『自転車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自転車に乗って
坂道を駆け下り
途中の段差で物を落とし
慌てて駆け上がる
坂道
自転車に乗って
どこまでも、行けるなら
風を纏って、鳥と共に
まだ見ぬ世界へ行きたい
わたしよりもずっと大きな背中 。
しわしわじゃない白いYシャツはお洗濯の良い匂いがする 。
すこしお髭の生えたお顔は
やさしい涙の色みたいな夕焼けに照らされてる。
『 しっかりつかまってるんだよ 』
うん 。離さないよ。おとうさん 。
両手いっぱい抱きしめた大きな背中は
たいようの匂いがするお布団みたいだ 。
わたしを乗せただいすきの塊がりんりんと走り出す 。
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遥か彼方遠く迄
道なき道を進み辿り着く先には…
自転車に乗って
白い入道雲 青い空の下
どこまでも どこまでも
走っていきたい
きっと何か見えるはず
27日美容室
9月12、13 友達と
山を登ってそこから全力で下り坂を風を受けながら下りていきたい
その時だけ何もかもから解放された気分になるから
自転車に乗って
聞いて、私さ、
この前自転車にぶつかりそうになったの。
おじさん怒って、
「危ねえだろうが!前見て歩け!」って。
でもさ、なんか無理なの。
顔上げる気力がないの。歩く元気もないの。
でも帰んなきゃいけなくて、
足って勝手に進まないんだなって思った。
横断歩道のシマシマ、
ひとつ越えるのにも3歩かかるの。
最近毎日こんなで。
ここにガム落ちてるなとか。
空が晴れてるのか
曇ってるのかすらわかんないんだけど、
そういえば、昨日気付いたんだよね。
マンホールさくらだったんだー。
聞いて、たまにね、
頑張ってみようって思う日もあって、
でもやっぱ無理で、電車で泣いちゃって。
顔ぐしゃぐしゃになっちゃって、
こんなところで声出すわけいかないから
我慢するんだけど、鼻も出てきて、しんどくて、
うぅ、って。
当たり前だけど、誰も助けてくれなくて。
私だけ一人みたいな感じした。
駅着いたから無理やり降りたんだけど、
しばらく動けなくてホームの椅子に座ってたのね。
そしたら高校生の男子がわーってきて、
むこうで漫画の話してるわけ。
それが聞こえてきちゃって。
私もその漫画好きで読んでたんだけど、
今度アニメ化するんだって。
聞いて、私ね、誰にも言わなかったの。
言えなかったんだけどさ。
なんか、言っちゃったらさ、
こんなの大したことないみたいな感じして。
みんなもっと辛いし、ほら、世界とか見たらさ、
食べるものとか寝るとことか
困ってる人だっているわけじゃん。
そういう人たちと比べたらさ、
私すごい幸せじゃん。
でもさ、そういうことじゃないのよ。
なんでかわかんないけど、なんか、すごい辛くて。
毎日毎日辛くて。
起きるのもきつくて、でも寝るのも寝れなくて。
この前、どうしようもなくて、
心がぐーってしてたら、隣の隣の席の子がね、
どうしたのーって。
話聞くよーって。
普段そんなに話さないんだけど、
なんか、ばーって全部話しちゃって。
わーわー泣いちゃって。
そしたらね、その子ね、そっかそっか、って。
背中なでてくれて、
「えらいよー、生きてるだけでえらいよ」って。
歌:ReoNa
作詞:傘村トータ(LIVE LAB.)
作曲:傘村トータ(LIVE LAB.)
水色だった空がそろそろ紅を纏おうかとする頃
少し湿った温い風が髪を揺らす
見下ろしていた景色を見上げる頃には
さっきまで揺れていた髪の下で肌がしっとりと汗をかき
ようやく見慣れたドアノブへと手をかける
『自転車に乗って』
「ここから出たい」
そう思って死に物狂いでペダルを漕いだ
頬を伝う涙が風に流れる
人はそれを"逃げ"と呼ぶが
その先には未知な光が待っている
これは決して"逃げ"ではない
息が切れるほど苦しい思いで自転車を漕いだのだから
たどり着いたゴールは
想像ができないほど壮大なのだ
自転車に乗って学校に行っていた。
高校は最寄駅が遠かったので、かなり長い距離を自転車で走っていた。
私は、天気が悪い日などは親に車で送ってもらうことが多かったが、私の近所に住んでいた同級生は、毎日自転車で行っていた。
凄いなと思っていた。
本人たちは「意地だ」と言っていた。凄い。私には無理だった。
登下校時は、一緒にいることも多かった。いろんな話をしていた。誰かの悪口や不満ではなく、テストのことや、お小遣いのこと、最近通り道に出来たコンビニのことなど、他愛の無いことばかりだった。
眩しかった。その空間の一部になれることが嬉しかった。
その後、皆希望の進路を進んだ。頑張った成果だと喜んでいた。
高校の良き思い出を作ってくれたのは、間違い無く彼女たちだった。
田園風景と共に思い出す。笑い合った日々。
学生時代登っていた坂道
大人になった僕には
登るのが少し辛い
登った先から観る海が大好きだった
潮の香り 夜風が心地良い
思い出に耽る
昔、輝く海を観た
青空と海の境目が分からない
あの日も坂道はきつかった
ペダルは重かった
2人で1つの自転車乗っていたから
後ろを見なくても分かった
君が笑っていたこと
海を見つめる君は何よりも輝いていた
時々
愛されたい気持ちで
胸がパンパンになる
優しい笑顔を見ると
胸がパンパンになる
急に離れたくなくなる
まるで久々に父親に出会った
赤ちゃんのように
自転車でいつもの場所集合ね!と言っていた親友が今日
空へ消えていった・・・
突然の事だった
凄く悲しかった
小声で「私も行きたいと言った」
「来ちゃダメ」と声が聞こえた
それは、消えていった親友だった
嬉しいという気持ちとなんでという疑問で一杯だった
でも、やっとわかった
ありがとう
それでも見守っててね
その優しい眼差しで
自転車に乗って、風を切って、無心に進む。夕方の疲れきった身体で坂を登り、下り、ただただ進んでいく。誰と話すことも無く、唯一人とすれ違う時くらいは気を付けながら。カゴに入れた鞄から下げられたキーホルダーが揺れ、ぶつかり、カタカタと音を鳴らす。やけに静かで寂しくて、虚しい。
いつも一緒に帰っていた君はいない。自転車を降りてゆっくり歩いて帰った日が遠い昔のように感じる。もう君と帰ることはない。遥か遠くに聞こえるはずの子供の声が、鳥の声がやけにうるさく感じた。短い音が響き自転車が止まる。真っ赤に光る信号が恨めしい。
君を忘れるのも、思い出すのも、何をするにもまず、自転車に乗ってから。
[自転車に乗って]
#自転車に乗って
自転車。
小学校や中学校のときはダルかった思い出が。
毎日の登下校。雨の日も、雪の日も。
大変だったな…。
今は……どうかな?
自転車。
最近は色んな思いを乗せて…
風みたい。
フフフ…
自転車。
青春だね。
色んな人が色んな思いで漕いでる。
ちょっと羨ましい…。
海岸沿いのこの道は
許可された作業車しか通らない道で
自転車に乗る人 ウォーキングする人
子供と遊びながら歩く人 犬の散歩をする人
そんな人達が行き交う平和な道
片側に美しく光る海が広がるのが見える
潮風の匂いと 強弱の絶妙な波の音に乗って
僕はペダルを漕ぐ ぐんぐんと力強く漕ぐ
今日 初めて
僕の彼女になってくれた君の家に行くんだ
僕の鼓動が早いのは
力強く漕ぐ自転車のせいなのか
君の家に行ける嬉しさのせいなのか
なんかもう わっかんねーけど
この道 最高っっ!!!
《 自転車に乗って 》
自転車に乗ってあの橋まで走りたい。
自転車に乗ってあの場所までたどり着きたい。
自転車に乗って遥か遠くに行きたい。
自転車に乗って貴方に会いたい。
そんなことさえ叶わないのにな
明日に向かって駆け抜けよう
自転車に乗って風をきって
好きな音楽を聴きながら
少しひんやりとした
雨上がりの緑の匂い
大きく深呼吸して
この歌声に幸せを感じ
1日の終わりに感謝する
「相棒!しっかり掴まってろよ!」
「ちょまっ!早いって!」
今、友達の†13†(サーティーン)と一緒に学校からの帰り道を自転車で二人乗りをしていたのだが、これがなかなかに怖い。何故怖いかというと13のこぐ速さが中々に早い。しかし、嫌か?と聞かれるとそうでも無い。なんだかんだ言って楽しいのだ。
「相棒。着いたぜ。」
「?コンビニに何か用事あったっけ?」
「今日クソ暑いからアイス食おうぜ。そうでもなきゃ、やってらんねェよ暑すぎて。」
あーね、と短く賛同し、13と一緒にコンビニ店内に入っていく。
しばらくしてアイスを買い終え、店前で13と車止めに座ってアイスを食べながら他愛もない会話をしていた。
「いやー、なかなかに怖いよねここの坂を2人乗りで下るの。」
「あー、確かに。相棒がちゃんと掴まってねぇか不安になるんだよな。相棒ちょっとそそっかしいし、な?」
「そそっかしくないわ!しっかりしてます〜!」
失礼なヤツだな本当に。13のアイス、ニコイチだから片方ぶんどってやろうかな。なんてね。
なんだかんだ言って放課後のこの時間が好きなんだなぁと思った。ずっと続けばいいな。
【自転車に乗って】