『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
チャレンジ13(病室)
向かい側の病室から、今夜も嗚咽が聞こえる
おかあさん、おかあさん
ふりしぼるような声で、母の名を呼ぶ
あなたの苦しさを、私は
分かち合うわけにいかない もどかしいけれど
おかあさんに、夢で会えることを願う
空が白んできた
また、新しい朝が来る
ある日、病院に入院することになった。私の病室は暗く不気味でとても怖い印象だった。
あぁ怖いな〜
なんてねw
余裕で過ごしてたら、まじで声が響くくらいの廊下で真っ暗トイレにもいけない…めっちゃこわい
病室
いつも笑顔のひいじいじ
病室に行ったらいつも笑顔で迎え入れてくれた
私はそれが嬉しくて照れくさくて
何も喋れなかった
今の私はすごくその頃を後悔してる
もう会えないんだもん
あの笑顔を生で見れないだもん
もっと喋ってたら良かったのに
照れくさくてって
なんだよ
もうその病室にはひいじいじはいなくて
後悔ばかりだ
病院にいる。
僕は生まれた時からここにいる。
外の景色は分からない
僕は1度でいいから芝生というものを歩いてみたい
フサフサするらしい
でも、僕は みんなが羨ましいと思うが
自分のことを辛い悲しいとは思わない
確かに病室にはいるが、みんな来てくれる
色々な話をしてくれる
雨の音が聞こえることも鳥の鳴き声が聞こえることもある
僕は今のままでも十分幸せだ
病室
私は入院している。
個室に入る金はない。
同じ病室の人達には見舞いに来る人がいる。
寂しくはないが、買い物などを頼めるのは羨ましい。
健康と家族や友人の大切さが身に染みる。
病室
重い病気にかかった母が
手を伸ばしてきた
気持ち悪いと拒絶したことを
この人は完全に忘れている
気持ち悪いと思った
お前の100倍わたしは優しいからな
冥土の土産につないでやる
「***」
彼女は、生きている。
夏の日差しに火照った顔と美しい汗の溢れる額。
内側の繊細さをあらわすように、細い指先。
けれど力強く誇り高く、生きている。
カン、カン、カン。
ガラガラガラ。
入院食を運ぶ人達の姿が見える。廊下を歩いて指定された番号札の病室へ。
消毒の匂いが充満していて塩素の匂いが肺を刺激する。ピッ、ピッ、ピッ――定期的に鳴る電子音と命を繋ぐチューブが並ぶ。
私は眠っている親友を眺めながら本を読む。いつか目を覚ましてくれると信じて。
「またカラオケとか行きたいね」
返事のない彼女に遠い思い出を語る。
カラオケ、ゲームセンター、ファミリーレストラン
喫茶店、水族館や動物園。
今思えば幼い頃からずっと一緒で
隣にいるのが当たり前。
だから疑いもしなかったのだ。
当たり前とは、こんなにも呆気ないものなのか。
彼女が車の方へと向かう時、スローモーションに見えた。今となっては傷跡は嘘のように消えて、彼女のやった偉業すら消えたような……私にとっては、偉業だった。自分の命すら惜しくないと言うように人助けできる勇気も優しさも眩しく見えた。
いつの日か見舞いに持ってきた砂時計は今日もサラサラと落ちていく。元気だった頃の彼女との日常も、この砂時計のように色褪せて落ちていくのか。
まだ鮮明な記憶が失われていくことに恐怖がある。
目の裏に焼き付くゲームセンターの眩しい光の集まりも、カラオケで耳に響く歌声も、ファミリーレストランで有り触れた雑談の内容も、いつかきっと、忘れてしまうのだ。
でも、彼女は……生きている。
職場は病室。スーツは入院着。会議室は集中治療室。資料はカルテ。言葉のメスで場を切り開くんだ。
あ、上司からのナースコールが鳴っている。
窓の外を眺めると、
太陽が輝いている。
いつになると太陽の下であの人と遊べるかな?
病室から今
窓の外を眺めて居る
桃色の雲が空に浮かび
カラスが山に帰るところだ
これからまだ
長い人生が
私にはある…つもりだった
しかし
意外と人生は
思いの外短いらしい
持ってあと半年
そう宣告を受けて
2日目だ
気持ちの整理がつかない
まだ
やりたい事
できずに居る事
そんなこんなが
山ほどあった
まだ
自分のことなのに
受け止めきれない
お題:病室
小学生の頃入院して、病室の窓から桜を眺める妄想をよくしていましたわ。
「病室」
やらなきゃならない事も全部捨てて、会いに行くよ。
よけいなものはもう、全部削ぎ落として一緒にいるよ。
待ってて。
もう、間違わない。
病室
明るく迎え入れてくれるなら
こちらも安心
元気がなさそうなら
少し心配になる
顔を見に行くだけで会話ができないなら
ひたすら話しかける
お別れのために迎えに行くなら
涙が出たり涙さえでなかったり
いろんなパターンの病室
病室
寂しい一人の
病室
いきなり
あなたが入ってきて
壁にもたれかけて
あー疲れた
なんて
可愛い光景
あの時から
あたしはあなたを
追いかけていた
なな🐶
2024年8月2日1877
白いカーテンに、白い壁
いつもと変わらない風景
窓からは楽しそうに遊ぶ子供の姿
いいなぁ
僕もあんな風に外で遊びたい。
友達とかけっこしたり、
遊び疲れてくたくたになったり
そんな空想を抱きながら今日も眠りにつく
病室/夜凪
当たり前がとても幸せなこと。人の温かさに触れたこと。
一輪の花が色をつけてくれたこと。
この世も悪くないなって病室にいた時そう思った。
病室で眠っているのは彼女。
植物人間になっちゃったんだってさ。
もう君とは会話は出来ない、もう君とは笑い合えない
–– もう君とは一緒に歩めないんだね ––
病室の窓から差し込む薄い光が静かな空間を包んでいた。私の手を握りしめる彼女の目には、涙が光っている。
余命一ヶ月と宣告された彼女は衰弱していく身体を横たえていた。
彼女は思い出を語りかけるが、声は震え、
心の奥底には後悔の影が落ちていた。
「もっと早く気づけばよかった…。もっと早く、あなたを大切にしていれば…」
彼女の声は、切なさに満ちていた。
私は微笑み、かすかな声で言った。
「そんなこと、気にしないで。私たちは十分幸せだった」
しかし、その言葉は彼女の胸にさらに重くのしかかった。
二人の間には、言葉にできない後悔が漂っていた。
もっと時間があれば、もっと愛を伝えられたはずなのに。彼女は私の手を強く握りしめ、心の中で何度も謝罪した。
「ごめんね、愛しているよ」
私の瞳が閉じられ、部屋は再び静寂に包まれた。
その瞬間、彼女の胸には深い後悔が残り続けた。
彼女は病室から空を見ていた
彼女は末期のガンでもう治らないらしい
そして余命は2週間だという
私は彼女になにかしたくて
花束をあげることにした
『あげるよ、これ』
我ながら不器用だなと思うが
こうするしか術はなかったのだと言い聞かせる
彼女は嬉しそうに顔を綻ばせた後
「ありがとう、嬉しいわ!」と
涙をポロポロ零していた
『泣かないでよ、!』
女の涙は苦手なんだよ
何をしていいのか分からなくなる
そして涙を止めてあげ、別れた
その翌日に彼女は亡くなった
早い死だった、急にガンが全身を覆ったのだと
焦燥感に駆られ、鬱状態になった私は
精神科に入院した
題 病室
【病室】
夜中、
誰かにものを取られるかもしれない。
誰かに殺されるかもしれない。
って思って怖がりながら入院してたけど
全然何事もなく退院できて良かった!