『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣く前に貴方に会いに行こうと思って、貴方はきっと空が泣くと不安になるだろうから近くで支えようと思って。
電車に乗ろうとした。
あと少しで乗れるところだったのに、誰かが私の背を強く押して落ちてしまった。目の前から迫る強い光が妙に安心して最後に誰が押したのか後ろを見た。
後悔した。
後ろを見なければ良かった。
人生最後に見る景色が貴方のそんなにも嬉しそうな顔だなんて。
その瞬間確かに顔が濡れた。
空が泣いた。
空が泣く
それは雨
人が泣く
これは涙
体から水が出てくる。
奇妙ですね。
雲が増えて、濁り、黒くなって、それが広がり、もうどうしようもなくなったら、空は泣く。
人間の心と同じように思う。
空が泣く
今日も空が泣いている。
号泣よりも飲泣という感じだ。
ただひたすらに、静かに泣いている。
何がそんなに悲しいのさ
そんな言葉をかけたくなる。
…でも、ちょっと分かる気がする。
何もなくても泣きたくなるときは
誰にだってあるものだ。
もちろん私にも。
…しかし、このことは忘れないでほしい。
『流した涙は無駄ではない』ことを。
空の涙は
人の心までも悲しくさせることもある。
だが、この涙によって
「相合い傘」という言葉も生まれたのだ。
それに涙は草木にも染み渡り
生命の源ともなっている。
それと同じ。
私達が流した涙だって決して無駄ではない。
だから泣くことは悪いことではないのだ。
泣きたいときは泣いてもいい。
赤ん坊のころは親がうんざりするほどに
みんな泣いてきたのだから。
…辛いことがあるのなら、まずは悩む前に
思いきり泣いてみてほしい。
空と一緒に泣くのだ。
秋の空だな と思う
ねえ、みんな
去年の今頃さ
そんな話をし始める私に
みんなは
苦笑いしながら
また始まったなんて
顔して
付き合ってくれて
今 笑えるのは
みんながいるから
毎日 気が狂いそうなほどに祈り続けた春
雨が降れば、誰かの涙にならないことを祈った
どうか この晴れの日が続くように
誰も泣かないように そんな迷信にもすがり
誰も涙を落とすことなく迎えた 満点の星空に
快哉を叫んだ夜を思い出す
雨ひどいね
そんな会話も 今は ほんのりとやさしい
きっと私は また 必死に祈る
そのときが来たら
だから 今は このやさしい雨を
愛そう と思うのだ
『空が泣く』
おはよう、空ちゃん。
今日はいい日だね!
おはよう、空ちゃん。
どうしたの?大丈夫?おばあちゃんが倒れちゃったのね…
おはよう、空ちゃん。
おばあちゃんが亡くなったんだね…。たくさん泣いて泣いて、その後たくさん笑おう。
たくさん雨が振ったあとの晴天はいいよね
晴れは、上機嫌。
曇りは、不機嫌。
あめは、ぴえん。
お分かり?
空が泣く
長年の相棒、愛犬が天に旅立った。
あいつの墓を作ってやって、お供え用の花を買いに行って、いざ家に帰ろうってときに。
雨が降り始めた。
霧雨のような細かい雨粒がパラパラと降る。すぐに上がってしまいそうな雨だ。
こういう雨を涙雨と言うらしい。
「あいつのために空も泣いてくれるなんてね」
家に着く頃にはすっかり上がってしまった涙雨。
雲間から見える青空の向こう側で、あいつが元気に走り回っている気がした。
とある日の男と涙雨の話。
空が泣いている時は、
この世界のどこかで誰かが悲しんでいるとき。
空が笑っている時は、
この世界の誰かが喜びに満ち溢れているとき。
笑って、泣いて、怒って、楽しむ。
そんな美しい感情を持つ人間を世界が愛しているから、空が感情を持っているのだと。
私はそう思ってやまない。
『空が泣く』
今朝、早く目覚めた。
休日にも関わらしず 早く目覚めた。
疲れた身体は怠いが 早く目覚めてしまった。
窓を開け 空を見上げた。
まだ、薄暗く時折、自動車の動く音がする。
暫くぼ〜と眺めていると徐々に明るさが増していく。
【空が泣く】
雨上がりの日に君と出会った。
とても美しくて、綺麗で魅力的だった。
でも数分した頃、また雨が降ってきた。
君は姿を消してしまった。
あー、もう…これ以上雨が降らなければいいのに…
空にも疲れが溜まっているみたいに
長時間、空が泣いていた。
─空が泣く─
日直が挨拶をする。
教室に椅子を引く音や、
クラスメイトの声が響く。
廊下を歩き、階段を降りる。
下駄箱から靴を取り出す。
灰色が気になり、上を見上げる。
しとしと、と空が泣く。
傘をそっと開く。
駐輪場まで歩く。
水溜まりが音をたてる。
自転車を動かし、雨も気にせず帰路に着く。
嗚呼、この退屈な日々はいつ終わるのだろうか。
退屈で、窮屈で、繰り返す日々を、誰か終わらせてくれよ。
この生活が変わるなら、命だって賭けるから。
だからさ、早く、助けてくれよ。
#空が泣く
真っ赤に腫らしたような表情が
空に浮かぶ
そんなに泣かないで
守りたいのに手が届かない
もっと近くで もっと大きな力で
あなたを守れるようになりたい
#空が泣く
夏雲が秋に追い立てられ
色を変えカタチを変えてゆく
いつの間に
私たちも変わっていたんだろう…
あの日
永遠だと誓った思いさえ
少しずつ 少しずつ
変わることを許せなかった若さ
今なら笑えて受け入れられたのにね
でも今だから
貴方にありがとうって言える
この空の下
見上げながらほんの少しだけ
センチメンタル
色を変える街の中でひとり
心の中も雨模様
空が泣いている。正直泣かないで欲しい。
毎日傘を持ち歩いてる訳じゃないし、
スマホが濡れて壊れたらどうしてくれようか。
小学生のころ、雨の中泥遊びをしていたクラスメイトがこう言っていた。雨はかみさまの涙だって。
こんなにいっぱいの水を流すなんてかみさまは泣き虫なんだな。梅雨の季節とかは毎日泣いてるのか。
神様がいるのかは知らないし、
雨の原理だって理科の授業で聞いた。
でも天気予報が当たらない日は泣いてるんだろう。
晴れたら話を聞いてやるから
今はティッシュのてるてる坊主で勘弁してくれ。
空が泣く
大粒の水滴が全てを濡らしていった
瓦礫と化した家屋
くすぶって黒い煙を上げる木々
地面に倒れ伏したまま息絶えた人々
時折慟哭の音を上げながら
破壊された街を濡らし続ける
長く続く戦争に
空も悲しく思っているのだろうか
人の気配も喧騒もなくなったこの街に
雨音だけが寂しく響き続けていた
空が泣く
あなた様の涙は
生命の恵み
だから
泣きたい時は
泣いてねって
思うけど
最近のあなた様ときたら
突然号泣するから
本当怖すぎ
空は泣けない
泣くと雨が降ってしまう
だから地上の生物のために
泣かないようにしている
空が泣けるようにするには
どうしたらいいんだ___
『空が泣く』2023.09.16
葬式に出た。
三十二歳という若さでこの世を去った友人の葬式だ。心臓の病気らしい。そんな気配はまったく無かったので、急死ということらしい。
ネットやら他の友人からの連絡で知ったのだが、それをオレは信じなかった。だから、彼に連絡をした。
電話も出ない。メッセージアプリも既読にならない。
彼が最近ハマっているという麻雀をしているのだと思った。
しかし、翌日になって改めて彼が死んだとの報告を受けた。通夜と葬式の連絡を受け、実感のないまま参列した。
棺に眠る彼を見た時、眠っているのかと思った。
他の仲間たちも信じられないと言った顔をして、彼に話しかけていた。
「なに寝てるんすか、どうしたんすか」
大きな身体の後輩が顔をくしゃくしゃにしている。誰よりも繊細な後輩は、べしょべしょと号泣していた。
「アナタ、来週の旅行はどうするんですか」
普段は派手な紫色をしている友達も、今日は髪を黒にして参列している。彼と紫の友達は気難しい性格同士、気が合うらしく、よく遊びに出かけていた。来週も、二人で熱海へ旅行に行くのだと、嬉しそうに語っていた。
オレも彼の棺に歩み寄る。本当に眠っているように見える彼に、ぎゅうっと胸を締め付けられた。
ボロボロと涙が止まらない。悲しい苦しい。
こんなオレを彼が見たら、「なに泣いてんの」と笑いながら言うことだろう。
「あほ」
そんな小さなつぶやきが口をついた。
全てが終わり、棺が閉じられる。オレたちが送った花に埋もれた彼は、やはり眠っているようにしか見えなかった。
葬祭場の外に出て、あんなに晴れていた空から大粒の雨が落ちている。
それはオレたちの涙か、はたまたま若い彼を悼んで空が泣いているのか。
誰も知らない。
ここ2.3日空が泣いているように感じる
涙だけではなく、怒りも入っているのか
光も放ち、音も放つ。
夏が終わる知らせか?それとも
地球をそれ以上いじめるなと空が泣いて
怒っているような気がしてならない
人ができる事は自然を大切にしろよ
毎日、空に感謝しなきゃならないと
僕は思いました。この世は人だけじゃあないって思いました。空も木も色んなのも
いつも感謝しています。