『秋風』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お金と命は天秤に掛けられない。
社会ではズレている上司がたくさんいたりする。
自分より給料を多く貰う上司は偉い。
これはお金を基準に考えると、自分より、上司の方が重要なのだ。
だが、命を基準に考えるとみんな平等なのだ。
お金とはなんだろうか。
命をどう贅沢に使うかの指標に過ぎないなと思った。
つまり、命があってこそのお金で。
その逆は成り立たない。
という事は、命の贅沢使用方法については自分次第。
思った事は、辛いなら仕事を辞めてもいいし、逃げてもいいということだったりする。
命を大切に使う。その上で、どう使うのが贅沢で有意義なのか。お金も大事だ。のんびり家族と過ごす時間も大事だ。
命基準で考えればいんじゃねぇか??
やりたい事なくても、どう使おうか、この命。そんな風に思えたら勝手に体が頭が答えを出してくれると思う。
秋風の中、乾燥した街の中でふとそんな事考えてました。
「秋風」
涙をぼかしたような雲
乾ききった夕暮れ時
いたずら風の気まぐれに
前髪直すわたしの指先
冷えて掠れて人恋しい
秋風
秋風が吹く頃に
私は思い出す
サヨナラも告げず居なくなった彼(ひと)
あれ程までに言ってくれていた
言葉はなんだったの?
嘘だったの?
いつもあなたの隣には
大切な誰か居ましたか?
その人は私よりも大切な人だよね?
私に好きと言いながらも
その人を愛していたよね?
秋の風は冷たくて
私の心を
余計に痛めつけてく
秋の風は冷たくて
色づく葉を散らし
余計に苦しくて
涙溢れる
秋風が通り抜ける頃、漂う寂しさも色濃くなってゆく。
窓を開けると
秋風がすぅ~っと
通り抜ける
涼しくて気持ちいい
私は秋風邪を
もらってダウン中
✴️211✴️秋風
半袖の私にキリリと寒さを刺す秋風。
どこかで冬が近づく予感をさせるこの風に
私はいつも遠いところにいる彼を想う。
「君は何してる?」
この季節の空に送る空気のようなメッセージには
いつもほのかに焼き芋のような甘さが漂う。
秋風
秋の風に吹かれて紅葉が舞う
今年も君は紅葉を捕まえようと一生懸命に
手を伸ばしている。
君の黒髪が紅葉の紅によく映える。
ああ なんて幸せな時間だろう。
振り向いた君は言った。
来年もまた一緒にみようね
来年もきっと君は僕の隣に居てくれるんだね
秋風にそっと想いを乗せて言った
また来年も...君と居られて幸せだ。
秋風が貴方を連れてきた
もう一度会えるなんて思っても無かったよ
願望を口に出すと叶うってのは
本当なのかもしれない
彼女は、毎年秋になるとこの別荘にやってきて、向かいのコテージの僕へ手を振ってくれる。
秋になったら僕はコテージへ来る。元々は、紅葉が素晴らしく、空気も美味いから買ったし、夏から秋にかけて滞在する場所だったのに、彼女とすれ違いになるのが嫌で、秋から冬に期間を変えたのだった。
毎日、ドキドキしながら彼女を待った。庭の木椅子に座り、唇を湿らす程度にココアを傾けて、ひたすら待った。夕方になると、冷め切ったココアを飲み干して、とぼとぼとベッドへ向かう。それをひたすら繰り返した。
今年の秋風は、やたらに寒い。心地よさはなく、喉を渇かし、肌を裂き、僕の心を冷え込ませる。
きっと冬が追い越していたのだろう。結局、僕の元に秋は訪れなかった。
彼女の別荘の玄関に、蜘蛛の巣が張ってる。枝でそれを振り払う。逞しい蜘蛛が枝に垂れ下がっている。「来年はあるか」と問うた。蜘蛛は去っていった。
秋風ふくこの通りには、木枯らしを呼ぶ木がある
赤く染まる紅葉で埋まり、この道を切なく染めるのだ
秋風
秋風が吹く、という表現はよくないことを表す。男女の関係にヒビが入りそうな状態を「A男とB子の間に、秋風が吹き始めた」と言うのだ。
夏が終わりかけて、涼しい風が吹いてくると嬉しくなるのに、こんな風に使われているのは辛い。まして、最近は夏が突然終わって、冬が突然始まる、四季じゃなくて二季になっているから、秋風はありがたいはずなのに。秋風さんもさぞかし不本意なことだろう。
珍しく秋風が吹いて、半袖もコートも要らない快適な日、交差点で見かけた男女が、まさしくそんな感じだった。
「ねぇ、〇〇デパートに行こうよ」
「なんでだよ、人が多いと頭痛くなるんだよ」
「じゃ、少し早いけどご飯食べに行く?」
「オレ、腹減ってねぇし」
「なんか、A男変わったよね」
「なに言ってんだかわかんねぇ」
こりゃ、次のデートは無いな。と思った。
男女の間柄は、分からないけどね。
さて、秋風が吹いたら終わりに近いが、いい感じのときに「春風が吹く」とは言わないな。もちろん、夏風も冬風もつかわない。北風が身に染みる冬風の方が、終わりかけの男女にふさわしいと思うが、「飽きが来る」の「あき」と「秋風」の「あき」を掛けているらしいから、そういうことなんだろうな。
お題『秋風』
在宅勤務でたまにしか外に出ない生活をしていると、季節感がわからなくなる。
最近まで半袖で問題なかったのが、長袖じゃないと寒すぎてしまって、でもコートを着ると逆に暑く感じてしまう中途半端な季節になってしまった。
たまに外に出る時、着る服を間違えて寒い思いをしたり、しばらく歩いていると暑すぎる思いをしながら秋風に吹かれるのだ。
暑苦しい、サウナのような夏が終わると、生ぬるい秋が始まる。ただそれも束の間のことで、すぐに冬が押し寄せてくる。忙しないルーティンのなかで、秋風を感じるのはときどき難しい。恋人たちは冬を待ち望んでいる。
今日も公園の前を通り、オオヤマザクラに朝の挨拶をした。葉っぱは少なくなったが、黄色に色付いてヒラヒラと揺れている。雨や風に負けず、よく落ちないでがんばっているなあと感心。わたしは昨日今日と電話対応の仕事で精神的に辛い事が続き、脱落しそう。オオヤマザクラみたいに強くなれたらいいのに。
秋風にたなびく雲の絶え間より漏れいづる陽の光の強さ
"秋風"
わたしが住むこの森も最近ではすっかり真っ赤に染まり、秋が深まってきている。少し散歩をしようと玄関のドアをくぐると冷たい風が肌を撫でた。その想像よりも冷たい空気に思わず'ぶるり'と体を震わせる。その時一枚の楓の葉っぱが飛んできた。
『このはの森つうしん
〜冬ごもりのおしらせ〜
みなさん、こんにちは。段々とこのはの森も秋が深まってまいりましたね。もう冬ごもりに向けて貯蓄用のごはんやお布団の準備を始める時期となりました。くれぐれも準備を忘れないようにしましょう。
また、このはの森つうしんは春が来るまでおやすみとなります。
それではみなさん、心地よい冬ごもりを!』
大きくて真っ赤な楓の葉っぱには森のお知らせが書いてあった。
そうか、もうそんな時期なんだ。風も冷たくなるわけだ。ちょっと散歩するだけのつもりだったけどわたしも準備を始めようかな。森で一番大きいクヌギの木にどんぐりがいっぱいできてたな。もうそろそろ取り頃だろうから寄ってみよう。
わたしは大きな尻尾を揺らしながら森の広場へと歩いていった。
『秋風』
日の沈む頃に吹いた風がベンチに座る言葉少なになったふたりの間を駆け抜けていく。ふたりの微妙な距離感は出会った頃とよく似ている間隔だと思った。近づきたいけどもじもじとして近づけず、けれど離れたくもない。付き合ってからはふたりに空間など存在してはいけないというぐらいに四六時中ベタベタとして白い目で見られていても気づかないぐらいだった。それがいつどのぐらいから心が離れていったのか。
離れたいひとりと離れたくないひとりの間の距離感はもう修復できないのだということが、お互いの視線の合わないまま言葉だけでやりとりされる。さようならと告げられて視線を上げても振り向きもしない背中はどんどんと離れていく。追いかけようという気になれなかったことが別れを決定づけた。
ベンチの隣には秋風ばかりが吹いている。メソメソと泣くことも立ち上がることも億劫になって、ただ寒いと思いながら時が過ぎていった。
『秋風』
どんなにぴったりくっついてても、いつのまにか隙間風は忍び込んでくるらしい
二人の間に秋風が立つ
君と一緒に春を迎えたいから
来たるべき冬に備えなきゃ
(下書きとして一時保存)
20241115.NO.101「また会いましょう」「秋風」
「秋風と童心」
秋風ぴゅうぴゅう寒い中
寄り道する子はいけない子
いつか、落ち葉に誘われて
帰りの道がなくなるよ
秋風ぴゅうぴゅう寒い中
いたずらする子はいけない子
いつか、どんぐり追いかけて
冬の谷間に落っこちる
秋風ぴゅうぴゅう寒い中
暗くなる前に帰りましょ
そうして、いい子を目指したら
迷いも消えると思ってた
けれど、まだまだ背伸びのまんま
心は地面に置き去りで
もう
風も
落ち葉も
どんぐりも
喋りかけては
くれないのにね
お題:秋風
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お久しぶりです。ようやくいろいろ落ち着いたので、またぼちぼち再開。