空が泣く
今日も空が泣いている。
号泣よりも飲泣という感じだ。
ただひたすらに、静かに泣いている。
何がそんなに悲しいのさ
そんな言葉をかけたくなる。
…でも、ちょっと分かる気がする。
何もなくても泣きたくなるときは
誰にだってあるものだ。
もちろん私にも。
…しかし、このことは忘れないでほしい。
『流した涙は無駄ではない』ことを。
空の涙は
人の心までも悲しくさせることもある。
だが、この涙によって
「相合い傘」という言葉も生まれたのだ。
それに涙は草木にも染み渡り
生命の源ともなっている。
それと同じ。
私達が流した涙だって決して無駄ではない。
だから泣くことは悪いことではないのだ。
泣きたいときは泣いてもいい。
赤ん坊のころは親がうんざりするほどに
みんな泣いてきたのだから。
…辛いことがあるのなら、まずは悩む前に
思いきり泣いてみてほしい。
空と一緒に泣くのだ。
9/16/2023, 12:20:06 PM