『秋恋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
成長期
過ごしやすい気候とともに
空気の匂いが濃くなる
その時期に思い出すのは
中学校への通学路
あの金木犀の香り
※秋恋
秋のおでかけは
大体
京都だった。
ベタだけど
観光して
紅葉を見て
美味しいものを食べて。
今年は
どこに行こうかな?
あなたとの
思い出を
また1つ増やしていく。
#秋恋
秋は嫌いだ。
自分の誕生日は木々が衣替えをする季節。昔は、待ち遠しくて大好きだったのに、今ではため息を漏らしてしまう。
周りからも指摘を受けているように、教養はなく、顔の造形も美しくない。
こんなどしょうもない自分が生きてしまった日のような気がしてならない。
うだつが上がらない人生を行く我が身よりも、もっと生きて欲しい人、消えて欲しくない作品や記憶に身を捧げたくなっていく日々。
こうした己を蝕む自己嫌悪から、秋が嫌いになった。
そして、今年もその日はやって来る。
「おはよう」
アルバイト先でできた友人に普段通り、挨拶をする。
「おはよう!今日もよろしくね」
彼女は、私と同じ時期に入った「バイト仲間」だ。
笑顔が素敵で、器用で優しい友人。ちょっとした共通の趣味から話が広がり、次第に話が合うようになった。
「あ、そうだ!これ渡したくて」
そう言いながら、私に紙袋を渡した。中身はハーブティーが入っている箱だった。
「お誕生日おめでとう!ハーブティーなんだけど、飲めそう?」
「うん、飲めるよ」
可愛い林檎のパッケージが本当に素敵だった。
「良かった!アルバイトいつも忙しくて大変だよね。だからハーブティー飲んで少しでもリラックスできたならって」
「うん、ありがとう」
そっか。アルバイト忙しかったよね。でも、貴方がいれたから頑張れたんだよ。
「文房具好きだって聞いたからそれと悩んだんだけどね」
それ話したのかなり前じゃん。ちゃんと覚えてくれたんだ。
「でもこのハーブティー、他の香りよりも凄く爽やかで落ち着けるなーって感じがしたから」
そっか。他のハーブティーも色々みて、選んだんだね。
気づいたら、涙が次々と零れていた。
「あれ、大丈夫!?どこか痛い?」
友人は慌てたように、私の顔を覗き込む。
「ううん、違うんだ」
違うんだよ、でもこの感情を止めることはできなくて。
私は秋が嫌いだ。だけど、貴方のような人が生きているこの世界、この日々、この季節に恋をしてみようと思う。
もう1度あの季節を待ち遠しくなるほど、愛せるように。
テーマ「秋恋」
【秋恋】
私は恋をしたことがない
好きな人はいるけど多分恋ではない
だってその人を見てもドキドキしないし友達でいいと思えてしまうからだ
だけど私は知らない
ある日
紅葉を背景にした貴方の純粋な笑顔で私の心臓は忙しなく動き始めることを・・・
早い
早すぎる
もう秋?!
昨年転職して
もう1年過ぎて
こんな調子で月日が去っていたら
あっという間に
おばあちゃんじゃないの
道理で最近鈍さが増しているような
秋恋ってどういう意味なんだろう
鈍すぎて
なんの事だか
あ、あなたには
春夏秋冬恋していますよ!
#92【秋恋】
四季の中で秋が一番好き。
暑さがゆるんで過ごしやすいし
何よりおいしい。
何を隠そう、私は食いしん坊。
栗がね、好きなんです。
ご飯には入れないで欲しいけど。
甘いやつね。
モンブランや渋皮煮も好きだけど
栗きんとんが一番好きだな。
贔負のお店があって
毎年、それを食べると
「あぁ…秋ですなぁ…」ってなる。
夏は桃に恋していたけれど
秋は栗よね。
さつまいもに浮気しそうになるけど
結局、栗なのよ。
さて、私の秋はいつ来るかしら。
『秋恋』
さつまいも、栗、パンプキン。
秋には美味しい食べ物が沢山ある。
雲模様、紅葉、涼やかな虫の声。
秋には綺麗な自然が沢山ある。
読書、スポーツ。
秋には過ごしやすい中やることが沢山ある。
他の季節もないわけじゃないけど、私はそんな秋に恋している。
創作+ノンフィクション 2023/09/21
秋恋
秋の恋だった
それは。
紅葉が色づく様に。
私は頬を染め
彼の羽織り物をかけてもらい
涼やかな虫の音を聞き
夏が終わってしまったね。と
幸せな気持ちでなげいてみせた
可愛らしいドングリが
ころころころころ落ちてきて
1つ拾ってみたりした
あれだけ沢山落ちていたドングリが
いつの間にかなくなって
数少ないドングリも
車に轢かれて割れている
私とおんなじだ
私の心とおんなじ様に。
秋の恋はそうして終わった
秋の恋だった。
あれは。
ただそれだけの事だった。
秋恋
やっと涼しくなりそうですね。
秋に恋する、秋恋ですか‥
わたしが恋するのは、人ではなくて食材ね。さつまいも、里芋、栗、松茸、梨など、秋の美味しい恵みが待ち遠しい。
そうそう、もう少し待つとリンゴも美味しくなりますね。
秋の恵み、美味しい恵み。
何処か、近場で良いから旅行して秋を満喫したいな。
先の見えた人生、何となく秋を楽しむのは終わりにして、
真剣に楽しむ秋にするつもりです。
「アキくん。私ね、君のこと割と好きだったんだよ」
「今すごくどうでもいい」
「ええ〜もうちょい照れてくれてもいいじゃ〜ん」
「…まあでも、私たちは結ばれない運命で、それ以下でもそれ以上でもない相棒みたいな関係だったけど、
私はそれで大満足!ね、アキくん!」
「…そうだな」
_2023.9.21「秋恋」
嵐が秋を連れてくる
君は何故か嵐や夕立に好かれやすくて
強まる雨と一緒にばたばた足音を立てて帰ってくる
「はぁ〜ただいま!もう雨が冷たい!秋だな〜!」
髪は根元までずぶ濡れな癖に、雨の庭ではしゃいだ犬みたいに笑ってる
玄関でタオルを被せられて笑う君に、いつも新鮮に恋をしている気がする
夏の恋は秋の訪れとともに終わるっていうけど、じゃあ秋に始まる恋は長く続くんだろうか
ものさびしい季節には人恋しくなる
僕も本物の恋がしたい…
キラキラ元気いっぱいの緑の葉が
ゆっくり深く紅く染まるように
この想いも静かに深みが増しますように
インパチェンスのようなあなたに恋をした。
どうか、この気持ちが早々に枯れて、風にゆれるあの赤い花火のようになってしまいませんように。
▶秋恋 #15
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インパチェンスの花言葉「鮮やかな人」
「あーあ、もう秋か」
わたしはひとりの教室でため息をついた。早くに来て誰もいない教室では、すごく独り言が捗る。
高橋律樹。わたしの好きな人だ。丁度2年前から、彼を好きでいる。わたしの片想い中に、彼には3人もの元カノができていた。ひどくモテる彼には、わたしは不釣り合いだと信じて疑わない。
好きになったのは、中3の修学旅行でのことだった。一緒の班。それだけの理由でわたしは恋に落ちていた。それからは気が狂ったように彼を想った。告白して振られた時は、この世の終わりかと思った。嫌われてしまったのに、未だ彼を好きでいた。
二度と過ちは繰り返すまじと肝に銘じて、わたしは自分の気持ちを封じた。同じ高校に通うことがわかっても何も感じていないように。たとえ友達が彼を好きであってもそれを喜んでいるように。
自分の気持ちに嘘をつく度に苦しくなった。わたしの中が、乖離していった。苦しくて苦しくて、ついに昨夜眠れなかった。わたしはやけくそで、朝早くに家を飛び出した。
「あれ、なんか今日早くね? どしたん」
ひとりのわたしに話しかけたのは、なんと彼だった。どうして?
「いや別に……気分?」
「ふーん、じゃあ暇か。ちょっと来てもらってもいい?」
断る権利もなく、わたしは彼に付いて行った。着いたのは、彼のクラスの教室だった。
「あの、さ」
彼は背を向けたまま緊張したように言った。
「高校入ってから、君を好きになっていました。付き合ってくれませんか」
#秋恋
秋がきっかけで始まった恋を思い出す。もう、3年前のことになるのか。あの時は些細なことでも嬉しくて、楽しかった。でも、少しづつ時が経つにつれ苦しくなっていき、最後にはあなたが遠くに行ってしまった。僕の気持ちを知ったまま。あの日は、子供のようにたくさん泣いたな。泣いても泣いても泣き足りなくて。でも、こうして大人になって振り返ってみると、いい思い出だなって感じる。あの人がどこかで元気で過ごせていますように。
秋恋
それは外にでれば私の身を包み込んでくれる、心地よい秋風 熱い気持ちが湧き上がる いつかの切ない記憶に
秋恋
それは夕暮れにイチョウの葉が散っていく影
秋恋
それは遠い海の音、遠い星の明かり 届きそうで届かない君の手 君の匂い
秋恋
枯葉が地面にサラサラと流れて、この前より厚手のセーターを着る
秋恋
朝の冷えびえとしたどこまでも澄んだ空気
それは透明
秋恋
それは秋の終わりのしらせ。
君を好きになってしまった。
紅葉が美しい頃、
葉が落ちる木の下で笑っていた君を見て
一目惚れしました。
なんであの時、僕に笑いかけてくれたの?
なんであの時、ふっと消えてしまったの?
君に会いたいよ。
あの木の下で。
枯葉舞うなか佇む横顔に目を奪われた。
秋に舞い落ちるは紅葉(こうよう)、果実、恋の音。
それを自覚すると葉擦れの音が心音にさえ思える。落ちつかせることが出来ないまま立ち尽くす。
不意に顔を上げる君と目が合った。
「綺麗だね」
それは、後ろに見える紅葉(もみじ)にむけてだ。解っていても、心臓が高鳴ってしまう。
秋の恋とは、どうしてこうもざわつかせるのだろう。
秋恋
いろんなことができる季節だから楽しいだろうな。
いつか「秋恋」してみたいな。