『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
窓越しに見えるのは
船の窓は小さいが、そこに見えるのは極彩色の雲だ。こんな雲みたいに見えるとは思わなかった。星虹がこんなものだと予測した科学者はいただろうかと自問して、いたかもしれないなと考え直す。とりあえず小さな窓の向こうは恐ろしいほど美しい。煌びやかな彩雲の向こう、手招きする白い手が…? え? 白い手があんなとこにあるわけないだろ! おい画像解析班! 解析班は外に出ましたって、いま外に出ると死ぬだろ! 何してんだよ! 船長たる俺は宇宙船の小さな窓を見る。小さな白い手が俺を招く。そうだ。俺はあれに答えなくちゃいけない。そうだよね。美しいスターボウよ。
窓越しに見えるのは
優しい雨でいっぱいの空
きらきら光る雨粒を乗せて
静かに揺れる植物たち
目も心も休息させてくれる
雨粒に満ちた景色
窓越しに見えるのは
自分の存在する世界なのに、
違う世界線に見える
そんなときがある
題【窓越しに見えるのは】
ここの病室の窓越しに見えるのは、景色。
「毎日、毎日同じ景色、もう飽きちゃった。」
家からの窓越しの景色も見たかったな。
「先生!もう手はないのですか。」
「すみません。残念ながら、もう遅いです。」
もう遅い?そう、そうなんだ。
まあ、いいよ。
窓越しに見える景色、今日はとっても暗いな。
まるで、私をお迎えに来たみたい。
私は 窓から覗き込む とにかくそうした
窓越しに見えるのは 水面に光を反射させる海
水面の光に 君の心からの輝きがありますか
晴れないと 海が見られない
だから 君の心が晴れてますように
私は そう祈り 窓から本へ目線を移した
窓越しに見えるのは
家の窓から見える景色は変わらない。
住宅街の景色など、そう変わるものではない。
この窓から景色を見ることなど滅多にない。
しかし、今日は何か違和感を覚え周囲を見てみた。
向かいの家で何かしているようだ。
そう思うと、怒号と悲鳴が聞こえた。
窓を閉めていても聞こえるのだ。
相当な大声だろう。
近所で事件などやめてもらいたいが、巻き込まれるのはもっとごめんだ。
サイレンが聞こえる事のないよう願い、私はそっと窓から離れた。
窓越しに見えるのは
久しぶりの
新幹線
窓越しに見えるのは
田畑に田んぼ
田舎の景色に
癒される
なな🐶
2024年7月1日1637
『窓越しに見えるのは』
窓越しに見えるのは、朝に照りつける太陽、
それとも出勤するサラリーマン、登校する学生。
それとは打って変わって、疲れてヘトヘトになった夜勤明けの人。
「昼どこにします?」と話してるであろう会社員、
暑さに耐えながら交通整理をしている人。
呑気に石垣の上を歩いている猫、
リードに引かれてのそのそ歩いている犬。
「どこで遊ぶ?」「公園!」「えー、○○の家がいい」などと話しながら帰る小学生、
スマホを片手に早々と帰る高校生、
疲れた様子な部活生。
「今日の夜ご飯何?」と電話で聞きながら帰路についてるサラリーマン、
時にはビニール袋を提げている会社員。
テーブルを家族で囲んでいる家。
やっと帰ることができたのであろう残業をしていた会社員、
たまに、夜の仕事をし終えた人たちも。
街が寝静まった後の真っ暗な世界。
そう考えると普段見ている景色は誰かに窓から覗かれているのかもしれない。
一日の中で見える景色は違うけれど、その一日の中でたくさんいろんなことが起こっているのだろう。
二人で予約したレストラン
グラスは二つなのに
向かいの席は空っぽで
夜景だけが透けて見えていた。
スマートフォンの通知には
「仕事が長引いて行けそうにない。」
そんな淡白な文章が一つ光って
特別だった筈の今日を忘れた貴方
今頃、別のお姫様と踊っているのかしら?
もう、貴方の居場所は私じゃないのね。
この夜景の何処へ身も心も寄せているのか
すれ違うだけの私では最早、知る術もない。
ー 窓越しに見えるのは ー
窓越しに見えるのは黒い山の輪郭
故郷までの車窓は日没前に見たかった
太陽は沈んでしまった
山影とまばらな家の灯
通り過ぎる頼りない街灯
通った幼稚園は闇の中に沈んでる
山奥の故郷に夜着く
祖母のお墓参りにきたんだ
※微エロ注意
俺の家の隣は、新築の一軒家がある。
つい先日できた真新しい建物で、そこには旦那さん奥さん、小学生高学年くらいのお子さん二人のどこにでもある一家が住んでいる。
俺の部屋のカーテンを開けると、幸か不幸かお隣さんの寝室の様子が見える。
もう子どもとは別の寝室なのだろうか、たまに奥さんと旦那さんの姿しか見えない。
夜はお互いにカーテンを閉めているのでわからないが、昼間はどちらも開けている状態。
夏場も近付き暑いので、高校生の俺は期末テスト期間中で早く家に帰り、窓を開けて勉強をしていた。
するとなにやら、なまめかしい声が聞こえてきた。明らかに、隣の奥さんのものだ。
今日は平日の昼間だというのに、二人とも仕事は休みなのか?
思春期の俺には耐え難い所業。気になって勉強が手につかない。
よく耳を澄ませば声だけじゃない卑猥な音まで聞こえてくるではないか。
窓を明けてプレイをしているとでもいうのか、とんでもない変態だな。
……だめだ、気になる
ガン見する訳ではなく、横目にお隣さんの寝室をみる。
窓越しに見えるのは、俺の知っている旦那さんではない男と、俺の知っているお隣の奥さん。
俺は持っていたペンを落としそうになる。
ーーこれが、世に言う、不倫、というものなのか。
見てはいけないものを見てしまった俺は、激しくどつかれている奥さんにばれないように、そっと窓とカーテンを閉めた。
@ma_su0v0
【窓越しに見えるのは】
窓から雨にうたれている白い花を見た。
寒くないのかなあ、
風邪ひかないのかなあと思った。
見に行って見ると思ったより元気そうだった。
安心した。
窓越しに見える帰路のサラリーマンやOL
彼らが家に着いてスーツを脱ぎ、少しやわらかくなる瞬間を想像するのが好きだ
【窓越しに見えるのは】
外は昼のくせに薄暗く、空からは白く小さい綿毛が降っている。私の口からは白い幽霊が出入りしている。ベットに横たわり窓を見上げると、青白く今にも死にそうな私の姿がはっきりと写っている。"窓越しに見えるのは"僕の死後の姿。毛布を被っているのに震えが止まらない。おかしいな。
「今日天気いいなぁ」
『あの人とても綺麗だな』
『「あ」』
これは
透明な壁越しで見た運命の人だ。
⋯窓越しに見えるのは⋯
【窓越しに見えるのは】
窓越しに見えるのは
初めて恋をしたあの女の子
だけどもう一人
窓越しに見えるのは
君と手を繋いで
君と楽しそうに笑う男の子
窓越しに見えるのは美しい風景
いつになったらここから出られるのか
お題:窓越しに見えるのは
『夜を歩む』
きらきらと輝いている?
いや、違う
じゃあ夜に溶けるほど暗い?
いや、そこまででは無い
じゃあ…君はそれが憎いのかな?
うーん、そうと言えばそうかもね
すりガラスの向こう
ぼんやりと浮かぶ月の果て
曖昧な未来
定まらぬ行く末
そこに求めるものはあるか
不確定なものほど怖いのは
きっといつの世も同じ
それでも追い求めるのだろう
輝くものを思い描いて
窓の鍵
被った夕日
林檎かな
空泳ぐ
白鯨ゆったり
窓の外
オーシャンビューの朝日、
なんとも希望に満ちていたなぁ
海面はキラキラ光り、
夜には気づかなかった
海の向こう側にある街並み
なんていい朝だ!と隣を見たら
いびきをガーガーかく貴方
なんなら、貴方と一緒に起きて
このオーシャンビューの輝きを浴びたかったよ
私も、二度寝しよう
朝日が眩しいから
貴方の胸に潜り込んで
私達が起きる頃には
窓より上に太陽は昇っているはずだ