『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
6/18 お題「落下」
落ちる夢を時々見る。
操縦が上手く行かず、市街地の建物すれすれを飛び、最後には墜落する―――その瞬間目が覚める。
まさか、それが現実になるなんてな。
乱高下する機体を必死で維持する。後方から乗客たちの悲鳴が聞こえる。隣では副操縦士が蒼白な顔でスイッチを切り替えている。
正夢にするつもりはない。これは夢じゃない。夢じゃないなら、どうにかなるはずだ。
さあ、腕の見せ所だ。
(所要時間:7分)※構想除く
落ちていた。
どこから、なんて分からない。どこまで、なんてこっちが知りたい。どうして、なんてさっぱり。釈然としない悶々とした何かが心に居座っている。
きっと飛び降りたのだろう。じゃなければ落とされた。……いまとなってはどちらでもいいのだけれど――――いいこともないかも知れないが。
どこからか宙に飛んで、すぐに気絶してしまったのだと思う。それで起きたらまだ落下の最中で意味もなく記憶が混乱している。
つまり、僕の現状はこうだった。
きっと随分と高いところから落ちたのだろう。あたりは白い靄で霞み、落下場所までどれだけ猶予が残されているのかも分からない。
悪あがきに頭から落下していたのを大の字で風を受け止めてみた。比較対象はないからスピードの変化は分からない。
せめて、どうして落ちているのかさえ分かればいいが。
ため息は肌をすべって僕の軌跡を逆走してゆく。
何気なしだった。
ふと横を見た瞬間に、落下してゆくのを見た。僕ではない――――彼女が、頭から真っ逆さまに僕を追い越していったのだ。
瞬間、僕は見つけた。思い出したのかも知れないけれど、確かに一発目の雷だった。
すっと靄に消えそうな白い肌。身体に貼りつきながらもさらさらとなびく真っ黒な髪。文字通り風に身を委ねた四肢が衣服から覗いて。
ぴっちりと閉じた瞼の奥は分からないけれど、揃った睫毛に通った鼻筋。ぽっと明るい頬。唇はきれいに薄付き、その隙間の奥は未知数。
ほんの一瞬の間にこれだけ彼女を捉えてしまった。これを春雷と言わずして何と言うのか。すべてが淡く、すべてが輝かしく、すべてが尊く、すべてがすべてが。一方的に彼女に感情を奪われてしまったよう。
それはきっと僕の落下速度を加速させた。
同時に、僕は見つけた。
もう思い出せない理由などどうでもいい。僕がどこからか落ちた理由、僕が途中で気を失い記憶も混雑した理由、ふと横を見た理由。
偶然などない、と言うじゃないか。
大の字はやめた。
顔面に風を受けて。
目は閉じない。彼女を追うため。
そうして僕は――――――
#落下
こわいよね、しってる
でも楽なんだよ
何も考えずに水と一緒に滝壺にいって、そのまま地面に吸い込まれたり石の上を伝ったり、走る川の波に乗って山下りなんかしちゃって
このままいっちゃおうよ。
果てがあるから怖くないよ、私はそこで待ってるから
果てがないことなんて絶対にないんだから
"落下"
「だれか、風船落としちゃったみたい」
隣から聞こえた奇妙な言い回しに、思わず手元から上げた視界の中を、悠然と蜜柑色の風船が通り過ぎていった。
青空に映える爽やかなコントラストだなと、しばし見惚れる。我にかえり、それを云うなら飛ばしちゃったでしょう、と笑った。
友人の瞳が、硝子のように透明な光を乗せて見開かれる。
突如、それまで佇んでいた窓辺に、乾いた風が吹き込んで、白いカーテンが勢いよく舞い上がった。張りのある布に溺れながら、その波間で、ほんの一瞬、烈しくまばゆい光を捉えた目が眩む。ハレーションを起こして霞む世界の中で、友人の背に背丈よりも大きな白い翼が生えている幻を見た。足元がぐらつく。
「ねえ、ちょっと、大丈夫?」
強烈なホワイトアウトから呼び戻したのは、目の前に屈みこむ友人の声だった。
私は尻もちをついたようにペタリと座り込んでいて、心配そうに顔を覗きこまれているところらしい。
未だ現実感は乏しいものの、当然友人の背に翼などはなかった。あまりにも馬鹿らしい。
すると、友人が、おもむろに人差し指を立てて、それを自身の唇に添わせた。
──内緒だよ
声を伴わずに動かされる、薄い唇。
呆けて見つめる目の端を、蜜柑色の風船が、空高くへと飛び去って行った。
(落下)
ドリルで左脳に穴が空く
知らぬ存ぜぬ 架空の仇よ
この世界って篩みたいなもので、常に揺すられてどこまでしがみつけるかっていうゲームみたいなとこあるよね。
立派に生きて最期まで篩に残っていたらすごい。逆にどれだけ頑張ってても一回でも篩から落下してしまえばもう落第の判をおされちゃう。そりゃ生きにくくもなるよね。
それにこれは篩にかけられる側が諦めたり頑張っても意味はなくて、篩側が揺りを止めないとどうにもならない。
難しい
突然世界が加速する
自身を置き去りにして
延ばした手は空を切り
瞳は絶望に染まる
振り払い先を見据える
新たな世界に辿り着く
―「落下」―
テーマ : 落下
落下つってさ、寝てる時に落ちる夢見て
「ふぁっ!?」って目が覚める事あるけど
…あれ、マジ怖くない?
めっちゃびっくりするからさ
起きた時、心臓バックバクだから、マジ
ね、こんなのどうでもいいよってね( ᐛ )
まぁ…メインに戻りましてよ
僕が書こうとしてるのは心情なんだ
そう、心情なんだけど
感じたことを書くってかなり難しくて
見た事実なら拙い文章でもそれなりには書ける
でも、見た事実でもない 聞いた事実でもない
僕が感じた事実は視覚や聴覚を頼りとしないもの
皆に伝わるように書こうとすれば
何を書いてるのかわからなくなる事もある
じゃあ、上手に書こうとすれば
感じた事を難しく書いてしまって余計に混乱する
…難しいね、文章って
そんな難しい心情を文章にしてみようと思うよ( ˙꒳˙ )
落下で思った事はさ
やっぱり病んでる時かな
こう…気分を上昇させるのって難しいじゃん?
簡単に上がる時もあれば
一生上がらん!って時もあって
人前では、無理に上げないといけない時があるし
何かしら気力を使うよね
テンション上げるってね
だけど、気分が沈んでる時って楽なんだよね
沈むまでの期間が辛いけど
沈んでしまえば何も感じないし
ある意味、気力を使わずに済むかなって僕は思う
何も感じない程病んだら、それはそれで重症ではあるけどね
さて、テーマに戻ろう
病んでる時ってさ、それに伴う精神的苦痛がとんでもないけど
ふと、その糸が切れて何も感じなくなって
虚無人間みたいな時って落下してるのかなって
僕はその落下が心地よくて
このまま落ちて消えてしまえたらってよく思ってた
感情なんていらない
もう、ムダに一喜一憂したくない
この感じはもう、【落下】に浸ってしまってるのかな
落下で想像できるのは人生。運命とか使命とか。ついてないなって思った時落下速度によるがそんな時なんじゃないかな?って思う落下したら上昇するしかないかな人生は。
黒薔薇
あなたは完璧な女性だった
その容姿も、性格も、声色も、感性も、頭脳も
わたしを魅了するには十分過ぎた
あなたは悪くない
何も悪くないのに
あなたからは悪意しか感じられない
憎くて仕方ない
愛おしくて仕方ない
恐ろしくて仕方ない
あなたをわたしのものにしたい
でも、あなたに嫌われたくない
あなたに嫌われたら、きっと生きていけない
あなたをわたしのものにできない欲求不満が
わたしを狂わせる
あなたが怖い
あなたが微笑む
悪意たっぷりの美しい笑みで
そんな顔でわたしを見ないで
あなたの全てが欲しい
その悪意さえも
血液の一滴も残さず、全てすべてスベテ
欲しい欲しイホシイ
好き嫌い好キ嫌イスキキライ
真っ黒な薔薇のような悪意が
わたしの肺を満たすとき
どうしようもないと知ったとき
わたしは
〖落下〗
上から下は落下
下から上は上昇
右から左へ受け流すのはムーディ勝山
今の子には分からないよねごめんなさい(笑)
彼女は空中を飛んでいるような感覚を覚えた。
その瞬間、彼女は自分が地上から離れ、
自由自在に空を舞うことができる
存在になったかのように感じた。
しかし、すぐに現実が彼女を襲った。
彼女は空中にいることを忘れ、
自分が高い場所から落ちていることを思い出した。
彼女は周りを見渡した。
風景は美しく、
自然の中で自由に動くことができる自分に感謝した。
しかし、彼女はそれ以上の時間を持っていなかった。
落下速度は急速に増加し、
彼女の心拍数は上がっていった。
彼女は助けを求めた。
しかし、周りには誰もいなかった。
彼女は自分自身を守るために、手足を広げ、
体を平らにして、空気抵抗を減らすようにした。
そして、彼女は落下の瞬間を迎えた。
彼女の体は地面との衝突によって、
激しい痛みを感じた。
彼女は意識を失い、暗闇に包まれた。
そして、彼女は再び目を覚ました。
彼女が見たのは、自分が落ちた場所だった。
しかし、彼女は何が起こったのか、
自分が生きていることが不思議だった。
─────『落下』
【落下】
落ちている。気がついたら私は落下していた。落下っていうのは
落ちる落ちる
なぜあんなことを言ってしまったのだろう
なぜあんなことをしてしまったのだろう
何も見えない底へと私は落下していく
落下
私は契約社員のまま、管理職をやっている。
しかし、正社員で契約社員以下の仕事しかしていない奴もいて、ボーナス泥棒と私は思っている。
昨今の状勢を受け、
給料分、働いてもらいましょうという、空気になってきて、私は気分上昇、該当者は、落下中。
仕方ないよな。
お金の分働けよ
誰かの視線
空っぽな身体
風の吹くまま漂う
大地を恋しく思う
真っ逆さまに
向かい風を受けながら
新しい世界が
落ちてくる
―落下
落ちる時は
簡単に落ちる
だけど
落ちるところまで落ちたら
後は這い上がるだけだ!
お題
落下
どこまでも青い青い青い空に
吸い込まれるように落ちていきたい
お題
『落下』
あ、やばい死ぬ。
まぁ、いっかどうせ戻っても無駄だし
ガシッ
「は?」
『死ぬな!』
「何、やめてよ離して!」
『なんで、っダメだ!俺は…ずっと後悔してたっ!』
「は?なんの話?」
「なんで助けた!?私の事見て見ぬふりしてたくせに」
”お兄ちゃん”
『っ…………』
「私は死ぬの!もうこんな世界こりごり」
『ダメ!俺は……ぁ』
「離してよぉ!お兄ちゃん!」
ミシシッ
『やば、』
「離してよ!お兄ちゃん!お兄ちゃんまで落ちちゃうよ!」
グイッ
どさっ…………
「なんで、なんで助けたの!」
「私は、死ぬつもりだったのに!」
『ごめん、でも心残りがずっとあって』
「だからぁ、それ何?私を見て見ぬふりしたこと?」
「そんなの許せないよ…?」
”守ってやれなくてごめんな”
「は?お兄ちゃん?」
今、ここにいたはずのお兄ちゃんは消えていた
「待って?お兄ちゃんってもう……」
(この世界にいないはずじゃ…………)
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『やば、○○助ける夢見た、』
『ごめんなぁ……見て見ぬふりなんかして』
『兄ちゃんなのに……っ』
『ごめんなぁ……っっ』
仏壇に向かって俺はそう言った。
暗闇へと落下し続ける私の身体。
何処に行きつくかも、何も、分からない。
あぁ、この暗闇に、底が来る日はあるのだろうか。