枯葉舞うなか佇む横顔に目を奪われた。秋に舞い落ちるは紅葉(こうよう)、果実、恋の音。それを自覚すると葉擦れの音が心音にさえ思える。落ちつかせることが出来ないまま立ち尽くす。不意に顔を上げる君と目が合った。「綺麗だね」それは、後ろに見える紅葉(もみじ)にむけてだ。解っていても、心臓が高鳴ってしまう。秋の恋とは、どうしてこうもざわつかせるのだろう。
9/21/2023, 12:48:47 PM