『生きる意味』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
生きる意味なんてなくていい
生きているだけでエライんだ
お題
生きる意味
生きる意味なんてある訳がない
こんな私の人生に
こんな愚かな私に
だから、生きる意味はきっと、
生きる意味を見つける事
いつか、意味を見出して、
生きてて良かったって言えるといいな
『貴方の小説が私の生きる意味です』と言う、熱烈なファンレターを貰ったことがある。そのときは確か、長編の何冊にもわたる物を定期的に刊行していた時期で、それを読んだのは完結編が出たあとの事だった。
もとよりこういった長編でもなければ、定期的な刊行など行えた試しはない。アイデアが湯水のように湧き出て、筆が止まることもないような人間でもなければ、シリーズが完結してしまえばその次に出る本は何時になるのかとこちらが聞きたいぐらいだ。
だから、……だから。二年ほどの間を開けてようやく書き上げた新作が、発売されて少したった頃。今回の本にもファンレターが届いていると、担当に貰ったいくつかの手紙のなかにあった、可愛らしい花柄の便箋に綴られた言葉を見て。
『貴方の作品を娘が大好きでした。新刊が出る度に今回はここがよかった、あの話が伏線になっていたなんて、と。とても楽しそうに話してくれました。娘は重い病気で、毎日が死と隣り合わせで明日にはもう目が覚めないかもしれないと不安ばかりでした。そんな不安がる私に、娘は先生の新しい作品を見るまでは死ねないわと笑い、また楽しそうに話し始めるのです。この手紙は娘の代わりに書いています。最期に最新刊が読めて幸せだと微笑んで逝きました。先生のこれからの活躍を心より祈っております』
私の小説が生きる意味だと言うのなら、新しい作品がでなければその意味が無くなってしまうのではないか。あのファンレターを読んでからいつも頭の片隅で考えていたことだ。その結末がこれなのだろう。
霞む視界に少女の幻想が見えた気がした。
実話
君と出会うまで生きる意味なんてなかった
でも高校入学してから
君が私に一目惚れしてくれて
まず棟が違うのに
毎休み時間私の教室が見える場所に立って
私がそこ通る度に手振ってきてくれて
話したいって声掛けてくれて
他にも可愛い子いっぱいいるのに私を好きになってくれて
お祭りまで行こって誘ってくれて
そんなのされたら私だって意識しちゃうよ
私に生きる意味を教えてくれてありがとう
退屈だと思ってた生活も毎日楽しみで仕方がない
告白してきてくれたらいいのに
もう両想いだよ。
はやく私の彼氏になってください。
生きる意味とは、人それぞれである。それは、生きていく中で自身で見つけるものだからだ。人間は生まれてくる時に意味を示されることなくうまれてくる。
生きる意味がない人はどうやって生きてるの?
私には生きる意味がない。だから、生きてるのがすごく辛い。
生きる意味を探すために生きたいと思う。
ホモだっていいじゃんね。
いじめられても、いじられても、何されたって平気だけど
1回病院おくりになって、入院したこともあるけど、ぼく、怒らないよ?ぼくもがんばるから
そうすることによってあの人達が満足できてるならうれしいよ。
逆に、ストレスになってるなら、言ってほしい。
でも、ぼくは1人じゃ耐えられないから。
いつも支えてくれてありがとう。
素直に言えなくてごめん
喧嘩したときは、もうだめだって、絶望してるけど、いつも見捨てないでいてくれでありがとう
大好きだよ
生きる意味をあなたは知っていますか?
私には分からないよ。
生きる意味を探しながら生きるなんてしたら
もっとわかんなくなりそう。
きっと生きる意味なんて考えなくても
楽しく生きれそう
─────『生きる意味』
あらゆるものに冷たくされて
そうされる事にも随分慣れて
夢なんて物はとっくに枯れて
毎日は眠って夜が明けて
何者でもないただの自分
何かに負けているような気分
必死に探した生きる意味
目の前には優しく力強い木々
ただ生きるだけだって良いさ
生きているから生きるで良いさ
大人になったら、綺麗になったら、友達がたくさんできたら、これさえ変われば、きっと全部が良くなるのだけど、と思い、荒唐無稽な憧ればかりを膨らまして、結局変わらないように、目を背け続けることを選びとり、今も今もすべてをないがしろにして生きているから、風船はしぼんだまま、一度も飛ばず跳ねず這いつくばるだけになる
『生きる意味』
「ディヴァイン・フューリー/使者」 ヨンフがみつけた生きる意味のはなし。(二次創作です)
契約している選手から「イタリアで神父になるから契約を切ってほしい」と言われて「はい」とうなずけるマネージャーがどこにいるだろうか。自分は「あの、もういちど行ってくれませんか?」だった。ここが喫茶店じゃなかったらテーブルを挟んで座る男にすがりついていたかもしれない。
ハン・ミグァンはぱしぱしと目を瞬かせて「あのぉ、契約をこのタイミングで切るというのは違約金が……」とそっとスポンサーのことを話す。ヨンフの悲劇的な人生と、類まれなる強さに目をつけた企業がこぞって彼のスポンサーとして手を挙げ、ミグァンは金に頓着しないヨンフのために利益と彼の保護のためにスポンサー契約を結ばせたのだった。
それを大会を蹴っ飛ばすわ、契約を切りたいだわ、散々なものである。後始末をする身にもなってほしい。
ヨンフは不思議そうな顔をしていた。
「だからあなたに頼んでるんですが」
だから。だからと言ったのか、この男は。
ぎりぎりと持っているマグカップを握り締めたい衝動に駆られながらもミグァンはヨンフを見つめ返した。
親を早くに亡くし、育ててくれた祖母も学生時代に失い、生きる道を求めて軍人をめざし、そして格闘技への道を進められた青年。彼の人生はまだまだこれからで、一生を遊んで暮らしても足りないくらいのフィトマネーが彼を待っているはずなのだ。(そしてヨンフはその金を周りに勧められるトレーニングや食事などの体への投資にしか使わないので経済は全くまわらない。)なのに、彼はそれらを捨てるという。人が喉から手が出そうなほどに羨ましいと思うあの高級マンションも、車もバイクもトレーニング用機器も手放して大嫌いだった神様のための存在である神父になると言う。
一度チャンピオンになると決めたら突き進むまで突き進んだヨンフほど頑固な男が一体なぜ。
「それで、違約金はいくらなんですか?」
あ、ああ。ヨンフの中では膨大な貯金から違約金を払うこともこれから得られる金を失うこともどうでもいいようでミグァンが提示した金額を見て頷き、小切手にその金額を書いてミグァンに渡した。
ミグァンが嘘をついているとか、そういうことは全く考えていない素振りだった。もちろんミグァンは無名だった頃からのヨンフのマネージャーであるというプライドから嘘をつくなんてことはしないが。それでも、その仕草ひとつひとつに感極まりそうになった。
ヨンフにこれからどうするんですか? と聞いたら空港へ行くと言った。まさか、この契約を切るためだけにソウルに留まっていたのだろうか。
「ま、まさかもうイタリアへ!?」
「いえ。お世話になっていた神父さんを送るんです」
お世話になっていたシンプさん。言葉の意味が分からず首を傾げた自分にヨンフはすいすいとスマホをタップする。そして「この方です」と優しそうな神父さんと恥ずかしそうに横に立つヨンフというツーショットを見させてもらった。
「イタリアへ行くか決めあぐねていたら、チェ神父……友だちが、写真を撮ったらと言ってくれたんです」
それがこの写真らしい。ヨンフは続けざまに「この写真を見ていたら、この人を守るのは自分しかいないんじゃないなと思って」と言う。
確かにヨンフと比べれば小さくて笑顔が明るくて優しそうな人だけれど。だからといって神父を守るって、と冗談を言うことはできなかった。
「……今度こそ、守りたいんです。大切な人を」
ヨンフのその時の表情はなかなか表現がしにくい。大切な人を慈しむような、後悔がまざるような、そんな不可思議な顔をしていた。
自分は「機会があったらぜひ会わせてくださいね」と言うしかなかった。
ヨンフと別れたあと、神父 守ると検索をかけてみる。出てくるのはいのちを守るだとか、掟を守るという話に加えて性加害についてのページもヒットした。ヨンフが言いたいことはこれではないだろう、とすぐにブラウザを落とした。
保護者をなくしたあとの彼は、人に言われるがまま、やりたいことではなく生きていくために道を選んできたと思う。それが初めてやりたいことを見つけた。初めて、自分の意思で進む道を決めた。それが嬉しいことであり、別れることが寂しくもあり。ミグァンは複雑な気持ちだった。
それでも、雲ひとつないこの青空はヨンフの旅立ちを祝福してくれていると思った。
いつか、自分もイタリアへ行きたい。そして、ヨンフとあの老神父と一緒にジェラートでも食べたい。そう願うくらいは許されるだろう。
深更の砂礫に幽然と河水の寄せる音だけが響く。
どれくらいの時間、こうして二人居並びながら、ただ柔和に揺れる水面を見詰めていたのだろう。水の流れは黒々として底知れない。やがて、いずれともなく沈黙を破ろうとしたのだろう、覚えてる?二人で――君が言いかけたとき――あのさ……と、僕は遮るように呟いた。花火したよね、こういう河原でさ。僕の言葉に、君は微笑みながら言う。おんなじだね――ずっと。二人を急き立てるようにしたたかに風がそよぐ。そうだね。君の髪は艶然と蠱惑するように大きく靡く。
それじゃあ、また。うん。絶対に忘れないよ。うん。潤んだ瞳をゆっくりと閉じると、意を決し、二人は歩き始める。それから、二人は足首にさやかな水の冷たさを感じると次第に全てを忘れていっただろう。そしてまた、瀬音は、他日の再会を誓う二人の言葉さえ覆い隠すように流れて行ったのだろう。
――じゃあ、またね。
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生きる意味
生きる意味なんて知らない
だから、それを探して一生懸命楽しんで生きる
空を見上げて、いい天気だと思う
ごはんがおいしいと思う
生きる意味なんて、それくらいでいいと思う
/『生きる意味』
『善悪』
「あなたのこと、愛してるから、殺すわね」
堪えきれない涙をこぼして、女は包丁を振り上げた。
精神的にも体力的にも参ってしまった僕は、この日々から逃げ出したかった。
だから僕の部屋に通っていた彼女に、僕を殺してくれるよう頼んだ。
彼女は僕に頼み事をされたことに喜び、その内容に落胆した。だがすぐに顔を上げ、僕の頼みならと了承してくれた。
決行は2日後。
僕のことを大好きな人に僕を殺すことを頼むなんて、僕は大罪人かもしれない。でもいいんだ。
(僕も君のこと、大嫌いだから、君にお願いしたんだ)
4月26日19時。
僕を殺すために、彼女は渡した覚えのない合鍵を使って僕の部屋に入ってきた。
/『善悪』
昨日の分
生きる意味。
それは愛する者が居るから出来る。
愛する自身が居るから出来る。
常日頃、感謝。
【生きる意味】
『生きる意味』を失くしました
(投稿するはずだった会話文が消えました。悲しいです)
(運営さん自動保存機能が欲しいです)
これは自業自得の物語
アイスピックのジョーって殺し屋知らないか?
いやね、会って聞きたい事があるんだ。
うん? マッカランの12年ものか、いいのあるんじゃないか。
俺はベアナックルのサリナスだ。
ジョーか? ああ、噂じゃ殺しをする直前に
「お前の生きる意味はなんだ」
って聞くらしいんだ。
人は死ぬ直前に、ゴホン、ゴホ、自分の生きる意味を知るんだよ。
だ、、だか、だだから、どういう事を、み、み、みんなどういう意味をか、かたっているのか・・・
も、も、もしかして、お、お、お前は
毒酒のテリーか?
く、くそ、うん?
生きる意味?
そ、そんな事、言われて急に言えるかよ。
『生きる意味』
ここまでか、と男は眼前の巨大な熊型のモンスターを睨みつけながらも覚悟する。
縦も横も男の倍はあるモンスターは、本来ならばチームを組んで討伐する類のもの。だがこの場には男の姿しかない。
受けた依頼は顔なじみの商人の護衛だが、このモンスターは本来こんな場所に出没するようなものではない。手負いらしい様子からして、誰かが討伐に失敗して逃したか。
商人を逃すため男はひとり残った。男一人の力ではモンスターを倒せる見込みは低かったが、二人逃げてもすぐに追いつかれる。商人が逃げる時間を稼ぐには、それしか無かった。
「ついてねぇな、全く。熊公とデートとはよ」
軽口を叩いて自分を鼓舞してみても、手負いで気が立っているモンスターの殺気に、構えた剣の切っ先を下げないようにするのが精一杯だ。
しかし、やるしかない。おそらく自分は死ぬだろうと男は理解していたが、それが遅くなればなるほど商人の生存率が上がることもわかっていた。だから、男は裂帛の気合とともにモンスターに斬りかかる。
熊型で怖いのはその爪だ。モンスターが振り回す豪腕とその先の巨大な爪に僅かでもかかれば、人間の装備も皮膚もたやすく引きちぎられ肉片に変わる。
間近を通り過ぎる死の旋風を辛うじて避けながら、男はそれでも少しずつモンスターに手傷を負わせる。
苛ついたモンスターが大振りに腕を薙いだ瞬間を逃さず、男の剣がモンスターの喉を貫く。しかし、その程度ではモンスターは死なない。痛みに怒りめちゃくちゃに暴れるモンスターに吹き飛ばされ、男は近くの木の幹に叩きつけられた。
衝撃に息が詰まり、モンスターの体から飛び散った血飛沫が目に入って視界が赤く染まる。
身動きの取れない男に、怒り狂うモンスターが肉薄する。
振り下ろされる爪をまるでスローモーションのように感じながら、男は嗤う。
時間は稼いだ。あいつを生かして死ねるなら、この命にも意味があったに違いない。
その瞬間を待つ男の目の前で、モンスターの頭が弾け飛んだ。
「はっ!?」
「このばかー!! ちゃんと生きてるんでしょうね!?」
「ちょっと隊列より前に出ないでください危ないから! 射線に入ったら当たりますからね!?」
聞こえた騒がしい声は、商人のもの。見れば、対大型魔獣用魔導銃を構える狩人たちと、彼らに怒られている商人の姿。
逃した商人が、助けを呼んだのだ。
狩人たちはモンスターにもう数発弾を撃ち込んで完全に動かなくなったことを確認してから、男の救助に向かう。
「大丈夫ですか、怪我は?」
「ふっ飛ばされて多分肋骨と片足折れてんな。あとはほとんどかすり傷だ。すげえな、新型か?」
「はい、配備されたばかりで。いやー、初めて的に当たりました」
不穏な一言は聞かなかったことにして、男は大きく息を吐いた。途端、胸に走る痛みに顔をしかめる。吸っても痛いし吐いても痛い。
「ばか! このバカ!」
「おう、無事か。ありがとな、助けを呼んでくれて」
商人は、めいっぱい眦を吊り上げた怒りの表情のまま、ぼろぼろと涙をこぼす。
「ばか! あた、あたしを死ぬ理由にするなんて許さないんだからね」
彼女の精一杯の力で、男の肩を叩く。正直、今の男であっても、大した衝撃ではない。けれど、それは男の胸に響いた。
「ばか、いてえよ」
「痛くしてんのよ。生きてる痛みでしょ」
だんだんしゃくり上げるようにして大泣きし始めた商人は、動けない男の肩に顔を伏せる。
「ばか。あたしのために死ぬんじゃないわよ。あたしのために生きなさいよ」
泣きながらそんなことを言う彼女に、男は苦笑する。
「そうだな、ごめんな」
「ぜったいゆるさないんだから」
狩人たちの生温い視線が突き刺さっているのを感じながら、男は胸の痛みを耐えて彼女の頭を撫でる。その表情は、たった今死にかけて肋骨も足も折れているとは思えない程緩みに緩んでいた。
「やっぱあれ、置いてっちゃだめですかね?」
「気持ちはわかるがだめだろ。一応怪我人だし」
2023.04.27
知るために生まれた。
この世のありとあらゆる、ものごとを。
見て、触れて、感じて、そして記録するために。
雨のにおい、風の音、夜の静けさ、朝の爽快さ。
つるつる、とげとけ、ざらざら、ペタペタ。
全てが愛おしい、もっと知りたいと思う。
甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、苦い。
かたい、やわらかい、もちもち、さくさく。
フワフワ、キラキラ、ズキズキ、シュワシュワ。
たくさんのものごとを、これからも経験していく。
良いことも悪いことも、たくさんたくさん。
知らないことだらけのまま、消えたくはない。
テーマ「生きる意味」
生きる意味
哲学者のヘーゲルは進化の過程を分析した。いわく、初めに“正”あり、次に神は“反正”を生めり。ふたつの仲から“合”生まれり。詳しくは分からないが、そんな内容だ。二項対立とも言うらしい。2つのものはぶつかり合うものなんだ。その中から良いものが生まれると考える。とてつもなく偉い哲学者だと感心したものだ。