『良いお年を』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日本人というのは、良いことより悪いことの方に意識が向きがちだから、一年の振り返りなんぞをすると、どうしても反省会になってしまう。
まあ、実際に嫌なことが多かった年の人もいるだろうし、たとえ良いことばかりでも、「自惚れるな、良い気になるな」とされてしまうから。
ただ、未来のことは誰にも分からん。だから、自分はこれからも未来に期待する。
というわけで、良い未来を希望しましょう。
良いお年をお迎えください。
今年が大変な一年であっただろうと、今が悩み事で気分が晴れなかろうと、一度しか体験できない2024年はかけがえのない年だったと自分は思います。
来年も、この先も、挑戦を忘れず楽しむことを忘れないでいたい。
来年も良い年でありますように。
読んでくださったあなたにも良いお年が迎えますように。
【良いお年を】
テレビの音が無意味にガヤガヤと聞こえる。こたつを挟んで、向かい側には見慣れても見蕩れる彼女の横顔。ボブカットに白いセーターが愛らしい。けれどもその表情はいつもの無感情よりもさらに固く見えた。
固い唾を飲み込み、もう一度彼女に問う。
「いま、なんて?」
「だから、この関係も終わりにしようって。」
彼女はピシャリ、と僕の言葉をたたき落とした。
どうしてこうなったのだろう。
お互い25歳。20歳で告白してこれまで上手くやってきたはずだ。年末に実家ではなく彼女とすごしているのだって僕の気持ちが分かるはず。彼女だって僕とすごしてくれている。だってのになぜ。もった湯のみには茶柱ではなく漣が立つ。
「なんで」
「あなたも、わかってるはず。」
テーブルに置いた指が、かつかつと僕の答えを急かす。正直に言えば、分かっている。きっと僕の男気のなさが問題なのだろうと思う。思えば告白してから一度も結婚の話をしていない。彼女だって不安になって来る時期だろう。なら、僕に見切りをつけても仕方ないのかな、と理解してしまった。きっと新しい生活をお互いに送る方がよほど幸せになるのだろう。
「まぁ、そうだよな……。君の美貌なら何年経っても愛せるだろうし」
他の男のあても着いているのかもしれないな。後半の言葉は胸が苦しくてつっかえた。
僕の足りない言葉に、それでも分かりやすく顔を輝かせた彼女にやはりそうだったのか、とさらに息が詰まる。
「うん、だったらすることはひとつだよね」
思えば新年になるし関係のリセットにはちょうどいいのかもな。それでも、僕がもっと君を愛せていれば。僕が君にふさわしい人間になれていたのなら、この結末はもっと違った形になっていたのだろうか。
長くいてこそ気づく、彼女の口の端が少しだけ歪み。普段ほとんど無表情でも、少しばかり彼女は表情が動く時がある。普段感情が薄い君が最も感情を動かされた時の合図。今は喜び。それがなんとも苦しい。
涙は見せなかった。彼女の思いに答えられなかった僕が甘えるのは卑怯だから。
けれどこれだけは、最期に。
「ねぇ、ほんとに最後だからさ。
ひとつだけやりたいことがあるんだけど、いいかな?」
零時まであと数分。
シンデレラの気分だ、負け犬の。
彼女は不思議そうな顔で僕をうながす。
それなら、と。この日の為に準備してきた箱を目の前に差し出す。叶わないからこそ、自分勝手な気持ちを1度だけ。どれだけ君のことが好きだったか。
今にも潤みそうな瞳を痛いほどつむって、 つっかえそうな喉を無理やりに開けて、今だけは僕の君に愛を捧ぐ。例え0時を過ぎれば魔法が溶けるとしても。
「僕と、付き合ってください」
「うん、その言葉待ってた。喜んで」
あぁ、君以上に愛せる人はきっとこの先現れないだろう。君にも辛いことをさせたろう、そんなに目を腫らして。よろこんで、なんて言葉、ぼくだって本当は聞きたく……ききたく……よろこんで?
「え? な、なんで?」
「? どうしたの?」
お互いに目を合わせる。
彼女は純粋な疑問。目の周りは真っ赤だけど美しさは増していて……。天使がとおりすぎる。
数十秒の膠着から抜け出して彼女の肩を掴んだ。。
「え、僕と別れたいみたいな話じゃなかった!?」
「なんで、違うよ、言うはずない」
すると彼女は今度こそ泣き出してしまう。
「ごめん、そんなつもりじゃなくて!
関係を終わりにしよう、なんて言うから嫌いになったのかなと思って!」
「ううん、恋人は終わらせて、あなたと夫婦になりたいって。だから」
ああ、彼女のことよく知ってるのは、言葉が足りないのは知っているはずだったのに。
恥ずかしくて、彼女を傷つけて顔から火が出そうだった。
ようやくお互いが落ち着いて見つめ合う。
落ち着くと、じんわりとした実感が迫ってきた。
数分前よりもさらに愛らしくて抱きしめたくなる。
だけどそれよりも先に。
「ね、これまで恋人でいてくれてありがとう。
今年1年も君といて本当に楽しかった。」
「私も」
「だから来年もよろしくね、今度は夫婦として」
「うん、良いお年を……いや二人でいい年また作ろーね」
そういうと彼女は潤んだ瞳で顔をちかづける。
0時の魔法は蕩けた。
シンデレラでもなくてお姫様は彼女で、しかもキスでだけど。
〚良いお年を〛
また新しい物語が始まる。
みんなの、僕の、彼の、ぼくらの。
一つ一つの物語。
大切な大切な物語。
また始まるの。
ぼくらの恋愛物語。
彼との想い出が造られる。
たのしみなのか。
たのしみじゃないのか。
僕にはわからない。
でも彼といられて、僕はうれしいよ。
"明けましておめでとうございます"
• 11期生みんなに感謝します
まずは、今までありがとう。
2022年4月8日金曜日僕はこの11期生みんなと出会いました。
この11期生との三年間は短く感じられましたが、毎
日が充実していました。
共に作った素晴らしい思い出に感謝します。
卒業後はそれぞれの道を歩みますが、夢に向かって
一緒に頑張りましょう。
あっという間に卒業の時が来ましたね。
時の流れは早いものです。
いつも賑やかで笑いが絶えない素敵な11期生でした。
学校に来るのがいつも楽しみでした。
本当に感謝しています。
卒業してしばらくは会えなくなりますが、またどこかで会えたら会いたいです。
∙ 皆さんに感謝の気持ちを伝えます
このクラスでの一番の思い出は体育祭です。
練習してそれでも優勝が出来なかった時の悔しさは忘れられません。
11期生が一丸となった素晴らしい瞬間でした。
卒業してしまうのは寂しいですが、この3年間の思い出は絶対に忘れません。
• あっという間に過ぎた三年間、本当にありがとう
素晴らしい思い出を作ってくれて、心から感謝して
います
皆さんとの時間はかけがえのないものです
卒業後、私は11期生みんなで学び、将来は農業専門になることを目指します。
これからも変わらず友達でいてほしいです❤
この3年間は感謝しかありません。
修学旅行で東京に行って、いろんな思い出が今でも心に残っています。
それでもみなさんが優しく接してくれたことに深く
感謝しています
そんな素敵な友達と過ごした日々は、私にとって最
高の時間でした。
• 心から感謝します
心が穏やかになり、皆と共に卒業を迎えることができてとても嬉しいです。
この素晴らしいクラスのみんなと出会えたことは、
私の人生のハイライトです。
卒業後、会う機会が減るのは寂しいですが、地元の
成人式でまた皆と再会できることを楽しみにしてい
ます。
• このクラスになった当初は多少の不安がありまし
たが、打ち解けるにつれて、みんなが素晴らしい人
だと感じました。
それ以来、毎日がとても楽しく、卒業が近づくのは
寂しいです。
最後になりましたが、3年部の先生方、この3年間はいろんな事で迷惑かけてしまった事を心から申し訳ないと思います。
こんな僕たちだったけど、ここまでやってこれたのは先生方のおかけでした。本当にありがとうございました。
最高の学校生活をみんなや先生方共に過ごせたことに感謝します。
本当にありがとうございました。
春田 聖
良いお年を
今年は、何人に言われるのだろうか。
友よ、あと何回言ってくる?
勝手な解釈だが、「良い一年にしろよ」と言われている気がする。
人に自分の幸せを願われるというのは、気分がいい。
友よ、あと何回言ってくれる?
年越し前に蕎麦を食べました?
年越しちゃった蕎麦にならないようご注意くださいね〜。
また、一日の日は福を落とさないよう掃除とお風呂はしないようにするのが昔ながらの慣習だそうです。
今夜は、普段よりもちょっといい入浴剤でも入れて、しっかり暖まってから素敵な年越しをお過ごしくださいませ。
良いお年を!
良いお年を
みなさん今年、私の書くさまざまな作品に目を通していただき、ありがとうございます。
また、来年も気軽に私の作品を見ていただけると幸いです。
それでは、良いお年を。
年末も正月も仕事
良いお年をって形では言ったけど
正直うーん…って感じ
酔翁の意は酒にあらず
されど意匠にも風流ありき
喉を潤し、ただ天晴と
毎年、平和を願うのが人間
毎年、世界を乱すのも人間
人間とはなぜのんなにも欲どうしくて愚かなのか
人間はいつになったら気付くんだろうね
#よいお年を
題名 良いお年を
一年、お疲れ様です
私はみかんでも食べながら来年に行こうかなー
じゃあね、今の私
1年間お疲れ様でした。
来年も素晴らしい1年になるといいですね。
【良いお年を】
今年は出会ってくれてありがとう
来年は仲良くなれるように頑張るから
3学期あなたに会えるのを楽しみにしています
良いお年を
良いお年を
年末の空気は冷たいけれど、静かに背中を押してくれるような気がした。最後の一歩を踏み出すには、これ以上ないほどのタイミングだ。そう考えながら、私はスマートフォンを手に取り、画面を見つめる。
連絡先の一覧が並ぶ。学生時代の友人、元彼女、職場の先輩。どれも過去の自分が刻まれた証だが、どれも今の私には関係のない名前ばかりだった。
LINEを開き、一人ひとりに同じ言葉を送ることにした。「良いお年を」。
絵文字も顔文字もなし。ただの五文字。それだけでいい。深く考える必要もないし、意味を込めるつもりもない。ただ、これで最後だという印をつけたかっただけだ。
最初のメッセージを送るとき、指が一瞬だけ震えた。でも、一度送信ボタンを押してしまえば、あとは惰性だった。同じ言葉をコピーして、次々に送り続ける。どれだけ送っただろう。途中で数えるのをやめた。
ふと、スマホが震えた。返信だ。
「ありがとう!来年もよろしくね!」
好きだった人からだった。でも、何も返さない。ただ、画面を閉じた。来年なんてものは死にゆくものには存在しない。
すべてのメッセージを送り終えたあと、私は立ち上がった。部屋には細い影だけが薄く伸びている。壁に掛けたロープが目に入る。その結び目は、何度もネットで確認して練習したおかげで、完璧な形になっていた。
脚立に乗り、ロープを首に掛ける。足元が少し不安定に揺れたけれど、もう怖くはない。これ以上生き続けるほうが、よほど怖いと思う。
「これでおしまい」
呟きが部屋に染み込むように消えた。
深呼吸を一つして、足を踏み外した。
何もかもが遠のいていく。頭の中に、さっき送った「良いお年を」という言葉が浮かんだ。なぜかその言葉だけが、最後まで脳内に反芻していた。
良いお年を
いつまでも、いつまでも
穏やかで、平和な
良いお年を。
「良いお年を」
テレビをつけると、今年の紅白歌合戦が始まろうとしていた。
実家では紅白歌合戦を見るのが毎年恒例になっている。
年越しそばとかき揚げを食べながらテレビを見る。
いつの間にか、紅白歌合戦が終わっていた。
番組が変わり、除夜の鐘の映像が映されている。
「今年もお世話になりました!良いお年を!」
私は家族に言った。
SNSでは、親友に年末の挨拶をした。
スマホの通知音が鳴る。
「良いお年を!」
親友からの返信だった。
今年は 大掃除があまりできてなかったが、 なんとか大晦日に大掃除を終えることが、できてよかった。
これで新しい年を迎えられると思い、私は眠りについた。
良いお年を
明日は正月
今日は大晦日
恒例の挨拶だけど
来年があって
今年が終わってく
重なり重ねて年を待つ
その時が来るまでは直ぐで
終わっても続いていく
その様に生きているはず
終わりが何を意味するかは置いていく
学校帰りに良いお年を〜って言わなくなったなあ
【よし落としを】
#良いお年を
なんとか生き延びてきた
泣きながら笑いながら
悔し涙も流したし
時には誰かをきずつけた
それでも這い上がって
立ち上がってゆっくりゆっくり…
あと数時間で今年も終わる
サヨナラしたあの人も
今年出会えたあの人も
この時をどんな思いで迎えてるだろう
穏やかであればいい
そんな思いで星に囁く
良いお年を
きっと明日は今日より素敵になるから