『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『空が泣く』
空が泣く
君が泣く
風が泣く
海が泣く
僕も泣く
空が泣く。空が泣いたら、甘い飴が降ってくる。その甘い飴は、神様の涙だよ。と、昔母に教わった。
けれど、私が小さい頃に飴が降ったきり、もう何年も空は泣いていない。
きっと、それは良いことで、幸せな事だと思うけれど、私には、どうして空が泣くのか。
空が泣くと、どうして甘い飴が降るのか、私は大人になって、何となくわかったような気がする。
空が泣くのは、世界が今、幸福だから。
争いも悲しみもなく、空の下に居る私達が幸せに満ち溢れていたから。
空は、悲しいから泣いていたんじゃない。
きっと、空の下の人達が幸せだったから、嬉しくて涙を降らしていたんだ。
そんな空が、今全く泣かないということは、世界は今、悲しみに満ち溢れてしまっているということだ。うん。そうだ。きっと、そうに違いないと、私は思った。
だったら、全然良いことなんかじゃない。
前言撤回。
………けれど、だからって私はどうしていいのか分からない。私はこれから、どんな事をすればいいのかも、分からない。
小さい頃に舐めた涙の飴は、どんな味をしていたんだっけ?あんなに沢山子供の頃に感じた味、けれど、大人になった私はもう、涙の飴がどんな味をしていたのか、わすれてしまった。
「………あ、雨…」
本当に、空なんて嫌い。
なんで、泣く寸前で雨なんか降るのよ。
空は私に泣いて欲しくないの?
そんなことを考えてたら
自然と涙が引っ込んだ。
「バッカみたい…。なに空に抵抗してんだよ」
無理やり笑って見せた。
ふと、死んだ君の顔が浮かんだから。
「やっぱり…見えてるのかなぁ」
私はずっっと高い空を見上げた。
「…大丈夫。頑張るから」
そう呟いたら
空も、心も、少し晴れたような気がした。
ー空が泣くー
手紙が来た
それは死んだはずの兄の字だった。
手紙の冒頭にはこんな一言が書かれていた
「拝啓、大切な貴方へ」と
あれっ?
私この色好きだっけ?
小さな違和感
だんだん息苦しくなるのと
日々沸々と自我が芽生えるこの感じ
あれ?だ
お金、政治、ビジネス…
今まで避けてきた本を読んでこの世の構造が本当に少しだけ見えてきた。
こんなに辛いんだね。
そら生きるのが嫌になるよ。
正直、これ以上勉強したくない。
それでも今までの無知な自分には戻りたくないから
前に進むしかない
誰の通夜だっただろうか
生憎の雨で元々下がっていた気分は最悪
そんな時にお坊さんが教えてくれたんだ
雨は亡くなった人の涙なんだと
ほら、今日もまた空が泣いているだろう?
だから君はもう泣かなくていい
僕が君の分まで泣いて、世界に雨を降らすのだから
空が泣く、雨も泣いている。
そして死神さえも泣いている。
いいことがある
うまくいってる
そんな時、
必ず空は晴れる
私は信じている
だから、晴れてたら今日は
うまくいくって
そして、
私達の頑張りを祝福してくれるように
恵みの雨
"空が泣く"
我が為にふるう時雨か
我のみを撫でよ 夕日を秋に授けよ
空が泣く?
泣かないよ。
泣いてるのは俺。
どんなに厚く、曇天が横たわっていたとしても
さらに上空に行けば、太陽が燦々と輝いてる
生きてりゃ色々あるさ
仕事で失敗する時もあれば
友人に心無い事を言ってしまった時もある。
恋に敗れる時もある。
夫婦喧嘩だってあるさ。
思いがけず病気を患うこともある。
事故を起こすこともある。
その度に学び、起死回生で起きあがろう。
地面に手をついて、その足で立ち上がるのは
他の誰でもない
俺だ。あなただ。
雨が降ったら「空が泣いてる」って言うなら
晴れた時は「笑って」て
曇りの時は「涙をこらえて頑張って笑おう」としてるの?
台風の時は「号泣」かな?
私なりの解釈だけどね。
「空が泣く」
Q空が泣く
A比喩表現ですね。
Q泣くを比喩表現しよう。
A尿が漏れた。
Qきったな。じゃあ漏れたを比喩にして。
Aダムが決壊した
Qそれどう比喩するんだ?
A限界を突破した。
Qそれ比喩じゃないじゃん
Aダムが決壊も比喩なの?
Q分からないよ、バカだから。
Aこのお題汚くね?
Qお前が汚いんだよ。
A伝わるのかな、尿が漏れたで
Q伝わったらやばいだろ。尿が漏れた、違う解釈をして
A涙が出る。あ、やっぱこれやめよう。何も思いつかない。
Qそうだね。無理だ。
A空が泣く、雨じゃない可能性も!
Qオゾン層が壊れた?
Aなんで泣いてんだよ。隕石が降ってきたんだよ。
Q隕石が涙なの?物騒だな。
A銀河が見えたのか?銀河を涙で例えたとか。
Q幻想的すぎ。やっぱ雨が降ってるんだよ。
A飛行機が動いてるのを見て思ったのかもしれない。
Q空が泣く、結局はどういう意味?
A空には雨が降ってたんだ〜
end
空が泣く
ぽつん、ぽつんと地面に雫が落ちる。落ちた場所は、色が変わる。
また、ぽつん、ぽつんと。そして、一気に降ってきた。
何か悲しいことでもあったのか、それともどこかが痛くて我慢できないのか、あとは嬉しいことでもあったのか。
どれかはわからないけど、空が泣いている。傘に空の涙が当たると音が鳴った。
その音でわかった。嬉し泣きかなと。
「いいことあったのー?」
空に向かって声をかけた。すると、応えるように傘に涙を落としていく。
「よかったねー、空さーん」
傘をクルクルと回しながら、空を見つめる。
今日は嬉し泣きでよかった。でも、悲しい時の空さんも好き。
変だと思われるけど、好きなんだ。
滝のように激しく空から降ってくる涙。音も大きな音で、嘆いているように聞こえる。
傘に穴が空きそう……。と思うけど、良いんだ、別に。
空さんが泣いた後に出る、七色に輝く美しい虹。
空さんが泣いた後の贈り物。これは本当に美しくて、見惚れてしまう。
だから、悲しい時の空さんが好き――
空が泣く
見渡せば海
コンビニも自販機もない
閉鎖的な場所だった
潮風の匂いにも飽き飽きする
ここから逃げて
一緒に島を出ようと約束したのに
「やっぱり行けない」と伝えられた言葉を思い出す
「何で」の理由も聞かなかった
答えは分かってたから
動き出した船のデッキには雨が降り出していた
霞んで行く景色の中
桟橋を走って
「ごめんね 一緒にいけなくて」と叫び泣く君の姿を見つけた
空が灰色の雲に覆われて重苦しい
僕の心と同じように空が泣く
泣いてお前の気が済むのなら
心が解けていくのなら
どうかそのまま
心ゆくまで泣いておくれ
その涙が溢れようとも
この目に見えなくとも
お前が泣いていることには変わりないのだから
お前らしくそのまま泣けばいい
嬉しいときも
寂しいときも
どんなときでも泣けばいい
私はここから仰ぎ見る
時々だけど許しておくれ
「空が泣く」
空が泣く前に貴方に会いに行こうと思って、貴方はきっと空が泣くと不安になるだろうから近くで支えようと思って。
電車に乗ろうとした。
あと少しで乗れるところだったのに、誰かが私の背を強く押して落ちてしまった。目の前から迫る強い光が妙に安心して最後に誰が押したのか後ろを見た。
後悔した。
後ろを見なければ良かった。
人生最後に見る景色が貴方のそんなにも嬉しそうな顔だなんて。
その瞬間確かに顔が濡れた。
空が泣いた。
空が泣く
それは雨
人が泣く
これは涙
体から水が出てくる。
奇妙ですね。
雲が増えて、濁り、黒くなって、それが広がり、もうどうしようもなくなったら、空は泣く。
人間の心と同じように思う。
空が泣く
今日も空が泣いている。
号泣よりも飲泣という感じだ。
ただひたすらに、静かに泣いている。
何がそんなに悲しいのさ
そんな言葉をかけたくなる。
…でも、ちょっと分かる気がする。
何もなくても泣きたくなるときは
誰にだってあるものだ。
もちろん私にも。
…しかし、このことは忘れないでほしい。
『流した涙は無駄ではない』ことを。
空の涙は
人の心までも悲しくさせることもある。
だが、この涙によって
「相合い傘」という言葉も生まれたのだ。
それに涙は草木にも染み渡り
生命の源ともなっている。
それと同じ。
私達が流した涙だって決して無駄ではない。
だから泣くことは悪いことではないのだ。
泣きたいときは泣いてもいい。
赤ん坊のころは親がうんざりするほどに
みんな泣いてきたのだから。
…辛いことがあるのなら、まずは悩む前に
思いきり泣いてみてほしい。
空と一緒に泣くのだ。