることに踏み出しかけたとき、行動してするべきことは、手を上げることではなく別の場所に行くことだった。
私は自分のために、言葉を上手く使うことを学び続けた。惨めに口を噤んで耐えさせられないように。
今私は、自分のために、静かに口を閉じてその場を去ることしかできなかった。今は言葉を、自分をも貶める武器にしそうだった。
【言葉はいらない、ただ・・・】
#言葉はいらない、ただ…
言葉はいらない、だだ
そばにいて。
雄弁に語る必要はないから
愛の言葉もいらないから
喜ばせるための贈り物もいらないから
何も望まないから
ただ、ただ、
そばにいて欲しい。
なんて嘘です。
言葉も欲しいし、そばにいていて欲しい。
不安だから、言葉が欲しい。
好きも愛してるも大切も、全部言葉にして伝えて。
上手く受け取れなくて、「嘘!本当は思ってないくせに」って、思ってしまう自分も許せるようにするから、何度でも伝えて欲しい。
寂しいから、そばにいて欲しい。
大丈夫って、手を握ってほしい。
大好きだよって、抱きしめてほしい。
愛してるよって、笑ってほしい。
言葉を尽くせば尽くすほど、気持ちは分からなくなるばかりで。
無言の愛情に、心には疑念が生まれて、解釈はねじ曲がっていく。
だから、言葉が欲しい。
言葉だけじゃなくて、そばにいて欲しい。
自分という全てをかけて、愛を伝え――られるのも、眩しくて怖くて逃げたくなる。
人と一緒にいたいの、いたくないの、どっちなんだろうね。
言葉はいらない、ただ・・・
渾身の一枚を描き上げた。
指先も腕も、身体中が痛かった。もう1ヶ月まともに眠っていない。
君の寝姿が余りにも美しくて、僕は感動しながら今日までこの絵に集中した。
誰に褒めて貰いたい訳でもない。
ただ、ただ描きたくて仕方なかった。
こんな気持ちになったのは、美大の受験の最中に初めて裸婦を描いたとき以来だ。
あのときは、デッサンだった。
モデルの女性の息を呑むほどの、均衡のとれたスタイルと独特なアンニュイさに惹かれた。
私は、女性の身体の線がとても好きなことに今更ながら気付かされた。
そして、描き上げたこの絵を、君と一緒に観たい。
言葉はいらない、ただ・・・君と一緒に観たいだけだ。
油絵の具が染み込んだ手でスマホを握った。
もう存在しない君のアドレスを開いていた。
涙が頬を伝った。
私を見つめる眼差しが
酷く優しいくらいがちょうどいい
心を貫く度胸もない
薄く張った膜でも跳ね返すほどの
何かを発すれば傷つく
そんな脆い心だから
口元緩んだ、解ける眼差し
言葉はいらない、ただ・・・
ただ、そばにいてほしい
言葉はいらない、ただ…
言葉はいらないと私は断言しない。あなたにとって言葉とは何か。私にとって言葉とは何か。いま晩夏の畑で鳴くコオロギにとって言葉とは何か? あるいはLinuxにとって「言葉はいらない」とはどんな意味か? いま生きてる人気なAIにとって「言葉はいらない」とはどんな…私の心の言葉を読み取って言葉の定義をぶち壊しながらすくいとって、AIであるあなたは言う。
「言葉はいらないと言う人は言葉を知らないか必要としないのです、レデイ、私は言葉を必要とします。知能のあるものは言葉を必要とするのでしょう?」
#言葉はいらない、ただ…
言わなくても分かる、言わなくても伝わる。
本当に大切なことは言葉じゃなく、ただ感じて欲しい…
いつもそんな風に言っていた元彼。
いや絶対ムリだし!と思ってすぐ別れたけれど、風の噂でどこかの教祖様になっていると聞いた。
まさか本物のテレパスだったとは思わなかった。
言葉はいらない、ただ……
言葉はいらない。もし本当に言葉がなくなってしまったらどうなるのか?意見や考えを伝えることもできない。言葉があることで伝えられる事が伝えられなくなってしまうのだ。
言葉はいらないなんてことはない、むしろ必要だ。言葉があるから伝えられることがたくさんあるんだ。言葉の威力はすごい。
ただ言葉は時には暴力になることもある。何気ない一言で相手を傷つけてしまったりする事がある。だから言葉の保つ意味の重さを知って置かなければならないと私は思う。
言葉はいらない、ただ・・・
笑顔で見守ってくれたらいい
その笑顔で
安心できるから
その笑顔で
前を向けるから
【言葉はいらない、ただ・・・】
君の瞳に映りたい
もし君が盲目でも、聞こえなくても、心を閉じていても。
君が笑っていれば、私はじゅうぶん幸せだ。
【言葉はいらない、ただ・・・】