『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街へ出る
すれ違うだけ
知らぬ人
無関心さが
妙な安堵に
お題☆街へ
街へ 歩き出す、一歩 二歩 鉛のように重い足を引き摺りあの子の居る街へ
今日は先生にお勧めして貰ってから好きになった作家さんの新作の発売日でショッピングモールの一角にある本屋さんにやってきた。
この日のために私がどれだけ頑張ったことか。
「あ!…あったぁ、!」
わたしの涙ぐましい努力を祝福するように新刊は私の手元へとやってきた。
先生も買ったりしてるかな?なんて考えてまたひとつ先生との共通の話題が増えたようで嬉しくなる。
そうとなれば明日の学校までに読まなくては。
るんるんで、スキップまでしちゃいそうになりながらなんとか家へと帰った。
スマホを開くと先生からメールが入っていた。
”今日新刊の発売日なのしってた?
貴方も買ってたら明日話せるなぁって思ってLINEを。”
先生からのメッセージに心が踊る。
この本を買った時に先生もわたしを思い浮かべてくれたんだろうか。
こうやって先生の日常に私が入り込めてしまったようで妙にソワソワした。
「…もちろん、買いました、っと」
その返信に明日感想をはなそうね、なんて書いてあって急いでその本を捲りはじめた。
早く明日になればいいのになぁ、なんてぼんやり考えた。
2024.1.28『街へ』
「街へ」
最近自分を否定してる。
否定して「楽しい」なんて思って麻痺してる
自分は孤独だと思い込んでいる。
他人の「好き」は思い込めないのに
どこに行けばいいか分からないまま
街を彷徨う。人混みの中を 自分の中を
街へ行こう ひとりじゃないと
人目見て分かるように。
帰りたくなるよ
さよならを決めた あの街へ
足が止まる度に
僕を呼んでくれてた人の声がする
懐かしい声がする
朧気な記憶の中で笑う
貴方の姿が 僕をあの頃に戻すんだ
戻りたいと 帰りたいと
叫ぶ心を それでも押し殺すのは
僕が笑うのは
置いてきた過去に胸を張りたいから
置いてきた貴方に恥ずかしくないように
#街へ
「街へ」
私にとって街へ行くことは、ちょっとした小旅行。
車で1時間かけて行く。
無事に行き、帰れるように、よく分からない緊張感を持って街へ行く。
せっかく来たのだから、と街を満喫する。
あれもこれもと欲張ってしまうので、家に帰るとどっと疲れが出る。
でも次の日、仕事をしていて体が軽く感じる。
街へ出掛けてストレスを発散してるのだろう。
私にとって街へ行くことは、大事な事なんだとしみじみ思う。
景色の彩りになれるような装いをして
そこにいるだけで華やいで
心地いい風をまとって颯爽と歩いていたい
街へ
私の育ったところは、駅前の繁華街を「街」と呼ぶ。
小学生の時に転校してきた私には、その言い方がどうしても田舎くさくて好きになれなかった。
けれど、友達と遊んだり、気になる男の子と並んでバスを待ったり、塾に通ったりした。カラオケも行ったし、初めてのペアリングも買った。
積もった時間と思いが、記憶の中の街を懐かしくさせる。
『街へ』
この春、引越しをする。
管理会社への連絡やら、電気や水道の契約やら、部屋の片付けやら…やらなきゃいけないことは沢山あるし、自他ともに認める面倒くさがりで、まだ何にも手に付けられてないけど…何とかやる気を捻り出して、動き始めよう。
愛しい貴方と、共に暮らすためだから。
街へ
繰り出すわ…
当てもなく
不安で不安で…
甘い罠にハマる
こわいの…
街へ
君の努力を
私は知ってる
倒れたっていい
死んだっていい
この日のために
ガンバってきたんでしょ?
行ってらっしゃい
夢のあの
街へ
題.街へ
いそがないと。
お家で、かあさんが待ってる。
街へ。街へ。
ゆきが、つめたい。
はやく、もっと、はやく。
はやく、てぶくろをかいに、行かないと。
街へ。街へ。
お家へ。お家へ。
いそがないと。
はやく、かあさんのところに
かえらないと。
『街へ』
あのマチには行けない
なんだか壁があるように見えてくる
あの1歩が踏み出せない
だけどみんなは歩いてる
大勢の乱れた足音
私はゆっくりゆっくり 少しづつ近づく
自分で張った壁
いつになったら剥がれるだろうか
いや 壊せるだろうか
いつか行きたい
あのマチへ
【#2】
田舎暮らしにとって
街に出かけることって
ちょっとした冒険。
煌びやかなお店が多い、
オシャレな格好をした人が多い、
自分にとっては
何もかもが新鮮。
いつも何着てこうかとか、
変じゃないかなとか、
緊張しながらもちょっと背伸び。
まだまだ難易度高いです。
街へ
自然の中を散歩しても
自然のことわからない
でも、街に出ると
お金を使う
出費がかさむ
誰かが言っていた
物は見ているだけで楽しい、って
だから、お財布おいて
街へ出るのも一つかも
街へ
アニメイト、本屋、ユニクロ
あと何かあったかな
それくらいしかほぼいかない
あんまりに居所がない
なんだか落ち着かない
何かのついでに公園くらい
ぼーっとしたいけど
いい場所がないんだよ
人があまりいなくて
トイレがあり
読書にタバコと飲み物が自由で
それなりにある空間
ここにある空白
ちょっとした閃きが舞い落ちて
そのカケラを灯りで揺らす
そんな時間が得られる場所
多分何処でも出来るとは思う
思いはするんだけど
何故かしてはいない
ここだとキリがないからかも
慣れの問題なだけで
それなりに出てはくる
だけども書き留めてない
直ぐに溶けて消えてしまい
ほとんど覚えてはいない
春になったら
いい場所でも探してみるかって
それくらいな感じ
一応候補は多少ならあるし
「街へ」。このテーマも以前に書いたなぁ…。
2度目ともなると、考えても浮かばないんだよな。 ここんとこ、ずっとそう。
初めてのテーマに当たりたい。
「街へ」というテーマについて
街へ行きたい。
今日は休日。
いつもは家と職場の往復だから、見慣れた景色しか見られない。
だけど、今日は久しぶりのお休み。
いつもは足を伸ばせない街へ行くんだ!
彼と街でデート。
朝目覚めた時からウキウキで、幸せに包まれて起きた。
楽しみすぎて、早く起きすぎたせいでご飯ものんびり食べられた。
メイクして、服を選んで、持って行く物を整理して・・・。
1日を思ってため息をつかなくていいから、こんな日は、本当に幸せだって思う。
今日はどこに行こうかな、と考える。
会ってから決めようね!と話していて、彼氏も、どこ行こうか?と楽しそうだった。
お互い忙しくてなかなか会えなかったから、余計にワクワク感が膨らんでいる。
街に行ったら、まずはカフェがいいかな?水族館もあるし、映画でもいいな。
美術館っていうのも楽しいよね・・・。
ちょっと遠出してテーマパークっていう手も・・・。
彼氏が行きたい場所を聞くのも楽しみだな♪
鼻歌を歌いながら、家の電気を消して、靴を履いて、家を出る。
会社を出るときとはえらい違いだな、と苦笑しながら。
「行って来ます!」
私の弾んだ声と共に、パタリ、とドアが閉まり、カチャリと鍵がかかった音が部屋に響いた。
休日になにをすれば
どこにいけば
あなたとゆっくりと
満足できるのか
わからなくなった
街へ出ても全部
いつもと同じなの
おしゃれなカフェに行っても
不服なの
家にいても家にいなくても
仕事なの
この世の中のどこにも
楽しい場所がない
300字小説
水神様のお引っ越し
村から人が消えていく。若い者は仕事を求め村を離れ、年寄りは家族に引き取られ去っていく。
最早、年に一度の祭祀も途絶えて久しく、村人の心に我はいない。
このまま、忘れられ消えていくのか……と覚悟を決めたとき、宮司の娘が我に言った。
『祀ろう心さえあるのなら、村でも街でも同じでございましょう。私が祀り続けます。共に街に来られませんか?』
「……なんてことがあって、おばあちゃんが御神体を連れて、この祭壇に祀ったって言うんだけどね……」
同級生が小さな水槽の上に祀られた祭壇を見上げる。
「……神様、いるのかな?」
「水神様らしいけどね」
水槽には虹色に光る鱗の魚がゆらゆらと泳いでいる。
ぴしゃん、魚が音を立てて跳ねた。
お題「街へ」