『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
両親に甘やかされて育ったんだと自覚したのは社会人になってからだった。
先日の仕事中、なんかの拍子で自炊するか否かの話題になり、実家暮らしの私は早々に「料理できない」と申し出た。特別珍しいわけではないはずで、案の定「そんな感じ」と返されて、以降は一人暮らしの自炊組が簡単なおつまみレシピを語り合っていた。なんだか居心地悪くて、でも無理矢理話題の中心へ入っていく勇気もなくて。曖昧に相槌を打ちながら作業する手を早めた。
社会人になって実家で暮らしていることが、年々言い出しにくい空気になってきた。新入社員だったり、まだ二十代の頃は収入が少なく、致し方ないと思われるのだけど。三十代以降はまだ独り立ちしてないのかと、口に出されないが目で訴えられているように感じる。
親がいつまで元気かわからない。いつまで私を子どもとして扱ってくれるのかわからない。元気な今のうちに一人暮らしを始めてしまった方がきっといい。一人で生きる能力は全くないのだけど、徐々に慣れていくしかない。
そう考えているのに、一人暮らしに踏み切れない私はとんだ甘ったれなのだろう。
『蝶よ花よ』
・2『蝶よ花よ』
ジュリアは思う。
所謂お嬢様なのだろうと自分でもわかってる。
国会議員の父はやりたいことはなんでもやらせてくれたし
母はとにかく「自慢の娘」と言って私を着飾らせるのが好きだ。
周りの大人も父の顔色が大事だからめちゃくちゃ可愛がる。
今度のオーディションだって八百長だ。
でもランウェイとボイトレ、ダンスレッスン、スピーチはコーチを付けてトレーニングを重ねた。
体重も絞って、見せ方もメイクも勉強した。
私はこの社会を変えたいと思う。
グランプリから芸能界への進出はその足がかり。
私に敵う素人はいない、確信してる。
【続く】
我は願う
先の世も
穏やかな世で有ることを
全ての命が
安寧の時に有ることを
小さき命が多く溢れ
自然の摂理が上手く廻る事を
忘れる事勿れ
全てが自然の摂理の歯車に有る事を
忘れる事勿れ
その地は生きている事を
小さきもの達よ
遠い時を忘れるな
過去も未来も安寧は造られしものには存在しない事を
「蝶よ花よ」
好きなレターセットを選ぶ時はお花柄だったり、蝶々などのモチーフだったりする。
個人的にはあまりキャラクター物は好まなくて、なるべくシンプルに可愛いものが良い。
お手紙をいただく時も同じで、それが自分の好みの柄だと開封の時にいつもよりもワクワク度が高い気がする。
コラージュの時にもお花や蝶々のシールはアクセントになったり、綺麗を散りばめたりするのにとても便利だ。
文房具屋で蝶よ花よとレターセットを選んでいる人がいたら、それはもしかしたら私かもしれない。
ひらひらと
蝶に変わりて
花ハナと
やっぱりキャベツが
食べたいんです
__________________________
蝶よ花よ
絵本「キャベツがたべたいのです」シゲタサヤカ
蝶よ花よ、ともてはやされた過去
今のわたしはどちらでもない
学園のアイドル。いつも人に囲まれて
人気者だったわたし
ヒトの求めてるものに合わせて
ヒトの言うとおりにして
わたしを演じてた
いつもわたしじゃなかった
ほんとのわたしは
蝶でも花でもない
わたしには自由にできる羽がある
どこにでもとんでいけるよ
ほんとのわたしのところへ
蝶よ花よ
乳母日傘
過保護に育てられた私は
結婚したら、キュウリさえ切れなくて
一から料理を始めて苦労した。
かわいいこには旅をさせよ
今なら分かる、子がかわいいなら早く手を離すのが愛なんだと
手を離さないのは、親のエゴ
→呟き・あれ、どうしたのかな?
はじめまして
と、
いつも読んでくださってありがとうございます。
一尾(いっぽ)と申します。
昨日の夜に、8月8日のテーマ『蝶よ花よ』
(タイトル; 名作探訪 第56回 〜寝具メーカー『蜃気楼閣(株)』の夢眠布団『蝶よ花よ』)
―をアップしたあとにアカウントが消えてしまいました。
私に黙ってどこに行ったのか……。
「蝶々よ、お花よ」と野原を駆け回っているのか、皆様からいただいたハートを浮き輪にデータの海へ海水浴に出かけたのか。
いずれにせよ、根無し草気質は私由来なので戻ってくる可能性は低いかな?
一番残念なのは、お気に入りが消えたことです。うぅっ、一方的な片思いだけで学校卒業したような切なさ。
運営さまに連絡はさせていただきましたが、とりあえず新しくアカウントを作ってみました。さすがに同じ内容(名作探訪)をアップするわけにもいかんので、タイトルのみを記載しました。これ位ならいいよね?
これからどうなるかわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。
(追記)
この文章をアップしてみたところ、作品数1、お気に入りなし、ハートのみ復活(しかし新たなハートはカウントされずハート凍結)、という状態になりました。おぉう、どうなるんだろうなぁ。
テーマ; 蝶よ花よ
蝶よ花よ
「こっくりさん、こっくりさん…」
西陽の入る教室で女の子が向かい合って
10円玉に人差し指を乗せて白い半紙に描かれた⛩️をくぐった。
一面の菜の花畑葉っぱに小さな青虫がとまり
食事中その頭の上をモンシロチョウがかすめた
見上げた青虫たちは、「おおきくなったら、なんになる?」と語り合った、「モンシロチョウより大きくて優美なアゲハチョウ」一匹の青虫が菜の花の葉っぱの向こうから遠くに広がる青い空を見上げて言った、「わたしは、あの飛べないけどよく走る頭に麦藁を被せモンシロチョウを集めるものになりたい」「えー、怖いよ、わたしは、鳥になってあの遠くに広がる青い草原を飛びたい」「えー、わたしたちを連れて行くの!?」それぞれに思い巡らす、だけど大きくなったら、この菜の花畑に育った青虫はモンシロチョウになるのでした。
お花畑をひらひらと舞うモンシロチョウになるのでした。
どんなに、遠く遠く離れても、その日に見た蝶と花を忘れぬように、覚えていること。
こっくりさんは、そんな文字を綴り⛩️の中に戻りました。
ハッと女の子たちは目を覚ましたように我に返りました、黄色い西日は、オレンジ色に変わりカーテンが静かに揺れていました。
「こっくりさんに前世を聞いたら、こんなことが起こった、同じ夢のような景色を見たよね!」とひとりの女の子が言うと、もうひとりの女の子が「うん、青虫だったわ、大きくなったら何になりたいか?って話してたの、広い菜の花畑の葉っぱの上で空をひらひら舞うモンシロチョウと青い空を見上げながら…」二人は顔を見合わせ、この一瞬が見せたデジャヴの共有が怖くなって急いでこっくりさんに帰っていただき、半紙を仕舞った。
下校を促す放送とチャイムが鳴り始め、彼女たちは慌てて教室を出た。
茜色に変わった揺れているカーテンの向こうの空で赤いきつねが笑ってた。
蝶よ花よ
令和6年8月9日
心幸
『蝶よ花よ』
春になると訪れる、旅人
誰にも知られぬまま、静かに消える。
どことなく、
おしとやかに。
美しく散れ
蝶よ、花よ
今のまま。
蝶よ
綺麗な羽を見しておくれ。
花よ
美しく咲き誇った花を見しておくれ。
蝶よ花よ
私を連れてっておくれ。
蝶よ花よ
書道教室、バレエ教室。どこへ行くにも親が車で送り迎え。
近所の幼馴染の子。蝶よ花よと大事に育てられてる──はずだけど。いつも暗い表情に見える。
給食の時間。隣の席になったあの子が、小さい声で聞いてきた。
体育のあと使ってたタオル、あれってもしかして新日のタオル?
えっ、そうだけど。
ごめん、たまたま見えたから。ロスインゴの内藤哲也だよね。
知ってんのか。意外だな。プロレス好きなのか。
うん。スマホで見てる。こっそり。
こっそり、か。まぁそうなんだろうな、と思ったが、口には出さなかった。
今度さ、録画しておくからうちのテレビで見るか?
え、いいの? 突然声を上げた彼女に視線が集まった。はっと気づいた彼女は慌てて下を向いた。
急にでかい声出すなよ。
ごめん。
ったく。ちなみにさ、お前はだれが好きなの?
……鈴木みのる。
マジで? 今度はこっちが声を上げた。
ちょっと、静かにしてよ。
悪い、悪い。意外すぎて。
周りの注目が早く消えるようにと、できるだけ普通の表情を心がけた。だが、抑えきれず笑いが漏れてしまう。
お前が、鈴木みのるって……。
ちょっと、笑わないでよ。 そう言った彼女の顔は、いつもより明るく見えた。
「蝶よ花よ」
新婚時代に、夫とふたりでよく花札をした
私は花札をしたことが無かったため、一番簡単なこいこいのルールを夫に教わってしたように思う
最近は忙しくて全然していないのでまたルールを少し忘れてしまった。子ども達が大きくなったら今度は家族みんなでしたいものだ
蝶よ花よ
貴女は今
華麗に飛んでるんだろうか?
そちらの世界はどんな色ですか?
貴女の好きな花も
咲いていますか?
ぽっかりと空いた
私の心
貴方が居なくなったと知った朝
野に咲いた花にそっと止まった蝶は
貴女ですか?
野に咲いた花はそれとも貴女ですか?
貴女みたいに強くなれないけど
今見えた蝶や花に勇気を貰った
見上げてごらん 空を
そう聞こえた
燦々と注いでくる日差し浴びて
今日生きてる事に感謝しよう
ありがとう 鮮やかな蝶よ
ありがとう 鮮やかな花よ
No.84『蝶よ花よ』
蝶よ花よと育てられた自分を憎んだ。
愛こそ知れど、現実を何も知らない自分を恨んだ。
私には何ができる?
その答えさえ私は見つけられない。
でぃざすたー!?
きのー 南海トラフ巨大地震 の前兆かもしれない 大きな地震が在りました
日常生活を維持しながら 防災対策を確認 しました
が、 が ですよ?
巨大地震に 注意しろ! って言われても
どーちゅーいすればいーんだよ!
自然災害に人間の力で出来る万全の備え
なんて 無い!!!
唯一、自然災害で絶対に命を落とさない方法
・・・・それは
今すぐ
自殺する事!
そーすれば自然災害からとーとい命を守れます
この 自然災害め!
この俺を 殺せるモンなら 殺して見ろ!
どーだ 殺せねーだろ!
俺はもー死んじゃってるんだぞ!
ざまーみれ!
って。
でも・・・・俺は 死なない
ってか死ねない
死ぬのは 痛いし 怖いし
イヤだし
もし 俺が大金持ちで 耐衝撃、耐火、耐水 等 どんな状況にも耐えられ 海に流されても GPSオートクルーズで安全な生活出来る陸地に上陸出来る 当面の食糧 酸素 電源 等 人が暮らせる機能を保持できるカプセルシェルターを持っていたとして・・・・
少し嬉しくなってきたぞ?
勿体ないからこれ以上書くのやめとこ!
ひひひひひ
あ
腸よ鼻よ いつまでも俺と一緒に災害乗り越え暮らしていこーな?
蝶よ花よ だっけか?
危なく
箪笥の角に足指ぶつけるとこだったぜ!
蝶のようにかわいく、花のようにやさしい君だから。
たくさん甘やかしてしまうし、たくさん厳しいことも言ってしまう。
不器用な愛でごめんね。
本当に大好きだよ。
『蝶よ花よ』
水を柔らかくふくませて
風のように優しく撫でて
舞い上がったら見上げて
愛おしく目を細めて微笑んで
#蝶よ花よ
傍若無人な王様のもとに召し使えて数ヶ月
もう辞めたいな、見ていられない。
話には聞いていたがこれ程とはね
教育って大事だなと思ったよ。何でも言うこと聞く人間しかいないと、人ってこうなるという見本みたいな。
この人は被害者だ
賢くなられたら困るからと、歪な倫理観を教え込まれて傀儡となった憐れな王様
みんなわかってるから、好きにさせてるんだ。
みんなわかってるから、諦めてるんだ。
王様は今日も何も気づかない。
周りの言うこと真に受けて、民たちの侮蔑の眼差しも、あの笑い声も。
いつか気づいて
自分の愚かさに
いつか気づいて
裸でいることに
『蝶よ花よ』
「君は今どこにいるの?」
全ては巡り合わせのように、出会っては消えて、消えてはまた僕の前に現れる。
「君はいつも誰かと一緒にいるね」
僕はいつも一人。
「君はいつも綺麗な花に囲まれているね。」
僕は鳥。
いつも上から見ているんだ。
たまに下に降りるのは、君に会いたいから。
っていうのは内緒。
蝶の君は、花に囲まれ、燦々と輝く羽を持ち、ユラユラと羽ばたいては、時おり、羽を畳んで花に止まる。
なんて美しいんだ。
蝶よ花よ、僕も生まれ変わったら、どちらかになりたい。
どちらか一つだけを望むのは傲慢だからね。
最近、君は現れないね。
また君と会いたい。
僕は今日も上から探している。
青く澄み渡る空から探してる。
#3
#蝶よ花よ