『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
まるで落ちているかのような感覚で目が覚める、というのは多くの人が経験することだと聞く。実際私も経験したことがあるし、確かに落ちているとしか言いようのない感覚だったことを覚えている。
しかし数ヶ月前から始まったこの現象は、それとは似ているようで全く違っていた。落ちている。確かに落ちているのだ。夢の中、あらゆる状況で私は落下し続けている。あの感覚で目が覚めるわけでもなく、寝ている間だけずっと落下感を味わうだけ。明確な風景まで思い出せるほど緻密な夢は、学生時代に経験したあれとは異なっているように思う。
一度調べてはみたが、運気の降下や精神的な不安定といった何の解決にもならないものだった。自分でどうしろというのだろう。地面と衝突する直前に目覚めるこの日々こそが精神を揺らす原因ではないか。
それに、もう一つ懸念がある。毎回毎回、私が落ちる先には誰かがいるのだ。最初こそ何かわからなかったが、何度も見るうちにそれが人だとわかった。私を見上げ、長い腕を広げて、まるで待っていたかのようにそこに佇んでいる。面識のない男性だったが、ついこの間転勤してきた男性が夢の中の男性と瓜二つで、いよいよ訳が分からない。なぜ出会う前から彼が夢に出てきたのか、なぜ毎回いるのか、なぜ私を待っているのか。
なぜ、夢の中の彼には腕が四本あるのか。
『落下』
落下
『おっと』なにか音がした。
『ガタン、ゴロゴロゴロ、』
ん?私が恋に落ちた音か??
それとも、近くの怪しい変態が変なものでも落としたんか??
『いや、ちがった…。』
私がバイトの焼肉屋で鉄板達をぶちまけた音だ。
『はい!バイトもうある意味オワタ♥️』
せめて、私が新しく恋に落ちる音であって欲しかった笑
周りの視線が痛い…。
ある意味 注目を浴びドキドキな私がここにいる。
とりあえず深呼吸をしてリラックス。
「ドMにはぴったりなこの状況やな」と君の心の声が私に聞こえる。
『え、 このドMの私にぴったりの状況??』
「うん!!」って思ったヤツいないよな??
『いやいや、否定はしないが…笑』
この周りからの痛い視線
温かいようでめちゃくちゃ冷たいこの笑顔。
ドキドキわくわく…笑
それ以上は何も言わないでくれ笑
次はもう同じ過ちのないよう努めよう。
同じ失敗は2度としない。これが私のモットーさ。
どこまでいくんだろう。
...おちてから、どれぐらいたったのかなぁ
最初は凄く焦ったけど、いまはどうってことないや。
やっぱ、慣れってこわいなぁ、
ずーーーっとある、へんな浮遊感も、私に希望を持たせようとしてくる光も、
全部あるだけのものになっちゃった。
なのに、どん底にはいけない。
まだ、こころはおちないの?
落下
私は幸せから落下した。
あんなに楽しくて素敵な時間だったのに。
なのに私の立つ地面は崩れ落ちて幸せというものから落下した。
未だに私は落下したところにいる。
いい加減上をみてもいいのかもしれない。
「落ちている」
わたしはそう思った。
背中を下にして、体をくの字に曲げて
何処か高いところから落ちている。
不思議と恐怖はなかった。
いつまでも空は遠くならないし
いつまでも地面は現れない。
ただ、落ちていく感覚と浮遊感だけがあった。
ふと、自分の瞼が閉じていることに気付いた。
周りの景色は見えているのに
瞼は固く固く閉ざされていた。
開けようと思って力を込めても
まるで糊でも付いたかのように重い。
瞼に意識を集中して
渾身の力で勢いよく開く。
パッと明るくなった視界の先には
見慣れた自室の天井があり、
背中は硬い床の上に落ちていた。
「あぁ、またベッドから落ちちゃった。」
わたしは、とっても寝相が悪い。
親方ー!!
何か塩顔眼鏡イケメンが空から
降って来ただー!!
(例のキラキラした音の脳内再生をどうぞ。)
みたいなことが起きない限り
あたしの世界は完結しないんじゃないかと思う
思春期の女の子の数学ノートの裏側
走り書きされた落書き文章である あたし は
行間のなかで身動き取れないまま
ゾンビモノと怪奇現象モノだけは
ご勘弁ください、とばかり
頭を悩ませながら
シャーペン突き刺してくる
あなたを見上げています
どうか
どうか。
落下ってのはね
地面や物体から離れて
空中から落ちることを言うのさ
物体が重力の影響を受けて
地面に向かって自由落下する事も指す
高いとこから落下してみよう
空から落下してみよう
いろんなところから落下してみよう
落下するととっても気持ちくて涼しい
真空中では全ての物体が同じ重力加速度で落下していく。
羽毛も鉄球も同じように落ちる。
しかし実際には空気抵抗があるため同じにはほぼならない。
ここに、同時に同じ高さから身を翻した二つの人間。
一つは様々な偏見や観念に耐え忍んで速やかに地に着いた。
一つは様々な衝動や誘惑にかまけて空を舞い続けた。
その二つはお互いの在り方を認め合ってはいたが、
心の底では常に見下し合っていた。
~落下~
ただ、落としたかったのかもしれない。
全てを、奪いたかったのかもしれない。
その事にどんな意味があるかなんて、当事者にしか解らない。
ただ、言えることは。
俺達は間違っていたんだろう。
何が正しかったのかは、もう無意味でしかない。
俺達が正しいと、正解だと思ったわけじゃなくて。
ただひたすらに、落とすことだけを考えてきた。
その結果がこれなら、受け入れるだけだ。
その覚悟はあったーーーけど。
その為に、悲しませてしまったことも事実。
それが、後悔になるんだろう。
”落下”していく自分を見下ろしながら、俺達はただ、あるがままを享受するしかなかった。
落下
突然地面に穴が開いた
当然私の体は
重力に従って落ちてゆく
もうだめだ
あぁ
今のが夢でよかった
*落下
「 落下 」 No.1
私は今、ベランダから飛び降りようとしている。
もうこの世界では生きていけない。みんな私のことは、お人形みたいに扱うからとても苦しい。いつも私の前で悪口言ったり、暴力を振るったり。私は、貴方たちのストレス発散する用の人形じゃないのに。
私はベランダから飛び降りた。
「あぁ…。これが私の幸せ…。やっと見つけた。」
ドンッ。
人が落ちた音が大きくその場に響いた。
『落下』 No.90
ことん
何でしょう なにでしょう
すすむ足、むかうドア
落ちていたのはちいさなつみき
うえの階でなきさけぶこども
そういうことね わかったわ
すすむ足、むかう階段
落下したのはちいさなつみき
わたしのときにも落下した
なつかしいつみき
‥─────────‥
あとがき
読書はときを忘れるって、思ったんです。
気付けば日が落ちているな。
そういえば、今日のお題も…
なう(2023/06/18 22:17:38)出ていけと言われた
落ちる時、どう見ても落ちているはずが、
昇っているように思えるのは何故だろうか?
海の底へ落ちていくことを
「沈む」と言うのは何故だろうか?
何故、今俺は奈落へ落下しているのだろうか?
「落下って言えば?」
「林檎?」
ニュートン
物理選択でも,理系ですらない君は首を傾げて呟く。F=ma なんて思わず懐かしい公式を諳んじれば僅かに眉をひそめた表情と目が合った。連想するのはニュートンでも物理は眠くなるから嫌いらしい。そう言えば,読んでいる小説に知らない公式が出てきてもそのまま読み飛ばすのだと言っていたっけ。
「で それがなに?」
「いや,どうって訳でもないんだけど」
ただなんとなく君は何を思うのかなって気になっ
ただけ なんて流石に言えやしないけど。何となしに微笑んで見せれば言うほど興味はないのか追求されることも無く話は終わった。
夜の風が肌を撫でてゆく心地と無言の空間。同じ部屋の中でただ各自 時を過ごす感覚は嫌いではない。どこからか聞こえてくる虫の音色が添える夜の香り。遠くで電車の走る音がした。
「お前は?」
そう問われたのは会話が終わってから何十分もたった後。それが指すのはさっき己がした質問なのだと理解するまでに数秒を要した。
落下で連想するもの……
「アリス」
うさぎを追いかけて穴に落ちていった好奇心旺盛な女の子。帽子にケーキと時計 ティーパーティーにトランプ兵 摩訶不思議なおとぎ話のような物語
なんてちょっとメルヘンチックすぎるかな。
「ふっ」
堪えきれないように小さく吹き出したような声がした。顔を上げて暗い部屋の中 目を凝らしてみればさも可笑しそうに笑みを浮かべる姿。
瞬きを2回ほど繰り返せば軽い謝罪が落とされる。それから伸ばされた手に引き寄せられて気づけば君の腕の中に納まっていた。自分のものより低くゆっくりした鼓動を微かに感じる。
「逆だって思ったら おかしかった」
理系で現実主義な自分と 文系で夢想的な君
ああ確かに 反対。互いのイメージとは逆の言葉を想像してた。意外 なのかもしれないけれど,けどやっぱり納得出来る。違うけれど似ていて,だからこうして傍に居れる気がした。
「じゃあ 真夜中のお茶会しよう。りんご味で」
なんでもない日を特別に。内緒話のように耳元で囁かれた言葉。それは甘い蜜がたっぷり滴る赤い果実の匂いがした。
月夜の下で二人だけの秘密のティータイム。さらさらと砂が溜まっていく度にゆっくりと自覚する。落下していく赤い実は きっと恋心。
テーマ : «落下»
くるくる、くるくる。
紅葉の種が一つ、二つ、と落ちてきた。
オルゴールの巻きネジのようなカタチ。
陽気な風に合わせて踊る。
くるくる、ひらひら。
思わず目で追ってしまう。
テーマ「落下」
闇の中をどこまでもどこまでも落ちて行く夢の中
助けて!
叫びながら伸ばした僕の手をつかんでくれたのは君だった
目覚めた後の乾いた世界でなんとか生きていられるのは、君がいるからだよ
たとえ君が、一生僕を知ることがなくても
落下
風が下から上に向かって吹いている。
私が見ている景色は、すごいスピードで変わっていく。
最初は空だけだったのに、だんだん灰色のものが見えてきて、緑色のものも見えてきた。でも、それらはすぐに見えなくなっていってしまう。
景色が動かなくなった。
私の体も動かなくなった。
『 落下 』
小さい頃の記憶。
数人集まって火をつける。
一気にその場から離れ
何でか片目を瞑り、軽く耳を塞ぐ。
破裂音と共に空を見上げる。
眩しい青の中を必死で探す。
落下傘をキャッチ出来るのはだーれだ?
~落下~~
落ちる
落ちる
落ちる
だから あとは 昇るだけ
~未来~~
1秒後でも
10年後でも
未来は未来
今の連鎖
今日の積み重ね
~1年前~~
もう一年
すごく強くなったと思った
何でも出来ると感じてた
でも、弱いまま
変われてなかった
だから、また歩きだそう
あそこには帰れないから
~好きな本~~
一目惚れした表紙
捲った紙の質感
心踊った内容
読後の余韻
いろんな本があるけれど
やっぱり
君と読んだ
あの本が
忘れられない
~あいまいな空~~
晴れてたら 雨だったら
行かなかったな
あいまいな空だったから
行ったんだ
でも、頂上直前で雨に降り込められたっけ
靴も服もびちゃびちゃになって
二人で笑っちゃったよね
あんな空に出会えたら
また君と笑いながら過ごせるのかな