『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の脳裏によぎった、それは
絶対にあきらめない、幼い頃からの夢を叶える事、
神様 私あきらめません。
血痕とチョークで何かを描いた跡だけが残る閑静な住宅街の公園。
さっきまで警察がいたというのに、そんな雰囲気はほぼない。
バラバラになった人がいます。
という通報で警察が来たらしいが、通報者はおろか、その人すら見つからなかった。
現場に残っていたのは地面を赤く染める誰かの血と束になった長い髪の毛のみ。
警察が提示したのはそんな断片的な情報だけだけど、僕の脳裏には一つの光景が焼きついている。
泣き叫ぶ女性の髪を引っ張ってハサミで切って、全身をナイフで何度も何度も刺し、その女性が絶命する前にノコギリで四肢を切り落とした女の姿。
そしてその女は今、僕の前に立っている。
昨日と同じ刃物をちらつかせながら。
あれー、貴方昨日もここにいたよねー?
お巡りさんには私のこと話さなかった?
そっかそっかー。ありがとうね。
でも目撃者は目撃者ってことなんで、ね?
閑静な住宅街で、男の叫び声が響いた。
#記憶と同じ殺人犯
脳裏に焼き付いている。
僕の家は片親。これは小説の為に書いているわけじゃない。本当のこと。
三兄弟で、長男とは父親が違う。母が再婚してできたのが僕と次男。でも、再婚した父親はゴミだった。
長男にご飯をあげないことがあった。母と兄を殴った。僕が産まれたての頃。僕と僕を抱いてる母を階段から落とした。生きてて良かったと思う。
ある日母は父が仕事に行った後に逃げたらしい。離婚までには時間がかかった。父が母の実家の前にしばらく来ていたから。母も子供も外に出られなかったから。
僕は、覚えていない。なにも。その時は小さかったから、記憶がない。母が殴られて、兄が弱っているときも僕は泣いていたのかもしれないし、笑っていたのかもしれない。
何も、覚えてない。
ただ、見ていたことは変わらないらしい。脳裏に焼き付いているらしい。
イラつくと、物にあたってしまう。
昔、遊びとして皆で知らず知らずのうちに友達を虐めてしまっていたとき、皆は言葉だけだったけれど、僕は殴ってしまった。
まぶたを閉じると、たまに見える。僕の中には2人の血が入ってる。母だけじゃない。長男とは1つしか血が同じじゃない。
怖い。
そんなことをしていた人と同じ血が入っている。
何やら、虐待されていた子供は大人になると同じことをしてしまうらしい。
怖い。
たまに見えるあの人の血が、僕の。
怖い。
あの人の血を外に出してしまいたい。
怖い。
怖い。
怖い。
父は、最初長男に優しかったらしい。母にも。次男が産まれると、差別的意識か、母への辺りが強くなっていった。段々長男にも当たりが強くなって、殴るようになった。ご飯もあげなくなった。僕が産まれる前も、産まれたあとも続いた。
優しい母と、優しい長男。優しいけれど、優しさが外に出せない不器用な、大好きな長男。
母は、本当に僕を、次男を、愛しているのだろうか、優しかった父を変えた僕達を愛して、いるのだろうか。
怖い。
怖い。
怖い。
怖い。
怖い。
僕はまだ中学生だ。まだ、平気だ。やり直せる。父を記憶から追い出せる。
母が言った。何かあっても、僕はへいきだね。女の子だもん。
きっと、母は主婦になれるという意味で言っていない。分かっている。それくらい。
今はただ、脳裏に焼き付いている記憶を忘れずに、それでいて父を忘れて、母と2人の兄を大切にして、生きていきたい。
自分の性格も、今からなら直せる。平気、誰も殴らない、言い訳も嘘もつかない。逃げないようにできる。
母に少しでも感謝する為に、環境に感謝する為に、死にたいなんてことは、捨てる。
それが僕の脳裏に焼き付いた記憶へのけじめになるはずだよね。
一人称が私から僕になった日に、小学五年生の二学期に、もう決めてた。僕は違う他人の僕になってみせる。
脳裏
生きててごめんなさい
私がいけないんだ
こんなん笑
“はい!ごめんなさい!
改善します!“
これが素直にできたら
どんなによかったかって
思ったよ。
それがもし実行できなくて、
また辛くなるのがいやで、
マイナスの要素として
自分なかに受け入れてるんだなって
そんな感じもした。
脳裏に今でも
思い出すのは
自分は高校生には
なれないと思った
小学生のわたし
それまでに
溶けてなくなる気がしてた
三人姉弟の真ん中で
なかなか光があたらず
父母も休日は野良仕事
封建時代のなごりの環境
私は人が見えず
劣等感のかたまりで
自分が一番不幸なのだと
思っていた
そんな私も
高校生になれた
私の道はいつも細いが
自分に合った道が
なんなのか
わかるようになった
ビビビッッ
ズガーンッ
ズキューンッ
恋する脳内 宇宙戦争。
「脳裏」
それは本当に裏側に潜んでいるのか
私には表に出てきそうでいるところに
とどまっているように思える
感覚だけの話になるが
頭のてっぺん
頭蓋骨の下に丸くぷよぷよと
水泡のようなもの
それが揺れて細かくなったり大きくなったり
とどまらないような
脳裏
あ このアイス
い 懐かしい
あ よく3人で食べた
い あいつ落として
あ 泣いたことあった
い ここだよな
あ …どうしてるかな
い …アイス食べてるかな
『脳裏』
息が上がる。
肩が上下に激しく動く。
手から滴る赤い液。
気づいた時には
赤い水溜まりが出来ていた。
鼻が鉄臭い。
頭がおかしくなりそうだ。
俺はその場から逃げ出した。
脳裏に焼き付くのは
死を覚悟したあの人の最期の顔。
清々した気持ちも
やってしまったという気持ちも
全ていっぱいいっぱいで
「ハハッ」
笑いが止まらない。
あぁこれからどうしよう。
もう1人ヤッてしまうか。
この俺がお前の最期を見るとは
アァほんとオモシロい。
─────『脳裏』
《最期に浮かぶ顔》
(刀剣乱舞/ 誰でも)
『パキッ..._____』
己の本体にヒビが入る音がした。
傷だらけボロボロの重傷なのに、己を過信して進軍をした結果がこれだった。
ヒビは広がり、軽やかに折れる音がした。
それは余りに軽すぎる己自身の命の音。
途切れゆく意識の中、脳裏に浮かぶのは審神者と本丸のみんなの顔。
(あぁ...もう、会えないんだ....)
後悔ばかりが浮かぶ中、意識は闇の中に吸い込まれた。
#脳裏
…あの人に似てる。ほら、昔あのドラマに出てた女優さん。
…あれだろ。あいつが主演の、あのドラマ。
…そうそう、あのお母さん役の人。
最近私と夫の会話はこんな感じ。
言いたい女優さんの顔は、脳裏にはっきり浮かんでいるのに、名前が全然出てこない。
それでもなぜか伝わる、昭和生まれの夫婦です。
脳裏に焼き付くあの光景とかなんとか、
あるあるの使い回しだ。
特にすることもない大学生が街を歩いている。
脳裏って何処だ?
脳の裏か、
まぁ、どうでも良いんだけど、
よく分からない妄想。
そんなに上手くいかないよ、
絵を描く仕事をしたいと思い大学生になったが
特に変わっていない。
「才能があるとないとではどうにもならないのね、」
と同じサークルの人が言う。
また、同じサークルの別の人が言う。
「才能なんて身につけるものでしょうが」
ほう、そんな捉え方もあるのかと少し感心。
俺は結局どうなっちゃうのかな?
肌寒い風が春を後押しする。
桜が舞うのはまだ先だ。
❦❧
脳裏
良いこともたくさんあったはずだけど、脳裏に刻まれるのはよくないことのほうが多い気がする。
たこ焼き作ったよ。出来立てほやほや。
彼女が運んできた皿の上には、6つのたこ焼き。湯気がのぼり、かつお節がおどっている。
たこ焼き、久しぶりだ。どれどれ。
つまようじで突き刺し、ヒョイッと口に入れた。僕はたこ焼きは一口で食べる主義だ。それがたこ焼きを1番美味しく食べられる食べ方だと信じている。
熱っ、ハフッ、ハフッ。うん。うん?えっと、なんだろ。なんか違う?
気づいた?ごめんね。最近、タコがマグロよりも高くなっちゃって。代用品で作ってみた。それはイカね。どう?
う~んと、普通に美味しい。
良かった。わたしね、代用品で料理するの得意だから。じゃあ次、食べてみて。
はい、はい。次ね。よっと。ハフッ、ハフッ。ん?これは?
グミ。どう?
え?
だからグミ。ピーチ味。
う、うん。どうだろ。ちょっと合ってない感じがするかな。
そっかぁ。じゃあ次。
ハフッ、ハフッ。こ、これは?
こんにゃく。食感が似てるかなと。
なんとなくヌルっとしてる。寂しい感じがしてきた。
そっかぁ。じゃあ次。
ハフッ、ハフッ。っつ。熱っ。なに?火傷しそうなんだけど。
それはね、ミニトマト。ヘルシーかなって。
イヤイヤ、汁が熱湯になってるから。これは無理だよ。
そっかぁ。じゃあ次。
う、うん。つ、次ね。ハフッ、ハフッ。熱っ。また熱いよ。
それはね、シャインマスカット。皮ごと一粒。
いや、だからさ、おんなじ。ミニトマトとおんなじ。水分が全部、熱湯だから。
そっかぁ。じゃあこれ、最後ね。
はあ、はあ。ようやくこれで。よし、ハフッ、ハフッ。ん?こ、これは……?
カレーのルー。言ってみれば、カレーたこ焼きだね。どう?
イヤイヤイヤイヤ。さすがに無理でしょ。噛んだ瞬間、食べちゃいけないもの噛んだと思っちゃったよ。 口の中から全然消え去ってくれない。ずっと残ってる。ルーが。
そっかぁ、残念。代用品の料理って難しいんだね。
そうだね〜。
──というたこ焼き事件が、僕の脳裏には刻まれていた。
別のある日。
スパゲッティ作ったよ。
彼女が笑顔で皿を運んできた。
あれ?麺、あったっけ?
なかった。直前で気がついてさ。しょうがないから代わりに……。
「代わりに」のところで、たこ焼き事件がフラッシュバックした。意識がまばゆい光に包まれる。
きっと……。
きっとこれから、大変なことが起こる。
僕は彼氏として、彼女を傷つけずに、上手く今日を乗り越えられるだろうか……。
まあ、頑張っちゃうけどね。
日帰り旅行から
帰ってくると、
強烈な睡魔が私を襲った。
まだご飯も食べてないし
お風呂も入ってないのに…。
脳裏に浮かんだのは
今日行った綺麗な景色の所。
はっとする。
もうそこは朝。
歩き疲れた重い足を動かし
とりあえずご飯を食べようと
冷蔵庫へ向かう。
しかし中には何も入っていなかった。
しまった。
家に帰ったら、
コンビニ行こうと思ってたんだった。
午前6時。
まだ寒いけど、
ちょっと明るいので、
パーカーを着て
外に出る。
鼻が冷たくて
手で包みこんだ。
カップラーメンを買って帰り、
お湯を注ぐ。
湯気が鼻を温めてくれて、
いい匂いが入ってくる。
"Good Midnight!"
朝からカップラーメンも
たまにはいいよね。
どうしたってあなたを見ると脳裏に浮かぶのはあの人なんだ。
それはあなたがまだあの人を好きだから。
初めはそれでも良いと思っていた。
でもダメなんだ。
僕を見る時の悲しい眼差しが胸をキリキリ痛めつける。
代わりにはなれない。
嗚呼、どうか僕だけを見て。
#脳裏
昔から、ショッキングなニュースを見ると、頭から離れなくなってしまいます。しかも気分も落ち込んでしまい、数日気鬱状態が続いてしまいます。
例えばJRの脱線事故。4月の末に起きた酷い事故でした。
ゴールデンウィークに友人たちと旅行の計画を立てていて、高揚していたはずの気分が一気に落ち込み、旅行のことが頭から消えてしまいました。
事故現場は近所でも旅行先でもないのですが、連日報道される悲惨な状況や潰れた車両の映像が頭を離れません。事故車両の床に転がったスマートフォンが、被害者を心配する人たちからの着信でチカチカと光る様子を想像して辛くなってしまったこともありました。
最近は、意図的に悲惨なニュースを避けるようにしています。それでも目に入れば落ち込んでしまうので、極力別のことを考えるようにしています。
願わくば、そんな悲惨な事件事故が起きませんように。
鳩が去ったあとの静謐
一番憎んだ人との最期の一時間
「脳裏」
脳裏
脳裏にいつも
自分を責める気持ちがある
許せなくて
認められなくて
気がつけば自分を責めることで
自分を落ち着かせようとしている
それじゃ何も変わらないって
わかっているのにね
脳裏とは🤯
アナタの人生を豊かにするか否か??💫??
💁表裏一体の臓器とは🧏次回号に続く
脳裏に焼き付いているのは強烈な打撲や罵倒の瞬間だらけで、それが一枚一枚写真となって私のアルバムになっているけれど、見返してみても噴き返すのは深い負の感情だけで、何があったかは思い出せない。
せめて、陳腐な救いの歌に出てくるような「忘れられないあなた」でもいれば、欠片を摘むことはできたのに。