『衣替え』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
衣替え
「おかあさーーん!ハサミってどこ〜?!」
「朝っぱらから大きい声出さないの!お母さんの筆箱の中にあるわよ!」
「ごめんなさーい!ありがと〜〜!」
慌ただしくハサミを取り、新しく買っておいた半袖のYシャツのタグを切る。
すでに桜は散り、青々とした葉桜に通学路が変わる季節。今までより軽くなったスカート、スカートとおそろいの色をしたベストを着ると心なしか体まで軽くなったような気がする。
「昨日のうちから準備しとけよ〜妹よ〜」
ニヤニヤとこちらを見てくる兄に対してベーっと舌を出してやる。
「おい、もう家を出る時間じゃないか?」
新聞を読んでいた父にそう言われ、時計を見てみると7時丁度を指している。
「ホントだ!!!朝練!!!!」
慌てて玄関へ向かう。
制服よし、前髪よし、玄関に置いている鏡で全身をみて、リュックを背負って、履き慣れてきたローファーに足を通す。
「行ってきます!!!!」
みんなからの「行ってらっしゃい」の声を聞いてすぐに自転車へ飛び乗る。
すでに真夏のような暑さの中に少しだけ春の優しい暖かさを感じながら必死に足を動かす。
さぁ、学校まであと少しだ!
自我出しちゃってごめんだけどさ。
私学生時代衣替えめっっっっちゃ好きだったのね。
なんていうか、校内全体の色合いや雰囲気がガラッと変わるのが好きだったの。
仲良しの可愛い女の子の、かっこよくて憧れの先輩の、そんな皆の魅力がもっともっと増す気がしてた。
今はもう制服なんか着ることないからさ、
衣替えのワクワクって味わうことできないけど。
学生時代の制服の衣替えってすごい貴重だったんだなぁ〜って思うよ。
今年も、衣替えの時期がやってきた。
もう夏かと思う。この前まで春だったような気もする。
私の学校には「衣替え移行期間」というのがある。
その名の通り衣替えをする期間なのだが、その期間中は夏服でも冬服でも着ていいのだ。ただし混ざったような服装はダメ。
今日は気温が高くなりそうだ。ということで私は夏服を着ていくことにした。
ワイシャツの上にベストを着る。スカートは冬服より少し生地が薄め。ワイシャツも半袖でいいだろう。
私は家を出た。少し肌寒いと感じたが、支障はないだろう。
学校の昇降口で靴を履き替えると、何故かくしゃみが出た。身体が冷えてしまったのだろうか。
そこへ後ろから、
「風邪引いた?」
と先輩の声がした。
先輩は何でもできてかっこいい。私の憧れの先輩。部活でも練習に一生懸命で、しかも社交性がある。
そんな先輩に話しかけられた。
私は心配をかけたくなくて「風邪なわけないじゃないですかー」と笑って誤魔化す。その直後にまたくしゃみが出た。こんなことになるなら夏服にしなければよかった。
「そんなんじゃ説得力ないんだけど。ほら、これ着ろ。
寒いんだろ?」
「えっ、」
私は先輩から、冬服のブレザーを受け取る。借りても良いのだろうか…。
「部活のときに返せよ?それじゃ。」
先輩はそのまま階段を上がっていってしまった。
すん、と鼻で嗅ぐ。
ブレザーからは先輩の匂いが微かにした。
少しサイズが大きいブレザーを着る。
ブレザーを貸してくれたときの先輩の優しい顔が頭に浮かんだ。
胸が少しだけ、大きく脈打った。
【衣替え/2023.10.22】
やっとこの日が来た!ドキドキと胸を高鳴らせながら、随分と前に洗濯を済ませておいたセーターに袖を通す。甘い柔軟剤の香りに包まれ、自然と笑みがこぼれる。今日から冬服、冷たくなった風を切りながら学校へ向かう。少し浮かれすぎてお弁当を忘れたことにも気付かなかった。
「あっ!俺のセーター!!お前が持ってたのかよ。」
「今年もお世話になりまーす!!」
“衣替え”
寒々
少なくとも恒温動物である僕らは
外気温の変化への対応は得意なのに
人肌の恋しさや
懐の寒さには対応が苦手だ
欲に対して変温であれば良いのだけれど
本能がそれを許さない
※衣替え
衣替え
春から夏
夏から秋
秋から冬
私は、春が好き
春は、寂しいだけじゃなくて
新しい出会いもあるんだよ。
衣替え
肌寒くなってきたひんやり涼しい
そろそろ冬物を着る。
外を歩くとまだ半袖の人もいる。
冷たい風が少しばかり吹いてる。
運動をすればちょうどいい温度
だろう。でも僕は運動はしない。
だからウォーキングをしてみる。
歩くことはそんなに酷と感じない
結構遠い距離まで歩きたい、そう
何かに勧められたように錯覚して
歩いてみた。普段見ない道、景色
全てが新しく感じた良い気分だ。
なんか楽しくなってきた。初めて
運動が楽しいと感じた。身体が
温まってきた。汗が少し出てきた。
暑い、半袖になりたい。そう思い
上から着けていた上着を脱いで、
半袖になった。涼しかった。汗を
かいてちょうどいいように感じた。
運動は楽しい。自分が新しくなった
ように感じた。
衣替えはまだ先になるかもしれない。
衣替え
夏以外はほとんど似た感じ
夏よりから秋まで半袖
調整ように軽いコートがある
あと冬用のコート
足元は靴とサンダル、寒くなると靴下
冬は電気毛布に風呂
夏は扇風機にシャワー
食べものはあまり変わらないかな
おにぎりを肉まんにしたり
蕎麦がラーメンになったり
あと冬は面倒でコンビニが増える
飲み物は
夏は水や緑茶
冬はコーヒーやカフェラテ
買うなら緑茶がメインであとは気分
衣は替えれるけど
中身を替えれる訳じゃないから
周辺機器は大切だよね
この頃は作業着が便利に見えてならない
衣替えは結局のところ
長袖か半袖にプラスαで落ち着く
今年中には
冬物のコートを買わないといけない
ちょっと楽しみです
かなり久しぶりだから
『ミニマリストの孤独』
必要最低限を手のひらに それさえもいつのまにか消え去って 冬の切符も失った マフラーは何故捨てた? 整理じゃなくて捨てたんだ 醒めた後に気づく
この孤独 いつも いつも同じなんだ 衣替えを待つ服も無く 暫く途方に暮れている
秋の風が吹いてきてから少しが経ちましたね。
この季節になるとあなたのことを思い出してしまいますのは、やはりあなたの存在が私の中でさぞ大きいのでしょう。
あいにく、あなた様と結婚することは叶いませんでしたがそれでもよいのです。私は他の方と結婚しても、あなた様の存在はいつでも感じることができますわ。今頃あなた様はあんなことをしていらっしゃるのかしら、と思いを馳せるのも楽しいのです。
ですが、最近あなた様の存在を感じるときが少なくなっていると思うのです。
近頃、あなた様に会いに参りますわ。
なにか心配でございますか?
、、、私の旦那様でございますね?ご安心下さい、私とて
こっそり逃げ出すように出てくるなんてことございません。
お友達とあって参りますと言っておくつもりですの。
、、、衣替えの季節になりましたね。風邪を引かぬよう、お体にお気をつけくださいね。
私が空から見守っておりますので。
@衣替え
人が奇跡と呼ぶ裏には
途方もない努力が隠れている
奇跡とは
努力の集合体だ
努力も知らず
羨ましく思ったり、妬ましく思ったりした
運が良かっただけだなんて
陰口を言ったり、蔑んだりした
影の努力を見せなかったあの人を
今僕は心から尊敬している
そう伝えられたら良かったのにな
僕の中を過ぎて行ったあの人に
衣替えの季節かぁ〜
寒くなって....
..........あれ、なんか僕
『泣いてる........?』
衣替えの季節がやって来る。
もう冬だ、早かったような、遅かったような。
ちょっと、いや、結構面倒臭いけど、
やってみたら意外と楽しい、衣替え。
このお気に入りのTシャツは、今年で終わりかな。
冬服ってどんなのあったっけ、
たった半年前ぐらいに着てた服を、
もう覚えていない。
見れば、分かるのに見ないと分からないのが、
面白いような、面白くないような。
この見慣れた夏服も、
きっと来年の夏頃になるまで忘れてる。
その時まで、またね。
#衣替え
私はここに引っ越してきた。
金木犀香るこの季節。
クローゼットの中を丁寧に組み立てながら
これからどんな事が起きるかな…と
期待と不安が入り混じる。
どうか、どうか穏やかに過ごせますように。
#衣替え -42-
無意味に思えた今も
意味があるんじゃないかって思えてきたよ
暖かさや優しさに
気づかなかった日々も
気づいた今日も どれも大切な日
真っ暗闇で先は依然不安で
その場に居るのがやっとで
それでもどこかで流れてきたメロディ
一小節が道を創る
笑顔でいるのも 悲しんでしまうのも
どれも素敵な 人の一部です
諦めてもいい 逃げ出してもいい
ただそこで辞めてしまわないでほしい
たったひとつの手 たったひとつの音楽で
少しずつ前を向ける
あたりまえにあるもの
すぐそばにいるひと
大切にしたい 愛していたい
「…秋の上着っていつ着たらいいかわかんないよね」
半袖でふらふら仕事場に入ってきた君をみんながひとしきり揶揄ったもんだから、君は少しむくれ顔。
君の文句を俺は苦笑顔で受け流す。
「部屋はさ、あったかかったんだもん。外出てすぐ車だし」
「まぁ俺も衣替えとかしねーから、いつ着ていいかとかわかんねーけどさー」
「だよね! もう…みんなだってそういうことあるのにさー」
ぷりぷりしてる君の頬がぷくぅと膨れてそれが可愛い。
ぷにって頬突いたら、このタイミングじゃキレられそうだな。
「ちょっと。俺の話聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。ほら…」
俺は着てた上着を君の肩にかけた。
「みんな心配してんだよ。お前身体よえーんだから。今日は一日それ着とけ」
「え、だって、」
「俺はシャツも長袖だから大丈夫。こっちもそれ着ててくれた方が安心する」
君のぷにっとした頬がちょっぴり赤くなってきたのは、寒くて風邪ひいたー…とかではないよな。
その証拠に君はポツリとこう言った。
「ずっと、つつまれてるみたい…」
▼衣替え
衣替え
少し秋らしくなってきたこの頃…朝と昼の気温差が大きくなって…そろそろ長袖出そうか…所々色付き始めてきた木々の変化は、この先に備えてって語りかけたいる。
「はーい、主様ちょっと来てくださいな~」
『ハナマル?どうしたの?』
「そろそろそのぉ~…あれだ、肌寒くないか?」
『いや、全然大丈夫だよ?』
「そっかそっか、そろそろこの世界も寒くなってくるから、風邪引かないようにな?」
こちらの世界で過ごすことに慣れてき
続きはあとで
一つ一つ確かめながら
一つ一つ捨てていく
選んで、悩んで、迷って、捨てる
沢山の新しい無駄の中で
残るものはいつも同じ
前にも後ろにも進まない
結局のところ、という
諦めと言い訳
温くて心地よい平穏
という思い込み
今年も
唯一つの赤すら足せない
(衣替え)
衣替えを終えた。
それに伴い着れなくなった服を裁断している。布地が薄くなったものは部屋着や寝巻きにしていたがすっかりくたびれてしまっている。これでは掃除の乾拭きにしか使えそうにない。
ゴミ袋に布の山がこんもりと出来上がった。
「……新しい服買っていいよね」
後ろにゴロリと寝転んでスマホを取り出す。
運良くセールでもやってないだろうか。
だがそんな私の視界の片隅に気になるニュースがチラホラと入ってくるのだ。秋の味覚、栗づくしパフェ。お芋食べ比べフェス。どれもこれも人を誘惑している。
「ああぁー」
意味のない声をあげる。
お財布も体も一つしかない。決めかねた私はコーヒーを入れるためキッチンに向かった。