『私だけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〔お題:私だけ〕
【タイトル:ちがう】
昼休み。友人と弁当を食べていたら、後ろのほうから騒がしい声が。
どうやら恋バナをしているらしい。
彼女がどうとか、アイツ可愛くねとか。
「毎日毎日よく飽きねえな」
「…え、毎日あんな話してたの?」
「おん、そうだけど?」
「ごめん全然気づかなかった。集中してて」
「あんな騒がしいのにまじかよ…食い意地張りすぎだろ、小食のくせに」
「…」
ちがうんだ。僕が集中してたのは食事じゃなくて、君との会話だよ。君のことを考えるのに集中してた。
ちがう。僕は周りとちがう。
女性には正直興味がなくて。恋はしてるけどその対象は目の前の君で。
昔から色々な場面で僕だけ周りと違ったり、ずれてると思うことがあった。それを面と向かって言われたこともあった。
あの時は必死に否定していたけど、君に出会ってからそれが事実だということを嫌でも突きつけられたんだ。
君を恨んだりはしないよ。ただ自分が情けないだけ。
「ごめんね」
「何が?」
「…いや、何でも」
この気持ちはいつかちゃんと諦めるから。
でも、卒業するまでは、好きでいさせてね。
私だけ
私だけ仲間はずれ
私だけ我慢しなければいけない
私だけいい子でいないといけない
私だけ甘えてはいけない
私だけ目上の人の言いつけは全て従わないといけない
私だけ鬱でも家族に理解は得られない
私だけ暴力を受けるのは当たり前
私だけずっと一人
私の中の怖がりさん、もう怖がらなくて大丈夫だよ。好きなものを好きって言って良いよ。さっきからそう自分に言い聞かせている。
このテーマ考える事自体が辛かったけど、こう結論に持っていけたのは大きな収穫だった。テーマをくれた方に感謝。
小学校の時、私だけ皆んなと遊んで苦しい顔をしていた。
中学校の時、私だけお弁当を一緒に食べる友達がいなかった。
高校の時、私だけ移動教室で一緒に行ける友達がいなかった。
不幸自慢ではないけど、こんなに嬉しくない特別は初めてだった。
生きるって、難しいのね。
私の周りには、誰もいない。みんな、どこか遠くへ進んでしまった。もう、背中も見えないところまで。みんながつけていった足跡を見るたびに、私だけは嫌になってしまう。それでも、進まなければならない。リタイアは、許されないのだから。
私という言葉はたくさん散らばって
私はそこら中にいるというのに
私と私が言うと
私は私だけの言葉にもなって
でも私は私だけの言葉ではなくて
それでも私は私だけという状況
この広い地球という星に散らばせた
私という私は
私だけの私というほんの少しの優越感と安心感と
不安や劣等感やら
いろんな感情を詰め込んだ私になり
さらに私は私だけという勘違いに揉まれて
私は私だけの人生を少しだけ立ち止まっては
くすりと微笑んでみたり
絶望に閉じ込められたり
私は私だけというご褒美の甘い罠
私は私だけという甘い蜜を
密かにもてあまそうとしている
「私だけの」
あなただけ抜けがけなんてずるいでしょ?
私だけ想ってるのはさみしいでしょ?
私だって楽しみたい
私だって今しかないのよ
あなただけ楽しんでるのずるいでしょ?
私だけじっと待ってるのかなしいでしょ?
私だって恋がしたい
私だって好きになりたいのよ
あなただけなんてずるいでしょ?
私だけにはならないんだからもういいでしょ?
あっ、いたの、僕ちゃん、
罰の悪そうにおばさんは言う。
兄弟でわたしだけ、お土産を忘れられた。
じゃあ、僕ちゃんはこれね。
おばさんが咄嗟に取り出した、キーホルダー
ひまわりの中に奇妙な笑みを浮かべた。
ありがとうごさいます。
なんとか調子を合わせた小3の夏。
『私だけであって』
私だけ? あなたを見ているのは。
私だけ? あなたに見てほしいのは。
私だけであってほしい。だって、この想いは間違いなく〝恋〟だから。
テーマ:私だけ
私だけ就職できないし、そもそも卒業できない気がする
『私だけ』
先日、1日のスマホ使用時間が28分でした。
自己ベストです。
スマホ依存の克服を試みているのは、わたしだけではないと思いますが、28分は嬉しい記録でした。
私だけの本棚、
私だけのティーカップ、
私だけの洋室。
子供の頃、
そう言って憧れたショーウィンドウの向こう側。
そんな憧れは等に忘れてしまった筈なのに、
私は真っ暗なオフィスの中、
光を放つパソコンの前で泣き出してしまった。
私だけという特別を忘れないように。
私だけのものが欲しかった。
私だけの特別で、私だけを必要とするそんな都合のいいものが。
「そんなもの、この世界のどこにもないのにね・・・・・・」
ベッドに横たわったまま部屋の天井を眺めていた私は、ぽつりと呟く。
「わたしでは・・・・・・、貴女様の特別にはなれませんでしたか?」
傍らからそんな寂しそうな声が聞こえるも、私はそちらのほうを振り向いてやらない。
「ええ、そうよ。お前ではダメだったわ。だってお前は優し過ぎるもの──」
誰にでも分け隔てなく優しいから、お前を私だけのものになんてできないわ、という言葉は辛うじて飲み込んだ。代わりに片手を掲げるように差し出すと、震える温もりがその手を包み込む。
「でも・・・・・・、貴女様はわたしだけの、特別でした」
誰も代わりになんてなれません。そう言った傍らの彼を私はとうとう振り返り、「そう」とだけ告げて控えめに微笑んでから、ゆっくりと目を閉じた。
私だけのものは手に入らなかったけれど、私自身が誰かの特別になれたのなら、この人生も案外悪くなかったわね、と、最期にそんなことを思いながら。
【私だけ】
私だけが入れる世界が欲しい。
あったかくて昼寝が気持ちいい場所。
森の香りで埋め尽くされていて、体を癒やすような水や風の音が、私好みに鳴っている空間。
少しさみしくなったら、純白のワンピースを着たショートヘアの美人が話し相手になって欲しい。
ジェンガとかして、他愛もない会話。
お腹減ったら、一緒に料理して
夜になったら、大きいベッドで古い映画で寝落ち。
政治への文句言う人、男女の亀裂を深めたい人、多様性に殺された人、汚い言葉を排泄する人、戦争起こす人、人殺す人、奪う人、国民の負担を増やす人、この世界に文句言う人。こんな現実死ね。
この世界で私だけが純白な気持ちをもって異世界を望みながら生きているって勘違い。
私も汚く生きている。
私だけ
こんな幸せな思いして
私だけ
君には何も返せてなくて
私だけが知っていると思ってた。
でも違った。
ま、そりゃそーか。
みんながそうに思ってるかもしれない。
私だけ。と。
はぁ、モテるよなぁ、やっぱ。
『あれなんか元気なくない?』
「え!汗」(わぁ、、、びっくりした好きな人のこと考えてたら、、)
「そ、そんなことないよ!」
『そう?ならいいんだけど。』
『あのさ、夏祭り、行かない?』
「え?」(え、え、え?なにがおきてる)
「あ、、いやでも、人混みと屋台の食べ物あんまりって、、言ってなかったっけ?他の人と話してるの聞こえちゃって。」
『、、、君と行きたくて、嘘ついた。』
「え⁈」
『、、僕が誘いたいのは君だけ。
人混みはそりゃ大変だけど、屋台の大好きだし、、
チョコバナナ、、食べたいし、、』
口尖らせて言うもんだからかわいくてきゅんきゅんする。
「、、行ってもいいの?」
『むしろ行ってくれるの?』
「、、行く。」
とこたえれば
小さな子どものように無邪気な笑顔でこちらを見てくるから
私はまた胸の奥がぎゅんぎゅんした。
『私だけ』
僕だけ、僕だけが知っていること
誰にだって教えたくはない
あの子の秘密
もう少し、もう少しで堕ちてくれる
早くこっちにおいで
私だけなのかなぁ?こんなにしんどいのは…
悲しいのも、寂しいのも、つらいのも…
みんなは楽しそうに笑ってる。
私だけ?
私だけ。
あなたは私だけのもの。
他の誰にも取らせはしない。
私の生きる糧なのだから。
あなただって私がいないとダメじゃないの。
私もあなたがいないとダメなんだよ。
だからさ。
そんな顔しないでよ。
紅い薔薇、それは、私を象徴するものだった。
私たち兄妹は、それぞれを象徴する植物と色を成人すると与える風習がある。謂わば、この家にふさわしい人物と認められた証なのだ。
紅い薔薇の花言葉は、「I love you (あなたを愛しています)」「Love(愛)」「beauty(美)」「passion(情熱)」「romance(ロマンス)」
残念ながら、私には不釣り合い。私は、たしかに美しい。大抵の男は、微笑むだけで顔を紅くする。でも、情熱的でも無ければ、ロマンスなんて…ない。ただ、色目を使っているだけ…。そこには、愛なんて無い。
今日も私は愛情深く、妖艶な女を演じる。紅く美しい薔薇のように甘く、多くを惹き寄せる魅惑の薫りのする女を…。
それが、私の生き方…ずっと待っている、その時までの仮の姿…。
私だけ
娘によく言われる。
「お母さんさ〜本当にカタカナ弱いよねー」
私が〝フィスティバル”って言ったら〝フェスティバル”だよと笑われた。
電気屋で〝ディスクトップ”があるか定員に聞いたら
「デスクトップだよ」って娘に言われた。
〝人間ドッグ”に行こうか相談したら
「人間のような犬になるのかよ」と、、、。
今度、〝eランニング”を受けるって言ったら
「eラーニングだよ。お母さんは一体どこ走るの?」と言われた。
スーパーで〝アボカド”のポップを見て〝アボガド”だよねーって言ったら、無視された。
〝ギブス”も〝ギプス”なんだって、、、
〝バトミントン”も〝バドミントン”なんだって、、、
私だけ?
違うよ!昭和のおじちゃん、おばちゃんは皆んなそうだよ!