『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一人っ子に憧れた幼少期
「まだ新しいでしょ?」とお下がりの文具を持たされ、
姉が乗らなくなった自転車を乗り回す。
姉二人にテレビのチャンネル権を明け渡し、
『りぼん』と『別冊マーガレット』(注:少女向け雑誌)は
二人が読み終わってから。
ときどき、こっそりと
妹に対して 姉の特権を発動させてみるものの
あっさり告げ口をされては
「お姉ちゃんなんだから」と親につっこまれ。
一人っ子の苦労や寂しさなんてものを
まるで知らなかったから
“なんでも新品、部屋は一人部屋、自分で選ぶ楽しみに溢れてる”
そんな 蝶よ花よの一人っ子 という存在に
憧れを募らせていた。
無い物ねだりとはいうけれど、
やっぱり 一度は 味わってみたかった
128:蝶よ花よ
私はなんでも与えられた
蝶よ花よと育てられて
でも、そこに愛は無くて
私は愛を知らない
愛ってなに?必要なものなの?
お父様に聞いてみた
答えは返ってこなかった
お母様に聞いてみた
そんなものは必要ないと言われた
、、、愛ってどうやったら手に入るの?
ねぇ、だれか教えて?
お題『蝶よ花よ』
蝶よ花よ。
何をしても、何を言っても
可愛い可愛いと煽てられ
食べたいものはいくつでも
欲しいものはいくつでも
笑顔を見せれば
何もかもが許された。
私は特別なんだと理解した。
東京、一人暮らし。
今の私は、ただの人
食べたいものはいくらまで
欲しいものはいくらまで
誠意を見せろと
何もかもが許されない。
何をしても、何を言っても
誰も私に興味が無い。
蝶よ花よ、コンクリートばかりの
この街で、私は一人枯れ果てて。
誰かの特別を羨んで
あの日の自分に惜別し
それでも生きる
今日もまだ。
蝶よ花よと手塩にかけ丹精込めて温室で、もて傅く。
大事に育てる慣用句をごっそり並べるとかえって本当に育ててる? というちょっと不穏な文章が出来上がる。
なにごともほどほどくらいがちょうどいいのではないだろうか?
蝶よ花よ
花の密は美味しいかい?
水は美味しいかい?陽の光は?
みんな誰かのおかげで生きていける
蝶が生きるのは 花の密などのおかげ
花が実を結ぶのは 蝶などの虫たちが花粉を花に届けてくれるから
お互いがお互いを支え合って 生きていこう
蝶よ花よ
どちらも同じ命だ
蟻も草も自然は命でできている。
だから私は虫を殺さない。
格好いいことを言ったが、たまにブーンというので、パチっと両手で潰して後悔する。
人間の反射だとしたら、反射を憎むね笑
そんな訳あるかいな。
人間も動物も…だから熊を駆除って言葉苦手なんだよな。
熊も命よ。
蟻も駆除?
うーん考えちゃうね。
蜂と熊さんはどこか違う場所で暮らすってことで。
蝶よ花よ
本当に愛されていると
わかっても
同じ熱量で
相手を愛せるかは
わからない
心のどこかで
いつも
カタオモイ
蝶よ私は貴方が嫌い。だが貴方は他のこらとも関係を持たず寄せ付けぬ。私は貴方のこと以外も利用する。他のこらを使って運ばせる。私は貴方を私のものにしない。寿命、種族も違う私達。諦めよう。
花よ私は貴方が好き。だが貴方は他の奴らとも関係を持つし寄せ付ける。私は貴方のところにしか行かない。他の奴らの所へ運びもしない。貴方を私のものにしたい。寿命、種族が違う私達。諦めれない。
お題『蝶よ花よ』
蝶よ花よ
過剰な歪み
猛烈な錯覚
自己から逸脱した投影
それは愛ではない
ただの欲で期待
あなたにはならない
あなたは終わっているから
だから間違えてる
そして期待は裏切られ
やがて絶滅へ変わり
その人を責めては慰められる
ありのままを見れるなら
間違えようがない
始めから違っていると判る
それに強要も出来ない
勝ち負けについて
生まれた時点で
ほぼ全ての人間は負けてるんだよ
負けることは特別ではない
で、あなたは何に勝ちたい
私は勝ち負けに拘らない
勝負になるくらい
そんな相手なら楽しめるはず
特に何もかかってなければ
(蝶よ花よ。)🦜
あのね。
・娘雀しゃん・・は、
どちらかと
いうとね、
(蝶よ花よ。)と、
可愛がれて
育ったからね。🦜
・確かに
綺麗で、可愛いいし
普段は、
とっても
優しい。
(でもね、)
「一度、怒ると
僕が、ブルブル
震える程
怖いんだたよ。」🦜
・でも。
✣僕が、
箸より重い物を
持たない、
甘やかされて
育った
から
【弱虫なのかも・・・ね。】
蝶よ花よ。脚本創作のためのアイディアが全く降りてこないことを嘆いていた私と少しでもマシになればとアプリの入手ボタンに指を押し当てた1分前の私を思い出す。蝶よ花よなどと言われてもなにも思いつかない。不甲斐なさとともに自分のアイディアのなさがより色濃くはっきりとする。しかし練習あるのみなのかもしれない。蝶よ花よ。まともな続きが書けない今日の私をここに刻んでおこう。
【蝶よ花よ】
華やかな君
宙を舞い
旅に出る
またいつか目の前に現れてね
蝶よ花よ
周囲に溢れる酸素を吸って。
燦々と降る雨を浴びて。
私の目を癒してよ。
飛べよ。過去の自分を殺しても。
そう。生きるだけ。生きるだけ。
また次の春まで待ってるよ。
蝶よ花よ
とどけておくれ
このおもい
いつもの日々を
肉の内まで
蝶よ花よ
蝶よ花よと育てられた、わけでは無い。
ただ、両親は躾に厳しく特にこどもに選択肢を与えることをしなかった。
服も食べ物も休日の過ごし方もテレビ番組も。
害になると思われるものは全て排除されていた。
反旗を翻したのは高校生になってから。
私はサブカルチャー少女となり、周囲から浮いているのを無理にごまかす事になった。
どんな育ち方が幸せかはわからないけれど。
ライブハウス、学生寮、酒場、カフェ。
出会った人達は個性的で魅力的だった。
普通の会社員として生きながらも休日にはしたいことが沢山ある。
そんな私の土台はそんなところにある。
「蝶よ花よ」
気持ちはわかるが
オススメしない。
蝶よ
花よ
お前らは許す
スズメバチよ
ウシアブよ
お前らは許さん
蝶よ花よ。
「おかーさん!おかーさん!」
どたどたと元気な足音と一緒に
大きな声でこちらに近づいてくる。
「見て見て!」
見せてきたのは用紙に描いたなにか。
肌色、黒色...そしてお気に入りのエプロンとスーツ。
一瞬何か分からなかったが、
どうやら私たちを描いてくれたようだ。
「これもしかして...私たち?すごーい!上手に描けたね!」
頭をわしゃわしゃと撫でるとえへへと笑う。
とても可愛らしい...
絵の才能はこれからきっと開花する。
「こんな素敵な絵を見せてくれてありがとう!」
「どういたしまして!」
絵を私に渡して元気な声は部屋の奥へと
消えていってしまった。
お父さんが帰ってきたら自慢しよう。
貰った絵を改めて見る。
絵から伝わる幸せが輝いていた。
語り部シルヴァ
蝶よ花よと育てられたけれど、自分が蝶や花に勝てると思っている訳ではなかった。
蝶は自由に美しく羽を羽ばたかせて飛ぶけれど、自分はそんなに美しくは飛べないし、
花は陽の光を受けて純粋に、華麗に花弁を広げて咲き誇るけれど、自分はそんなに純粋ではないし、
けれど、
蝶のように短命では無いし、
花のようにぐしゃりと踏み潰されて死ぬ訳でもない。
自分はただの人間なのだ。
蝶のように奇麗に生き、舞い、儚く眠りにつくことも
花のように純粋に咲き、簡単なことで散ることもない
ただの人間なのだ。
自分は蝶や花には遠く及ばない。
自分は蝶や花と並べられていいような存在じゃない。
自分はただの、人間なのだ。
2024/8/8 #2【蝶よ花よ】
蝶よ花よ
舞い上がれ 舞い踊れ
華やかに 艶やかに
過ごしてきた季節から
今がそのとき
美しく咲き誇れ