『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
─真夜中─
真夜中の23:00。
外は黒色のような紺色のような、
曖昧な色に染まっている時間。
私は家族に気付かれないよう、
音をできるだけ鳴らさないようにして、家から抜け出した。
信号や街頭の明かりが目立つこの闇のような街並みは、
私を包み込んでくれる。
それが気持ちよくて、同時に悲しくて。
夜は孤独感が押し寄せて、死にたくなる。
それでもこの夜が好き。
誰にも気を使わなくていいから。楽だから。
そんな夜が、ずっと続いてほしい。
題名【大好きな時間】
真夜中の空
真夜中の道
真夜中の小さい公園
真夜中の少し明るい海
真夜中のポツポツあるお店
真夜中のベランダ
嗚呼
ともいい真夜中だ
冬の真夜中はとても暗い
そして
冷たい風たちが浴びせられる
よい夜を
眠る前には、自己嫌悪をして。眠っている時は、あの日の悪夢を見る。そして、夜夜中に目を覚ます。
「はぁ…………」
何故、まともな両親が行方不明になり、不良債権のオレはのうのうと生きているのか?
生きる意味なんてなかった。おまえがいなきゃ、ここに立ち続けることすら出来ない。
オレの抱えているものを、おまえはすぐに見付けてしまうから、そういう役割を押し付けている。
名探偵のおまえは、犯人のオレをゆるしてしまうから、祟られている。
いつか、違う配役になったなら、オレはおまえに何を伝えよう?
お題 真夜中
叶わない恋に落ちてしまって
真夜中に一人ですすり泣いている
恋の傷は時間が解決してくれると
みんな言うけれどそれが一番辛いから
あなたに恋してる時みたいに
早く時が流れて欲しい
真夜中
昨日、盛岡に出張して、飲み会に臨んだ。
居酒屋行って、スナック行ってと大騒ぎした。
結果のみすぎて真夜中にリバース。
「気持ち悪い」を連呼して、トイレとベットをなん往復したことか…
飲み過ぎ良くないって分かってるのに繰り返す。
俺って、馬鹿なのか。
早く改めたい。
真夜中にインターホンが鳴る。君かと思って外に出ようと思ったんだ。だけどそこで目が覚めちゃったよ。夢の中と同じように真夜中だった。本当に君が帰ってきたのならどれだけ嬉しいだろう。しおれた花をゴミ箱に捨てた。その花は君の好きな花だった。
真夜中というものは大人の時間だと思っていた。よる9時になれば「はやく寝なさい」と言われていたし、明日の朝起きられないでしょと言われたら言い返せなかった。
大人になっても自分はまだ早く寝ている。子どもの頃からの習慣ではない。毎朝はやくにジョギングをしているあの人のことを見たいからだった。
真夜中は、まだ自分の時間ではない。
真夜中
泣いて疲れて、そのまま眠って
真夜中に目が覚める。
失った現実が変わっていない事に気がついて
冷静になる。
助けを探してみるけど、答えは見つからない。
はやく、私を見つけて。
街は静寂に包まれていて
世界に自分一人しかいないように思わせる空気
優越感に浸りながらも
何か、どこか恐ろしく感じる
それでも少し心が躍るような
そんな時間
*真夜中
5月3日
家族と久々に電車に乗って出かけた
色々買い物とかカフェで休んだりしたら
1日あっという間だった
みんな楽しそうでよかった
君にLINEをするか迷う。
ドキドキしながらどうしようか迷う。
でも、私は弱虫だから送れないんだ
君に迷惑をかけるからとか言って
かまって欲しい最低な女なんだ。
あーこんな自分が嫌になる
真夜中
たくさんの窓
ひとつだけ明かりのついた窓
一人気持ちよさそうに踊る君を見つけた
そんな君を攫って
タクシーひろって
運転手さん、月の裏側まで
真夜中
孤独を照らす月
もう怖くないよ
舞華
「お金と言う愛の形」
女性は、社会的地位のあるキャリアウーマンです。
女性の悩みは、恋愛経験が全く無くて、
恋バナが出来ない事。
ある日、女性は、学生時代の友人に誘われて、
動画配信アプリをする事になりました。
女性は、動画配信アプリは全くの初めてだったので、
リスナーと言うゲスト参加から始めました。
そこで、女性の好みの男性配信者に出会い、
女性は、毎日アプリを開いて会いに行きました。
女性は毎日、男性配信者に会うのが楽しみになり、
いつしか男性配信者に恋心を抱くようになりました。
女性は、
「どうしたら男性配信者が自分に話しかけてくれるのか」
と、友人に相談した所、
「投げ銭をすれば、振り向いてくれるんじゃない?」
と、友人は女性にアドバイスしました。
友人に寄れば、投げ銭が高額であればある程、
振り向いてくれる確率が高くなるとの事で、
女性は、お金の工面を考えました。
女性は、仕事でたまたま
男性配信者の個人情報を知る事が出来て、
女性は、この際だから男性配信者に直接渡しちゃえ!と、
会社の数千万円ものお金を男性配信者の口座に
振り込みました。
一方、男性配信者は、
ある日突然、高額なお金が手に入ったので、
お金を一気にギャンブルに注ぎ込み、
一夜にして全額を使い込んでしまいました。
女性は、いつもの様に
男性配信者の配信を待っていましたが、
一向に現れず、突如、ネットニュースで
「一流企業の事業金、一個人へ謎の入金」
と、流れたのを見て、女性の顔は真っ青になりました。
男性配信者は、ネットニュースで
自分の事が話題になり、一流企業の会長が
「振り込んだお金を全額返して下さい」
と、催促して来ているので、てんやわんやの状態でした。
真夜中にはじまるメッセージのやり取り
制限時間は日が登るまで
さぁ今日はどこまで話せるかな
真夜中
1日の中で、いちばん静かな時間。
部屋の間接照明をつけて、ラジオ聞いたり、漫画読んだりする時間が好き。
真夜中
月も眠る新月の真夜中に
誰にも知られずに一人で
どこか遠い所へ行きたい
真夜中に起きていて寂しい時間に声が聞きたくなる人は誰ですか?
会いたくなる人は誰ですか?
私はそれが全部あなたであってほしかった。
キィ…、ガサッ
ドアを足で止めつつ、ぎっしり詰まったゴミ袋を手繰り寄せる。一息ついて、外へ出た。
都心の夜はぼんやりと暗い。アパートの電灯はひっそりと灯り、湿度の高い空気は汗をかきそうで、袋を出したらすぐ戻ろう、そう思った。
ゴミ袋の中には、定期的に現れる断捨離心の犠牲者―洋服―たちが入っている。
「う…よいしょ!」
ガゴコンッ
スムーズとは言えないゴミ集積箱の蓋を閉めて、玄関までの短い道程をぺたぺたと歩く。ふと、甘い香りが鼻をかすめた。
(…あぁ、なんだっけ)
思い出せず帰り、消灯したまま寝室の窓を開けた。部屋が暗いせいで外の景色が綺麗に映る。
網戸越しに深呼吸すると、先程と同じ香りで肺が満たされて心地よかった。
甘く、濃く、重たい、近所をゆったりと包み込み芳香している。この香りの主をはっきりと思い出した。
(…クチナシだ)
咲くには少し早いようにも思ったが、今日の暑さで花も前のめりになったのかもしれない。
壁に寄せた体が穏やかに呼吸を繰り返す。外は静かで、どこかの洗濯機音だけが聞こえている。
title「真夜中」
真夜中は時に
不安になる
引っ張られそうな
必死で耐える