『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小学生の卒業式に、
校長先生が贈ってくれた言葉。
念ずれば、花開く
当時は古臭い響きだな、なんて
ありがたく受け取ることができなかったけど、
可能性ある子供達にとって、
とても意味のある言葉だったんだと、今は思う。
#花咲いて
『花咲いて』
今日、1つ決めた。
気持ちが、穏やかで
ホッとした。
良かった…。
花咲いて
水がなくなり
枯れてゆく
まるで儚く散って行く花火のようですね。
俺は好きな人お祭りに誘えなかったな。
【花咲いて】
花咲いて あなたの声も 微笑みも
薄れぬ香りに かき消されゆく
【お題:花咲いて】
花が咲くと書き花咲(かえ)。それが私の名前。
「花咲~?いる~?」
大声で私を呼ぶ声。いつも言ってるがチャイムをならしてくれ。近所迷惑だ。
「いるよ~。ちょっと待っててー」
「分かった!」
「さ~て、フラワーパークに行くよ!レッツゴー!」
「オー」
「テンション低いね~花咲は」
「はぁ。咲希がテンション高いだけだから」
「あっ、電車きた。」
「話をそらさないの」
「まあまあ、フラワーパーク行くんだから。そんなカッカしなぁいの」
「咲希のせいなんだけど」
「ははは、ご冗談を」
「冗談じゃないよ。」
「...すんません。」
「はぁ。しょうがないな。許す」
「ありがと~花咲~」
「暑い」
「もう、つれないなー」
「はぁ。」
私はまた一つ溜め息をこぼした。
「そういえばさ、私たちって名前似てるよね」
「え?咲希と花咲って似てないと思うけど」
「いやいや、私の名字って花里じゃん?ふたリとも花と咲って入ってるなーって」
「そうだね。」
「花咲ってどうしてその名前になったの?」
「お父さんがお母さんにプロポーズしたのがフラワーパークで、私が生まれたときお母さんが好きな花がちょうど
咲く季節で、じゃあ、花が咲くって書いて花咲にしようってなったんだって。」
「ひゃー、花咲のお父さんここでプロポーズしたんだ!ステキじゃぁ~ん」
「なんかウザい」
「でも、なんか花が咲いて、花咲が生まれたって感じしていいんじゃない?」
「よく分からん」
「ええー!なんでよ!!!!!!!!!!!」
...花咲いて花咲。ちょっといいかもな。
【私の花壇】
ヤマモモの実…食べたいなと思い種を花壇に一ヶ月前に植えたのだが…
なんの反応もないので掘り返したら…
花壇の中で行方不明になりました…。
なのでその花壇にタンポポでも植えて
沢山はえたらタンポポコーヒーでもしようかな?
どんな味するのか興味がある。
なんて思ってますがタンポポが咲いた頃に何故かヤマモモの芽がひょっこり出てきたりしないかな?
とりあえず…タンポポ植えるところから始めなければ…。
私のガーデニングもどきは花がうんぬんではなく好奇心と食に傾いてる気がする(´▽`*)アハハ
テーマ【花咲いて】
花咲いて
ある所に死にたがりな少女が居ました。
彼女は報われたくて
長年の夢だった。
『死』を決行することにしました。
彼女は毒の花の種を飲み込みました。
その種が腹の中で発芽し蕾になり花が咲いた暁には
きっと彼女は死ぬ事ができるのだろうと
考えました。
それから彼女は赤子を身ごもった母親の様に
自分の体を丁重に扱い
朝昼晩ご飯を食べて
日を浴びました。
彼女は異常ながらも日々に幸せを感じる事が
出来るようになりました。
彼女はそれからいつか「死ねる」と
余裕がつき
彼女は「死ぬ」前にしたい事を始めました。
彼女は美味しい物を食べ
彼女は友達を作り
彼女は好きな人に告白をしました。
そんな彼女の顔には花が咲きました。
彼女は報われました。
__________________________________________
彼女の顔に花が咲いた。
=笑顔になった。
=顔に花が咲いて亡くなってしまった。
2パターンで読み取れます。
お題 「花咲いて」
花は咲いては必ず枯れて亡くなってしまう生き物です
人間だってそうです
人間は産まれてきては必ず歳老いて亡くなってしまう生き物
花も手入れしないと成長しないで枯れてしまう
人間も世話をしないと成長しないで亡くなってしまう
人間も花も同じなんですよ。
『花咲いて』2023.07.23
きらびやかな舞台上に、大輪の花が咲いている。
ひときわ大きな花は、頂点の証。両脇の花も見事なものである。
そのうちの片方、二番手の証を背負った花がこちらに気付いた。
パチン、と音がしそうなウインクを飛ばしてくる。やめてほしい。
ファンなら卒倒ものだが、残念なことに自分は彼女の義兄にあたる。彼女らの特技を見せつけられても、キュンとはしない。
トップは皆に平等に視線を送っている。相方は両親でも見つけたのか、パッと華が咲くような笑顔を見せた。
二番手は観客に微笑みかけながら、銀の橋を渡る。そして、またこちらにウインクを一つ。
その度に自分の周りに座っている観客が、手拍子をしながら声にならない悲鳴をあげている。確か隣の女性は、今日が初観劇だと話していた。これで二番手のファンが一人増えた。
そうやって、いわゆる一本釣りを得意とする者が、いた気がする。すごく身近に。
それはともかく、我が義妹ながら罪作りな女性だと思う。
闇の深い、俗な言い方をすればヤンデレな役を得意とし、愛する人に熱心に愛を向ける様に、ファンは自己投影する。
私もあんなふうに想われたい。こんなぐあいに。
それをさらりとやってのけるのだから、たいしたものだ。
花園で花咲く彼女は、義妹であり、尊敬に値する役者である。
花盗人に罪はないとは言うけれど。手折って自分の手元に置きたいだなんて自分勝手な感情が風流であるものか。
通り過ぎる風に髪を柔らかに揺らし、目尻をくしゃりと崩して、まだ化粧っ気を知らない頬を薄桃色に染めて花が咲くように笑った彼女。
可愛い、綺麗、好き。単純な言葉のその奥で自分が抱いた感情は、桜の枝を手折った盗人と同じものなのかもしれない。
もしそうであるなら。やはり風流なんて程遠い。花盗人に罪はない、なんて訳がないのだ。
/花咲いて
花が咲くと同時に、
私は私であったことを忘れ、
呼吸は冷たく、
勢いを無くし、
あなたはあなたであったことを思い出し、
涙はゆっくりと、
私の上に落ちる。
花が咲くと同時に、
私はあなたの中でひときわ輝き、
呼吸は荒く、
勢いを強くし、
あなたは私を強く思い出し、
涙はゆっくりと、
私のそばに落ちる。
花が散ると同時に、
私はあなたの中で静かに横たわり、
月は欠け、
潮は引き、
あなたは私を優しく包み込み、
涙はゆっくりと、
あなたの頬をつたう。
「花咲いて」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人です!
私事ですが今日なんか読みたくなっていぬやしき再読しました!!
やっぱり面白かったです!!
そんなことはさておきぜひオプチャに来てみてください!!!
待ってまーす!!
つぼみの状態でじーっと春を待ち、
少しずつ、少しずつ、背伸びするかのように
花びらを開いていく
いきなりパッと開いたりはしない
なんでもそうだと思う
最初からうまくいったように見える人でも、
きっとその結果につながる行動を
今までやってきたんだよね
今日やった行動が、
来年の結果につながるとは限らない
けど、再来年の結果につながるかもしれない
それは誰にも分からないけど、
タネをまかない限り、花も咲かない
さて、どんなタネをまこうかな
花はそれぞれの形で咲いて
それぞれの形で枯れます
人間だって同じだと思うんです
みんなと違う咲き方をするからって否定されるなら
それは「みんな」の方が個性がないだけだと思います
誰だって自分のことを好きでいい
当たり前だけど、大切なこと
果てしなく広がる海の蒼と、透き通るような空の青、
険しく激情的な岩壁のサンドカラーの上に、
常磐色の木々が塗りたくられている。
大好きな景色だ。
伊豆半島という所の、端の端。
愛逢岬という場所に、その風景はある。
夏。
この風景に、新たに橙が加わった。
それまでの大味な色使いから打って変わって、
前面に、角に、そのオレンジ色が細々と点描されている。
そのコントラストがとても美しい。
その色の主は、花である。
名前をカンナというらしい。
私はこの場所が本当に好きで、
二ヶ月に一回は、わざわざ関東地方から
この景色を見に車を走らせる。
仕事に疲れて何もかも嫌になった時も、
それから少し立ち直ってこの土地に感謝している時も、
何度もここに来た。
しかし、真夏のこの時期にこの場所に来たのは初めて。
花咲いて、見知った土地が更に色づいた。
知らない顔を知ることができた気分である。
#花咲いて
陽が沈む
月明かりに照らされて
黄色の花びらが動き出す
それはまるでスローモーション
夢を見た
天使が現れる夢
私は尋ねた
私という花は
いつになったら咲けるのでしょう?
天使は答えた
あなた方は
この世に生を受けた瞬間から
美しく咲いているのですよ
そうだ…
そうだった
私達は
最初から美しく咲いていたんだ
そんな夢を見た
〜花咲く〜
僕達は
この星に入る時に
それまでの
自由で完全であった
記憶は消され
この星の不自由さを
体験するために
無価値感とおそれを
手にした
だからこそ
この星での
山あり谷ありの体験が
出来ていたんだ
君の持っている花は咲いて、
僕の持っている花は散る。
これは全部君の為。
可憐で可愛い君を愛している故の行為。
沢山貢物を献上して、
彼女が行きたい所へ連れて行ってあげる。
少しでも振り向いてもらいたいから。
それが一生叶わない事だと分かっていても。
〜花咲いて〜
花咲いて
小学生の時に育てていたアサガオ。
とれた種を小さな庭に植えたら、毎年花が咲くようになった。
ほとんど放っておいて、ツルが伸びてきたら支柱を刺すぐらいしか世話をしていないのに、植物の力は恐ろしく
年を追うごとに、アサガオの数が増えているような気がする。
窓の外には、鮮やかな紫、赤、ピンク、青。いろいろなアサガオが咲いている。
ふと思い立って、ほこりだらけのスケッチブックを取り出した。
「久しぶりに、アサガオの観察でもしようかねぇ」
スケッチブックに、色鉛筆。サンダルをつっかけて。
ー夏が始まる。小学生の頃に戻ったような、暑い夏が。
常に
太陽に顔を向けて
花ひらく
向日葵のように
あのひとだけを
見つめて
大きく育つ
恋心
二人の花が咲くことを
日々願う
# 花咲いて (223)
私は所謂
遅咲きの花だと思う
好きになったアーティストのライブ
行くようになったのは
二十代になってからだった
好きなアーティストの
ライブに行くようになってから
世界が変わった
私の中にあった
何かの種が花開いた
好き、がある間
周りがキラキラに見えて
自分もキラキラと花咲いているように
思えた
世界が変わったんだよ──
(2023.07.23/花咲いて)