『絆』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
確かめ合うように頬に触れる。
温かい体温。胸元に耳を当てれば生きている音がする。
「いつまでも傍にいるからね」
「喧嘩しても仲直りだよ」
そんなもの、互いの信頼関係がなければ成り立たないの、知ってるくせに。
今こうして隣にいないのは、私達の絆が足りなかった結果だね。
#3 絆
スキー合宿の最終日、事件は起こった。
クラスの中の一班が雪山で遭難したのだ。
外は飄々と雪が降りとても捜索できる状態にない。先生を含めたメンバーは騒然となり最悪の事態を想像した。
「なんでお前は余裕そうなんだよ。彼女もその中にいるんだろ、助けに行かなくていいのかよ!」
ぼくはその中でどこか冷静だった。まるで見えない第三者の視点で物事を俯瞰しているような不思議な感覚。
心配していない訳が無い。
でも彼女なら、と思考パターンはありありと想像出来る。
「あいつ、昔から方向音痴だからな」
冗談を言い合うように。地図と睨めっこしていたぼくはトンと一点を指さして先生に伝えた。
「あいつなら、きっと───」
遭難してしまった。班員の一人が足を怪我して、その治療をする為に近くの休憩所を探して道に迷ったのもいけなかった。おかげで吹雪に見舞われ、帰るのも困難になってしまった。
「私達、きっと帰れないよ……っ」
「ううん、大丈夫。きっと助けは来る」
私は確たる自信をもってそう答えた。決して不安を解消したかったからでは無い、心の中の冷静な私が想像したのだ。
頼りになる彼が、絶対に来てくれる。
私を分かってくれる。
「あいつなら、きっと───」
結局彼女達はすんなりと、言った場所で見つかった。皆はこれを愛のなせる技だとか囃し立てていたけれど、多分違う。
これは愛じゃなくて、お互いの信頼。
絆のおかげだ。
遠く離れても 心は繋がってる
君の笑顔が 胸に灯る
時には喧嘩もするけど それも仲良しの証
君と出会えたことに 感謝してる
絆は強くて 壊れないもの
絆は優しくて 温かいもの
絆は美しくて 輝くもの
君と私の 絆
どんな困難にも 一緒に立ち向かおう
君の声が 励ましになる
時には悲しみもあるけど それも成長の道
君と共に歩んでいくことに 幸せを感じる
絆は深くて 果てないもの
絆は柔らかくて 包むもの
絆は鮮やかで 色づくもの
君と私の 絆
絆。
普段は目に見えなくて。
あるか、ないのか、わからないのに。
ひょんなことから現れて。
繋がってたり。
繋がってなかったりする。
初対面の人でも、案外簡単につながって。
どれだけ付き合いが長くても。
なかったり、切れたり、外れたり…。
まぁ、そんなもんですね。
いざというときあると、助かるもの。
絆なんてものは我が人生にはない。人間関係なんてほぼない。友人恋人0人だ。
恋人や友人はあえて作らない。何故なら人間強度が下がるから。なんて言えたらいいのにね。
実際には作ろうとしても作れない。欲しいとも思わないけど、いたほうが人生が充実するのは間違いないだろう。
だが俺はもう疲れた。充実した人生なんて想像するだけで疲れる。長い間一人だったから誰かと過ごす時間は苦痛でしかない。
絆の話はもういいだろう。興味がないからな。それより花粉症の話だ。
飲み薬、点鼻薬、目薬。これを市販薬で揃えると4000円くらいなんだよな。耳鼻科は初診と薬の値段がかかるみたいだから言うほど安くならない気がする。
耳鼻科や薬局でも値段変わるだろうしな。もうめんどくさいから市販薬でいい気がする。俺がきついのはこの季節だけだし。
絆
今日は卒業式
大きな変化に追いつかないまま入学した
不安から泣いた日も多々
それでも手を差し伸べてくれる人ばかりの環境に何度も救われた
沢山迷惑かけたけどそれでも手を差し伸べ続けてくれたこと忘れない
ようやく午前の部が終了した、本日の職場。つかの間の休息、折り返し地点である。
今日も今日とて定位置で、先輩と後輩のペアがふたり、弁当を広げ中身をつついている。
昼食用に開放されている、自販機併設の休憩所では、備え付けのモニターから、正午のニュースが云々。
3月某日に向けて、各地で開催されている、絆を再確認するイベントの映像が、食欲そそる肉と魚と味噌汁と、湯気のアップにのせて流れてくる。
絆だって。
かつて連呼され続けたスローガンが、限りなくブラックに近いグレー企業在職のシチュエーションに、それに揉まれる自身の心に近づいて、跳ね除けられる。
絆だってさ。なにそれ。仕入れ値いくら。
人と人の、美しい繋がりを示す漢字一文字が、遠い遠い山里の、あるいは寂れた漁村あたりの、コンビニも無いような土地にのみ潜む、絶滅危惧1A類の何かに感じられた。
「絆って何だろ」
「オキシトシンのいち側面。心の免疫だの抗体だの」
「めんえき、」
「同族意識で繋がっちゃいるが、少しでも型から外れれば異物認定される。あとは攻撃排除でサヨナラだ」
「あっ。ちょっと分かる」
「調べれば出てくるぞ。『愛情ホルモン』の負の側面。絆の裏の顔」
乾いた微笑とは、まさしくこの表情であろう。口角上がらず細められただけの目で、コーヒーから唇を離す先輩が僅かに補足した。
「意外と、日常的に接するレベルでは、助けず関わらず共感せず、仲間意識を一切持たずが、実は無難なのかもしれないな」
まぁ、それを本当の意味で徹底しては、社会生活が少し難しいワケだが。
言葉を付け足しコーヒーのカップを上げる先輩の視線は、後輩から離れ、どこか遠い範囲に置かれていた。
「……先輩何かあった?」
「私はいつも平坦だ」
「初恋のひととでもバッタリ会った?」
「その話題からそろそろ離れてくれないか」
「じゃあズタズタにされた心の古傷が」
「来週の低糖質スイーツバイキングでのランチミーティング取り下げるぞ」
「失言大変失礼しました撤回して謝罪致します」
絆
見えないものなのに、変に強いものなんだ。
僕たちの絆は。
#50 『絆』
俺たちは固い絆で結ばれている
どんなときも、仲間が困っていれば何を置いても駆けつける
この絆はどんなことがあっても、
切る事はできない
僕は固い鎖で繋がされている
どんなときも、こちらの都合も考えず集合がかかる
この鎖をすぐにでも断ち切りたいが、
切る事ができない
絆。
絆は脆いものだ。でも絆がどうこうしたという話を聞いた。
私にとっての絆とどうこうという話をしている人にとっての絆は違うのかもしれない。
私はまだ本当の絆には出会えていない。
絆なんてなかった。仮の絆すら無かった。
絆
気がついたら生まれている
思いやりや裏切らない気持ちがお互いにある
ちょっとの事では壊れないのも知ってる
けど、壊れるのがこわくて、
言わなければいけない言葉も
ためらってしまう
絆
やっぱりこれしか浮かばない。
3.11東日本大震災。
日本全国から救援、支援で、
多くの人の力が被災地に集まった。
全く面識のない人たちが
今大変な被災地を救いたいと駆けつけてくれた。
見えない絆がたくさんあった。
私には、絆は、人と人が出会い
長い時間をかけてできる信頼だと思ってた。
あの震災の時は、
皆が今のこの人知を越えた災害を
救わなければという同じ目的で
つき進んでいた。
被災地を救うため駆けつけた人は、
まったく知らない者同士が
何か神の領域のようなほど
心が一つで結ばれてると感じた。
日本中が絆だった。
人間は、戦争も簡単にしてしまう残虐さも
ある。
でも命を救いたいと危険の中に飛込む
行動できるのも人間だ。
人を信じる絆は、確かにある。
私には中学からつきあいのある親友がいる。
どんな事があっても、そばにいてくれた。
その親友とつい最近、高校を卒業した。
春になればもう、当たり前のように会えなくなってしまう。
けど心はずっと繋がってる。
私達には絆がある限り一緒にいる。私と親友は昔からたくさん遊んで笑ったり、悲しかったりして励ましや慰めて生きてきただけど私と親友の菜々は高校が違い離ればなれになったの。しかし離ればなれになっても絆があれば頑張れるのこれからもずっと友達でいようね!
🍀絆
私と親友は絆で結ばれているのかもしれない。
そんなこと本人に言ったら
「気持ち悪w」と返されそうだが。
なんせ3ヶ月検診以来の中である。
記憶が付かない頃からの間柄。
保育園、小、中、高、自動車学校、就職先。
全て親友と同じである。
どこかで離れ離れになると思ったら、
多分、生涯を共にするらしい。
さすがに入る墓は別々だけど。
高校の友達から言われたことがある。
「◯◯と親友は誰にも入れない空気間がたまにある」
「◯◯と親友にしか分からない雰囲気がある」って。
そりゃそうだ。
記憶は無いけど3ヶ月検診からの知り合いなのだから。
私たちだけど空気感とか意識してないけど
傍から見たらあるように見えるかもしれない。
この高校の友達から言われたことを学校から帰る時に
振り返ってみたら(?)
「いやキモくね?」
「私たちそんな仲良くないよね?」
「こんな日中ずっといるの高校になってからだし」
とまぁこんな感じで。
気持ち悪いことこの上ない。
絆って、「私たちは強い絆で固く結ばれている!」とか、紐とか糸みたいな表現をよくされていますよね。語源もどうやら綱らしいですから、似たようなものなのかも
見えないものではあるけれど、実際に絆が見えるとしたらどんな形なんでしょう
学生時代の女の子友達とか、ファッションで気が合う人だったらリボン
ゲームが好きで仲良くなった人なら通信ケーブル(古い)
運動仲間ならハチマキとかロープかな?
それでもって、好きな人とはやっぱり赤い糸がいいなぁ
とか色々想像します 。面白い
じゃあ、共通点もあまりないけど、ぐだぐだと終着点のない話を続けてしまう長年の友人A子は?ヤツと私を結ぶ糸はどんな糸かね?とふと思った時
地味な色でほつれまくってて、ぐちゃっとしてそう
なんて感想がでてきた
ほどけにくいし、目立たないから誰にも切られなさそう
なるほど、長く付き合ってる理由が分かるような、分からないような
ひとまずどんな糸も、大切に
長々と失礼しました
みんな一つの絆で結ばれている。
そんな絆を大切にすべく、一人一人が最高のベストを尽くして最高の絆にしよう。
絆と言うと、目には見えないと思っていたし、
そう思っている人が多いんじゃないかと思うが、
実際のところ、目に見えるものなのかもしれないと
最近は思っている。
それは、雄弁に愛を語る、物言わぬ瞳であったり、
私の心を思い、気遣う言葉を形取って書かれた
丁寧な文字たちであったり、
表情や声音、抱き締められた時の力や、
知らぬうちに用意されるプレゼントや食事など…
その形は多岐に渡る。
特に私が感じるのは、
私を愛しているその人から感じる、視線の温度だ。
時折、ハッとさせられるほど、その眼差しから
愛というものをダイレクトに受けとれることがある。
その瞳を見るだけで、
ああ、私はこんなにも愛されていたのだと、
瞬時に理解することができるのだ。
これには私も驚いた。
…これらを、目に見える、と言うには少し
語弊があるかも知れないが、
今現在の私の考えとしては述べた通りだ。
私自身としてはまあ、今が幸せであるし、
痛かったり苦しんだりしないならば
自分がいつ死んでもいいと思っているが、
私が死ぬと絶対に悲しむと思える人がいるうちは、
その人たちが泣いたり元気がなくなったりはして欲しくないので、死なないようになるべく全力で気をつけていきたいなと思う。 痛い目は見たくないし。
なのでこれからも生きて、
交流したい人と交流し、仲を深めることで、
絆というものへの理解と認識を
アップデートしていけたら良いなぁ、と思っている。
絆
それは言葉にすると恥ずかしいけど、ふとした時に感じられるもの。
引っ越した後でも連絡を取り合う友人、病気になった時心配してくれる家族。
でもそんなんないからって嘆く人もいるけど、そんなことはない。
このアプリで繋がっている人たちにもあるものも、確かに絆だよ。
絆
体育祭、文化祭など、
学校行事のテーマの定番だ
高校を卒業してからこの言葉を聞いたことがあっただろうか?
あったとしたら24時間TV的な番組
私はあまり友達が多い方ではないが、
数人の友達はいる
かと言って絆と言われると
絆ってどんな感じなんだ
あまりこの言葉にしっくりくる感じを味わったことがない
でも家族の絆だけは少なからずあると思ってる
家族は作っておくべきだ
みんな結婚して絆作ってくれ