『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰かの視線
空っぽな身体
風の吹くまま漂う
大地を恋しく思う
真っ逆さまに
向かい風を受けながら
新しい世界が
落ちてくる
―落下
落ちる時は
簡単に落ちる
だけど
落ちるところまで落ちたら
後は這い上がるだけだ!
お題
落下
どこまでも青い青い青い空に
吸い込まれるように落ちていきたい
お題
『落下』
あ、やばい死ぬ。
まぁ、いっかどうせ戻っても無駄だし
ガシッ
「は?」
『死ぬな!』
「何、やめてよ離して!」
『なんで、っダメだ!俺は…ずっと後悔してたっ!』
「は?なんの話?」
「なんで助けた!?私の事見て見ぬふりしてたくせに」
”お兄ちゃん”
『っ…………』
「私は死ぬの!もうこんな世界こりごり」
『ダメ!俺は……ぁ』
「離してよぉ!お兄ちゃん!」
ミシシッ
『やば、』
「離してよ!お兄ちゃん!お兄ちゃんまで落ちちゃうよ!」
グイッ
どさっ…………
「なんで、なんで助けたの!」
「私は、死ぬつもりだったのに!」
『ごめん、でも心残りがずっとあって』
「だからぁ、それ何?私を見て見ぬふりしたこと?」
「そんなの許せないよ…?」
”守ってやれなくてごめんな”
「は?お兄ちゃん?」
今、ここにいたはずのお兄ちゃんは消えていた
「待って?お兄ちゃんってもう……」
(この世界にいないはずじゃ…………)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『やば、○○助ける夢見た、』
『ごめんなぁ……見て見ぬふりなんかして』
『兄ちゃんなのに……っ』
『ごめんなぁ……っっ』
仏壇に向かって俺はそう言った。
暗闇へと落下し続ける私の身体。
何処に行きつくかも、何も、分からない。
あぁ、この暗闇に、底が来る日はあるのだろうか。
落下。踏み外すのは、案外簡単だ。そんな時は明るくなったと思った前ばかり見ていて、足元を見ていない。道のなくなったことに気づかないで、簡単に踏み外す。落ちていく。でも、本当に大切なのは、落ちた後だった。
…
「わたし、10月に飛び降りるんだ。」
えっ、
私はなんて声をかけたらいいのか分からなくて
黙ってしまった。
その人はちょっと病んでしまう癖があって
ちょっとした事で死にたいっていうから…
大丈夫だよね…なんて
一人で勝手に想像してた。
去年の10月
ほんとになくなった。
私は自分のせいだって
ずっと泣いてた。
私は友達に言った
🔄
「落下」
私は崖から落ちた事がある。
私は人生が終わりそうになったことがある。
私は、何度も何かから落下しそうになったことがある。
私はそんな日々を少し楽しんでいる。
私はよく、人から変だと言われる。
だけど、そんなの別に気にしない。
私はこう言う。
「大丈夫。変わってるのは皆もだから。」
そう言ったら皆が嫌な顔をする。
だけど、私には関係ない。だって、本当のこと。
私の中の何かが落下した。なんなのだ?この落ちたものは。
拾い上げる。それは、貴方の気持ちです。
お題︰落下
暗い宇宙より
高速落下。
大気圏
燃え尽きるより速く
速く加速して
ずっともっと
もっともっと速く速く
はやく!
オゾン層を抜け
ずっと広がる青い世界に飛び込んだ
多方に伸びる光の筋
突き刺すような太陽光
飛行機の前をすり抜けて
浮かぶ雲に突入して
ずっともっと
もっともっと落ちて落ちて
おちて
空を抜け
ずっと広がる青い世界に飛び込んだ
揺らぎ降り注ぐ光の筋
柔らかく溶ける太陽光
しゅんしゅん火は消え
暗い海底に着地して
こうして流星、海星となった。
寝相悪すぎて枕元に置いてる物を落とすことがある 布系ならいいんだがスマホ落とすとヒェッてなる
恋に落ちるとはこういう感覚なのかと、今、身を持って知った。
空に落下する夢を見る。地に足がついてないと怖い今日此の頃。
【落下】
オレはマグカップから手を離し
ガシャンと落として割った。
親の誕生日プレゼントに買った
猫の親子が描かれているマグカップを渡した。
「 誕生日おめでとう」
親はそのマグカップを喜んでくれた。
そして、それから何年経っただろうか…
親は歳をとり、『認知症』になり始めた。
現在、オレは21歳になり
就活を頑張って企業を転々としているが
なかなかうまくいかない。
そのせいかオレは家に居ることが多くなった。
3人暮しだが年金暮しで
オレは失業、叔父は安給料なので
親から笑顔が消え、ネガティブ思考になり
オレに強く当たるようになった。
どんなに優しく声をかけても
親は怒りだすのだ。
そして散々怒り狂う末には
何かと『出てけ』と言うようになった。
オレはそんな言葉を無視して過ごしていた。
ある日、
オレが「また新しい職場の面接の申し込みをした」と
コーヒーの入っていたマグカップを手に持ちながら
上機嫌で親に伝えると
「どうせこっちで働いても無駄だから
早く出ていって養ってくれる誰かのところに行きな」
なんと 応援の言葉ではなく
親のクチからはマイナスな言葉が出たのだ。
オレはただ「頑張ってね」や「期待してるよ」等の
応援の言葉が欲しかっただけなのに…
なのにどうして…?
いつからオレは親から見放されていた?
なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ…?
それと親はこんなことも言い始めた。
「恋人と結婚しても
どうせあんたはポイッと捨てられるよ
『やっぱり要らない』ってさ
だからって子供連れでこちらに帰ってこないでね」
オレのやりたいこと、オレの夢のこと…
全部否定された。
その言葉に怒りと悲しみが込み上げてきて
耐えられなくなり、
オレはマグカップから手を離し
ガシャンと落として割った。
不吉にもそのマグカップは
親の誕生日に買ったマグカップだった。
その時も親は「大丈夫?」の言葉も
こちらへの目もくれず、
ずっと怖い顔でテレビを見つめていた。
そしてそれから親の認知症は更に進んでゆき、
叔父もオレも呆れてあの割れたマグカップの様に
バラバラになりつつになった。
叔父は何も親と話さず仕事に行き、
オレも静かに自室で作業をしている。
一方、親は何もする気がないのか
電気をつけるのを忘れながら
じっとリビングでテレビを見ているだけである。
オレはそろそろ恋人の元へと向かうが
そのうち、親と叔父は『家庭崩壊』しそうだ。
「落下」
落下するまでどれくらいの時間がかかるだろう。
そんなことを考えていたら朝が来た。
お題:落下
日当たりの良い部屋の窓から
誰かが手を滑らせてしまって
一つの植木鉢が落ちた
思わず後退りしてしまうような高い建物から
誰かが覚悟を決めてしまって
助走をつけて飛び降りた
適当に閉めたケージから
猫が出てきてしまって
お皿を一つ棚から落とした
誰かの植木鉢が
誰かが
誰かのお皿が
地面に、床に
叩きつけられた
そして
砕けた
罅が入った
割れた
失敗した。全て自分のせいだと分かっている。
だけど、もっと上手く立ち回れば良かったのに……とか、あそこで手を抜いていればバレなかったかな……とか、考えてしまう。そんな私は、ちゃんと真面目にやれば良かったと、思わないところがダメなのだとも分かっている。
あぁ、やっぱり私は産まれてくるべきじゃなかった。
この雨とともに落下していく気分は、私の心をどんどんと暗い方へと流していく。
どうせ流すなら、過去の行いを全部流してくれればいいのに。
繋がり皆無↓
やっぱり無理!
そう思った時には何もかもが遅すぎる。みんなよくする経験でしょ?
私もたった今そう思っているところなの。
なんで好奇心に駆られて、いそいそと試してしまったのか。
後悔先に立たず。意味あってる?
そんなこと思いながら私は落ちていく。
落下のスピードが早すぎて、周りの景色がまともに見えない。
ちゃんと見えるのは、目の前の景色と、私の未来予想図。
グロッキーになってベンチに横になる私。
ジェットコースターになんか二度と乗るものか、毎回そう思っているばすなのよ。
落下する勇気が私には少し足りないみたい。
でもきっと大丈夫 私なら上手く落下できる
きっとね。
それは稲妻ではない
雨雪あられでも
隕石でもない
それはわたし
なすすべなしというわけでもなく
ただ引き寄せられたので
そのまま落下したのだ
連れ去られた風情で鷲に身を委ね
天空へ落下した王子のように
これは引力なのだ
そう自身に言い聞かせ
わたしはあなたへ落下する
「またコイをがんばってしてみたけど、ぜんぜん。レンアイにもむすびつかない。しあわせってなんなんだろ」
見知った女を抱いた。彼女からかおる香水は毎度、異なり、しんせんだった。目もとに綾なしたラグジュアリーな極彩色が剥がれ、ただただ、めばちこを晒す。その理由は兎角言わず、だきつかれる毎晩。苦痛では無かった。
乙女の皮が剥けるほどむさぼってから、彼女がくちをすべらせた。俺だけをえらんでれば、いいのに、なあ。いつまでもすきでは在れないよ。だって。また、おんなじことをくりかえすだろ。
しずむ。シズム。しあわせに、なりたい。ね。なりたい。なりたかった。な。
膝下をみせてきたカワイイにんげんが、あんまり、はずかしくて。大海に揉まれたはつこいが、なつかしい、な、あ。
◆
らぶれたあを、紙ひこうきにして、だれかに、みせたら。だめだよ。はずかしいもん。ふふ、それに。ふたりぼっちが大衆にいり揉まれるのは、キライだから。
「あきたらけす。いっかいやすみ。もういっかい。こんどはおまえといっしょに、やりなおし。」
レンアイだって、落ちることといっしょでしょ。