『私の当たり前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の当たり前は、私だけの当たり前だ。
時々自分に、そう言い聞かせる。
近しい人に押し付けないように。期待しすぎないように。
時にそれは難しく、一人で勝手に失望して、でも「あなたはあなたで、私は私。」と、割り切るのは寂しくて、心の奥底では理解して欲しいと願っている事に気づく。
どこまで行っても平行線だ。
でも、二本の線は並んで一緒にどこまでも。これが程良い距離なのかと、今日もなんとなく腑に落ちる。
いつもあるって思わないで
当たり前は
みんな違う
わかり合う気持ちで
私達の、当たり前を
作っていこう
ご飯を食べられるのは当たり前
家族が居るのは当たり前
明日が来るのは当たり前
働くのは当たり前
私の生活には当たり前のことが多い。
人にはそれぞれの当たり前があるんだと思う。
だからこそ、思いもよらぬところで人とは違う自分の当たり前に出会ったり自分の当たり前が通じなくなるときがあるのだろう。
それは仕方のないことだ。自分と全く同じ人間などいないのだから。
私は思う、そうなったときには無理に感性を合わせるのでは無くお互いの当たり前を尊重し合うべきだろうと
当たり前に。
自分はもう幸せなんて望まなくていいとおもってた。
最初に生まれた自分は親に甘やかされ欲しいものはだいたい手に入った。
周りの人間にも恵まれ、いじめられることなく学校生活を送れている。
家は特別裕福ってわけじゃないけど幸せな人生を送らせてもらってると思ってる。
そのせいか今は物欲があまりない。
恋人が欲しいなんて思ったこともなかった。
他人に興味がなさすぎたんだ。
周りの子が付き合っていたことも中学の同窓会で「そういえばあぁだったよね」って話をされて「え?そうなの?」といった感じだ。
中学の頃は妄想しているだけで満足だった。
高校にあがって恋人ができた。
恋人をつくるのは簡単だった。
自分がすきだと思った人は自分の事を好きだと言ってくれた。
好きは簡単。
幸せと自分を洗脳するのは難しい。
拒絶は簡単。
人の気持を考えるのは難しい。
嘘つくのは簡単。
嘘を本当にするのは難しい。
自分の周りにはいつも人がいる。
それが当たり前だった。
そしてそれはすごく幸せなことだと思う。
だからこんな一人じゃなにもできなくなっちゃったのかな。
私にとっての当たり前は、周りの人たちにとっては当たり前ではないらしい。
常識だよってみんな言うけど、誰が決めたの。
周りの人たちと感じ方が違うと仲間はずれにされるかもしれない。
今日も愛想笑いを貼り付けてみんなの顔色を窺っている。
一人を愛する名前なき兵士
もし、この手紙を読んでいる頃には俺は死んでいるんだろうな。死んだことは後悔していない。それが俺の運命だったんだ。それでももっと君と一緒に明日を迎えたかった。君に言いたいことがあるんだ。
君には当たり前のように明日が来る。
俺は明日が来るなんて確証はない。
人は当たり前のように生きて、当たり前のように死んでいく。俺にとって明日の命と今日の命は全く違う。俺にとって死は当たり前だ。昔までは、死ぬことは怖くなかった。だけど、君の温かさに触れて、俺は死ぬのが怖くなった。明日も君に会って、笑顔を見たいと思ってしまう。
俺は世界を守るためなら剣にも盾にもなる。君に生きていてほしいから。笑ってほしいから。
だから、どうか俺が死んでも笑っていてくれ。愛してる。
私の当たり前
当たり前にそばにいる。
当たり前に元気でいる。
その当たり前が当たり前ではなくなると
慣れていなくてあたふたする。
当たり前は当たり前でないと
いけないのだ。
毎日
自分の死を考えてることが当たり前になってきてる
【私の当たり前】
日が出るぐらいに、目を覚まして布団から出る。
窓を開けると、少し涼しいぐらいの気温の空気が、部屋に流れてくる。今日は晴れそう。
予約しておいた炊飯器が音をたて、ご飯が炊けたと言ってくる。聞きながら、卵を割る。今朝はだし巻き卵。昨夜の残りのほうれん草のお浸しと煮豆。やっぱり残り物の玉ねぎとじゃが芋の味噌汁を温めながら、グリルで鯵の開きを焼く。卵と魚の焼ける匂い。
しばらくして。
「いただきます」
おかずは大きめワンプレートに。味噌汁と、炊きたてご飯に糠漬けきゅうりと梅干し。
ゆっくり噛んで、口の中が幸せになる。
(ご飯残りは、おにぎりに)
お弁当は今焼いた卵と、昨夜作っておいた鶏ももソテー、きんぴらごぼう。ミニトマトも。
「さっさと食べて、仕事行かなきゃな」
誰もいないけど、呟く。
窓から、段々と強くなる光が差し込んでくる。
「毎朝?手作り朝食&お弁当?大変じゃない?」
ハテナマークを沢山つけて、そう同僚に驚かれる。けれど、
「もう、当たり前だし」
「すごいなー私絶対無理だ」
一応褒められたかも、なのでにっこり笑って流してみた。
(鶏ももソテー旨し。きんぴらごぼうも上手くいった)
頭の中は、そんなことを思いつつ。
私の当たり前が
人と違うことは、分かっていても。
平気で、悪口を吐く人や
いつでもバレる嘘をつく人は
嫌いだ。
大嫌いだ。
ただ、そういうのに巻き込まれても
恨みや憎しみを残したくないからなのか
あの時、嫌だったなっていう
漠然とした記憶の箱だけは残るけど
その中で起こった話や
関わった人間への興味はもう無い。
許す許さないの、どちらかに分けなければ
ならないのなら。許している。
話しは、変わるけど
私は、トンボが昔から好きだ。
前にしか進まない、不退転の勝ち虫という
のは、有名かもしれないけど。
そんなトンボを眺めていたら
誰かの当たり前や、自分の当たり前なんて
どうでもいい気がする。
生きてる限り、誰しもが前に進むのだから。
【お題:私の当たり前】
「可哀想に。」
お願いだから、そんな言葉、言わないでよ。
「死ねよ。」
何度も実の姉に言われた言葉。その度に私はどう思っていたのだろうか。もう忘れたよ。自己中心的な姉二人、その二人優先な両親。それが私の家族。時々、思う。私は異物なのだと。家でも学校でも、どこに行ったって馴染めない。それでも、我慢する。自分が笑える場所を求めて、作り笑みを浮かべながら。だけど、もう限界かも。
「こんな所で、何してるの?」
私がフェンスを登り終えた時、後ろで声がした。振り返ると、そこには無表情の男子学生が居た。
「見れば分かるでしょ。自殺だよ。」
私がそっけなく答えると、彼は退屈そうに言った。
「自ら命を絶つだなんて、可哀想に。」
何言ってるんだこいつ。私が可哀想?ふざけんな。
「自分が選んだ道を突き通す事の何が悪い?あんたには異常かもしれないけど、私に正常なの。」
大声を上げてしまった。彼は少し驚いた顔をしていた。
「僕にとっても異常じゃないよ。君からの視点だけで語らないで。僕の事、何も知らないくせに。」
「あんたに何があったって言うのよ。」
「僕だって死にたいと思うよ。虐めが始まった時から。」
「何で何もしなかったの?」
「この日々が、当たり前になってしまったからかな。」
胸が締め付けられた。ここにも居た。私と同じ人間が。
「でもさ、やっぱ悔しいよ。」
彼は話した。私達の人生を壊す方法を。
「きっと僕と君は似た者同士だ。だから、一緒に当たり前を壊しに行きませんか?」
あの日、あの時、彼が言った言葉に私の心は動いた。彼となら、不可能なんてない気がした。私たちは誓った。私達の当たり前が壊れる様を、二人で見よう。そして心の底から笑ってやろう。
私の当たり前。
推しは業界30年のベテランだけど普通に主役張れると思っている。
私の当たり前。
気になった本は絶版だろうが品切れだろうがリストに入れなきゃ気が済まない。
私の当たり前。
職場は仕事をする場所。そこで一緒になる人は上司で、同僚で、先輩で、後輩。決して友達ではない。
私の当たり前は多分、誰かにとっては当たり前じゃない変な事。
END
「私の当たり前」
今の俺にとっては、貴女のお傍にいられることが当たり前です。
それがどれだけ幸福なことか。
もう二度と貴女に会えないと思い、生きることを諦めた俺の行動は、確かに愚かな選択ではありました。
けれど、今でも思うのです。貴女がいない世界で生きる意味などなかった、と。あの選択は愚かではあったけれど、俺にとっては必然だったのだ、と。
当たり前なことは、決して当たり前ではないということ。
この世に当たり前なことなんて何もない。
私の当たり前。 6作目
「起立性調節障害です。」
そう診断された、中学時代。
自分は吸血鬼なのではないか?と思うほどに朝、光が眩しくて眩しくて。 光を浴びたくない。布団から出たくない。怖い。人に会いたくない。それでも、こんなので挫けてたら生きていけない。休んじゃだめだ と思って毎日休まず、学校に行って勉強した。
心療内科も、内科も効果はなかった。
大人になれば、治ると思っていた。
けれど、高校生になっても治らない。
症状はどんどん悪化するばかりで、
影が気持ちに纏わりついて、
自分の意思で動いているのかどうかもわからない。
ぼんやりとして言葉が絡まって出てこなくなった。
視界が霞んで、真っ直ぐ相手を見れなくなった。
これが私の当たり前だった。みんなもこれが普通なんだ、と思っていた。自分だけ、うまくできていないんだと。
高校卒業。2月だった。
大学が始まるまで、あと1ヶ月半。
このままじゃ、だめだ。18歳、成人なのに情けなさすぎる。治したい。いや、治す。決めた。
泣きじゃくって親と相談して、ダメ元で接骨院に通い始めた。
そうしたら、みるみるうちに朝の光が和らいだ。
改善された。治った、訳ではなかった。
この先も、きっと治らない。でも、
当たり前が、当たり前じゃなかったことに気がついた。
視界が、霞みつつも光がみえた。
人間だと思えた。
自分のっていうか我が家の当たり前なんだけど、ぬいぐるみをすごく大切にするのが自分の当たり前。名前つけて、洋服着せて、何ならお話もします。お年玉もあげちゃう。こんな姿を元カノに見せたら、「本当に引く」って言われちゃったけどね。
我が家的には、見守ってくれる存在みたいになってるんだ。いるだけでアイドル的存在で、ずーっと抱いたまま過ごすこともしばしば。
なんでここまでぬいぐるみが身近になったかと言うと、子供の頃ペットが飼いたいってなったけど、マンションで飼えなかった。そのときに父が、ぬいぐるみを使って話してくれて、そこからぬいぐるみとお話するようになったんだな。良い父だな。
こんな話をするとみんなに絶対引かれちゃうけど、ここだから言える話だよね。
みんなは辛いとき、愚痴りたいときはどうしてるんだろ。ぬいぐるみはちゃんと聞いてくれるし、文句も言わないでくれるから一番の味方って感じだよ。
良ければみんなも是非素敵なぬいぐるみライフを!
"私の当たり前"
年単位で染み付いた習慣は中々抜けない。
裏社会に何年も身を置いていたから、数年経った今でも常に警戒、直ぐに動けるような体勢をとる。
そのせいでずっと気疲れのようなものを起こしている。
そこまで神経を逆立てる必要なんか無いというのに。
私の当たり前
なんでか知らないけど
生まれてこのかたずっと
憎む人がいて許せないでいる
1人消えて楽になるかと思うと
また同じ様に恨む人が現れて許せない
「この人だけはどうしても許せない」
そう思う人がいるのは実はかなり疲れる
だったらいっそ許してしまえば
そう思った事も何度もあるけれど
どの人も許す事に失敗している
ほぼ間違いなく許す事が出来たら
このループは終わるとわかっているけど
それがどうしても出来ないのが
私の当たり前になっている
やだ、、、めんどくさっ!
理由はない
理由がないのに、ため息が出続ける
理由はない
理由がないのに、落ち込んでいく
すがるもののない感情は
どこに流れていいのかも分からず
腹の中に気持ち悪さ、苦しさとして溜まっていく
なんでもいい
なんでもいいから
プスッと腹に穴を空けて
この淀みを流し出したい
人生に谷がなかったら生きている意味なんてない
楽しくないことはしなくていい
自分の心からの同意が得られることをすればいい