『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
めまいがした
次の瞬間、わたしは
落下した
飛んでいるのだ。と錯覚した。
頭から風が吹きつけ、体の重みは、重力から解き放たれたように何も感じない。
きっと、あの自由に舞う鳥達も、こんな気持ちなのだろう。
過ぎ去る景色が真っ逆さまの街並みでなければ、これはきっと幸せだった。
これは罪、これは罰、これは救い、これは禁忌。
夢のような時間は終わって、現実が眼前に近付いて来る。
ああ、無情で当然、選択の果て。
ここに来て本能が猛烈に拒絶。全ての記憶をひっくり返して、全身を恐怖が駆け抜ける。
何もかもが遅い、そう、あの時だって、もし……。
……なんて、哀れで儚い、わたしの、
———
落下
【落下】
私の夢が落下した、希望はない。なんでだろ。なんか、悪いことしたかな。悪いことと言えばテストの点と素行くらいなんだけど。別に犯罪犯すとかそういう訳じゃないけど強いて言うなら女の子泣かせた。男の子を嘲笑った。それだけ。気になるあの子はこれでも振り向いてくれない。どれだけ悪い子になったらこっち見てくれる?
「君のこと好き。」
呟いても消化不良。想っても君は振り向かない。こっち見てよ。
高いところが怖い、と言うと、恋人は面白がるように笑った。
「何だよ、『ガラス張りの床』とかならともかく、こんな柵がしっかりした展望台まで怖いのか?」
彼は怖がる私の反応を面白がって、わざと柵に両手をかけて、上半身を乗り出してみせる。
「ええ、怖いの。どうしようもなく────だって、ほんの一瞬気を抜いたそれだけで、落ちてしまったら怖いじゃない。こんな風に」
とん。押す手に力は殆ど入れなかったけど、彼がバランスを崩すには十分だった。
「え?」
彼のガラス玉みたいに真ん丸く見開かれた瞳が視界に入らなくなるまで、ずっと見下ろした。
私は今日、夢を見た。
それは何処までも何処までも落ちていく夢だった。今までこんなこと、経験したことなど無いはずなのに、何故か、経験したことあるような感覚がした。
チリリリリガチャッ、
目覚ましの音で目が覚めた。今日も、今日も仕事があるのか、そりゃそうだ。仕事に行かなくていい訳が無いのだ。
今日も、上司に怒られた。責められた。やってもいない汚名を着させられた。部下に笑われた。「こんなことも出来ないのか」と嘲笑われた。
物を投げられた。
嗚呼、成程、何故かあの夢に既視感が湧いたのか今なら分かる。
私は今、落ちている。
ビルの最上階から落ちている。やっと苦しみから逃れられるのだ。
やっと、やっと、楽になれる。もう、上司や部下に馬鹿にされずに済むのだ。
もう、物を投げられずに済むのだ。もう悩まなくて良いのだ。
やっと、解放される。
#落下
ひゅうううう
風を切る音が耳元でうるさい。
視界に広がるのはどんよりとした曇り空で、どうしてこんな日に思い立ってしまったのだろうと、重たい心が更に重くなる。どうせなら、清々しいほどの青空だったら良かったのに。いや、むしろそんな日だったら思いとどまって空を見上げていたか。
自由落下する体はもう止めることは出来ず、思考も止まらない。
なんでこんなことになったのか。
そんなことはどうでもいいではないか、もう全てが終わるのだから。いやいや、これは所謂走馬灯に近いのだ。きっと二度とないのだから有難くゆっくりと考え事をするべきだろう。思い返すことが出来る出来事は、あの人がいなくなってから全てが灰色で、思い出すことが苦痛で仕方がない。
これからそちらにいくよ、と、飛び降りたが落ちるまでがいやに長い。
逆にこれからの事を考える。これから、というのは適切ではないか。死んだら、きっとあの人に会える。あの人にあったら何を言おう。
会いたかった。
寂しかった。
辛かった。
もう離れたくない。
離さないで。
置いていかないで。
思いつく言葉が尽きない。
言いたい言葉をひたすら思い浮かべていると、頭がぼんやりとしてきた。さすがにそろそろ終わりの時間か?
飛び降り自殺をする時、一定の高さ以上から落ちる場合、呼吸困難により意識が喪失するのだとか。これが起きればもうすぐだ。
重たい瞼をゆっくりと閉じる。もう、眠ってもいいだろうか。次、目を覚ましたらあの人と会えますように。
そんなことを祈りながら、最後に地面を見ようかと体をねじってみる。
どしん。
目を覚ますと、いつものベット。
から、落ちていた。どうも、寝相が悪く落ちてしまったらしい。隣に居た彼はそんなこと意にも介さず気持ちよさそうに眠っている。
帰ってこれて良かった。
《落下》
落ちる高さによって
気持ちの入り方も違う
ドン──
と、音がして
身体がふわりと浮いた
誰も悪くない
すれ違いでの出来事なのだから
そう思っているのに
心のどこかでは
誰かのせいにしている
今日、この時
この場にいなければ
こんなことには
今日、この時
あの人がこの場にいなければ
どんどん自分がどす黒くなる……
“後悔”が呪いのように
僕を惑わす──
終わりを覚悟した時
人はこんなにも醜くなるのだろうか……
僕は生きたい──
後悔を乗り越えられる精神を持って……
落ち行く心を拾い上げ
僕は深呼吸をする──
(2023.06.18/落下)
「おちている」
この学園随一の美女?
下々のものが跪くほど金持ち?
ねぇ、それってもしかしてわたくしのことじゃなあい?
才色兼備、文武両道、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、超絶完璧お嬢様とはこのわたくしのことを指しますのよ。そう、わたくしは超絶完璧お嬢様、この世に手に入れられない物なんてありえませんわ!では、何であの男は手に入れられませんの?!哀れんだ目でこちらを見て、挙げ句の果てに鼻で笑って去って行きますわ!そして何故、その度にわたくしがこんなにもドキドキしなければなりませんの?!わたくし、絶対手に入れますわ。だってわたくしは超絶完璧お嬢様ですもの!
テーマ「落下」
恋は落ちるものってよく言うけど、ほんとにその通りだと思う。
うわっ落ちたってなる瞬間もあるけど、その人を考えてる時間とか見てる時間とかをトータルして振り返ったときに、あっ私落ちてるなってなる。
───────「落下」
「落下」
落下できるということは
まだドン底ではない。
そこから飛び降りるか
それとも そこからよじ登るか
選択権はあなたに委ねられている。
しかしながら
飛び降りたとしたら
新たな登り口を探して
ゼロから昇り始めねばならず
更によじ登った先で どうにもならず
飛び降りることを選択したならば
途中で飛び降りることを選択するより
その代償は大きくなるだろう。
さて、昇るか。
ここから降りる時は自分の意志で。
落下せぬよう 心して
「落下」
苦しい。それだけの理由だった。わたしは、怠惰になった。
突然何もできなくなって、生きることが辛くなって。挙句の果てに、何度も人間をやめようとした。
病名をつけてもらえたら、どんなに楽だったろうか。言い訳ができたら、理解されたら、仲間ができたら。わたしの願いなんて、叶うはずがなかった。
ひとでなし。そんな言葉が一番似合うわたし。自分がひとでなしだと思うと、他のひとでなしの人に申し訳なくなってしまうけど。
屋上。ようやく全てが終わる。わたしがわたしであることが、やっと。
地面から足を離した。不思議と恐怖は感じなかった。空気抵抗が涼しい。ただただそう思っただけだった。
#落下
私は昔、いや、今でも落下する夢を見る。
その夢は、暗闇に自分がいて、そこから急に
落ちる。それに驚いて、私は起きる。
最近は見る回数が減った。
このまま落下する夢を見なくなるようになりたい。
お題無視しまぁす!聞いて下さい!
6月19日!
なんの日がわかります?
うんうん、分かりますよねぇ?((は?
太宰さんの誕生日ですよ!?
やばくないですか?!
文ストの方で祝ってるんだけどね?
勿論、現実の太宰さんもおめでとうごさいます!
あはは、推しではないけどさぁ!
それでもやっぱ、カプの方で考えると、ねぇ?
分かる人います?
いや、むしろ分かって下さい!
いやぁ、うん、さいっこう!((なに、こいつ
探偵社に祝われてろ!
あと、マフィアの一部の人
うん、満足!ありがとね♪
まったね〜☆
気分になったから書く!
真夜中、廃ビルの階段を登っている人がいた
その人は、屋上の扉に手を掛けて、扉を開けた
屋上に足を踏み入れると、歩いて柵をまたがり
ギリギリの所に立った
誰が見ても危ないと思うだろう
でも、夜なら止める人はいない
いつも来る邪魔も無い
やっと楽になれる
その人は、まるで重力に身を任せるように
屋上から飛び降りた
真夜中、全てが綺麗な日、悲鳴が響き渡った
# 37
高い所から
突き落とされる夢をよく見る
場所は階段だったり
何処かの屋上だったり色々
誰に押されたのか
顔は見えず性別も分からず
落ちていく下は真っ暗
闇だけで何も見えない
その夢は下に着く前に
必ず目が覚めて
押された感覚と
落ちていった感覚が残って起きるの
誰かに恨まれたりするような
覚えはないけど
心配になる
落下して行く
そんな気持ちになる
今、中々気持ちが前に向いて
いけない
早くこのピンチを乗り越えて
いかないといけないのに
前より弱くなってる自分が
情けない
がんばろ!
うさぎを追いかけて走る、
どうしてそんなに急いでいるのと夢中で走った。
そして大きな穴に落ちる,落ちる。
落下しながらゆれる椅子に腰掛け読書をする。
右手でビスケットをつまむ。
スローモーションで落ちたのははじめてで、
こういう落ち方でよかったのかしらと考える。
そうこうしているうちに一番下に降り立った。
どこだろう、ここはと見渡すと、
うさぎがお茶会を開いていた。
くまさんと、りすさんと。
大きなテーブルに赤いギンガムチェックのテーブルクロス。
かごいっぱいのクロワッサン。
うさぎが「こんにちは。きみはなにをのむ?」
と聞いてきた。
答えようとすると、りすが「きみ、名前は?」
“アリスよ。”
と答えるとくまが「アリスなんてのみものあった?」
と聞くので、あわてて、“ミルク!”というと、
りすが「かわいい名前だね」
あぁもう…!
ふしぎの国に辿り着いたんだ、わたしは。
角度を変えれば楽しいことがたくさんだ。
良い思い出に変わるものばかり。
私の心が荒まない様に
落ちて行かないように
だれか引っ張ってください
元の自分に戻れるように
いつも笑っている そんな私を
ひきずらないで
もう疲れたの
モヤモヤして 消費できない
今の自分に
知らない場所にいきたいの
やり直すんだから
エレベーターの降りる感覚は高いところから落ちる感覚と似ている。そんなことしたことはないけれど何故だか分かる。重力に引っ張られつつも上に重心が残るあの感覚。時間が過ぎるのがゆっくりに感じるあの感覚。何処かで覚えがある。落下していく中見えたあの顔を見せたのは誰だったか。大切な大事な大好きな親友。落下していく私を助けようとしたあの馬鹿は誰だろう。
落下。
酒の肴にもなりはしないな。
友人がビルから落下して死んだ。
良く共に酒を呑んだ。
貧乏な俺に刺し身と酒を持ってやってくるんだ。
親友だよ。あいつは今でも、
思い出しちまったじゃないか、
俺は死ぬのが楽しみだ。
まだ、ずっと先だがな。
あの日から、俺は独りで酒を呑むようになった。