『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぽつ、と地面に黒い滲みができた。
ひとつ、ふたつ、みっつ。そして、数えられないほど多く増えていった。
私は傘もささず、そこに佇んでいた。
髪は濡れ、鞄は濡れ、シャツは体に張り付いた。
それでも私は動かずに、そこにいた。
私の頬や首筋を雨が伝っていく。
地面を見つめ、ぐるぐるとした感情を咀嚼する。
好きな人がいた。
ほんの5分か、10分前まで。
告白した。
結果は惨敗。
全く知らなかったけれど、どうやら彼女が居たらしい。
彼女に悪いから、もう近付かないでほしい。と
突き放されてしまった。
こんなことになるのなら。
話せなくなってしまうのなら。
告白なんかしないで、好きな気持ちに蓋をして。
ただの友達として、すれ違ったら挨拶を交わすような、せめてそれくらいの関係で居たかった。
「――っくしゅん」
くしゃみが出た。ぶる、と身震いをした。
雨が冷たくて、寒い。
顔がぐしゃぐしゃに濡れてしまった。
だから、もう少しだけ雨に打たれよう。
空が代わりに泣いている、今のうちに。
#空が泣く
いつだって見上げてばかりで、見下げることはできなくて。
それなのに、いろんな顔をするから、目が離せなくなる。
羨ましいと思ったこともあったよ。
八つ当たりをした時だって、あったなぁ。
それでも、ふとした時に見上げた”空が泣く”様に降りだした雨に、どれだけの思いが溶けているんだろう。
空が泣く
私が元気なら快晴だし
私が悲しければ空も涙を流す
ある日、ぽつぽつと涙が降り始めた
私は、親が迎えにきてくれると聞き嬉しかった
この時雨は少し弱まった。
だが、場所が分からず迷っていたら怒られた
「調べても分からないのに.....」
雨は激しくなり洪水も起きた。
私は今なら消えられると思っていた
どんな優しい言葉にも
揺らがない。
私と泣いてくれるのはいつだって空だけだった。
【空がなく】
異常気象
異常現象
異常、異常…
異常だなんて
異常を作り出す
人間が呟く
私をおかしくしたのは
人間なのに
空が、地球が呟く
心が不安定になって
荒れる荒れる。
異常気象
異常現象
異常は続く
涙が止まらなくなるのは
なんでなの?
空が、地球が呟く
–空が泣く–
Theme:空が泣く
君と最後のお別れをする日。
枯れ果ててしまった僕の涙の代わりに、空が泣いてくれている。
今日のように、冬に降る冷たい雨のことを『氷雨』と呼ぶらしい。
君がいなくなって凍りついてしまいそうな僕の心にぴったりな空模様なのかもしれない。
雨が上がれば、虹が掛かるだろう。
虹を渡って行けば、君のところへいけるのだろうか。
君の葬儀から数日が過ぎたが、雨は降り続けている。
まるで虹をかけるのを拒むかのように。
もしかすると、これは空で君が泣いているのかもしれない。
「そんなこと言わないで」って。
心配かけてごめんね。
君がいる空が安心して泣き止めるように、今はまだ泣くのを許してほしい。
空が泣く
また暫く逢えないの…俯き乍ら震える声で、そう呟く君…無理やり作り笑いで、大丈夫だよ、心は何時でも繋がって居るから…そう答え乍ら、本当はこっちも嫌なんだ、ずっと一緒に居たいんだ、と言う言葉を飲み込んだ…遠恋は嫌だ!と言っていた君に、どうすることも出来ない自分が、情けなかった。お互いの気持ちだけが、唯一の頼み綱だから…そして、遠ざかる君がずっと手を降り続けて小さくなる姿が、切なくて…そしてとうとう姿が見え無くなって、空から、ポツリポツリと泪が落ちて来て…
「空が泣く」
死をテーマにしてるので、苦手な人は見ないでください!
ーーー午後のニュースですーー
〇時〇分頃 〇〇市、〇〇学校で〇〇校生が屋上から、
飛び降り、〇亡しました。ーーーーーーーーー
私の家の近くには、廃校になった高校がある。
飛び降りの名所だ。
色んな世代の人が、そこで命を絶つ。
その学校の周辺は、なんだか空が濁っていて、
雨と埃が混じった匂いがする。
臭いというわけではないが、鼻につまるような
匂いがする。
その廃校を見ながら私は思った。
なぜこの世界は広くて、色んな「色」で飾られているのに
なぜ狭く感じるのだろう。
なぜ一部の色しか見えないのだろうと。
学校、会社、家庭、・・・などの狭い箱庭。
美しい、幸せ、楽しい・・など、人の人生に「色」を飾る
素晴らしい絵の具がこの世にはあるのに、
後悔、虐め、責任、完璧・・・などの色で暗く、濃く、
塗りつぶされ、その「色」しか認識しにくくなる。
どうしたら、〇殺が無くなるのだろう。
どうしたら、そんな気持ちにならなくてすむのだろう。
誹謗中傷、いじめ、虐待、DV・・・人を傷つける行為。
どうしたら無くなる?これは良い行為なのだろうか?
許されないはずなのに、目を背ける人々。
確かに、知らないほうが一番気が楽かもしれない。
でも、それでいいのだろうか?
、、、、と今日も私は思いながら、廃校を通る。
私も、通り、考えるだけ。目を背ける人々にかわりない。
だから、だから私の友人は、、、、、
あぁ、あそこの空が濁ってって、不思議な匂いがする
理由、私分かったかも。
泣いてるんだ。あの空は。
痛くて、辛くて、怖くて、飛び立ってしまった、
人たちを想いながら、泣いてるんだ。
泣いてる時って独特な感情とか匂いするときあるよね。
あの空はずっと、ずっと泣いてるんだね。
あの空の涙、誰かが拭いてあげないと。
私一人では、できないかもしれない。
でも、支えあって、想いあったら、拭いてあげれるんだ。
私たちは、生きていていいはず。
だって、生まれたときから
自分は自分のはずだから。
END フィクションです。
空が泣く
空は空のまま
雲は大地に振り注ぐ
雲だったものが雨に変わる
雨は泣かない
空も泣かない
空から泣いているかのように雨が降る
泣いてるかのように見えなくもない
しかし泣いてると思ったのは誰だろうね
空が泣くとしたら
それはどのような状態かを考えても
それを泣くと表現してるだけで
空を空として見ているなら
空は空のまま
空の先には宇宙が広がっている
空の境界は地上にあって空に境界はない
空は何処までも限りなく広がっていて
何処にでも空がある
空が泣いていた。悲しいことがあるから
空が汚されて、木を枯らしてしまうから
止むことのない灰色の雨が苦しめているのはなんだろう
□空が泣く
えっ?雨のこと?
いやいや恵みの雨だから違うでしょ。
と、いうことは…。
人間が引き起こしてる
猛烈な自然災害、ミサイル、空気汚染etc…。
そりゃ空も当然泣きますよね。
ごめんなさい。
でもなぁ…、
何でもそうだけど元に戻すのは難しい。
天罰がくだり始めて、
再生を強いられることが多々起こって来てはいるが、
受け入れることも大切だけど、
抗うことも、ある意味人間らしくて
泥くさくて嫌いじゃない。
人間も半分以上は水でできているのだから、
自然の一部でもあるわけだし、
きっと上手にやっていける未来が
あるんじゃないかい♪
[空が泣く]
私が泣く
その隣には親友がいる
外から雨の音がする
空が泣く
その隣には何も無く
大きい空と小さい私
きっと温もりを空は知らない
空が泣く
大地も
海も
空も
今まで変化し続けてきた
耐えきれなければ
消えてゆく命
人間が変化を助長している?
大地の
海の
エネルギーを
人間は消費しつくすのだろうか
人間が発展するほどに
変化のスピードも早まっていくのか
いつか
耐えきれずに
多くの種が消えるとして
人間がまだ存在するならば
ねえ
未来のあなた
その空は泣いているように見えますか?
「あれ、雨だよ!晴れてるのに雨だよ!ママどうしてなの?」
天気雨に驚いた5歳の息子が叫んだ。
私はそれを見てつい可愛かったので
「あら、近くで狐の嫁入りがあるのかも」と答えた。
「狐の嫁入り?」息子が首を傾げながら聞いてきた。
「晴れてるのに雨が降るのは狐の嫁入りって言うのよ」
「わかった!お狐様が泣いて喜ぶとお空も嬉しくて泣くんだね」
得意げな表情が可愛らしくこちらを見た。
「そうだね、お狐様も嫁入りが嬉しくて泣いてそれが天に通じてお空も泣くのかもね〜」
そう言葉を掛けると
息子は嬉しそうに私に抱きついてきた。
「さっ!帰ろうか、パパがお腹空かせて待ってるよ♪」
息子と手を繋ぎ、二人で狐の真似をしながら家路に向かった。
「空が泣く」
空がなく__.
雨降ったあとって必ず晴れるよね。
今たくさん泣いて、また立ち上がろ
しとしと
雨足が強くなる
ワイパーを作動させる
でも見えない
僕のメガネにもワイパーがついてれば良いのに
※空がなく
箱の中の優しさ
椅子がない
椅子がない
この中で1番は私なのになんで椅子がないのか
とぼとぼと歩いて寄りかかって
画面を眺めてため息ついて
でももし私がこの椅子を手にしたら
一体どんな気持ちになるのだろう
どんなことをするのだろう
だったら私は今のままでいい
空が泣くというのは、まるで空に感情があるとでもいうのか。
けれど、パッと私が思い浮かんだのは
2022年9月8日-
エリザベス女王陛下が崩御された日に、
英国では二重の虹が大きくかかっていたという。
虹ができたということは、空も泣いていたのか。
まるで、先にお亡くなりになられた配偶者・フィリップ殿下のお迎えがやってきたというように。
地球の裏側にある日本からは見えないが、イギリス国民が撮ったという写真はどれも見る限りとても素敵な虹だった。
最期まで素晴らしい女王陛下であったからこそ、全世界からも哀しみが伝わったのだろう。
空もみんなに応えるように泣いたのかもしれない。
雨が降る
空にもなにか辛いことがあったのかな
私より辛ければいいな
大雨が降るとさ、
なんか神様が地上の浄化をしたくて
たくさん雨降らせてるのかなぁなんて
思うんだけどさ。
神様が人間の我欲に
心を痛めてるのかなぁなんて
思うんだけどさ。
人間がさ、行くとこまで行ってしまったら
ノアの方舟みたいになってしまうのかなぁなんて
思うんだけどさ。
降りだした雨に浮かぶ 君の泣き顔
そうだ 君の「大丈夫」は
高い確率で大丈夫じゃない
スマホ片手に 僕は飛び出す
我慢強い君の 微かに震えた明るい声
隠された感情
僕は知っていたのに
~空が泣く~