『衣替え』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
𖤣𖥧𖥣。衣替え𖤣𖥧𖥣。
半袖Tシャツと一緒に夏の思い出もしまっておくの。
ひと夏過ごした忘れられないあの人との思い出はそっとタンスの奥へ。
ニットやカーディガンを出してるときは肌寒い季節に新しい楽しい思い出が出来るようにって期待に胸が踊るの。
きっと私はあなたを忘れられないから、来年の衣替えのときはあなたを思い出して半袖を出しながら憂鬱な懐かしい気持ちになるんだわ。
テーマ“衣替え”
「今日暑いよねー」
そんな事言っていたあの日
「今日寒いよねー」
そういう日々に変わっていく
けれど未だに、何を着たらいいのか
分からなくなる日がある。
衣替え、難しい。
病院に入院し続けている女の子の話
季節は
暑さが印象的な夏から
気付けば真っ白な粒がふわふわ飛ぶ
私の好きな冬に変わっていた
窓から見える公園で遊ぶ子供達
その子達によく元気をもらっている
ビビットカラーだった半袖から
淡いピンクや青で彩られた長袖の服
暖かそうで、とってもかわいい
そういえば、季節に変わり目には服を変える
《衣替え》は今頃だったんだ
いつも長袖です、真っ白な服だったから気づかなかったや
私も、
退院したら
あの子達みたいな可愛い服を
沢山着たいな
衣替えという文化を味わったことがない私なら
きっとあの子達よりもたのしく服選びで
時間かけちゃうだろうな
なんて、夢のまた夢だけれど
木枯らし吹いて
イチョウ並木が
さわさわ揺れる
金色の葉っぱが
祝福するように
舞い降りるんだ
アスファルトが
ゴールドを纏う
ボクは空を見て
ゆっくりと歩く
ホットココアが
飲みたくなった
『衣替え』
衣替え…
そろそろ服を衣替えしなくちゃ。
私の心も衣替え?
なんちゃって(笑)
でも人肌恋しくなってきたし
誰か私の心を温めて…
#衣替え
去年、シーズン終わりに服を捨てた。
『断捨離しなきゃね!着ない洋服を保管するスペース、勿体ないし☆』
そして、今衣替えのシーズン。
『着る服ない!!!』
昨シーズン終わりのバーゲンで、買っとけば良かった。と、定価の服を眺めては“買えねぇな~( ̄△ ̄)”と思ってる。
これからオンシーズンの服は、定価だ。
何故去年の私は
『安いからって今バーゲンで服買っても着ないし!』
とか言ったのだ。結局毎年“ある服”着とるや~ん_| ̄|○
今日はどうだったかなぁ。
やりたい事やれたか?
迷惑かけてないか?
相変わらず胃の調子は悪いわな
季節の変わり目になると毎年言ってる。
〝去年って何着てたんだっけ?”
本格的に衣替えを始めて、
あ~これ着てたってなるんだけど、
もう何年か着ている服なのに、
衣替えで出すまで忘れてるって…
大丈夫か?
と言う突っ込みを自分に入れつつ、
今年も衣替えをしている。
paki
地味でヘタレでネガティブな僕の人生を衣替えしたい、なんて
僕って基本真面目だし、けっこう努力家だと思うんだよね
でも自分に自信がなくて、アピールもできなくて、結局すぺてにおいてパッとしない
そういうの、全部脱ぎ捨てて、新しい僕に着替えられたらな
めっきり寒くなりました。
いつのまにか鈴虫の声もなくなって
しんとした静けさが
住宅街に降り積もる。
こよみの上では
明後日は霜降、もうじき霜も降り始めるそうです。
半年ものあいだ、衣装棚に眠っていたコートも
出番を今か今かと待っていることでしょう。
秋と冬の狭間の、
昼は忙しく夜は静かなこの時期が
僕はわりあい好きです。
昼は目いっぱい身体を使って、
夜は風呂であたたまって
外界のあれこれをぼうっと遠く眺める。
そうして寝床に潜ったあとは
秒針がチックタックと回るのを聴きながら
ひとり、まっくらな部屋で
どこまでも深い天井を眺めるうちに
僕の心臓が
冷えた空気から得た酸素と
和やかな心地よさとが混ざった血液を
送りだす音が聞こえるのです。
(衣替え)
《 衣替え 》
衣替えが今年もやってきた。
私は、このなんとも言えないシーズンが
なんだかんだ好きだ。
冬のように寒い日もあれば、
春や夏のように暖かい日もある。
そんなどちらにも染まらない、
そんな今のシーズンが私は好きだ。
また暑くなるかもしれないから、
半袖も何枚か棚に残したまま、
寒くなっても困らないよう
暖かいセーターも棚に入れ、
今年の衣替えも、
無事に終わった。
衣替え
昨日の服に、
お世話になったものたちにお別れを告げ前へ進む。
「またね」を告げて先をゆく。
「久しぶり、またよろしくね。」というときでもある
私の家では季節の始まりに「衣替えの日」が設定される。
その日は朝からそれぞれの部屋が騒がしくなり、全員がバタバタと忙しく動く。
父と母の部屋では母の指示のもとで父が動き、着々と衣替えが行われている。時々「それはそこじゃない!」と母の声が部屋に響く。
幼い妹2人の部屋では衣替えの途中でファッションショーが始まったようだった。2人はいろんなスカートやワンピースに着替えてモデルごっこを楽しんでいる。母が覗きにくるまでは衣替えが進むことはないだろう。
家族の騒がしい声を聞きながら私は一人部屋で衣替えを進めていく。家族の存在を感じながら季節の移り変わりの準備をするこの時間が私は好きだ。
#衣替え
「衣替え」
どんなに夏が長くとも
寒い朝がやってくる
どんなに夏が辛くとも
冬には辛さを忘れてる
この冬の緊張感と厳しさときたら。
ぬくもりを求めているのに
人と距離をとらねばならぬなど
矛盾と社会の間に立って
頭を抱える辛さときたら。
衣替えをするたびに
辛い記憶をタンスに仕舞い
新たな辛さを身に纏う
そしてもうすぐ 冬が来る
待ちに待った衣替え
やっと長袖を着れる。
マジ最高!
テーマ:衣替え #343
「衣替えしちゃいなさい。
もう寒くなってきたんだから」
母に言われて渋々衣替えを始める季節。
そんな母ももういない。
「もう、いつまで経っても
薄着のままでいないでよね!」
自分の息子に同じ言葉を向けるようになった。
息子は面倒くさそうに(気だるそうに)私を見ると
ため息をついて衣替えし始めた。
私もこんな時期があったな。
小さい頃の私にそっくり。
母も思っていたのかな、こうやって。
私はフッと笑ってしまった。
さぁ、私も人のことをいっていられない。
自分の衣替えもしなくては。
切なくて愛しさが衣替え
君に出逢えた恋模様
逢えない時間が切なくて
恋して夜が長すぎて
出逢えて想えて切なくて
君を想うと寝れなくて
ひとりの夜が長すぎて
ひとりの夜が寂しくて
また逢えたら嬉しくて
明日逢えたら嬉しくて
秋の夜長の恋模様
恋しくて切なくて
君を想うと嬉しくて
想うと明日が遠すぎて…
衣替え
季節が来て
衣装を替えるように
あのひとを脱ぎ捨てるの
サッ
気分転換してくると言うと、彼はいつもハク(飼っている犬の名前。毛が全体的に白いので見たままの名前だ。)を連れて2時間、長いときは3時間くらい散歩に出掛ける。帰る頃にはハクもくたくたで、水をじゃぶじゃぶ飲んで玄関の冷たいタイルの上で息を切らしている。
どこまで行っていたのか聞くと、いつも同じ場所ではないので気まぐれでどこか遠くまで歩いているようである。今日も出ていってからもう2時間半も経つがまだ帰ってこない。待つ気もなく一人で食べた夕食の食器をシンクに運んでいると玄関の鍵を開ける音がした。と同時にハクの水を浴びるように飲む音と、彼がハクのドックフードをお皿に入れる音で、一気に夕方のリビングのひとときが外の活気に飲み込まれる。
テレビを消して玄関に向かうと、上がり框に腰を下ろしてドックフードを食べるハクを眺める彼がいた。
「今日はどこまで行ってたの?」
もういつもの質問と化している問いだが、彼は毎回面倒くさがらず答えてくれるので、私も遠慮はしない。
「東中学の近くの寿司屋で引き返してきたよ。」
「結構車通りの多いとこ歩いてきたんだね。」
東中学の門を出ると国道があり、その国道を右にまっすぐ進んだところにある回転寿司屋のことだ。家からだと5kmほど距離があるだろう。
「往きはね、帰りは結構裏道使ったからハクも歩きやすそうだったよ。」
いつの間にかドックフードが入っていたお皿は空っぽになっていた。ハクはまた水をじゃぶじゃぶと飲んでおり、そのせいで玄関のタイルが濡れていた。この時の玄関タイルは水だけではなくハクのよだれも飛び散っているのでよく滑るということを毎年夏に学んできている(暑い時期はハクのよだれの量がすごいのだ!)。そのため、ハクを犬小屋に帰した後は玄関の掃除を欠かさない。
彼が玄関を掃除している間に、冷めてしまった晩ご飯を温める。ダイニングテーブルにコップと箸を出す。サラダにかけるドレッシングを準備する。ご飯をよそってもらうためのお皿を準備する。一緒に夕飯を食べていたなら、この手間がなかったんだなとふと考えていた。この時間は彼のためであるのだ。この事を彼は小さなこととして受け流しているのか、心のすみで感謝しているのか、それとも気づいていないのか。ありがとうというには小さすぎる気もするのはわかるのだが。なんだろうこなもやもや。
ハクの散歩が長い時だけじゃない。私が彼の当たり前のような、何気ない小さな期待に応えようとしている時、その期待に応えた分だけの見返りがあったかという疑問が浮かぶときがある。
#衣替え
季節が変われば、人々の装いも変わる。
それは、美しい。
その季節を象徴とする色に、多くの人々の装いも染まる。
この情景は、人々が豊かで無ければ、見ることは叶わない。
私のハンカチには、ふたつの大文字のアルファベットが少し重なるように
妻が、深く染められた絹糸で刺繍してくれたものだった。
この深く染められた絹糸を人々が躊躇なく買える、
そんな安定した、豊かな、平和な治世にしたかった。
今、私は……やっと、そう思える。
私の成したことは、間違ってなかったと。
この、私の治める地の人々を、この年も困窮されなかったと。
嗚呼、本当に良かった。
ああ、本当に良かった……。
目から涙が溢れて、溢れて、止まらなかった。
どのくらい、経っただろう。
気付いた時には、側に妻が居た。
優しく微笑みながら、私の頬をつたう涙を……
あのハンカチで、そっと拭いてくれていた。