『落ちていく』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
落ちていく
徐々に何処か自分の中で変わっていく
剥がれていく様な重みが増していく様な
何かが変わっていく感覚
落ちてゆく体力気力想像力
せめて「書く習慣」で文章力UP
#落ちていく
深く眠りたい時には落ちてゆく夢をみる。
最初は想像でも暗くどこまでも落ちてゆく感覚が眠りを誘う。
いつかこの落ちてゆく心地よい風を感じるのだろうか。
汗をだらりと垂れ流し、血潮を濾過して涙を流し、皮膚とするりと滑らせ、肉をほろりとほぐし、血管をとろとろと溶かして、骨をさらさらと撒いていく。
落ちていく落ちていく、私の無知の脊髄、無恥の脳髄。ぼろぼろと落ちて、あとに残ったものは鮓答だ。
私の内臓の中で産まれた丸い白の石が、ころころと転がって、人に踏まれ投げられ割られても、また落ちて生まれ変わっていく。
(241123 落ちていく)
落ちていく
腰をかけた途端、ガクッと背中から落ちていきそうにる。
同時に、急激に冷えてしまい少しイラつく。
便座が上がっていたせいで、直接便器に座ってしまったのだ。
それは、最近の父さんの悪い癖のせい。
お題 落ちてゆく
さらさらで真っ黒な髪、曇り一つない真っ直ぐな瞳、一瞬だったほんの数秒で僕は恋に落ちた
なんだろう
この虚しさは
皆はとても楽しそうに話しているのに
私はちっとも楽しくない
なにがそんなに面白いんだろう
おかしいな。前は全然そんな事思わなかったのに
嫌な感覚だ。この沈んで行くような感覚
こんな時に目を瞑ると
本当に落ちてしまっているかのように感じてしまう
本当に虚しいな
ああ、誰かに手を握って欲しい
この奈落から手を差し伸べて欲しい。
私の想いは届くことなく
底のない奈落へと落ちていく
題名「落ちていく」
【落ちていく】
葉は散っては落ちていく
それはまるで人生のように
私立に行ってるからって
みんながみんな金あるボンボンだと思わないで欲しい
受験に落ちて
そこに入ったのかもしれない
生徒も両親も働いて
学費を払ってるかもしれない
たしかに金があるからって
入った人もいるかもしれない
でも、努力してそれでもダメだった人達に
「君達は金持ちだもんね」
って、何度も教師が言うのは
努力した人達に
失礼なんじゃないのかな
【落ちていく】
・落ちていく・
「たとえ、二人がこの冷たい深淵の只中を落ちているのだとしても、抱きしめた時のこの体温というのは酷く生きている安心を感じる。」
と彼は言った。
胸に耳を当てた時の心拍音、蠢く身体と、腕から伝わる体温。目の前の、大好きな人間が生きている。酷く安心する。すぐには亡くならないでほしい、と、命を燃やす。
私は、貴方に落ちていっています。
落ちていく
もう僕は止まらない
あなたを見る度、話す度
僕の心は君に落ちていく
もう落ちた心は戻らない
今日も僕は届かぬ君に
手を伸ばし続ける
《落ちていく》
#88
気象衛星になれたなら
きっと もう落ちることはない
小説
迅嵐
冬のとある一日。寒さに耐えかねた俺は、遂にあるものを出す。
「あったかい…!」
そう、こたつを出したのである。モコモコのこたつ布団にくるまりながら、感嘆の声を上げる。
「ただいまー…っていいもん出してんじゃん」
買い物から帰ってきた迅が、靴を脱ぎながら言葉を投げかけてくる。迅の手の中にあるビニール袋にはみかんが入っていた。
「みかん!美味そうだな」
「そー、冬だしいいかなって。もう食う?」
「食べる」
いつの間にかコートを脱いでいた迅は、袋ごと机の上に置き、俺の横に並んで入ってくる。ついさっきまで外にいたせいか、迅の体はアイスのように冷たかった。
「えい」
「ひあっ!…迅、冷たい!」
ひんやりとした足をくっつけられ、間抜けな声を上げてしまう。恥ずかしさから俺は迅の足をえいやと蹴飛ばす。
「ごめんって。ほら、あーん」
みかんの皮を剥き、実の一粒を俺の前に突き出す。素直に口を開けるところりと口の中に転がってきた。久しぶりに食べたみかんは甘酸っぱくて、思わず笑みが零れる。
「どう?美味い?」
「ん…美味い」
食べ終わってまた口を開けると、迅は笑いながら俺の口にみかんを放り込む。さながら親鳥が雛鳥に餌を与えているかのようだ。
全て食べ終えると隣で迅が腕を広げながら寝転がった。続いて俺も迅の横に寝転がってみる。頭は迅の腕の上に置いてみた。うん、いい枕かげんだ。
横を向くと空色の瞳と視線がぶつかる。いつ見ても綺麗だな、とか意味の無いことを考えていると空色が三日月形にたわむ。
「んよいしょっ!」
「わっ」
次の瞬間、俺は迅の腕に捕まえられてしまった。肺の中が、迅の匂いでいっぱいになる。俺の好きな匂いだ。迅は俺の頭を顎でグリグリしている。ちょっとくすぐったい。
「んー、あったかい」
「あったかいな」
しばらくそうしていると、迅の匂いと絶妙な温かさに包まれているせいで、段々と眠くなってきた。
「…ねむい」
「いいよ、後で起こしてあげる」
風邪をひいてしまうだろうかと少しだけ心配になるが、迅が止めてこないということは風邪を引く未来が視えないということだ。まぁ、たまにはこんな日もあっていいだろう。
窓の外で小さな雪が落ちていく。
冬っていいな。寒いのは嫌だけれど、こうしてくっついていても誰にも文句を言われない。
俺は心に温かな幸せを抱えながら、夢の中へと誘われていった。
もう二度と、戻れない。ずるり、ずるりと落ちて行く。
卑怯でずる賢い人間へと成り下がる。
あなたは画面を上にスワイプして情報を流し見ているのだろうけど、
情報からはあなたが「るつぼ」に落ちていくように見えているよ。
まるで、木からリンゴが
落ちるように
気付けば、貴方の事ばかり
考えている。
今日も貴方に可愛いねって言われたくて
早起きして髪をセットして
メイクして
馬鹿だよね。向こうは私の事なんて
なんとも思ってないのにね
落ちていく/夜凪
─── 落ちていく ───
這い上がれるかは
自分次第
この世に地獄はないから
なんとかなるんじゃない?
その言葉を聞きたくない人も居るだろうけどね
落ちていく、落ちていく。
どこが上で下で。右も左もまったくわからない。
暗くてじめじめしていて、私はそれだけで泣きそうだった。
どうしてこうなったのかなんて、今さらになって考える。
だけどどうしたって自分を卑下する言葉しか出てこない。
そんなことしたってどうにもならないのに。
落ちていく、落ちていく。
そのまま私は慟哭した。
落ちていく
落ちていく
仕事に身を捧げ過ぎて
私の個性が落ちていく
私の気持ちは何をしたかったのか?
正直な気持ちは何だったのか?
落ちていく心を癒やすため
たくさん心の休憩を取り
私はわたしの心を大切にしようと決めた
落ちていかないで
私はわたしの心を抱きしめた
眠る前、眠りにつく瞬間、意識が落ちるようにストンと無くなる。それが心地よい気がする。幼い頃は寝つきが悪かったが、今はどれだけ寝ても眠いくらいに睡眠欲と仲良しだ。うとうとしたら本格的に眠りにつく準備をする。毛布にくるまればすぐにその瞬間はやってくる。うつらうつらしていた瞼が下がる。意識が落ちていく。それからしばらく起きない。今日も寝るのが楽しみだ。おやすみなさい。