『色とりどり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「この世に色なんて必要ないよ」
彼はそう言った
色が見えないまま 観察した太陽
色を感じないまま 歩いた海
色を手にしないまま 贈った草花
色を心にしないまま 食べた蜂蜜
色を殺せないまま 浮かんだポラロイド写真
全てがそのまま消えてしまえば
楽になれたのだろうか
雨の後 虹 空に
そこに 彼は いない
お題 色とりどり
本棚には所狭しと色とりどりの本が並んでるのに
全てが無機質なインテリアにしか見えないのはきっと
摂取し過ぎた酸素と窒素と二酸化炭素に焦燥した
私の体がそう見せているのだろう。
読みくたびれたドッグイヤーのページ達には
そんな事ひと言も書いてないのに。
『色とりどり』
雑談
何か上手いことを言おうとしても、お題がすんなり落ちていかない。
何を連想しても「それは面白くない」「それはスマップの歌じゃん」「それ本当に思ってる?」なんてもう一人の自分、おそらく理性的な自分がジャッジメントを下すのだ。
そんな声を振り切るためには耳を塞いで走り切るしかないのだが、今日は小説を書くにはSAN値が高すぎるのかもしれない。
まぁそんな日もあるさ。
とりあえず目の前にある本棚にならんだ背表紙の色が「色とりどり」だとおもう。
右から
『冬の犬』
『悲しむ力』
『スタープレーヤー』
『ストライク・ザ・ブラッド 1』
『ガルキーバ 下』
『ガルキーバ 上』
『大河の一滴』
『ウォッゼ島 籠城六百日』
『円生と志ん生』
なんだろうね、このラインナップ。真面目なんだか馬鹿なんだか。
『ガルキーバ 下』はプレ値で万したはず。読みやすくて面白かったのは『スタープレーヤー』『円生と志ん生』は戯曲で台詞の勉強になった。でも一番おすすめなのはマクラウドの『冬の犬』だろうか。スタインベックも好きだ。ストブラちゃんも好きだけどね。
はい、終わり終わり。
もう寝る。
#色とりどり
色とりどり
色とりどりに並んだ
パワーストーン
ピンクは恋愛
紫は癒し
それから それから…と
目を輝かせながら
選んでいく
貴方の願いを 叶える為に
沢山の中から選ばれた
貴方だけの 特別な色
色とりどり
十人十色
みんな色とりどりの人生
『色とりどり』
「私って地味かなぁ。」
セール品目当てで寄ったショップで服を選んでいて、ふと口をつく。
ピンクもブルーもグリーンも可愛いけど、私はいつももっと落ち着いた色柄を選んでしまう。ブラウンにグレーに白と黒。主張の強い色より、控え目でくすんだ色の方が私に似合う気がしている。
結局、今日もいつもと似たような色を選んでしまった。
「決まった?」
他のお店で買い物を終えた彼が合流する。
「うん……」
決めた服を抱えて、彼に冴えない顔を向ける。
「どしたの?」
「……ピンクとか似合うと思う?」
おずおずと言う私に、彼が不思議そうな顔で答える。
「ピンクもいいと思うけど、自分の好きなの選んだらいいんじゃない?」
「うん……」
「何、迷ってるの?」
彼がきょとんとした顔を向ける。
「このピンク、服としては可愛いけど、私には似合わないと思うの。」
彼が服を手に取って、私に当てがった。
「試しに試着してみたら?」
試着室に入って、さっきのピンクの服を試着してみる。
カーテンを開けて、彼に見せてみた。
「おお。いいじゃない。」
そう言われて、私は必死に否定する。
「やっぱダメだよ。こんな派手なの私には似合わない。」
「そうかな。恥ずかしいの?」
「うん……」
自信なく私は俯く。
「じゃあさ、俺の前でだけ着て見せてよ。そういう可愛い君も見てみたい。」
「え……」
(可愛い……)
そんな言葉、久しぶりに言われた気がする。
「今度のデートで着てみて。それで嫌だったらやめよう。」
「……」
私にとってはとても突飛な色だけど、彼が気に入ってくれるならイメチェンするのも有りかなと思った。
「ホントに似合うと思う?」
胸を張って彼に見せた。
「うん、似合う。可愛いよ。」
ついじんわりと顔が綻ぶ。
そんな私を見て、彼も目を細めて笑ってくれた。
彼が褒めてくれるなら、そんな冒険もしてもいいかなと思った。
『寂しい』って気持ちを色に例えたらどんな色になるだろう。
そんな質問をネットに投稿してみた。
あっという間に答えが返ってくる。
水色。白色。灰色。無色。
自分と同じような色を想像した人もいれば、
薄橙。赤紫。深緑。焦茶。
意外な視点の答えも返ってくる。
日を追うごとに回答は増えていって、まだまだ尽きない。
答えの数だけ、みんな寂しいって思ってるのかな。
みんなの寂しさを集めたらこんなにも世界は色とりどりで、寂しいなんて色褪せるくらい綺麗になるのに。
【色とりどり】
赤
青
緑
黄色
紫
黒
白
この世界には色々な色があり景色を彩る
白だけじゃ赤だけじゃこの恋を表せないけれど
ふたつを合わせれば表すことが出来る
色は気持ちを表す
色はその人を輝かせる
.....
僕らの色で僕ららしく日常を染めていく
【色とりどり】
【色とりどり】
色の世界は奥深い。
ずっと昔からある色の名前もあれば、時代の流れとともに生まれた色もある。
わたしは一体、世界にあふれる色のいくつが見えていて、どれだけの色を見落としているのだろう。
忙しなく過ぎていく日々の中で、色とりどりの世界をこぼさずに生きていたい。
色とりどり
真っ先に思い浮かんだのは野菜
次にメイク
次に四季
次に美術館
次に・・・
なんとなく自分みたい。
あ。今日も飾ってある。
デパートのショーウィンドウの中に色鮮やかな
コーデセットが飾られている。
ここに置かれた時から通行人からの注目をいつも集めているのだ。
個性的で独特な世界観を表現しているからだと思う。
私は憧れてるけど、見ることしか出来ない。
ウチは貧乏だから去年から貯めているお小遣いでさえも
まだ足りないくらい。
だからいつもここを通る時は鑑賞だけしておいてる。
勿論、時間に余裕があるときにだけ。
でも、もう季節は変わる。
このコーデセットはもうすぐで片付けれられるんだろうな…………。
____数日が経ってあのコーデセットは無くなった。
寂しさを感じた私はショーウィンドウから目を離す。
「あれ?」
ショーウィンドウの中に何となく惹かれるコーデセットを
見つける。それになぜだか懐かしいような…………。
あ。このコーデセットの雰囲気。
あのコーデセットに若干似ているような………。
色とりどりな所、個性的で独特な表現の所。
あ。
このコーデセット、好きだな。
また胸が熱くなる。
いや、このコーデセットだけじゃない。
他のコーデセットも何だか惹かれる。
前は気に入ったモノしか見えていなかったのに。
ハッとした。
あのコーデセットが見せてくれた表現で私は
広い世界観を知れたから…………?
私は色とりどりな見方がもっと出来たということなのかな。
『色とりどり』
僕の色はどんな色?
君の色はどんな色?
僕から見える色も。
君から見える色も。
全てが違って見える。
色とりどりの世界。
君との束の間の日々は
とても楽しいよ。
僕のつまらない日々に
色をくれた。
色とりどり
あなたと出会ってから
色とりどりの感情が
私の中に広がっていく
色とりどり
十人十色
色んな人がいて
色んな性格、色々な考え方があるから
面白い
お兄ちゃん わがままだけど、優しくて頼りになるし、頼りにしてます
弟 マイペースだけど、自由 お調子ものだけど皆をなごませてくれる
同じじゃないからいい
色とりどりあっていい
ひらり、ひらり、舞う。
色とりどりの、花模様。
対岸に、カッポ、カッポ。
パンチなパーマーたち。
こちらも負けじと、色とりどり。
オレンジ 白い灯
チカチカとした黄色
幻想的な赤 青
夜中に車を走らせた
目に入る景色は夜中にしては色とりどりだ
真夜中の海や森は真っ暗だ
太陽の光で本来の色をとりもどす
缶コーヒーを片手に海を眺める
どうせ眠れないのだから
この静けさや 波の音 風 空気感 月
じっくりと深呼吸して
洗いたての髪のシャンプーの香りに浸りながら
この瞬間を感じる
明日はきっと晴れるだろう
さあ、みんなが目覚める時間だ
☆色とりどり☆
我が家には、ベタが二匹いる。
一匹は、ダブルテール。
尾ひれが上下に分かれている品種で、尾ひれが小さいぶん、泳ぎもやや速く、なおかつヒレ裂けにくいと言われる。
もう一匹は、クラウンテールだ。
各ヒレの部分が独自の形に変化した品種で、ヒレの部分が王冠のように見えるから「クラウンテール」と呼ばれているらしい。
我が家のベタは、私と長男が同じ日に、別の場所でたまたま偶然に購入したものだ。
帰宅して、お互いビックリした。
二人で『何でベタ買っとん!?ビックリや!』なんて話した。
ベタは色とりどりだ。
模様も沢山あるのに…。
二人とも青がメインのベタを購入。
さすがに、笑った。
水槽も小さめのキューブ型を購入していた…。
全く同じものだった。
我が家では、こういった事が多々あるのだ。
色とりどりの皆の心の中を私は覗いた。
そこには良い色もあれば、悪い色も見えた。
でも、それを知って、見て、私は何が出来るのか。
同情ならきっといらないだろう。
何故そんな色になったの?
そう聞くのは良くないから。
勝手に覗くことはダメな気がするから私は覗かない。
色とりどりなこの世は素敵だろう。
色んな色になれる、される。
ページを進むにつれて、変色してしまうだろ。それでも今
あなたの色が見えたらそれだけでいいと思います。
色んな色があったっていいじゃない。
小さい心で描いたのも、大きな心で描いたのも、いいと思う
それを批判するのはきっと色を忘れている人達だから。
その瞳には何が見える?私から見たこの世は時々灰色になる
灰色は私の目に入って、私を灰にする。
そうならないように毎日私も必死で色を出すの。
出さないと色が消えてしまうから。
灰にならなければいい。そう。灰にはならないでキミも。
色とりどりのこの世界は時に色がなくなるそんな瞬間がある
知らないようでみんな知ってる。それが世の中。
『色とりどり』
色とりどりの
かざぐるま回る
その向こう
まぼろし達が
賑やかにわたる
仲間はずれに
下駄を軽く蹴って
紅いかざぐるま
着物に映し
ふう、と
かざぐるま、くるくる回す
色とりどり
わたし自身色に関して敏感ではありません。どちらかと言えば色オンチ。
噺家さんから事あるどこに貰う手拭いは、色とりどり。個性のある色やデザインでちょうだいします。普段はハンカチとして使っています。
整理タンスの引き出しに入った手拭いたち。開けたら色とりどりで綺麗なんです!