『色とりどり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『色とりどり』
砂浜を歩くことに憧れている。海からいろんなものが流れ着く砂浜にはきれいな貝殻や角の取れたガラスの欠片につるつるになった流木、外国のボトルなんかもあるらしい。しなびたクラゲも見てみたいけれどそれは置いておいて、流れ着いたきれいなものばかりを集めてみたい。自分だけの色とりどりの宝物があればほんの少し心の支えができて、ほんの少し勇気を持てそうな気がする。今の自分には動かない脚と気弱な心と成功するかわからない手術への恐れがある。真っ白な病室から見ることのできない海は私を待ってくれているのだろう。けれどたくさんの言い訳をしているせいでまだたどり着くことができない。
色とりどり
僕の色
君の色
空の色
森の色
同じようで全然違う
どんな色?
こんな色?
僕は赤?
それとも青?
黒?白?
君もそう
どんな色?
カラフル?
それとも透明?
灰色?
ねぇ、君は色々な色がある
僕も同じ
喜ぶし
怒るし
笑うし
泣くし
それぞれ色があるんだ
それぞれの個性がある
一つ一つが輝いている
それが君でそれが僕だ
色とりどり
身体が受け付けなくなっても
わたしは紅い液体をのむ
失われたものが なにか
わかりきっては いないけれど
わたしは紅い液体をのむ
階段をひとつ
踏み外したような空気が
わたしの脳を襲っても
わたしは紅い液体をのむ
しあわせだった
わらいあっていた
なにものもおそれていなかったころのわたし
刻まれた血潮をたどるように
海原からグラス一杯のワインを探す波は
すぐに見失い
わたしを除け者にする
そうだとしても
わたしはなぜ紅い流体をのむのか
波に漂うボトルメイルは
割れることなく
一度大航海をして
わたしの血潮にたどり着くだろうか
わたしはそれを願い
紅い流体となる
『紅い流体』
色とりどりの花が一面に咲き誇っている。
これは夢か現か、境が曖昧になるその脳内を揺さぶるかのように、花びらが頬を撫でる。
覚えてる限りだと今は冬で、花なんて咲かないはずでは。
僕は頭を振り、夢なら醒めろと祈るのだ。
【色とりどり】
色とりどりの「個性」を否定する人
否定する人を否定する人も
その人の「個性」を否定してるではないか?
だからきっと誰もがお互いがお互いを理解し合うのは
難しいし、きっとこれからもできないんだと思う.
それでもいつか何千年後か先にでも
「みんな違ってみんないいね」
と誰もが思えるそんな世界になるといいなぁ。
どうか未来が優しい愛で溢れる世界になりますように。
花屋に置かれる色とりどりの花を見て
こんなふうに思うのは私くらいか?
と。。
花屋も花屋に花を買いに来る人も
本当の意味で花を愛していない。
花を好きなだけ。
花を愛していたら摘んだりしない。
本当に花が好きで愛していたら
育てる。と、私は思う。
色とりどりな皆が羨ましい
黒しかない私はきっと
汚くて醜くて…また自分が嫌になる
色とりどり、直線を超えて様々な表現を学ぶ。
そこから多彩な色が混ざり、
つながりを生み出し、
私たちはそれに浸透していきます。
今ここにいることは重要ですか?
今ここにいることは素晴らしいですか?
あなたは今楽しんでいますか?
そして、私たちはそれぞれの目標に向かって歩んでいることを忘れないでください。
今日はどれにしようかな。
濃朽葉、銀灰色、涅色、紅碧、留紺、紅紫、海松色。
集めに集めた、色とりどりのニット帽。寒い冬の必須品。
お洋服にあわせて、選びとる。これじゃない、あれもちがう、どれにしよう?
快晴、けれど、凍てつく風。ランチして、少し歩いて、観劇をして、ミッドタウンでイルミネーションをみて……。
今日は大事な日だから、妥協したくない。
銀朱じゃ派手すぎる。濡羽色じゃ暗すぎる。薄紅梅は子供っぽい……?
よし、決めた。景色の邪魔をしない、雪色にしよう。
ほんのり青みがかった白。イルミネーションにも映えそう。
今日は大事な日、だから。
ちょっとでも可愛く見えますように。
〚色とりどり〛
幼稚園の先生が緑とピンクの折り紙を机に置いて言った
「好きな方を取ってくださーい。」
私は迷わず緑を取った
しかし私以外の女の子はみんなピンクを取ったので、なんだか恥ずかしくなってピンクにすればよかったと後悔した
私はいつも周りとは違う意見を出してしまうし、みんなが好きというものにあまり魅力を感じないことが多い
それがコンプレックスで、いつしか自分の意見を押し殺して、周りに合わせるようになった
悔しさから緑の折り紙を持つ手に力が入りクシャクシャになってしまった
しばらく1人うつむいていると、隣にいた普段はおとなしめの女の子が、ピンクの折り紙と私の緑の折り紙を合わせてなにか作りだした
しばらく呆然とその様子を見ていると、女の子は「できた!」と無邪気な声を出して私に見せてきた
それは白い紙の上に、ピンクの折り紙と緑の折り紙を丸めて乗せたものだった
「勝手にこの折り紙使っちゃってごめんね。
でもでもほら見て、三色団子みたいじゃない?
ピンクと緑が合わさってとってもきれいでしょー!」
女の子のあどけない笑顔が私の心に光を灯してくれた
気持ちに色があったら…
まあ、怒りは赤。これは納得。
悲しみは青。クールなイメージもあるけど。
そして、喜びは黄色。なんか、楽しそうな色だよね。
確か、映画「インサイド・ヘッド」でもそーだった。
ビビリが紫でムカムカが緑ってのは…よく分からないけど。
じゃあ、不安は?
灰色…て感じかな。
逆に、黒はどんな感情なんだろう?
「スターウォーズ」のダークサイドなんて、漆黒のイメージだよな。
いや…これはダース・ベイダーのコスチュームのせいか?
いずれにせよ、出来るだけ持ちたくない悪い感情だと思う。
やっぱり、明るい色がポジティブで、暗い色がネガティブってことか。
人は色とりどりの感情を表現出来るんだな。
でも、そんな中で、自分が一番染まりたくない色は、白。
これは…何の感情も持たない、ってことになると思う。
人として、黒い感情を持つより避けたいこと。
灰色なんて可愛いもんだ。
やっぱり、色とりどりがいいよね。
生きていく以上、何らかの色を付けたいよね。
たとえそれが黒や灰色でも、生きてることの証だから。
【色とりどり】
花畑に咲き誇る色とりどりの花々。ひらひらと蝶の舞うように、君が楽しげに踊っている。木の幹に背中を預け、その様を眺めている時間が、僕は世界で一番大好きだ。
好きだと言える身分じゃないし、愛していると伝える資格もない。それでもただ、君の護衛としてずっとずっと君の隣にいられたら。それだけで僕は十分なんだ。
満開の花畑の中心で無邪気に笑う太陽のような君へと、届かない手をそっと翳した。
色とりどり。このお題は季節とか関係ない汎用のお題かな。
それで色とりどりと言われて思いつくのは食事、かな。緑黄色野菜とか言うし健康のためには色とりどりな食事がいい。
でも改めて考えてみると食事って言うほど色とりどりな見た目にできない気がしてきた。
野菜で緑、肉で茶色、卵で黄色。後はもやしで白とかそれくらいか?パプリカを使えば赤とかも出せるけどパプリカってほとんど使わないだろ。
料理は色とりどりというお題に向いてなかったかな。正直このお題でいい感じのテーマが思い浮かばなかったから適当だったし。
まぁいいや。しかし今日は寒い。なんでだろ。別に雪が降ったわけでもないのにここ最近で一番の冷え込みだ。
あまりにも寒いからお菓子を買ってきた。お菓子はお金がかかるし太るから買いたくないし食べるべきでもない。それはわかってるから普段は買わない。
だけどこう寒いとメンタルが傷んでやばくなってくるのだ。だから今日はお菓子を食べてメンタルリセット。というわけだ。お菓子を食べると幸せになれるからね。
それで今日はエアリアルというコーン系のお菓子を買ってみた。なんとなくコーン系のお菓子を食べたかったから今まで買ったことないエアリアルをチョイス。
食べてみると食感から味付けまで実にうまかった。俺はポテト派だったけどコーン系に鞍替えを考えるくらいうまかった。これはリピしちゃうな。
色とりどりの瓶。
一つだけでも十分な存在感だがそれらが並ぶと一気に華やかであった。
ガラスに色をつけ瓶の形にしただけだというのに。値段も手頃とくればひとつだけでなく複数個買うのもいいだろう。現に近くの客が寒色系でまとめて買って行った。インテリアに使われるのだろう。
生憎とそんな趣味はないためもう帰ろうかとカバンを持ち直せば一際綺麗な緑が目についた。
遠い異国の地にいる友人の目が、綺麗な緑だった。
躊躇いは数秒で流れるようにレジに並んでいた。
色とりどり
色とりどりの用意してくださった美味しいもの。
どれを見ても素晴らしく、すぐに食べたくなってしまう。
美味しそう、いい匂い。
手作りのご飯は、ご馳走そのもの。
皆にとりわけて。
さっそく、いただきまーす。
素晴らしいご飯をありがとうお母さん。
ん?
我が愛猫は、いじけて、隅にいる。
勿論、君にも猫ちゃんご飯あるからね。
にゃんざぶろう。
雨ぽたり 軽やかな声 幼子の 色とりどりの傘の花咲く
「色とりどり」
フェスティバルの咲き誇る花々はどれも綺麗で、色とりどりの幸せが広がっていた。
今は春の花を待ちながらケーキショップに並ぶ花のようなスイーツたちの色彩に甘い夢を見ている。
題「色とりどり」
récit œuvre originale
あーか、あーお、きーいーろ
三原色ー!
【色とりどり】
英語の授業中のことだった。隣の席の相模さんが、少なくとも周りからは理不尽に感じられる理由でお叱りを受けた。英語の教師から見れば、彼女はノートの取り方がなっていないようだった。
その英語教師はマイチョークを持ち歩いていて、授業終わりの黒板はかなりカラフルに仕上がる。品詞や単語の役割によって色を分けているらしいのだけれど、相模さんは何故か黒と赤だけで板書していた。要は、黒板の通りに板書をしろということだった。ちらりと見えた彼女のノートはとても丁寧に取られていて、それで駄目なら自分も怒られて然るべきだなと、雑にまとめられた自分のノートを見た。
「災難だったな」
英語の次は現代文で、暇だったので相模さんに話しかけた。
「ううん、ちゃんとノート取ってないのは本当だから」
控えめなことだ。
「色、あんまり使わないタイプなのか?」
「うん」
ノートを取るのが上手な人間は文房具に詳しいと勝手に思っていたので、なんというか意外だった。
「でも、次は取らないとな。面倒かもしれないけど、怒られるよりましだろ」
歯切れの悪い返事があった後「私語は慎むように」と現代文の教師から形ばかりの注意を受けた。
昼休みはいつも通り購買で弁当を買って、友人のクラスに出向いて食べた。その内の一人を見た時に、ある可能性に思い至る。
「なぁ、お前さ、何色が分からないんだった?」
そいつは急にどうしたと茶化しながら「赤とか緑とかは、条件によるけど見分けづらいな」と言った。だからビリヤードの時困るんだよなとそいつは自虐した。
お礼に唐揚げを一つ渡して、雑な味の炒飯をかきこんでレモンティーで流した。断りを入れてその場を離れる。
教室に姿が見えなかったので、相模さんと親しそうな女子達に訊ねると、図書室にいるのではないかと言われた。図書室へ足を運ぶと、彼女はパーテーションで区切られた席で文庫本を読んでいた。声をかけて隣に座る。
「なぁ、間違ってたらというか、言いたくなかったら別にいいんだけど」
そう切り出す。
「もしかして、見分けづらい色があるんじゃないか?」
相模さんのことはよく知らない。でも、彼女の表情が驚きに満ちたことだけは理解出来た。
「友達にいるんだ。ビリヤードの球の色が見分けづらいってやつが。そいつは赤と緑が分からないって言ってた」
「私も、赤と緑です」
文庫本に栞を挟んで置き、相模さんはそう言った。
「ごめん。何も知らないのに、余計なこと言った」
この謝罪も自己満足だ。自分の中で消化出来ない何かを、吐き出しただけの。
「ううん。分からないのが普通だから」
だから大丈夫なのか。それでは英語教師と同じではないか。
「相模さんって、部活やってる?」
「やってないけど?」
首を傾げる仕草が、妙にらしかった。部活をしているのかも分からないのに、何故かそう感じた。
「今日の放課後暇? 詫びと言ってはなんだが、一緒にペン、買いに行かないか? 英語の授業で必要だろ」
一息に言い終えてしまってから、先走り過ぎたと後悔する。ペンを買う時に色を見分ける人間が要るだろうと思ったけれど、それは自分である必要はないし、そもそも店なら色は書かれている。
「私、色ペン持ってるよ」
一生懸命背伸びをする子供を見た時のように微笑んで、相模さんはそう言った。
「なんだ、持ってるのか」
一人空回りをしていたのが急に恥ずかしい。それならいいんだと返事をして踵を返そうとしたら、相模さんが「かき氷、で許してあげます」と言った。
「お詫びなんでしょ? ペンじゃなくて、かき氷がいいな」
相模さんなりの気遣いだろう。
「近くにあるのか?」
「歩いていけるよ」
「分かった。じゃあ、放課後、な」
同じ教室に戻るのに、そう言って別れた。彼女の瞳を通して見た自分はどんな風に見えるだろうと、乱れた夏服の襟を正した。
色とりどりの花
色とりどりの鳥
色とりどりの、「」
っていうけど、
一番色とりどりなのは、人間なのかな。
もちろん人間がカラフルなんじゃなくて
その人間が持っている想い出の色。
楽しい想い出は暖色で。
悲しい想い出は寒色で。
普通の想い出は何でもない色。
生きるから、
その色がどんどん増えていくんだろうな。
わたしもその色とりどりの想い出を
増やしていきたいな。