『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蝶よ
花よ
お前らは許す
スズメバチよ
ウシアブよ
お前らは許さん
蝶よ花よ。
「おかーさん!おかーさん!」
どたどたと元気な足音と一緒に
大きな声でこちらに近づいてくる。
「見て見て!」
見せてきたのは用紙に描いたなにか。
肌色、黒色...そしてお気に入りのエプロンとスーツ。
一瞬何か分からなかったが、
どうやら私たちを描いてくれたようだ。
「これもしかして...私たち?すごーい!上手に描けたね!」
頭をわしゃわしゃと撫でるとえへへと笑う。
とても可愛らしい...
絵の才能はこれからきっと開花する。
「こんな素敵な絵を見せてくれてありがとう!」
「どういたしまして!」
絵を私に渡して元気な声は部屋の奥へと
消えていってしまった。
お父さんが帰ってきたら自慢しよう。
貰った絵を改めて見る。
絵から伝わる幸せが輝いていた。
語り部シルヴァ
蝶よ花よと育てられたけれど、自分が蝶や花に勝てると思っている訳ではなかった。
蝶は自由に美しく羽を羽ばたかせて飛ぶけれど、自分はそんなに美しくは飛べないし、
花は陽の光を受けて純粋に、華麗に花弁を広げて咲き誇るけれど、自分はそんなに純粋ではないし、
けれど、
蝶のように短命では無いし、
花のようにぐしゃりと踏み潰されて死ぬ訳でもない。
自分はただの人間なのだ。
蝶のように奇麗に生き、舞い、儚く眠りにつくことも
花のように純粋に咲き、簡単なことで散ることもない
ただの人間なのだ。
自分は蝶や花には遠く及ばない。
自分は蝶や花と並べられていいような存在じゃない。
自分はただの、人間なのだ。
2024/8/8 #2【蝶よ花よ】
蝶よ花よ
舞い上がれ 舞い踊れ
華やかに 艶やかに
過ごしてきた季節から
今がそのとき
美しく咲き誇れ
蝶よ、花よ、
ひらひらと美しい姿に
私もなってみたい。
風に吹かれてみたい。
そしたら、
誰に
会いに行くでしょう?
【蝶よ、花よ】
蝶よ花よと育てられ
そのまま大人になった苦しさよ
ドクダミのようにしたたかに
強く役立つ人になろうと思う
チャレンジ19(蝶よ花よ)
蝶よ花よと大切に育てられたお嬢様、という言い回しがある。箸より重い物を持ったことがない、とも言う。どんな令嬢なのだろうか。軟らかい布団で眠る。お手伝いさんがついている。線が細い感じ。話す声が細い。こんなイメージをした。魚を食べる時に、骨を丁寧に取り除いてもらうような人である。
上品でおっとりしたお嬢様。一度会ってみたいものだ。
蝶よ花よと育てるのってあまりにも無責任だと思う。
自分の子供の将来を本当に考えているなら、尚更だ。
かといって、全部否定するみたく暴力的に当たられるのも、
放棄するみたく冷たく育てられるのも、
ある程度の愛を注ぎ込まれるのも、
結局は満足しないんだろうなって。
なんて自分は我儘な親不孝者なんだろうと思った。
─蝶よ花よ─ #27
深緑の大樹の下。
一人の少女が世界に唄う。
湿った空気と干からびた大地の相反する空間が広がる世界へと。
蝶よ空気を
花よ大地を
唄い続ける少女は何を想うか。
荒廃した世界でただ一人、彼女は今も唄い続ける。
【蝶よ花よ上手くいかなくたっていい】
coming soon !
〚蝶よ花よ〛
蝶や花に囲まれながら、生きるのはきっとプリンセスでしょうね。
自分にもいつかそんな日が来るのかな。
美しい人間が良く囲まれている。
‘鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだれ?‘
蝶よ花よ
蝶よりも可憐で花よりも凛とした顔のあの子を今日もクラスの端で机に伏せながら観る、今日はチークを変えてみたのだろうか、何時もよりお退けている様にも見える。あの子は、話題の中心で可愛くクラスの花にもなる、だからこそ周りには取り巻きがおりクラスのカースト最下層の人間からすると見れただけでも十分だ、
十分のはずだから____。
もしあの子の隣が私なら、最顔を見れるのに、
もしあの子が私の友達なら、色恋に花咲かせれた
もし____あの子が私を好いてくれたのなら
私は死んでも良いのです、
蝶よ花よ、あの子には勝てないのです、
蝶よ花よと、育てられたあの方には…
「蝶よ花よ」
たいやきよチョコレートよ。駄目だ、お腹空いてる。
蝶々にはすごく世界が綺麗に見えるらしいって、昔、何かで読んだような記憶がある。(うろ覚え)
そんな視覚があったら、良いなあ。
自分の今の視覚もキープして自由に切り換えられたら、もっと良い。
片方だけだと有難みがなくなっちゃうし…今の自分の見方も悪くないしね。
蝶々の視覚は光あふれる風景、なのかな〜
オーラが見える✨って感じかな? キラキラ〜✨️
花は、今だって綺麗なのにもっと綺麗に見えるのかな?
蝶自身、あんなに綺麗だから水に映った自分なんか見たら感動するのかな?でも案外、平常心かな。
蝶々には普通のことだから、ね。だけど、
この宇宙の生き物として、最高に美しい世界を見る担当者が、蝶々一族なのかも。
花も寄り添っているしね〜💐🦋
#蝶よ花よ
美しい時は瞬く間に過ぎてゆく
美しいものは儚い
だからこそ
そのひと時に精一杯の
愛と優しさを込めよう
それがやがて私の世界を
彩るだろうから
蝶も花もひとの心も
繋いだ愛しさを生きるための糧に
❴蝶よ花よ❵
蝶よ、、
私の想いを宇宙まで持ってけ
花よ、、
私の想いをその美しい容赦で伝えておくれ
私は言葉足らずだから、、、
代わりにお前達が伝えておくれよ、、、
蝶よ花よ
幼き頃の私は
いつか、なれるものならいつかその姿になりたいと
幾度も願った。
なんとも凛々しいその生き様に
私は心を奪われてしまったのだ
此は今更ながらの愛の告白ということで
お題…蝶よ花よ
蝶よ花よ飛んで行ってしまわないでくれ
掴まえても、その容姿を見ようとすれば隙間からするっと通り抜けてしまう
ずっと掴まらない。だから花を用意するんだ自分に
そしたらそっと貴方が隣に座ってくれるから。
「蝶よ花よ」
蝶よりも花よりも大切に育てられた
無垢で純粋で可愛い
君のお父さんに渡されたこの手を
絶対に離さないから
"僕の想いつく限りの愛で君を幸せにします"
蝶は、自分が蜜を吸うために、花に近づく。しかしそんな蝶のおかげで、受粉することができる。
蝶も、花のおかげでおいしい蜜が吸える。
助け合ってるね。と山の猫が言うと、「本当にそれは、助け合っていると言えるのかな?」と海の猫が言う。
だって、お互いがいるおかげで、関係は成り立ってるだろ?
いや、でもね、自分の利益しか考えていないじゃないか
それでも、片方が困ることがないじゃないか。それなら助け合いと言えるよ
利益を求めたら、「助ける」じゃないんじゃないのかな?
「助ける」だよ
そうなのかな
僕は、天才だから。
「𓏸𓏸なら何でも出来るわ!」
「𓏸𓏸、お前は天才なんだ」
僕は、秀才だから。
「……テスト、100点が当たり前よね?」
「97点か……今日は補習だ」
僕は、
「何でこの程度の事が出来ないの!」
「お前には失望したよ」
小学校と中学校は成績トップだった。先生からの評価も良くて、運動も勉強もできる。行事ではリーダーを務め、周りからも頼られる僕。
沢山甘やかされて生きてきた。テストで90点台を取れば、褒めてくれてゲームを買ってくれた。お手伝いをすれば、お小遣いが貰えた。
僕は高校生になった。少しレベルの高い高校に入った。勉強も部活も忙しくなって、家事も合わせてするとなると自由時間は0だった。削ることの出来る時間は睡眠時間くらいだ。
僕はおかしくなっていった。僕だけじゃない、親も周りも、僕は1人になっていく。ヒソヒソ、ひそひそ。聞こえてくる嫌な声。
「𓏸𓏸君とは友達になれないかな」
「分かる、何か噛み合わないよね」
「𓏸𓏸は優秀なの。もっと出来る子のはずなのよ」
「そうだな。俺達は間違ってないさ」
人から向けられる目が、視線が、感情が……怖い。深夜、家という名の檻から脱走して、山奥へひたすらに走る。ひたすらに、ただ奥を目指して。
意識が朦朧とする。寝不足と疲労が相まって、急に動き出した体に身体が追いついていない。視界が歪む。まだ、こんなところじゃあそこから逃げられない、まだ。
……不思議な花畑に出た。色鮮やかな1面の花げしきに、蝶が飛び回っている。ボロボロの体は、無意識に花のカーペットへ仰向けになって寝っ転がった。
ぽかぽか、ふわふわ。夢みたいな空間で僕は目を閉じる。
僕は、天才だった。
僕は、秀才だった。
僕は、
ぼくは、しあわせじゃなかった。
『蝶よ花よ』