『秋恋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夏過ぎて きみの隣に 座りたい
永遠の季節 許されぬ日々
秋の恋
季節が変わって涼しくなって
人肌恋しくなって温もりに触れたくなって
少し落ちついた景色を見たくて
いろんなものを一緒に食べて
いろんなものを一緒に見て
本を読んだら感想を言って
疲れたら少し休んでまた笑い合う
ふたりとも秋が誕生日だから
また大人になるね
今度はどんな秋にしよう
造語か?秋恋?国語辞典に載ってない。「あきこい」なのか「しゅうこい」なのか「しゅうれん」なのか。でも辞典に載ってないということは、明確な意味はないってことだよな……。
明確な意味がないということは、人によって捉え方が変わるのではないか。秋というモノに恋するのか、秋という時期に恋をするのか、、、僕は前者かなぁ。秋は紅葉に紅い空に夕暮れに、僕の好きな色、赤ずくめだ。
いやぁ、秋に恋してます。でも、一番好きなのは、夏。なんか、、、すんません。いや、秋も好きだよ!うん(2番目に)。まぁ、季節なら、二股だろうが四股だろうが良いよね。
あなたは秋に恋してますか。「秋」に恋してますか。僕は、「秋」に恋してます。
紅葉シーズンなので、紅葉を見ようと散歩していた。
周りには綺麗な、もみじ並木…
「綺麗だなぁ」なんて見惚れていると…
少し離れた所から俺の方に向かってくる1人の女性が見えた。
「え…もしかして○○君?」
彼女は俺の初恋の人だった。
何年ぶりなんだろう…未だに忘れられない想い人だった…
「会えてよかった〜!……あっ…」
「…え?…ふふっ」
つい本音が出てしまった…
微かに彼女の頬が赤い。これは日のせいじゃないかも。
「ねえ、この後時間ある?」
ここから俺の秋恋が始まった。
秋恋
だんだん寒くなってくる秋に、
貴方、彼氏からの温もりを受けた。
私の心は、暖かい。
燃え上がりそうな、心を必死に隠して
貴方に挨拶をする。
「俺的には可愛いと思う」
って彼氏が言ってた事を、友達から聞いた。
いつまで私の心を燃え続けさせるの。
こんなに熱くなっちゃった。
今はもう、秋なのに。
秋恋
少しだけ感傷的
夏の終わりの砂浜のよう
足跡だけを残して
肌寒い季節に見つけた
ちいさなときめき
秋恋
紅葉の中、私は恋に落ちた。
木々を眺めるあなたは紅葉よりも美しかった。
あなたに出会い、私の心は華やいだ。
人恋しくなる 秋。
ぬくもりが恋しい 秋。
深まる季節の中で、
素敵な人に出会えることを
夢見る私。
秋恋。
静かに 人を愛したい。
私の恋は
枯葉のようにあっけなく散ってしまった
今更だけど
「愛していました」
なんて言えたらどんなに幸せかしらね
【秋恋】
「秋恋」とかけまして
「五十音の始まり」と解きます。
その心は「愛/あ・い」です。
秋恋
朝と夜が涼しくなるこの季節は好きだけれど、あなたと出会った季節でもあるから秋は好き
恋を教えてくれたのも、あなただから…
あきこい...?へぇ、秋に恋ってつけるんだ。
なんだか昔の日本人らしい恋愛の響きだね。想って想い続けて、それを歌とかにして相手に送ったんだろうから、私たちからしてみると、かなりロマンチックなことをしてるよね。
秋恋
寒くなるね 暖かいね
あっという間 いい匂いの季節
虫の音も聞こえない
君の声しか聴こえない
【日常】
秋は夏と冬の変わり目
青春らしいことはないけど
「だんだん涼しくなってきたね~」
なんて他愛のない話ができる季節
まったく進展なんてしてないけど
そんな日常を君と過ごす時間が私は好き
~秋恋~
秋恋
赤く染まった紅葉の下に、ずっと想い続けた君がいる。
肌寒くなったね、と君が言う。
僕の右手で、君の左手を軽く握る。
君と僕の頬が、紅葉と同じ色に染まる。
「秋恋」
秋恋桃というブランドがあるらしい
今度食べてみよう
フッた。たった今。
「やっぱり1人の方が気楽やから」とか最低の発言をしたオレに「解った」とだけ言うて立ち去るアイツはカッコ良かった。後ろ姿を独り見送る。晩秋の風が小さなつむじ風を描いた。
一目惚れをしたから付き合ってほしいって言われたんは、確か半年くらい前。今付き合ってる人おらへんし別にええかなって軽い気持ちで付き合い始めたけど、それがアカンかった。いつでも一生懸命、何にでも真剣に向き合うアイツを見てたら、何事に対しても中途半端にしか生きてこうへんかったオレは、どんどん惨めったらしい気持ちになっていった。こんなオレの何がええんか解らへん、ずっとそう思てた。腐った根性の自分を目の当たりにするのが嫌で、アイツに別れを告げた。どこまでも最低な男やっちゅう自覚はある。
下を向いたまま当てもなく歩いた。しばらく行くと海沿いの道に出た。そのままさらに歩き続けた。辺りはどんどん暗くなる。
電車の駅の前で、カップルが別れを惜しんでいた。「またね」と言う声で気付いた。そうか、オレにはもう "また" は無いんや。あんなにオレを想ってくれたのに、あんなにオレを大事にしてくれたのに、あんなにオレを…!
気付いたら、駅前で独りで滂沱の涙を流していた。それが何に対する涙かは解らなかったけど、泣き続けた。周りから奇異の目で見られることも厭わず、ただただ泣き続けた。
これで恋は完全に終わった。
―――色恋沙汰 [弱い男]
#71【大事にしたい】【秋恋】
今年の秋はあなたと過ごせない。
けど、あなたの事を誰よりも想うよ。
「秋恋」
秋の夕日を見て真っ先に思い出すのは、茜色の中に向かっていく彼の背中。茜色に彼が取り込まれるのは一瞬のことだった。「待って!」と叫ぶ僕の声も、彼のワイシャツを掴みかけた僕の指先も、彼を繋ぎ止めるには力不足だった。
「これは悪い夢で目が醒めれば、すべて元通りになっている」
これを呪詛のように繰り返す僕を両親は気に病み、息子は親友を亡くして気が触れてしまったんだと嘆いていた。父さん、母さん、よく聞いて。僕は狂ってなんかいないよ。それから彼は親友なんかじゃない。そんなどこにでも転がってるような安い言葉で僕と彼の関係性を表さないでほしい。
物理的ではないとしても言動で彼に触れることを許せない。彼は僕のものだ。僕だけのものだ。うるさい。黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ。誰にも彼の話を聞いて欲しくないし、誰からも彼の話を説かれたくない。彼にまつわるすべてのことは僕だけのもので、その記憶は僕の中だけに在ればいい。そして彼との記憶に他者が紛れ込むことは絶対にあってはならない。だから黙って。黙れよ。黙れ。彼の名前すら口にするな。
彼や彼の記憶を守りながらなんとか生きていくつもりでいたけど、限界かもしれない。彼の居ない日常で息をすることが苦痛だ。取り戻したかった。彼の居る日常を。ないものをねだるだけの日々は過ぎ、歳を幾つも重ね、彼が居ないという事実だけが色濃く刻まれていく。僕の人生は仄暗さだけがどこまでも続いている。なにをどうしたってまばゆい光が差し込むことはない。ところが今、眼前には茜色の光が広がっている。優しく柔らかな光。すべてを許しくれるような、愚行と共に汚れを浄化してくれるような、温もりのある光。今なら彼に会えるような気がする。あの日の彼と同じようにこの茜色に呑み込まれてしまおうか。茜色の先にはなにがあるのか。想像を絶する安らぎか、はたまた何も感じることができない永遠の無か。そもそも彼は何を求めて茜色に呑まれたのだろう。茜色に呑まれ、運良く彼の元に辿り着けたとして、彼が別の誰かと手を繋いで居たら僕は彼を殺さなければならない。それが怖くて今の今まで悲劇のヒロインを気取って居たのではないだろうか。だけど、思う。いや、やっと気づいた。本当に欲しいならどんな手を使ってでも手に入れなければいけないということに。つまり、いつまでも二の足を踏んでは居られないってこと。
ねえ、そこに居るんでしょ?
どうして僕を置いて行ったの?
どうしてそっちに行くことを選んだの?
僕のせい?
僕が君を好きだと言ったから、君は居なくなったの?
ごめん。でもやっぱり僕は君が好きなんだ。どうしようもなかったし、どうしようもできなかった。気づいたら君に縋ってた。そんな僕を受け入れてくれた君は僕と同じ気持ちだとばかり思って、そう信じて疑わなかった。いいや、違うな。僕は自分にとって都合の良い解釈をしていただけなのかもしれない。ああ、そうだ。きっとそうだ。そうに違いない。君はとても優しい人だから強い拒絶を見せなかっただけ。僕らはふたりとも同じ。見てみぬふりをしていた。僕は何もわかってなかった。君はすべてをわかっていた。全部、全部全部全部、僕の独りよがりだったんだ。だけど、ひとつだけ怪訝に思うことがある。どうしてあのとき君は僕の唇に自分の唇を這わせたの?
僕は知ってる。僕が眠ってるって勘違いした君が、秘密の賭けをしていたことを。君が自分の唇に毒を塗って僕の唇に重ねたこと。本当は全部わかってたんだ。この茜色が群青に変わる前に僕はあの日の君を追いかけることにするよ。だって、秋を過ぎたらもう会えなくなっちゃうから。ベッドに身体を預けるようにして茜色へとなだれていく。ゆったりとした角度で移ろいでいく情景。
——「待って」
誰かの声がした。僕を引き止めるような声。その声を辿って視線を這わせても延々と茜色が広がっているだけで、なにもわからなかった。きっとたぶん気のせいだ。僕を呼び止める人なんて君以外居るはずがないから。
恋の始まりはいつだって突然現れて隠れてしまう。隠れては現れてまた隠れる。そんなことを何度も繰り返し秋の空のように変わっていく。
胸の高鳴りと寂しさが入り乱れる秋恋を何度も何度も繰り返し心が育っていく。