『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『蝶よ花よ』
今の主様が生まれて間もなく、母親である前の主様は亡くなってしまった。こういうときは子育ての経験があるハナマルさんの役目だと誰しもが思った。
俺だって例外ではない。前の主様が『あの子をお願い』と俺に言い残したけれど、育児は本で読んだ知識しかない俺には向いていないと思っていた。
しかし、主様の方が俺を選んでくださった。誰が抱っこしても泣き止まなかった主様だったのに、俺が少しあやしただけでニコニコとよく笑ったものだ。
ハウレスも「赤ちゃんはトリシア以来だな」と言って育児を手伝ってくれた。しかし後追いが始まると俺を泣いて探して、用足しもゆっくりできなくて、困惑の連続だった。
……それも今となってはいい思い出だ。
あのままだったら、間違いなく執事たちみんながちやほやして育てたことだろう。
だけど、それを良しとしなかったのは他でもない主様自身だった。
きっかけは草花の観察だった。アモンが育てていたアサガオという花の記録をスケッチブックにつけ始めた。そこから植物に目覚め、虫を始めとした動物にも興味を抱いた。そうして時間があれば馬小屋近くにある畑を丹精しているか、動植物に関する本を読み解くかという日々を過ごすようになっていった。
人の命は短くて儚い。ならば主様の興味の赴くがままにお育てしよう。それが執事たちの育児方針となった。
主様は文字通りの意味で【蝶よ花よ】と、逞しく成長なさった。
タイトル「蝶よ花よ」
なんか、呼びかけるみたいな。言葉だよね。
神になったみたいな?
うーん。蝶って嫌いな人がいるよね。
なんでだろうって考えた時さ。
虫だと思ってるんだろうなって思ったんだよね。自分は、クモが嫌いだけど、ミミズとかダンゴムシはさわれるんだよね。
じゃあさ、なんで好き嫌いがあるんだろって考えた時さ。
動いてるけど、何するか何考えてるか、分からない物って嫌いになりやすいんかなって思ったんだよね。
蝶を好きな人って妖精みたいなイメージしてるのかな?悪さは、しないって思ってるからなのかな?
虫っていうのは、本能に生きてるから決まった動きしかしないと思うけど、動いてるのに何考えてるのか分からないから嫌いになりやすいのかな。
犬とか、感情がさ想像出来るやつもいるよね。多分、ある程度感情がわかった方が好かれやすいんだろうね。
お題とあんまり関係ないけど、
目を見開いて見たりとか、「えっ」って声を出すだけでもいいから。
感情を表に出すと気持ちがいいかもね。
可愛げが出るかもね。
「蝶よ花よ」
体育祭のとき蝶々のタトゥーシール貼ってる人、
すごい、よいと思います。
蝶よ花よ ギャグ
「兎恋さん、生前仲良くされていたお友達のことを聞かせていただけませんか」
「いいけど……?内海椿って言うやつで__」
「とても明るいお方なのですね」
「そうそう。来たときのわたしみたいな感じ」
「兎恋さんと仲良くされていた方は椿でお花のお名前。私は蝶羽で蝶の名前。蝶よ花よですね」
「うんそれそういう意味じゃないから」
「ふふふ……ツッコミ嬉しいです」
「蝶羽ちゃん策士だか天然だか分からないから怖いわ」
蝶よ花よと育てられた姉は
蝶のようにも花のようにも育たず
男気溢れる女性へと成長した
「あんたに何かあったら私が前に立つから言いな!」
ビールジョッキが似合いすぎて苦笑する
対して俺の方が、蝶だか花だかに勘違いされて
虫が寄り付いて離れない
「ありがとう、姉ちゃん。ストーカー被害の相談ができてよかった」
カシスオレンジの氷が音を立てて沈む
溶け込む様にじっとりと張り付く結露と
グラスに映る下卑た目…
唇を噛み締めながらも面前の姉に癒された。
#蝶よ花よ
なんでも手に入る世界
私が絶対な世界
蝶よ花よと育ててくれた世界
それが私の思う世界だった
だけど君と出会って
思い通りにならない世界
自分の気持ちに戸惑う世界
いつの間にかあなたを甘やかしていた世界
私はかわれた
あなたのおかげだ
蝶はきっと
君の方だね
《蝶よ花よ》
#60
#48【蝶よ花よ】
一人っ子と言うのは
何かと甘やかされて育っていると
思われがちだ。
箱入り娘だね、だの
蝶よ花よと育てられたのね、だの
耳にタコができるほど言われてきた。
確かに大切に育ててもらったとは思う。
でも、当人からしてみたら
窮屈に思うことも多かった。
欲しいものが何でも買ってもらえると思ったら
大間違い。
テストの点数は表にして管理され
門限は社会人になるまで20時。
県外に実家のある彼氏と結婚するなら
縁を切るとか言い出す始末…
未だ、親の喜怒哀楽が、分散されることなく
すべて自分に向けられるのは
しんどい以外の何物でもない。
可愛い、可愛いは
日々形を変えて
今となってはただの鎖。
もう、私なんか可愛くもないでしょう?
可愛いのは自分だけでしょう?
金持ちの両親にチヤホヤ育てられた、美人だけど高慢ちきな双子の姉妹、蝶子と花子の栄光と挫折
それってコメディ?
えっ、超シリアスな大河小説なの?
それで新人小説コンテストに応募しようなんて、君、本気で言ってるの?
悪いことは言わないから考え直しなよ
腫れ物らしく世界の隅で
淡く溶けだす血の涙
大人のフリができない僕に
飛び交う痛みは哀の唄
ただ宛てもなく家を飛び出て
近所の空虚に駆け込んで
『蝶よ花よ』と刺された釘は
僕を貫く非難の目
ある子が、蝶よ花よと育てられて、出来上がったのはモンスター。
蝶よ花よ
ワルシャワでそのコンサートに行くことになったのは全くの偶然だった。
友人に急な用事が入ってしまい、自分の代わりに行ってくれとチケットを渡されたのだ。「君も小さい頃ピアノを習ってたって言ってたでしょ?」「ほんの少しだけよ」
赤いドレスを着た少女が整然とした拍手とともに壇上に現れた。ピアノの前に腰掛け、白い指先を鍵盤に添える。ふっと柔らかに微笑むと同時に、弾き始めたのはショパンのワルツ。
難度の高い曲でありながら技巧を感じさせない軽やかな演奏を聴きながら、楽しげな異国の少女に私は一瞬だけかつての自分の姿を重ねてしまい、苦笑いして首を横に振るのだった。
【蝶よ花よ】子どもを非常にかわいがって大切に育てるさま。おもに女児に対して使う。
両親は、まぁ普通に育てていたかな。かわいがり過ぎず、叱る時はきちんと叱って。
なんか、お姫様っぽい表現でもあるよね。
「蝶よ花よ」
甘すぎる水は蝶を殺すし
水が多ければ花の根も腐る
惜しみなく与えることが
必ずしも愛ではない
あなたを無力でいさせようとする"善意"
あなたの意思を尊重しない"厚意"
苦しいのは
そそがれたのが毒水だから
『蝶よ花よ』
蝶よ花よ
蝶よ花よと育てるからな
叶「僕の鼓動が大きく鳴った」
叶「4歳を迎えた次の日起きたら知らない道で段ボールの中にいた。すぐに理解した。あ、僕捨てられたんだと、悲しくはなかった
蝶よ花よと育てられた人は一体何になるのだろう
蝶よ花よと育てられたなら、僕は鬱になるだろう
恵まれ過ぎると現実を知った時
シンデレラが12時の鐘の音を聞いた時のように
幸せの時間はすぐに失くなるのだから
「蝶よ花よ」と言う言葉は一瞬で良いのだろう
その一瞬を求めて落ちていくんだ
どちらにせよ落ちていく
空は灰色
あはれ 硝子越しのモルフォ蝶
神戸の街に 褪せず佇まん
そこなミツバチが鳴いている
ああ花よ コスモスよ
秋の知らせ 未だ届かぬか
立秋は未だ来ぬ、夏終らぬと
蝶よ花よ
最近
レモンバジルの葉を干していたら
黒アゲハ蝶が…
葉の上に居た…
俺に気がついて優雅に舞っていた
太陽に向かい花と花の間をふわりふわり~🎵
干した葉の薫りに来たのか?
他の花に来て…たまたま…?
それとも俺に?(笑)
アゲハさん…ごめん…
僕には大切な人がいるから…
ごめんよ(笑)~🎵
……
ミーチャン!
見せたい花があるよ
ミーチャンへ見せたくて…
それからふたりで
そのままふたりで
ふたりだけで…
ふわりふわり~🎵
居ようよ…
美しくて華がある
だけどどこか毒も持ち合わせてる
そんな彼女に僕は恋をしてしまったのかもしれない
報われないことは分かってるのに
きっと蝶のような君はどこかへ行ってしまう
そして花のような君はまた僕に笑いかける
抜け出せない恋。
…
、、いや僕自身が抜け出したくないのかもしれない。
蝶よ花よ
蝶とも花とも同じ扱いでは満足できないの
テーマ:蝶よ花よ #268
蝶よ花よ
姫はそう詠う。
悲しげに
寂しそうに。
まるで囚われているかごの中にいるかのように。
自由を求めるように
彼女を見ていると心が痛む。
貧乏人の僕が自由を求める彼女を連れて
街に騒動を巻き込む
三日前の話。