『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蝶よ花よと育てられた人は一体何になるのだろう
蝶よ花よと育てられたなら、僕は鬱になるだろう
恵まれ過ぎると現実を知った時
シンデレラが12時の鐘の音を聞いた時のように
幸せの時間はすぐに失くなるのだから
「蝶よ花よ」と言う言葉は一瞬で良いのだろう
その一瞬を求めて落ちていくんだ
どちらにせよ落ちていく
空は灰色
あはれ 硝子越しのモルフォ蝶
神戸の街に 褪せず佇まん
そこなミツバチが鳴いている
ああ花よ コスモスよ
秋の知らせ 未だ届かぬか
立秋は未だ来ぬ、夏終らぬと
蝶よ花よ
最近
レモンバジルの葉を干していたら
黒アゲハ蝶が…
葉の上に居た…
俺に気がついて優雅に舞っていた
太陽に向かい花と花の間をふわりふわり~🎵
干した葉の薫りに来たのか?
他の花に来て…たまたま…?
それとも俺に?(笑)
アゲハさん…ごめん…
僕には大切な人がいるから…
ごめんよ(笑)~🎵
……
ミーチャン!
見せたい花があるよ
ミーチャンへ見せたくて…
それからふたりで
そのままふたりで
ふたりだけで…
ふわりふわり~🎵
居ようよ…
美しくて華がある
だけどどこか毒も持ち合わせてる
そんな彼女に僕は恋をしてしまったのかもしれない
報われないことは分かってるのに
きっと蝶のような君はどこかへ行ってしまう
そして花のような君はまた僕に笑いかける
抜け出せない恋。
…
、、いや僕自身が抜け出したくないのかもしれない。
蝶よ花よ
蝶とも花とも同じ扱いでは満足できないの
テーマ:蝶よ花よ #268
蝶よ花よ
姫はそう詠う。
悲しげに
寂しそうに。
まるで囚われているかごの中にいるかのように。
自由を求めるように
彼女を見ていると心が痛む。
貧乏人の僕が自由を求める彼女を連れて
街に騒動を巻き込む
三日前の話。
蝶よ花よ
もし自分の望みが全て、キッチリ正確に、思う通りになるとしたら、何を望みますか。
例えば健康、申し分ない経済力、自由な時間、快適な立地の快適な家、家族、ペット、分かり合える友人、難しい資格、あらゆるジャンルで良席が取れる人脈、行きつけのバーetc
とにかく何でも叶うとしたら。
とりあえず上に挙げた例はまあ全部として、他には。
そうだなあ…若さ?美貌?何かのものすごい才能?
じゃあそれも足すとして、他には。
他には、うーん。。
「君の望みは何でも叶うし叶えていいんだよ」って、気が済むまで言ってくれる人、すごく大事にしてくれる人がいたらなあ。
……。
ま、自分で自分に言うしかないか。その方が早い。
蝶よ花よと大切にしてみよう。
蝶よ花よ
か弱い印象を与えるものたちだが、
果たしてそうだろうか?
蝶は、蛹から多くの苦難を乗り越えて、
空へ羽ばたき、
花は、土に根を張り、虫や悪天候にも負けず、
まっすぐと天に向けて伸びる。
その過程を想像し、あるいは観察する。
彼らの時間は私たちに比べたら、儚いものであるが、
その中で一生懸命生きている。
目まぐるしい日々の中でふと目を向けると、
常に私たちのそばに存在する。
心を癒し、ひとときの安らぎを与えてくれる。
そんな日常にいつも当たり前のようにある
彼らを、些細なものにさえ、
感謝し、尊びたいと思える。
そんな、今日この頃です。
ヌン・セプト・クワーズは最強の蝶であり、それが吐き出す炎は、進んだ先にある全ての文明を滅ぼしてきた。それどころかヒラヒラと舞い降りた惑星からエネルギーを吸って、星さえも破壊した。一方、ゼルビア・ガンマは惑星スグラズールに一本だけ存在する最強の食虫植物であった。その花は惑星中の虫を食べ尽くし、新たな血に飢えている。ヌン・セプト・クワーズはその日、惑星スグラズールの近くを通過した。ゼルビア・ガンマはたまらず、スグラズールから触手を伸ばした。二匹はぶつかった。一方には最強の蝶、もう一方には最強の花。その2つがここにある。と商人が自慢気に言った。どっちが最強か分からないじゃないですか。と俺は言い、俺は真の最強を示すためその2つをいっぺんに叩き潰した。商人は大切な商品を潰され、くずおれた。
蝶よ花よ
大きなクリクリとした黒い瞳はよく私を見ていた。
長い耳で、私の声を聞いて反応して、擦り寄ってくる。
ヒクヒクと動く、鼻とヒゲ。しっかりとした後ろ足。
畳の上を嬉しそうに走り回る、可愛い可愛い愛兎。
わがままな時もあった、気に入らなければすぐ怒る。
何故だか理解できない。今でも不思議である。
だけど、そこも含めて全てが愛おしい。
大事に、大切に育ててきた。そして、どんどん美しく綺麗になっていった。
ずっと一緒だったと思っていたけど、いずれ生命に限りはある。
ある日、私の腕の中で、静かに息を引き取り、空へと昇っていった。
きっと、空の上から私を見守ってくれているはず。ぴょんぴょん飛び跳ねながら。
蝶よ花よと育てた私の可愛い愛娘――
蝶よ花よ
蝶、それは美しい大きな羽を持ち、優雅に空を舞う。一見、美しく自由で不滅にも見えるそれはとても儚い。
花、それは美しく鮮やかな花びらを持ち、人々を魅了する。だが、その姿はすぐに散り、地にかえる。
今日も私はその儚い命に魅了される。
蝶よ花よ
自分は大事なものはしまい込んで誰にも見せたくない派だ。大事に大事にしまい込んで、誰にも見つからないよう隠して自分だけが見れるようにしたい。だから自分は生き物を大切にできない。
昔、綺麗な蝶を捕まえた。逃がしたくなくて、大事にしたくてはこの中に閉じ込めた。花の代わりに砂糖水だって用意したし、毎日、様子を見てた。だけど3日もしないうちに衰弱して死んだ。その後も何度か同じことがあったけど、どれも3日ともたなかった。
自分は人を大事にする才能が無い。
だから人を好きになることは無いと思ってた。だけど、自分とは真逆なあの男が、あの赫赫と燃える男を閉じ込めたくて仕方がない。
好きだ。大切にしたい、幸せにしたい。
しかし、自分の愛し方では絶対に幸せにできない。だからあいつを見ないようにするしかない。手が届かないように遠く離れるしかない。
好きなんだ、大事にしたい、閉じ込めて自分だけが見ていたい、幸せにしたい、自分では幸せに出来ない。
だから自分は今日もあいつが嫌いな振りをする。
蝶よ花よ
何処までも羽ばたいていける蝶よ
青空の下、意気揚々と踊り舞う蝶よ
どうか私を、まだ見ぬ世界へ連れて行ってはくれませんか…?
風に揺られる可憐な花よ
色とりどりに世界を彩る花よ
どうしたら貴方に、この輝く世界を見せて差し上げることができますか…?
『蝶よ花よ』2023.08.08
両親はそれはそれはわたしをたいそう可愛がってくれた。
文字通り、蝶よ花よと育てられたのだ。
わたしはそんな両親が大好きだ。きらびやかな舞台上で、生きる両親が大好きだ。親に向ける愛もあるが、なにより「ファン」としての愛もある。
そんな素晴らしい両親を見て育ったわたしが、その道を志すのも自然の流れだった。
母と同じ音楽学校に入り、その劇団に入りたい。
中学一年の終わりに、わたしはそう宣言した。バレエも歌も幼少期からやってきたから、今からやってもじゅうぶん追いつける。
幼なじみも同じ道を志している。
熱意を持って語ると、両親は「ついに来たか」とばかりに顔を見合わせて、そしてこうわたしに聞いてきた。
「どっち?」
言わんとしてる事を察し、わたしは、
「ママと違うほう」
と答えた。するとママは雄叫びをあげガッツポーズをし、パパはあぁっと悲鳴をあげた。
「そっちかぁ」
「せやから、ずっと言ってきたやろ。私の勝ちやな」
知らないうちに、両親の間でなにか取り決めがあったらしい。パパサイドには幼なじみが、とフォローを入れると、パパは納得したようなしてないような複雑な顔をした。
私がなぜ、そっちを選んだのか。それは簡単だ。
愛する側の両親に、愛されてきたから。親愛云々というよりファン心理というやつである。
チヤホヤされたいわけじゃない。ただ、純然たる愛がほしいのだ。推しから。
蝶よ花よ
青いバタフライをよく見かける。
とっても綺麗な蝶々を。
その蝶々は、黄色い花に止まっている。
どうやら気に入っているようだ。
そう、あの日、あの時に、ステージで見た光景を。
とっても綺麗だったので、あの人は、そのとても綺麗な
蝶に恋をしましたとさ。
黄色い花と共に。
今も尚、あの人は蝶を忘れてはいないでしょう。
蝶よ花よ
降り立つ虚な夢
何もかもが曖昧
愛られたセラサイト
わたしという存在が花ひらく
#蝶よ花よ
蝶も花も「さく」
ただ「さく」の形が違う
人間も「さく」だろう
いや、むしろ
美しく「さく」を求めているだろう
蝶よ花よ
我々も君たちの様に
「さく」ことができるだら
どれほどよかったでしょう
私の友達は蝶よ花よと育てられた。
その子は「過保護すぎて嫌になる」と言う話を聞い
た。
獅子の子落としと育てられてきた私は、
「蝶よ花よと育てられてみたいな、」と思った。
その話を友達にすると友達は
「結局さどっちも無い物ねだりじゃん」と言われた 。
ー終わりー
「蝶よ花よ」
私は小さい時から花と蝶が好きだ。
どちらもたくさんの種類があって、
とっても可愛い。
ある日ね、蝶が私の巣に引っかかって食べられちゃった。
最初は足掻いて、もがいてたけど
途中からピタリとそれを辞めた。
これが諦めるってことなんだってその時に初めて実感したの。それと同時に命を諦めることの美しさを感じたわ。
私は蜘蛛。今日も眺めの良い屋根の端で花壇を眺めて、蝶を待ってるの。
私には「兄」がいた。
私には兄しかいなかった。父と母は、私が物心つく前に山火事で死んだらしく、二人の顔もまったく思い出せない。歳の離れた兄が、私の唯一の家族だった。
兄が私を叱ることはほとんどなく、いつも優しく温かく、惜しみない愛情で包み込んでくれた。
ふわりと頭を撫でてくれる、その大きな手が大好きだった。私の名前を呼んでくれる、穏やかな声が大好きだった。
二人でいられたら、それだけで幸せだった。
彼のことを、実の兄だと信じて疑わなかった。
自作小説『黒と鶴』より