シャラン

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一人を愛する名前なき兵士


もし、この手紙を読んでいる頃には俺は死んでいるんだろうな。死んだことは後悔していない。それが俺の運命だったんだ。それでももっと君と一緒に明日を迎えたかった。君に言いたいことがあるんだ。
君には当たり前のように明日が来る。
俺は明日が来るなんて確証はない。
人は当たり前のように生きて、当たり前のように死んでいく。俺にとって明日の命と今日の命は全く違う。俺にとって死は当たり前だ。昔までは、死ぬことは怖くなかった。だけど、君の温かさに触れて、俺は死ぬのが怖くなった。明日も君に会って、笑顔を見たいと思ってしまう。 
俺は世界を守るためなら剣にも盾にもなる。君に生きていてほしいから。笑ってほしいから。
だから、どうか俺が死んでも笑っていてくれ。愛してる。




7/9/2024, 2:09:24 PM