『終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終点 途中 路線廃止により途中停留所を終点とするバス路線は無くなった
電車のアナウンスが鳴る。
〇〇駅〜〇〇駅〜終点です━━━
あたしがいつも下りるのはこの駅。
今日でわたしの部活動は終点へ向かう。
あと一歩
あと一歩
たどり着くその場所は
幾度目かの中継地点
終点
アポカリプスっていいよね。世界終末ものの作品。
自分めっちゃそういうの好きなんすけどもね、ハイ。
やっぱ普通、人ってフィクションでしか存在しない超能力だとかドラゴンだとか、そういうのに皆憧れるし、実際現実にもあって欲しいなぁとかってな風に思うじゃあないっすか。
あらやだあてくし、いつの間にか世界滅亡を願っちゃってたわ。おほほほほ。
ガチで世界滅ばんかな。なんかおもろそう。
ラーメンだけは残してくだしぃ。美味いから。
塾の帰り。
とっくに日は落ち、辺りは暗闇に包まれている。
電車の窓からいつもと変わらない景色を見ながら小さくため息をつく。
毎日夜遅くまで勉強して、友達と遊ぶのも我慢して。
「このまま終点まで逃げちゃいたい…。」
「ねぇ、人生の終点っていつだと思う?」
突拍子もない友の発言に素っ頓狂な声が出る
「いや、ふとさ思ったんだよ…
電車やバスの様に人生にも終点があるとしたらどこなんだろうって…」
酒が回り、変な方向に思考が進んでしまったんだろう
友の顔から手元のグラスに視線を移す
「それは人それぞれなんじゃないか?」
「人それぞれ?」
俺の答えに友は興味深そうに聞き返してくる
「そう
死んだ時が終点だと思う人もいれば、関わりがあった人達の記憶から消えた時が終点だと思う人もいる
だから、人それぞれじゃないかって…」
そこで酒を1口 飲む
「人それぞれか…」
友はそれだけ呟くとまた思考の海に沈んで行く
ブツブツと呟きながらあれこれと思考を巡らせている友を横目にグラスに残った酒を一気に飲み干す
「考え事をしてる場合じゃないぞ」
友の肩を揺らして現実に戻す
「終電に間に合わないぞ!」
俺のこの言葉に友はグラスを仰ぎ、店員に「お会計で!」と言った
終点、私の人生の終わりとも言われるものだ。
死にかけている、熱が出て、喉が痛くて
このアプリで書くことすら難しい。
だけど、書きたくなるのでやってしまう。
早く勉強もしないとな。
"元気になったら色んな
お話楽しみにしてて下さいね。"
ありがとう。
それでは。
“終点"(少しホラー)
いつものように終電に乗る。
そして私は◯nstagramのリール動画を見る。
一つの動画が目に入った。
『みつも駅』
その文字を見た瞬間私の意識は途切れた。
気がつくと終電まで来ていた。誰もいない。
外も真っ暗な闇の中。街灯もない。
とりあえず外へ出た。
駅の名前は…
『みつも駅』
さっきの動画と同じ名前だった。
急いで調べてみると、
「呪い」「帰れない」「存在しない」
などと不穏な言葉ばかりがでできた。
その中に一つ、「予知」という言葉があった。
気になったが、焦っていたため特に気にしなかった。
とりあえず向こうに明かりが見え、そっちに向かうことにした。
歩いている途中、後ろから足音が聞こえてきた。
振り向いても誰もいない。
また歩き出すとまた聞こえる。
だんだん足音が速くなり、真後ろまで来たと思ったら、突如背中に鋭い痛みを感じた。
その場に倒れる私を置いて、ナイフを持った者が走って行った。
白い靴を履き、全身が真っ黒だった。
私の意識がまた途切れ、気がつくといつもの電車に乗っていた。
いつも見慣れた街が見える。
夢だったのかと ほっとして顔を上げると、
1人の男性が私と向かい合うように座っていた。
その男性は、頭から足まで黒い服を着て、真っ白な靴を履いていた。
XXXX年X月11日
明け方、突然大きな音がして飛び起きた。ガラガラと何がぶつかり合う音ーーあの巨大な影が発していた音だ。
私は慌てて撮影機を起動し窓の一つに飛びついた。深く霧がかっていてもはっきりと見えるほどの距離を巨大なものが横切っていく。骨だ。長く大きな、おそらくは鯨骨のようなもの。それが体をくゆらせ空を泳ぎ、その拍子に骨同士をぶつけてガラガラと音を立ている。
呆然と見送るこちらに気づきもせず、化物はビルの間を縫うようにして泳ぎ去っていった。
あれはどこへ向かうのだろう。住処を持つのか、或いはただ回遊するだけなのか。その終点はどこにあるのだろうか。
お題『終点』
はやくこんな状況から抜け出したい。でも、無理なんだ。
男は電車の端の席で手すりに寄りかかりながら口を開けている。寝ているのではなく、日頃の激務と上司に無理矢理連れて行かれる酒の席のせいだ。
転職しようにもそんな暇などなく、職場の人間からいいように使われ、弱い酒を無理矢理飲まされても断れない、男は途方に暮れていた。
アルコールのせいでぐるぐる回っている脳内に
『次は終点、●●駅ー、●●駅ー』
というアナウンスが聞こえてくる。だが、男にはもう体を動かす体力なんて残されてなかった。それに今乗っている電車は終電だから、この電車は車庫へと向かう。
終点なら、駅員が巡回に来て、降りない客がいたら降りることを促すものだ。
だが、男のもとにはそれがなく、扉が閉まっていく。
それから、また電車が動き出す。
男の脳内にこんな声が響き渡った。
『答えよ。ここから先へ行けば元の世界には戻れない。それでもいいか?』
と、男は酔った頭で首を縦に振った。
その瞬間、周囲の風景が歪み、暗くあたりが光かがやいているだけの空間になり、電車はそこを走り出した。
夜空のなかを走る電車のなかで、男の酔いはさめていく。意識もクリアになっている。
「ここは?」
『お前はこれでもう、元の世界に戻ることはなくなった』
「なん、で」
『お前が我の声に応えたからだ。お前が元の世界に戻っても奴隷のような生活を送ることになるだろう? それに帰りを待つ家族もいない。家族はお前の給料をあてにしているだろう、だから過度に働く割にいつもお前はお金に困っている』
それを聞いた瞬間、男の目から涙がこぼれてきた。たしかに電車のアナウンスを通したおそらく車掌の言う通り、元の世界に帰っても待っているのは地獄だった。会社で奴隷のような扱いを受けてることも、一人暮らししてても家族が男の口座から給料の八割を抜き取ることも、全部このアナウンスされてる声は知ってるのだ。
「ありがとうございます。僕をこんなところから救い出してくれて」
目の前に誰もいないのに、男は立ち上がって頭を下げた。
「お客さん、終点ですよ。」
バスから放り出され、帰路につく。
バスにのればバスを降りる。バスの中の私はいなくなるけれど、消えてなくなることはない。
別の場所に行くだけ。バスの中の私はいないけれど。またたく間に通り過ぎていく。一区切り。
スズメバチにつきまとわれた。こわい!!!
前に一回刺されたので、ハチに遭遇するとアナフィラキシーによる死のルーレットを感じる!
昨日はヤマビルに血吸われたしどうなってるんだこの夏は!泣
諦め。。だが、
諦めなければ行けない場所。
さらわれてそこにたどりつきたい
映画みようって待ち合わせ
でも
岬行きの列車を目にして
ふたりで笑って飛び乗った
春の終わりの晴れた空
潮のにおいが待っている
終点降りたら茂みを抜けて
海へ海へ
道端にはカラスノエンドウ
ピンクの花と豆の鞘
大きな鞘をぷちんと取って
プープー豆笛鳴らして歩く
広がる海空 豆笛の音
ただそれだけの楽しい記憶
また行こう
ふたりで終点まで
「終点」
#480
終点まで乗ったらそれは旅行。
キャリーケースを手にする観光客を眺めながら、通勤バッグを引き寄せる。
もう、行っちゃう? 寝過ごしたとかいって、まあ会社には体調不良で濁すのも手だけど。
車窓は住宅街を抜けていつもの商店街。あ、あんな所にあんなお店が、なんて発見もない、変り映えしないいつもの風景。
そしていつもの通勤客、私。
変わらないのは私も一緒。
いつもの停留所で降りる。いつも通り。
でも、今日は仕事終わり、彼と夏のイルミネーションを見に行く。全国的には無名の、商店街企画イルミネーション。しょぼいなーと言いながら毎年見に行っている。
旅行はまた今度。彼と行こう。
そう思いながら、軽やかに地面を蹴る。
“終点”
長い長い人生の線路を
私と言う列車が進んで行く
ある時は新幹線のように早く
ある時は急行で
でもこれからは
各駅停車で進んで行こう
途中で下車したお客様や
今も楽しく乗車してくれてるお客様
新しい駅で新しいお客様を乗せながら
楽しい旅になるように
終点までゆっくり進んで行こう
終わらない、終わらない
陽は沈めばまた登るし
坂は下ればまた上がるし
片付けてもまた散らかるし
退職してはまた就職するし
失敗してはまた挑戦するし
失恋してはまた恋をするし
ずっと終わらない環状線
でも自分の終着点を
自分で決められる
みんな無意識にリトライを
選択しているだけの話
終点は此処が良い
やっと自由に暮らせて
仲間という形の部下も出来て
満足している
ずっと続いてほしい
だから、頼むから
もう来ないでくれ
終点
夕方。庭で黙々と素振りする。誰に言われたわけでもない。そうしたくてたまらなかった。
この暑いのに、精が出るね。 隣の幼馴染が茶化してくる。
うるさいよ、邪魔するな。
うるさいのはそっちよ。ブンブン、ブンブン、音がして勉強の邪魔なの。
そりゃ悪かったな。 僕は力を込めて竹刀を振った。
ちょっと待て。今、ブンブンって言ったか。
言ったけど、なに。
そうか。クソッ。
なによ。
お前に言ってもわかんねえよ。
言わなきゃ何にもわかんないでしょ。こっちに迷惑かけてんだから、説明ぐらいしなさい。気になって数学、進まないから。
僕は嫌な顔を隠さなかった。そして嫌な顔のまま口を開いた。
転校生がきたろ、あいつ剣道部に入ったんだ。
ああ、背の高いスラッとした?それが?
……凄かったよ。素振りだけでわかった。凄いって。
そうなの。どこが? 僕は一層嫌な顔をして、
さっき、ブンブンって言ったろ。でもあいつのは違うんだ。もっと高くて短くて、ヒュッて感じの音。
そっちのほうがいいの?
ああ。 僕は1度振ってみた。やっぱりあいつの音とは違う。
凄かったんだ。多分、先生よりも凄い。
へえ。そりゃ凄いね。
あいつの振り、頭に焼き付いてるんだ。迷いもなく一直線に振り降ろす。剣先の始点と終点が、正中線から全く外れない。凄いよ。
そう……。あんたは迷いがあるの?
ない。ない、はず。
──でも僕はあいつのようには振れない。
うーん。迷いが見えるねえ。 真面目になのか、からかっているのか、わからないような口調で彼女が言う。
あんたさ、私のこと好きでしょ。
な、なに言ってんだ。いまの話となんの関係もないだろ。
私は好きよ。あんたのこと。
え……。 どう反応して良いのか、体が固まってしまった。
ほら、気持ち、わかったんだから迷いも1個減ったでしょ。素振り、振ってみ?
おまえ……。
いいから早く。ホレ。 これはわかる。明らかにからかっている。
仕方なく、竹刀を振り上げる。そして振り降ろす。
ああ、駄目。全然、駄目。始点と終点、バラバラ。素人でもわかるよ。
わかってるよ。ちょっといま、頭が忙しくて……。
まったく、そんなんじゃ転校生に追いつけないぞ。
わかってるよ。
そのあとも、とりあえず素振りを繰り返した。けど結局その日は、成長のない素振りで終わってしまった。
「終点」
この世に生まれて16年。
わたしは正直もう長くないと思っている。
...あと1年。
この16年間いい思い出ができた。
とても楽しかった。
もっと思い出を作りたいな.........。
まだやりたいことが沢山残っているのに...
仕方がないか、そうゆう運命なんだから
私の人生はこれで終わる。
残りの人生も今まで以上に楽しく過ごさなきゃ
終点までゆっくり、思いっきり楽しむことにします。