繊細な花に愛情をかけた人がいた
儚いものばかりの世の中で
愛だけは離さないと誓ったその人は
優しくて哀しかった
その人は私に教えてくれた
別れることと手放すこと
そこには真の愛があると
その愛は繊細な花のように
脆く美しいものであると
守るべきものに守られて
好きなものに大切なものを奪われて
失って初めて得られるものがあって
愛を求めるほど虚しくなる
答えがほしいことほど矛盾している
そんな世界で
私はいつからか
心から生きられない呪いにかけられていた
でもきっと
その呪いに向き合う人は
なによりこの世界を愛したいと思っている
6/25/2024, 11:34:07 AM