終わらせないで』の作文集

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終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/29/2024, 3:24:07 AM

「契約更新」

貴方と私の関係は契約で結ばれた期間限定の恋人。
私は多額の報酬が欲しかった。それだけのはずだったのに。


普段から恋人っぽく振る舞えば違和感がないから。そんな貴方の提案は、私の心を掻き乱していった。

貴方の仕草や一言一句に胸が痛くなったり、あたたかくなること。
それが何なのか、私は気付かないふりを続けた。


どちらかが、恋愛感情を抱いてしまったら、即契約解除。
少しでも貴方に気があると思われてはいけない。

眠れない夜もあったし、浴室で泣いたこともあった。
そんなドラマのような生活も、もうすぐ終わる。


そう思っていたのに……

「契約内容の変更と期間延長をしてもいいだろうか」


終わってほしい関係は、まだまだ続く。



────終わらせないで

11/29/2024, 3:11:21 AM

あんたのギターが聴こえた


頭が痛い9月の半ばアタシ達は解散した

苦しい現実を明るくする為に始めたバンド

結局現実に囚われていたのはアタシたちで

そんな現実に頼っていたのもアタシたちだった


ノイキャンをつけても聞こえる

聞こえたのはあの頃の音か今の音か

はたまた己の本音か。

終わらないで欲しかった9月と頭痛

鎖となったギターの音

11/29/2024, 3:03:13 AM

暗闇にヘッドライト

他に車もなくていつも引っかかる信号が青ばかり

眠たそうなあなたが送ってくれるいつもの帰り道

「終わらせないで」

11/29/2024, 2:52:16 AM

じゃあ、またな

待って、と彼に伸ばした手は
届かず
振り向かず雑踏に紛れてちいさくなる
彼の姿をぼんやりと眺める。
またな。と彼は言った

嘘つき
ほんとはもう会う気もないくせに
前まではお互いの部屋に行き来してた
のに、最近じゃ、それも減った
今日も彼が休みでご飯に誘われたから
さっきまで、一緒にカフェでご飯を食べて
た。
私と居てもうわの空であぁ、とか、そう
とか、生返事ばかり
…。
マフラーを口元まで引き上げて反対方向へと
歩き出す

終わらせないで/夜凪

11/29/2024, 2:49:42 AM

「終わらせないで」

虚ろな視線をしたままの君のナイフは
僕の脇腹を掠めた

「攻撃を終わらせないで、て云ったでしょ…?」

あちこちの床に血の海が広がり続ける

11/29/2024, 2:31:04 AM

『終わらせないで』


私は見た目は相当ないい大人なのだが…
心の成長は中二病どころか、小児病だ

だから…
大人の「言わなくてもわかるでしょう?」
っていうあの感じが好きではない
とうより
言葉にしてくれないと、理解できない

いや…
頭ではわかってるけれど
それでも、心には全く響かないのだ

何とも厄介な大人だ

全てを否定され続けた私は
感情を言葉にするのが難しい
だから自分も「察して」と思ってしまうのだが…
これを減らすようにすればするほど
なんで大人は都合が悪くなると
話を先延ばしにしたり、なかったこと
聞かなかったことにしたがるのかな?

だから私は
「話を『終わらせないで』」と心で叫ぶ
言ったら言ったでイタイやつになるくらいは
分かるから…言わない
だけどさ…
私にはそんな大人たちの声はわからない

だから結局、十代、せいぜい二十代前半の子としか
会話が成立しないという…
その子達の親と変わらない年代なのに
私の叫びをわかってくれるのは
このくらいの年代までだ
でもその子らもまたどんどん大人になる

だから…
私はいつも置き去りなんだ
「置いていかないで」
『終わらせないで』
心が壊れるほど叫んでも
私の心は大人にはなれない…
残酷な現実

ここから、これから
どう歩めばいい?
疲れたな…

11/29/2024, 2:23:38 AM

お願いだから、終わらせないで。
まだ終わりたくないの。

まだ、しあわせな夢を見ていたいの。

それが破滅の道に繋がっているとわかっていても、
全てをなかったことになんてしたくないから。

だから、もう少しだけ、
このままで居させて。

11/29/2024, 2:09:36 AM

ああ、どうか……

『○○市で起きた交通事故ですが
たった今、被害者の.......』

どうか…






√﹀\_︿╱﹀╲─────────


ピーーーーー






「なんで……」



(「今日、帰るから楽しみにしてて!」)





どうか、愛しい人を 終わらせないで……ください

11/29/2024, 2:08:11 AM

終わらせないで


最終回、楽しい遊園地
別れ話に、卒業式

その思いは複雑だけど
「終わらせないで」

喪失感、幸せへの強欲
未練ごころに、孤独と不安

願いのようで諦めに似てる
「終わらせないで」

もしも叶うなら どうする?
ためらうわたしに 答えは出てる

それでもこの思い 伝えたい
「終わらせないで」
「もう少し…」

11/29/2024, 1:39:31 AM

終わらせないで

始めたことは、続けません。

言ったことは、やりません。

後悔するような事は、やります。

正当化するような事は、やります。

この考えは、はやりません。

その考えも、はやりません。

常に渇望しています。

常に絶望もしています。

11/29/2024, 1:38:40 AM

終わらせないで

 漫画とか小説とか好きな作品はいつまでも続いてほしいものだ。でも作品が長引くと面白さが薄れていつしか見なくなっちゃうんだよな。

 ワンピースは一応見てるけど正直惰性みたいなもので初期とか空島の面白さはもうなくなってるんだよな。だからワンピースが終わってもあまり悲しくないし惜しくもない。

 だから終わらないでほしいと思えるうちに終わるくらいでちょうどいいんだろうね。

 そういえば部屋の整理のためにいろいろ買いたいものがあるんだけどAmazonが今日からブラックフライデーだから今日まで待っていた。欲しい商品じゃなくても類似商品が安くなればいいなと思って。

 でも俺が欲しい商品はどれもセールの対象外だった。類似商品で安くなってるのはあったけどサイズが合わなかったり総合的な値段が高かったりで結局セールの対象外の商品を買うことにした。

 だけどブラックフライデー中は配達の人が大変だろうからブラックフライデーが終わってから買うことにした。別に急ぎで必要なわけじゃないからね。

11/29/2024, 1:20:01 AM

青い海原の呼吸を止めないで

緑の木々の呼吸を止めないで

水色の空の呼吸を止めないで

小さな微生物たちの呼吸を止めないで

太陽と月の呼吸を止めないで

ガラスの地球の呼吸を止めないで



人間の呼吸は宇宙の呼吸

だから

呼吸を止めさせないで

エゴイストにはならないで

そして
 
あらゆる「いのち」を

このまま、終わらせないで。



              ©️紫翠

11/29/2024, 1:17:15 AM

「先生!これ、どういうことですか!?」

 夜遅く担当編集が仕事場に押しかけてきた。手には私が送った原稿が握られている。

「原稿は締め切りに間に合わせたはずだが。何か問題があったかな?」

「問題もなにも! あと3話で終了なんて! 聞いていませんよ!」

 担当者は強い口調で言った。だいぶ怒っている。

「作者は私だ。物語の結末は私が決める」

 当然のことだ。

「終わらせないでください…」

「え?」

「終わらせないでください!」

 始まった…。いつもいつも出版社の都合で継続させられて、読者には展開がつまらないだの、飽きてきただのと貶められる。そうやって私の作品が汚されるのはもうたくさんだ。

「私の…私の代で、この作品を終わらせるわけにはいかないんです」

「ずいぶんと自分勝手な理由だな」

「私の、私のキャ…」

「君のキャリアなど知ったことか」

「私のきゃわいい姪っ子が、この連載を毎週楽しみにしてるんです!」

「はあ?」

 担当者は私に向かって突進してきて、スマホを取り出し子どもの写真を見せてきた。

「近い近いちかい! 見えない! 」

 老眼で見えない!

「なんであなたに見せなきゃいけないんだ。個人情報だぞ」

「いや君が見せてきたんだろ」

 パニックでおかしくなってる。あまり見られない人間の本性だ。

「尊敬されてるんだ…。姪っ子に」

「はあ?」

「先生の原稿を一番早くもらって、一番最初に姪っ子に見せて」

「おいおいおい何やってるんだ君は!」

「カズおじさんすごいって、お友達みんなに自慢できるって」

「そんなことのために私の作品を使うな!」

「姪っ子、お友達から予言者って呼ばれてる」

「身内からリークされてるじゃないか! いますぐやめなさい!」

11/29/2024, 12:52:06 AM

終わらせないで

何もかもがどうでも良くなった時、人は、人生を終わらせてしまおうと思う事がある。でもその一歩手前で踏みとどまることが出来たなら、終わらせないと思えたという事。

この世界がつまらなくてすべてがどうでも良くなったとしても決して生きることをやめないで!

11/29/2024, 12:45:14 AM

「終わらせないで」と思う時は必ず終わりがあることに気付く時。終わりが見えない時に名残惜しさは感じない。これこそ人間の傲慢さの対価だろう。
そしてまだ人生の尊さを実感していない私もまた、愚かで無礼な一人の人間。
人生の価値すら理解していないのに生きる意味を見出だそうとする矛盾と滑稽さ。

11/29/2024, 12:39:19 AM

あなたと出会ったこのサークルから

あなたがいなくなることがこんなにもさみしい


私から、後輩の立場を奪わないで___

約束なんかなくても会えてたあの日々を終わらせないで___

11/29/2024, 12:18:46 AM

《このままずっと》


楽しい時間はあっという間に過ぎる。


「帰りたくないなぁ.....」


そんな呟きも君には聞こえない。


繋ぐ手から伝わる熱が冷めるのが惜しくて。

君の隣を歩く時間が過ぎるのが寂しくて。


「また今度」


その言葉を聞きたくなくて。


終わらせないで欲しいんだよ、この時間を。

11/29/2024, 12:06:15 AM

「もう終わり」

頭上でそんな声が聞こえる。
僕は微睡の中にいて、まだこの温もりに浸っていたくて、聞こえないふりをする。

「もう終わりだってば。足が痺れてきた」

肩に手を置かれ、ゆさゆさと揺さぶられる。
僕の腕の中にぎゅうと抱かれたあなたの身体ごとゆらゆらと揺れる。

「いつまでくっついてるつもり?は、な、れ、ろ…!」

依然として離れる気配のない僕に痺れを切らし、あなたは肩に置いた手にさらに力を込める。
ぐぐっと押され、身体を引き剥がされる。
僕は決して引き離されまいとして、力を込める。

まだ離れたくない。
あたたかいあなたの存在をまだ感じていたい。
そばにいると安心するんだ。
触れていると満たされるんだ。

「聞いてる?」
「………まだ…もう少し、このままでいて」

思ったよりも情けない声が出た。
頭上からはふふ、と堪えきれずに漏れたような笑い声が聞こえる。
きっとあなたは呆れた顔で、でも少し嬉しそうな顔で、もう少しだけ、僕のわがままを許してくれるんだろう。

このしあわせな時間をまだ、『終わりにしないで』。

11/29/2024, 12:00:33 AM

目を覚ますと何やら見た事のある景色が広がっていた。
見まごう筈も無い、ここは先程まで私がキーボードを叩いていた原稿の世界ではないか。
ぐにゃりと歪んだ空、一面の枯れ野原に不自然過ぎるショッキングピンクの化け物。
どうしても続きが書けそうも無くて、全消ししていた話だ。
やおらピンクの化け物が口を開く。
「終わらせないで」
あなたの話を待っている人は必ずいる。
ハッと目を覚ますと今度こそ本当に目が覚めたようだ。
「どうして」
消した筈の文字の羅列がパソコン画面いっぱいに美しく整列している。
……良し、もう一度だけ頑張って書いてみよう。
これも何かの縁だ。ラストチャンスだと思って私は再びキーボードを叩き始めた。

11/28/2024, 11:29:54 PM

長いです。修正しました。
──────────────────
【終わらせないで】


 勇者を拝命し、仲間を連れて旅に出て二ヶ月経った頃だった。一国の姫でもある聖女が、私の前で深く頭を下げた。
「勇者様にお願いがあるの……この戦いを終わらせないで。魔王を倒さないで欲しいの」

 剣士が「なんのつもりだ」と聖女を睨んだ。大男に見下された姫は、怯むことなく姿勢を正した。
「もし、魔王がいなくなったらどうなるか、という話よ」
 聖女は悔しげな顔をして、今から言うことは口外しないで欲しいと言った。

 魔法使いが面倒くさそうな様子を隠さずに言う。
「遮音の結界ならもう展開してるよぉ。何を言っても外には漏れないから大丈夫」
「ありがとう、助かるわ……」
 聖女が魔法使いに礼を言い、私に向き直った。

「私はね、城で育ったのよ。国を動かすための中枢に近い場所でね」
 それはそうだろう、何せ王女様だ。
「それがどうした」
 剣士が顔を顰めた。
「まさか魔王を倒さないことが国の決定か?」

「そうではないの……でもね、魔王がいなくなったら、どうなると思う?」
「平和になる、よね?」
 私たちの旅はそのためのものだ。
「平和になったら、どうなるかしら」
 聖女の表情は暗い。まるで誰かの不幸を語っているかのように。

「魔族の脅威がなくなれば、みんな安心して暮らせるよね?」
 と、私は答え。
「食いもんに困らなくなるよな」
 と、剣士が答えた。

 「……大量の騎士と兵士と冒険者が仕事を失うのよ。その全員が畑を耕したり、別の仕事を始められると思う?」
 私は剣士の顔を見た。もし、もう戦わなくていいということになったとして、こいつが農民になれるだろうか……いや。無理だろう、たぶん。戦うことしか能のないやつだ。

「どの国も兵を持て余す。武器も行き場を無くすわ。何が起きるかしら?」
「俺だったら……戦う相手を求める、か?」
 聖女がはっきりと頷いた。
「魔王がいなくなったら、次は人間同士の戦争になるのよ……」

 今は魔族という共通の敵がいる。けれど、魔王を倒し、魔族が襲って来なくなったら?
 国は貧しいまま、沢山の兵士たちがあぶれていたら?
 育てるより、作るより、奪おうと思うかもしれない。隣にある、別の人間の国から。だって、その方がずっと早い。

「けどさぁ」
 魔法使いが窓辺でつまらなそうに声を上げた。
「そんなこと言ってたら、いつまで旅を続けることになるか、わかんないよね?」
「過去の勇者様が、三十歳の誕生日を期に引退したことがあるの。勇者が引退すれば、次の勇者が旅立つまでは状況が維持されるわ」
 魔法使いは「さんじゅう……」と呟いてから私を見た。

「アンタ、今いくつだっけ?」
「二十歳になったばかりだね」
 魔法使いがため息をついた。
「十年も旅を続けろって?」
 それも、わざと魔王を倒さないようにしながら、だ。
「なるべく遠回りして、各地の魔族による被害に対処していったらどうかしら」

 聖女は「お願い」ともう一度頭を下げた。
「人間同士で争う未来を見たくないのよ」
「……わかったよ」
 私は聖女の要求を受け入れた。
「でも、被害の状況によってはちゃんと討伐しに行くからね」
「ええ。それでいいわ」







 それから、私たちの旅は四年ほど続いた。予定より早い引退になったのには理由がある。
 剣士が呆れたような声で言った。
「まあ……勇者が女だって時点で、あり得ることではあったが」
「ああ、うん……なんか、ごめんね?」
「謝るなよ。けどお前、本当にアレで良かったのかよ」
 剣士の視線の先には魔法使いの姿があった。

 魔法使いは相変わらず、やる気のなさそうな顔をしている。私は苦笑して、剣士に言った。
「ああ見えて、可愛い人なんだよ。ちゃんと自分の仕事はしてるしさ」
「ま、お前がいいならいいけどよ。まさか、勇者が引退する理由が『妊娠』とはね」
「……仕方ないじゃない。できちゃったものはさあ」

 すでに私も、父親である魔法使いも、あちこちでいろんな人から叱られている。腹の子を諦めるとしても、私の体に負担がかかる方法しかなく、これ以上、勇者としての使命は果たせないと判断されたのだ。

「でもまあ、これで人間同士の戦争は回避できるのかねぇ」
「次の勇者が育つまで先延ばしになるだけ、だけどね」
「それでも、俺たちが現役のうちは人間が敵になることはねぇだろうな」
 剣士の目がほんの一瞬、剣呑に光った。
「まさか、あいつ。それを狙ってわざと……」
 剣士が見ているのは魔法使いだ。

 どうにか旅を終わらせたいとは思っていた。だけど、わざとかどうか、か。
「さぁ。どうだろうね」
 その件については私も魔法使いも墓まで黙秘を貫く所存だ。

 私たちのその後だけれど。
 実は子供好きだった魔法使いは、生まれた娘にそれはもうメロメロで、剣士の心配を他所に私との仲も良好だった。
 私からは剣の、父親からは魔法の英才教育を受けた娘は『神童』『天才』『流石は英雄の子だ』なんて言われている。
 私たちは今、この子が将来勇者に選ばれないことを願っている。

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