『眠れないほど』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
眠れないほどの不安が せめて昼間にやってきてくれれば もう少し上手く行ってた気がする。
お題「眠れないほど」
隣で眠っている彼の背中を見つめる。
初めてのお泊まり会で、私らしくも無く、心臓が騒がしい。
彼の背中に、ぴとりと額をくっつける。
「んー…、どした?」
どうやら、私と同じようにまだ眠っていなかったらしい。
こちらを向いた彼が、今すぐにでも夢の中に入りそうな声で私に声をかける。
それだけの事のはずなのに、やけに嬉しい。
「ううん、なんでもない。」
明日の朝になったら、また暫く会えないなんて寂しい。
今のうちに沢山彼のことを堪能しておきたいのだ。
ぎゅっと彼の胸に顔を埋める。
私と同じ匂いに心を弾ませた。
ねぇ、眠れないほどに君を愛しているんだよ。
毎日考えてしまう。
なぜ笑えなかったのか。
なぜ話さなかったのか。
なぜこんな思いをしてしまったのか。
今考えても、もう遅くて。
諦めたらいいのに
諦めきれなくて。
それほどあなたの存在は
私にとって大きかったのだろう。
『眠れないほど』
ある女の人に、一目惚れした。
混みあった電車の中で一目顔を見ただけだが、運命を感じてしまった。
こんなベタな事を言うのも恥ずかしいが、彼女に会った時の真っ赤な顔よりはマシだろうか。
毎日のように電車で人に押されイライラしてしまうが、もし彼女を見たら頑張れそうだ。
最近ずっと考えていた。
眠れないほど
眠れないほど。
眠れないほどの
余韻に浸ってる。
土日の私が
幸せだった。
いつもと
違う感じでせめられたのは
今思い出しても
死ぬから。
眠れないほどの
幸せなら
夢でまたあの続きを。
眠れない夜を幾つ超えただろう。
薄らと輝く朝日を
何度見ただろう。
眠れない夜
何度あなたの声を脳内で再生したのでしょう。
もしそれが
僕が眠れない理由なのだとしたら、
あなたの声は
閉じようとする僕の瞳を
こじ開けるほどに綺麗なのだ
無虚秩
何も無い空間で
鼓動だけ響き
私は 聲も視界も
「失う・・・」
無駄な感情は毒
思考書き換え
私は 深く閉ざし
「薄れ・・・」
下らない 興醒めた
世界の流れは
息苦しく 腐蝕した
廻り繰り返す
「濁リ 堕チル・・・」
望む意味の儚さに
荒み視る
非情の上辺の姿
殺伐に描いた愚か
終連の時
無感に支配する
孤独に纏い
孤独を愛し
「孤独ト 共ニ・・」
眠れないその日に
きみの傷みは僕には
わからないけど
そのキズを
治すことはできるかもしれない
きみだけの傷みには
したくないから
ぼくが…
きみの「くすり」になる
眠れないほどに、重い。
時々眼球の底に黒い蜜が溜っているように思える。
一瞬だけ閑散な砂場を思わせるノイズ音が走って、深く一呼吸着く。高校に行ってから肉体的にも精神的にも疲れる事が増えた気がした。
電車が到着する。あまり細かくは見ていないが今日も時間通りらしい。時間通りらしいにも関わらず、あたしの身体はまだ早いんじゃないかと思う。電車が停車するけたたましい音に耳が壊れそうになった。
誰もがたまに経験する「超絶怠い日」というのが丁度今日らしく、何をする気も起きなかった。
虫の知らせというのか、イヤな夢を見て、たまたまいつもより早く起きた。まだ5時だというのに寝付けなかった。長い夜だった。
遅刻だわー。メッセージのプッシュ通知が、待ち受けの写真の上を滑るようにして飛び出した。佑美からだった。
少し幼い頃に、蛾を殺したことがある。その夢は、大体月一くらいの頻度で流れた。
地面から数センチ離れた所をふらふらと飛んでいたその蛾を見つけたときにあたしは、目の奥に焼き付く美しさを覚えた。
そっと捕まえて、片手で握り潰す。即死はしなかった。羽の鱗粉が掌に着いて鬱陶しかった。
亡骸は土に埋めた。生き物が死んだら土に還るんだよ、とおばあちゃんが言っていた。
掴もうと思っていた花瓶を間違えて倒してしまった時のように、呆気なく死の感覚が心に積もった。
何故、あの蛾はあんなにも綺麗だったのだろう。
別に虫は好きじゃないし、昆虫がどうのこうのと美装的にに話す古田という理科の教師の話を聞いていても心がときめくようなことはなかった。
なのに何で、あの日に焼き付いた色味があたしの心を鷲掴みにしているのか不思議だ。
次の駅に着いたとき、佑美はあたしを見つけ乗り込んできた。佑美は開口一番「遅刻だわー」と言った。
佑美は、いつも同じような事しか言わない。二度三度と同じ会話を繰り返す。話すという行為をどうでも良く感じているのだと思う。
「マジ?」
「マジマジ。もう十五分遅れだよ。やばくない?」
やーば。「や」と「ば」の間を長く伸ばす。でっしょー、と佑美が同じテンションで返した。
「今日さ、変な夢見たんだけど」
「おん、マジ。どんな」
「蛾を潰す夢」
「うっわー」
うーわ、グロっ。佑美は肩を竦めた。スプラッタとか好きだっけ、と訊かれた。そんなの全く興味ない。
「現実見るのがヤなんじゃないの」
視線を車窓の方へ向けたまま、佑美が言った。肩がピクリと震える。
「それって昔の夢なんでしょ、その頃に戻りたいんじゃないの」
そうかなぁ、ひょっとしたらそうなのかもだなぁ。独り言のようにぽつんと漏らす。目には床が映っている。時折ぐらぐらと揺れて、踏んだら底が抜けそうになる。
現実か。確かに直視するのは嫌だな。
「そういうのないの、佑美は」
「あたし?そういうの全然ないわー。っていうかそもそもあんまし夢見ない派」
「そんなんあるの」
「あると思うよー、知らんけど」
橙色をした膝頭をぐいと伸ばし、佑美は呟く。
いつの間にかスマホを触っている。
「3時限目マジムリ。。」と書き込まれていた。あたしもスマホを取り出し、隣からいいねを飛ばす。
電車の揺れる音が頭の中にがんがんと響く。
ああ、いい夢だった。また見れたらいいなと思う。
浮き上がった意識は、日々の中にふわりと溶けた。
眠れなかった。
あなたが恋しくて、会いたかったの。
眠れないほど、君のからの返事を待っている
眠れないほど、寒い夜です、北国なので
眠れないほど苦しいけど。
眠れないほど
眠れないほどに囚われた。
恋という病に。
眠れないほど、君のことを考えるけど、
あんたは今頃すやすや夢のなか。
あー依存しすぎたな、自分だけか好きみたい。
君の好きが私の好きと同じくらいの大きさならいいのに。
君が眠れないほど
僕の寂しさが募るから
だから今は
静かな寝息をたてて
おやすみ
#眠れないほど
眠れないほどあなたが好き
でも貴方は俺の事を知らない
だから絶対に叶わない恋なんだ、
馬鹿みたいに洒落た言葉を並べては自分らしさを失ってゆく。
そして満足できるだけの偽の言葉を作り上げては評価を求める。
まるで阿呆よ
眠れないほど、懐かしいような悲しいような、理由の分からない苦しい感情が胸を圧迫して息ができなくなる
この静かな夜空に散らばる星たちは
例え誰も見ていなくても優しく煌めいていて
誰のものにもならない光があることを知った私は
夜が来る度眠れない