『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今年もヒマワリが咲きました
貴方の大好きだった黄色い太陽みたいな花
あの頃は庭のちょこっとしたスペースだけで育ててたけど
貴方が居なくなってからは
貴方のことを忘れないために
裏庭にもヒマワリ畑を作ってるよ
だからこの季節だけ家の周りは賑やかです
貴方が空から見えるように
ヒマワリも一生懸命空に伸びてくれます
届くといいな
「花は結構、いろんなお題で書いてきたわな……」
花咲いたスミレの砂糖漬け。咲いた花びらの形を星に見立てた「星空」に「流れ星」、それからつい先日、前々回投稿分で書いた白い花と、花言葉。
そろそろ花ネタも枯渇間近かな。某所在住物書きは己の過去投稿分を辿りながら呟いた。
「ぶっちゃけ、てっとり早く季節感出せるし、花言葉仕込めるから便利なんよ。なにより簡単に少しオシャレになるし。多分」
今ならニラとかミニトマトとか、あとバジルなんかも咲いてるのかな。物書きは思考し、ふと冷やしトマトやらピザやらを食いたくなり、そして冷えた酒の在庫を確認した。
――――――
週明け早々、山手線が始発から、一定時間死んだ。
信号機がどうとか言ってた。おかげで都内も呟きアプリも大騒ぎだ。
職場のクソ上司、ゴマスリばっかりして自分の仕事は部下に丸投げっていう後増利係長にメッセ送ったら、
似た理由で、急遽リモートワークに変更したり、◯分遅れの職場入りを事前連絡してる人が、チラホラ複数人。どの部署でも出てきてるとか。
ふーん(閃いた)
ということで、私も山手線遅延組・リモートワーク変更組に便乗することにした。
私のリモートワークは、大抵職場の先輩のアパート。27℃前後の室温を2人で割り勘する節約術だ。
さっそく先輩にコレコレ事情を送信したら、「ざる中華の予定だが、他に食いたいものがあれば来る途中で材料を買ってきてほしい」だって。
ざるちゅうか?ざる中華 is 何?
知らない料理が出てきて、他の食いたいものどころじゃない私は、ナスとトマトとブロックカットのスイカだけ買って、先輩のアパートに飛び込んだ。
「先輩、ざる中華って何?!」
「北海道では、ざるラーメンという」
今日の最高気温程度の私の好奇心に対して、先輩は完全に札幌あたりの朝の適温。通常運転だ。
「冷やしそうめんの麺を中華麺にしたもの、あるいはつけ麺のつけ汁を冷やしたもの。私の故郷では、氷入りの中華麺とめんつゆの組み合わせで食べていた」
スイカはウリ科の野菜です。くらいの淡々々なトーンで、先輩は説明した。
「冷やしラーメンじゃなくて?」
「アレは麺が、最初からスープに入っているだろう。つけるのさ。ざる蕎麦やそうめんのように」
手軽で、食いやすい。夏の風物詩だ。
先輩は本当になんでもない顔をして、電気ケトルでお湯沸かして、1リットルの耐熱ガラスポットにお団子モドキを入れた。
「茶棚を整理したら出てきた。見ないか」
さらさらさら。お湯がケトルの口からガラスポットに、静かに入ってく。コロンと小さなお団子モドキはお湯にのまれて、沈んで。お湯が無色透明から、段々薄い琥珀色に変わってく。
「工芸茶だ」
先輩が言った。
「ポットの中で花が咲く。大きめのポットに入れて、湯を注ぐと……この団子が開いて……綺麗なんだが」
どうだ。まだ咲かないか。ポットを覗く先輩につられて、私も薄い琥珀色を、じーっと見つめてると、
ポン!
団子モドキが音無く開いて、中からピンクの、手まりかアザミみたいな花が出てきて、その上を、水面まで、紐に繋がれたジャスミンが昇ってった。
「結構、いきなり、咲くんだね」
花咲いて、それがあんまり突然で、なかなか綺麗で。
ほんの数秒だけ、私の頭からざる中華が消えた。
花咲いて
春が来る
君と出会ったあの春が
花枯れて
冬が来る
君と別れたあの冬が
花を見る度に
思い出すのは
たった一つの
君の笑顔
《花咲いて》
#54
TEC-DC9半自動拳銃
私が特別なんじゃない、周りが異常なんだ。
ただ、それだけのことなのに気がつくのにずいぶんと時間がかかった。
私は今日まで臆病者だった。
ひどく怯えてきた。
まるでオオカミの群れに囲まれたウサギだった。
なら、そんなウサギの皮を捨ててトラになろう。
私は、今日までトラになるために生きてきたんだ。
だけど、トラだっていつかは死ぬ。
今日の夜にはそんな猛獣のようなトラも息絶えていることだろう。
誰かがトラを殺すか。
私自身がトラを殺すか。
ただ、それだけだ。
2-3の教室の窓際には小さな植木鉢がある。
担任が「なんだか可愛らしかったから」という理由で買ってきたものであるが、結局しばらくの間、そこには何も植えられずにいた。
ならば僕がちょっくらやってみるか。
と、種を買って一から育て始めたのは約3ヶ月前だ。
寂しかった植木鉢に、今は綺麗な花が咲いている。
「わぁ、すごい! 綺麗なお花!」
いつものように水やりをしていたら、後ろから弾ませた声が聞こえてきた。
「これ、なんてゆーの?」
思わず振り返ると、同じクラスの植草 彩花…だったかな。が、満面の笑みを浮かべて立っている。
「コスモスだよ」
「コスモスかぁ……可愛く咲いたねぇ」
「うん。よかったよ」
「……ねぇ」
植草さんが上目遣いでこちらを見た。
「次、育てるときは私も誘ってほしいな」
私興味あってさ、こーゆーの。
そう言ってふわりと笑う植草さんは、僕が3ヶ月かけて咲かせたコスモスよりも可愛らしかった。
花咲いて。花とは縁遠い人生だ。そんなお題でなにか書けるような人生を送ってはいない。
今日はちょっとメンタルがダウン気味だな。訳あって酒を飲んだから気分がよくない。やっぱり酒なんて飲むものじゃないな。
なんでジャンプの感想をさらっと書いて終わりにしちまおう。あまり脳を使いたくない。
そういえば今週は呪術が休みだったな。まぁどうでもいいことか。最初に読んだのは鵺。これからは鵺の時代だよ。
といっても今週の鵺はそこまで面白かったわけではない。普通にテンプレな展開だった。でもこういうのでいいんだよ。来週はセンターカラーだっけか。期待。
んでワンピースが普通に面白くてアンデラもいつも通り。残りはキルアオとアスミカケルか。
この二つは期待してなかったけど面白いわ。作者がベテランなだけあって安定感があるな。いぶし銀な面白さがある。
最後は読み切り。正直読む気はなかったけど最近新連載とかの新しいものは可能な限り読むと決めてたからな。新しいものに触れて感性を錆び付かせないようにしたいんだ。
読んだ感想としては読み切りとしてはあり。連載にするには色々と足りてないって印象かな。何様だって感想だけど。
設定とかセリフ回しとか読み切りならではの味わいがあったけどあれを連載でどうなんだろうって感じだ。まぁもし連載になるなら色々と変えるのは当たり前だから無駄な感想だが。
しかしワンピースヒロアカ呪術が終わりそうな今のジャンプに看板足り得る後継ぎがいないよな。鵺は好きだけどそういう枠じゃないし。
これらが終わったらジャンプはどうなるんだろ。これから看板級の漫画が現れるんかね。
花咲いて
君の笑顔を想い
花散って
君との別れを想う
向日葵のようなひたむきさと
秋桜のような儚い笑顔と
椿のような大胆さと
サクラチル
完
お題:花咲いて
花咲いて
容赦のない日差しに負けないで
元気に育った向日葵
今、花咲いて
風と共に踊る
息を切らして漕ぐ炎天下の農道
カゴの中のペットボトルは汗をかいて
暑さを感じる今日この頃
花咲いて…
なんの花が咲く?
桜🌸?
紅葉🍁?
薔薇🌹?
ヒマワリ🌻?
それとも、
実力の花…?
実力の花だったらいいな
花咲いて、努力が実る…
私は植物が好きですそれと編み物も好きでリアルな鳥達を編んでいます、
「花咲いて」
ようやく咲かせたこの花も
あとは散りゆくのみ
夏の夜空に咲いた大輪に、しばしみんなが笑顔になる。
ドンっと耳に打ち付けるような大音量が、久しぶりになる夏の風物詩の再来を告げた。
【花咲いて】
花が咲くように
笑う
そんなふうに
生きたい
お題
花咲いて
此処には、いつもなにかに怒っている
おばあさんがいた。
町の人は迂闊に近づかないようにと
おばあさんと関わるなと言った。
僕には理解できなかった。
だっておばあさんは優しいから。
笑顔で花に水を上げてる姿は
おばあさんが輝いていたから。
花咲いている姿を見ているおばあさんは
優しい顔をしていた。
僕はおばあさんに毎日話しかける。
ツンツンしてるけど
追い出したりはしないから
本当におばあさんは優しい人だ。
─────『花咲いて』
始まりに 歩を踏出す
煌めきながら
終焉に 胸が震える
次代を想いながら
―「花咲いて」―
花咲いて
娘が生まれた日、恥ずかしながら妻の手を握り泣いてしまった。
娘が初めて立ち上がった日、ハラハラしながら
「がんばれ〜」
って、こっちが全身に力が入った。
幼稚園で描いたパパの似顔絵をもらって、ありがとうと抱きしめた。
小学校の運動会で一緒に走った。
中学生になると、妻とばかり出かけ、少し距離ができた。
高校生になると無視される事が増えた。 でも、テニス部頑張っていたよな。
大学生になるとお酒を飲んで帰ってくる事も増え、少し不安だった。
社会人になり、初任給でネクタイ買ってくれたよなぁ。ずっと大切にするからな。
そんな娘が明日、結婚する。
花咲いて
父から巣立ち
白無垢に
幸せになってくれよな。
運命ってモノがあるのなら
私の想いがどうなるか
既に決まっている
私の想いの花は
咲くのか
枯れるのか
それとも
どんなに辛くて
苦しくて
たとえ、幸せな時間が限りある僅かであっても
手にしたい
ひっそりと思い続ける辛さは
誰よりも知っている
「貴方のそばにいられるだけで・・」
きっと嘘
ずっと側にはいられない
私だけの
不確かな契約書
【花咲いて】
恋に落ちることを、まるで花が咲くようだと昔の人たちは歌ったけれど。いくら古典の教科書をめくってみても、私にはいまいちその良さがわからなかった。
だって花なんて一年中何かしらが咲いている。それを恋に喩えるなんて、まるで恋なんてありふれたものだと言われているみたいだ。
「そうかな? 僕はけっこう好きだよ、昔の日本人のこういう感覚」
だけど君は、そう柔らかく微笑んだ。教科書に印刷された三十一文字を指先でそっとなぞりながら。
「花を見るとさ、世界の全てが美しいもののように思えて気分が明るくなるじゃない? たぶん恋って、そういうものなんだよ」
放課後の教室。差し込む橙色の夕陽が、君の横顔を照らし出す。伏せられた長い睫毛が、その目元に僅かばかりの影を落とし、君の姿を憂いげに彩っていた。
どくんと心臓が跳ねる。見慣れた君の顔が、教室が、まるで世界で一番美しいものみたいだ。ああ、これはまるで。
(キンセンカの花、みたいだ)
鮮やかで美しいのに、ギリシャ神話の悲しい恋物語を逸話に持つ花。幼馴染だからこそ知っている。私のこの恋は、実らない。
「ふうん。やっぱり私にはよくわからないや」
ひっそりと咲いてしまった花を、君に知られることのないように。幼馴染として君の隣にい続けることができるように。気のない返事を必死に取り繕った。
絵がとても上手なおばあさまがいた
息を呑むような色使いで
繊細で美しい花を描く人だった
プライドが高く、接し方に気を遣う人だった
いつからか、おばあさまの描く花の
色数が格段に減った
緑一色でヒマワリやタチアオイを描いていた
性格はすっかり丸くなっていた
花咲いて、そして枯れる。
私の人生は花咲かずして終わる。