『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あれ?
晩酌ビールが確実に増えていってます。
わたし、繊細なんですね。
繊細な花
あれ?
まちがいました...笑
繊細な花
彼女を初めて会った時の第一印象。
それは勝ち気な、でも華があるお嬢様だ。
綺麗なブロンドの髪の毛は腰まであり、よく手入れされている。
黙っていれば品のあるご令嬢様という感じだが、僕らのような庶民の人たちの輪の中で、段々と素が出てきたのか、表情がコロコロ変わるのが面白かった。
それでも親元から離れ、知らない土地に引っ越してきたお嬢様からすれば、心細いところもあったのだろう。
誰もいなくなった教室で泣いているところを見た。
ポロポロと涙が溢れ出る彼女を見て、初めて人が泣くのをこんなに綺麗だと思ってしまった。
慰めるべきなんだろうか?
でも泣き顔を見られるのはあまりいいものじゃないだろうと思って、静かに教室から離れた。
彼女は華やかで気の強い人かと思っていたが、
本当は繊細な人なのかもしれない。
僕だけの秘密にしておこう。
その繊細な花を遠くから、これからも見守ろうと誓いながら。
繊細な花
そっと触れたら弾けそうな蕾
そこからチラッと見える雄蕊
花びらに張り付いている雫に
じーっと見つめれば1枚1枚と
他の花よりも弱々しいけれど
どうしても惹かれるあの香り
目が見えずとも全てを感じる
そして上に美しく生きている
あの花は何と名付けようかと
繊細な花を感じながら今日も
深い深い眠りに落ちていった
エケベリア リラシナ というバラのような
葉っぱが美しい小さな多肉植物が
家に来て4~5年になる
枯れかけた事もあったが復活
花びらの先がオレンジ色の
スズランのような繊細な花が咲いた
恥ずかしそうにいつも下を向いている
✴️69✴️繊細な花
貴族同士の政略結婚。よくある話だ。
地位、権力、名声、富それらすべてを欲しがる輩はたくさんいる。
この女もその1人だろう。
蝶よ花よと育てられた娘には酷な場所。
戦場と化したこの国を捨て逃げ出すに決まっている。
もしくは怯え、家に閉じこもり死んでゆくのだと思っていた。
「なんです? その顔は」
目の前にいるのは先日婚礼の義をあげた女、ケイシーだ。
白い細身のドレスに身を着飾っていたあの日とは違い、戦士と同じく鎧を身にまとって剣を振っている。
「ぼさっとしていますと、死にますよ。アロイシウス様」
彼女の声に我に返り、敵を斬っていく。
「なぜ、君がいる」
「なぜと、言われましても。当然のことですよ」
「なに?」
クスクスと笑いながら、敵をなぎ倒して行く彼女はまさしく戦場の修羅そのもの。
「幼い頃から戦闘のすべてを叩き込まれ、嫁ぐ際には、命がけで国を守れ、と言われておりますゆえ、私が戦うのは必然かと」
剣についた血を払い、振り返る彼女はドレスを着飾ったときよりも美しかった。
「繊細な花だと、思いましたか?」
薄藤色の瞳がアロイシウスをとられる。
「蝶のように自由に舞い、花のように咲き誇り、最後には踏みにじられる。そんな女に見えましたか?」
「あぁ、見えた。君は最初から美しかった。だからこそ、このような場所に嫁いでいいはずのない。そして俺はたくさんの人を殺し、いつかは戦場で死にゆく人間だ。君との婚姻もすぐに解消するつもりだった」
「けど、手放したくなくなった?」
「そのとおりだ。ケイシー」
ケイシーの頬をひと撫でし、唇に口づけをする。
「ムードの欠片もない口づけですね」
ふっと笑った彼女。言うとおり周りは敵国の死体が散乱している戦場。
それでもこの思いは伝えておきたいと思った。
「ケイシー、愛している。全力で君を守ろう」
「いいえ、アロイシウス様。そこは共に戦おうと言ってください」
彼女は微笑み言い、アロイシウスの手の甲に口付けた。
「私は貴方と共に戦うためにここに嫁いだのです」
「君の言うとおりだなケイシー。共に戦い、そしていつかこの国が平和であるように生きよう」
2人は手を繋ぎ戦場を後にする。
繊細な花
こちらのお題がループしていると書き込まれているのを見つけた。
私が毎日毎日、心底、読むのを楽しみにしている方の投稿で。
これなら書くのを止めるかも、とも書かれてあり大変ショック。
初めて読んだ日から、貴方のユーモアで優しく時に芯の強い、それでいて家族想いで私なんかにもすっと頭に入ってくる柔らかい言葉で綴られた
ーー
もうなんて言えばいいのか、こーゆー時に自分の語彙力表現力のなさに辟易します。
とりあえず。
貴方の投稿文をほんっとうにこんなに楽しみにしているファンがいることをお忘れなくーーー泣
私の投稿文が奇跡的に貴方の目に留まることを願って。
若かりし時は繊細な花だった私より。
今は聞かないでend
『繊細な花』
繊細な花がいるとするなら
そうじゃない花より生きづらいかもしれない
繊細だからと言って
それはそれは大切にと
守ってもらえるとは限らない
踏みつけられ唾を吐かれ
傷付きボロボロになっても
それでも咲くのをやめない花がいたならば
その花は周りに勇気を与えるだろう
そこらの図太くて強い花よりも
その花はきっと美しいだろう
美しいバラには棘があるという愛でられてなお自衛の精神
題-繊細な花
"繊細な花"
大我は万人が良いと思うであろう派手な物より、地味だが繊細で綺麗な物を好む。
感受性が高いから、シンプルに整えられ洗礼された物を見つけると『良いな』と近付き、それを堪能する。
俺もシンプルかつ控えめな物を選ぶから俺自身も感受性が豊かな方だと思っていたが、絵画や音楽など芸術に触れた時、大我は俺の何倍もの感想や考察を述べる。
もし医師以外の職業なら、作曲家かダンサーかイラストレーターが向いているだろう。
けれど、もし医師ではない他の職業になっていたら出会う事はおろか、存在を認知する事すら無かっただろう。
大我が《医師》を選んでくれて、出会ってくれて、良かった。
繊細な花
細かく散りばめられたキラキラ光る道
その先にある誰も触れたことのない花
手を伸ばしても遠ざかる。
近くまで来たつもりでも離れていく…
その花は触れると壊れるガラスの花
どこまでも繊細で美しくて儚い夢の花
「繊細な花」
花ってキレイで可愛らしいけど踏んでしまえば折れてしまうし、ちょっとした気温の違いで枯れてしまう。すごく繊細なものだなって思う。
でも、引っこ抜こうとすると力いっぱい使わないと引っこ抜けないこともある。地下に根強く根が張っていてなかなか抜けない。土だろうがアスファルトだろうが上へ上へ成長している。
誰しも成長するときは繊細な心になるのだろう。少しの失敗や無念さで折れたり枯れたりすることもあるだろう。でも、根がしっかりしていれば上を支えられる。また上へ伸びることだってできる。そしてきれいな花を咲かせられる。
何があっても諦めない。その時は諦めてもまた挑戦できるよう準備をする。しっかりと自分の思いを根強く根深く張り巡らせておく。置かれた場所で咲かせられるよう頑張らないと。
出窓のポーセリン人形
麦わら帽子の少年が押す花車
花々の種類もかたちもさまざまに
小さな花びらの一枚一枚まで細やかに
なんて繊細で美しい
どんな人の手で どんな工程で作られたのか
自分もいつか
こんな美しいものを生み出せるようになれたらな
「繊細な花」
#451
小さな白い花をたくさんつけ
茎はすぐ折れそうなほど繊細で
他の花の可憐さを何よりも引き立てる
でも、どの花より強かで、無垢で、
何にも染まらない
霞草の、そんな美しさと強さに憧れる
#繊細な花
『繊細な花』💙
いつもは凛と咲いてて、
時々寂しそうに
でも決して折れない。
そんな姿に憧れを抱き、
同時に目指してみたいと思った。
僕にはまだ
わからないことだらけだけど
繊細なあなたを
側で守りたい。
「繊細な花」
作¦布野きょうか
一枚、二枚、三枚、と綿毛のように繊細な離弁花で花占いをしている。やがて雌蕊と雄蕊しかない花と呼べるか不明な物は嫌いを示した。
「そっか良かった。私も嫌いだから」
繊細な花
星の王子さまの薔薇しか浮かばない
冒頭の絵が一番好きで
薔薇を大事にする王子のことは
何度読んでも理解できなかったな。
でも最近、大切な人がいたり
話し相手がいることで
どれだけ元気をもらえるか分かってきた。
高齢者の方が知らない人に話しかけるのも
元気に長生きする知恵みたいなものだなと。
話しかけてくるおじいさん
怖いのは他にやることがなく笑顔を求める人で
嬉しいのは忙しそうにしてる楽しそうな人。
そんなふうに私もなりたい……
夜露で落ちてしまうような
微風で飛んでしまうような
そんな萎らしい私だったら
あなたは目を留めてくれたのでしょうか
/お題「繊細な花」より
繊細な花に愛情をかけた人がいた
儚いものばかりの世の中で
愛だけは離さないと誓ったその人は
優しくて哀しかった
その人は私に教えてくれた
別れることと手放すこと
そこには真の愛があると
その愛は繊細な花のように
脆く美しいものであると
守るべきものに守られて
好きなものに大切なものを奪われて
失って初めて得られるものがあって
愛を求めるほど虚しくなる
答えがほしいことほど矛盾している
そんな世界で
私はいつからか
心から生きられない呪いにかけられていた
でもきっと
その呪いに向き合う人は
なによりこの世界を愛したいと思っている
アイボリーの糸を
そっと編み込んでゆく
春の日の薄靄にも似た
柔らかく優しい 花のドイリー
一目編んで
初恋の人を思い出して
ピコを作って
余白の間合いを図る
また一目編んだら
ゆっくり糸を引っ張って
綺麗な花ができたら
しょきんとハサミを鳴らして
それで もうおしまい
初恋にハサミを入れるような痛みも
冷めた紅茶の渋さが上書きしてくれるから
だから
もう おしまい
糸を仕舞ったなら
夏を孕んだ、熱く湿った風がやってくる
それを待っていない人の部屋にも
お題:繊細な花
一年前のこのお題の時には
宵待草の花を選びましたが
今回は
繊細に編み込まれたレースを
纏ったような
カラスウリの白い花を
宵待草と同じで
日没後に咲き始め
朝日が昇る頃には萎んでしまう
儚い一夜花
花言葉は
「誠実」「男嫌い」だとか…
心惹かれる花です
# 繊細な花