『理想郷』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
理想郷
世界の殆どの人は
いや
すべての人はその場所を持っているはずだ
戦争も悲しみも涙もない
時間も重力も相対性理論もそこでは意味を成さない
そこではすべてが叶う
そこでは害を及ぼすものがなにもない
どこにもない善き場所
もう会えない死んだ友がいて
もう会ってくれないかつての友がそこで笑っていて
わたしはこの使い物にならない脚を何でもないかのように翔けさせて彼らの方へ走っていく
この手に抱きしめた温もり
頬に触れる息
耳を劈くような電子音にわたしは目を開ける
頭の中から薄れ始めた今朝のユートピアを完全に消し去る
「あの中で生き残れたんだから、本当に感謝しなくっちゃね」
ああそうだそのとおり、
このすべてがあるディストピアを生きられることを今日も感謝しようじゃないか。
「理想郷」
今まで何回、自分の理想を描いてきたことか…
移動が一瞬でできるどこでもドアが当たり前に存在すればいいのに。好きなことを好きな時にできるようになればいいのに。学校がこうだったら…社会人がこうだったら…言い出したらキリがないぐらい、たくさんの理想を考えてきた。
いつか叶えられたらいいのにと思いつつ、現実と理想が違いすぎるあまりいつまで経っても無理なんだろうなと半ば諦めている。
『理想郷』
理想郷にたどり着いたら、私は今以上に怠惰な人間になるだろう。
少し足りないくらいが、ちょうどよく思える。
それらを追いかけながら、生きることも楽しい。
最期に「楽しかった」と思えたのなら、私の人生そのものが理想郷だった証になる。
理想郷春には桜が咲き、
夏には神社の祭りと夜空に咲く大輪の花。
秋には稲穂が風に揺れ、冬は雪の中で除夜の鐘が響く。
菜の花も隣の小川、涼しげな波の音も虫の声も、
雪が音を消した道にざくざくとなる足音も
今は幻、あの景色
理想郷
そんなこと、毎日のように思ってるよ。
人の目が怖い
今相手はどんな顔をしている?どんなことを思っているの?
私今、笑えてるかな?
今、絶対ひどいことをいってしまった
どうしよう、今笑われてる
冷たい視線で見ないでよ
私を勝手に消さないでよ
私に期待しないで
攻めてこないで
私にさりげなく愚痴を言わないで
傷ついてるよ
私の個性を否定しないでよ
あぁ、もう疲れた
こんなこと一生思わない世界がほしい。
人の目なんて全て消せて、一人だけだったらどんなに落ち着けるだろう。
でも、結局人が恋しくなるなんて言えない。
だから私は、今日も我儘な理想世界を作ってる。
私はみんな大っ嫌い。ママもパパも友達も先生も。みんなみんな大っ嫌い。気づけば私はナイフを持っていた。 あのね、大っ嫌いなものはみんなわたしのお人形になっちゃえばいいの。そしたら私は幸せでいられるもん。ずっと、ずーっと永遠にね。
少女は血まみれの顔で笑った。年相応のあどけなさをもって。
これでよかったんだ。だってこれこそが私の理想郷だから。
少女の目から涙が一粒、零れ落ちた。
zene
理想郷を求めると天国
ドラえもん 未来ノートでドームの中の世界はともかく 外側は悲惨な世紀末
春には桜が咲き、夏は神社の祭りと夜空に咲く大輪の花。秋には稲穂が風に揺れ、冬は雪の中で除夜の鐘が響く。
菜の花の隣の小川、涼しげな波の音も、夕暮れの寂寥の虫の声も、雪が音を消した道にざくざくとなる足音も
今や幻、あの景色。
理想郷
理想郷
私の思う理想郷は他者が介在してない
つまり私の中で完結してる閉じた世界
エゴイスティックで甘い孤独な世界です
理想郷
誰も傷つけない誰もつらくないそんなことを願う
理想郷
私は今、理想郷のような職場にいる。
うるさいことを一切言わないボスの元、好きなように思う存分好きな仕事をさせてもらっている。
こんなにのびのびと自分らしく振る舞えるのは、この仕事を三十数年続けてきて初めてのことだ。
ここに辿り着くまではことごとく茨の道だった。
自分というものをひたすらに殺し、その分、知力と経験値をしたたかに蓄えてきた。
そしてやっと花開いたのだ。
ただ好き、という気持ちだけで続けてきた仕事だが、その気持ちは今も変わっていない。
こんなことってあるんだなぁ、という夢みたいな気持ちで毎日働いている。
人生って想像以上に面白いことが起こるものなのだなと思う。
お題
理想郷
彼がそこにいる。
私の大好きな彼が元気に笑っている。
もう病気に恐れることはない。
ここでずっと私たちは幸せでいられる。
老いることも死ぬこともない。永遠を彼と共にいられる。
未来なんか見なくていい。彼がいなければ未来なんてないも当然だから。
私は彼だけがいればいい。それ以外はいらない。彼がいなければ生きる意味なんてない。
だけど彼は私に生きてほしい、後を追うことは許さないと遺言を残した。
よほど心配なのか夢枕にも立ってきた。
友達も親も部屋の外でしきりに私を呼んで……
……ああ、余計なことは思い出さなくていい。考えなくていい。ここには私と彼だけ。
二十歳になれなかった彼。学校では人気者だった彼。
小さい時に結婚の約束をして、中学を卒業する時におもちゃの指輪で結婚式の真似事もしたね。
そう、思い出の中だと彼は元気に生きている。
私はここで生きていく。
私の幸せ全てがここにある。
ここが私の理想郷だから。
理想郷
最短経路問題を解くアルゴリズムへのアプローチは様々だ。
任意の点から任意の点までを繋ぐパス長が最短になるにはどうすればいいか。
もっと砕けて言うと、点Pから点Oまで何回他の点を経由するルートが一番早いかを考えてくださいね。
今1階のエレベーターの所で出くわしたKさんからMさんに渡して欲しいと封筒を預かりました。
3階で乗り合わせたUさんが皆さんにもお裾分けと柿をビニール袋にいっぱいくれました。
Mさんのいるフロアと私の席のあるフロアは別です。
8階で降りた所でAさんに捕まって昨日あげた決済について聞きたいことがあると言われました。
さて、私、つまり点PはOさんが会議に入る前に書類に判子を貰いたい。
正解はこのまま真っ直ぐ走る。
万歳最適最高効率世界。
理想郷
お金がザクザク入ってくる生活
理想郷である
みんなお金を稼ぐのに苦労しているのです
頑張って生きているのです
神様お願いします
理想郷叶えて下さい
「理想郷」
この世に理想郷はあるのだろうか。
皆が理想通りの行動が出来たら、そこは理想郷になるのだろうか。
理想を語るのは簡単で。
でも、成し遂げるのは難しくて。
理想を口にすると、囃し立てたり馬鹿にしたりして、「綺麗事」と言う人がいる。
少しでも理想に近付こうと善行をしても、「偽善者」と言う人もいる。
でも、そんなどうでもいい外野の声になんか、惑わされたくない。
理想を語るだけで全く行動が伴わなければ、誰に何かを言われてもしょうがないけど、今、頑張ってるその時なら。
何もしない、関係のない外野のヤジなんてただの騒音。雑音。
綺麗事でも、それを口にする事さえ出来なくなったら、駄目だと思う。
偽善でも、よく言われる「やらない偽善より、やる偽善」(ちなみに、この元ネタは2ちゃんねるらしい)。その通りだと思うから。
よく有名人が募金すると、「売名行為だ!!」とかって言う人もいるけど、誰にも迷惑かけないし、むしろそれで助かる人がいるのに、何で文句言うの全くわからない。
犯罪や人に迷惑をかけて手に入れたお金なら問題だけど、人助けの為のお金に綺麗も汚いもあるか?って思う。
金も手も出さんヤツがグダグダ文句言うな!!口出したきゃ、金か労働力か知恵か、兎に角何か出せよ、って思ってる。
だから。
人にどう言われようが、どう思われようが。
どんどん理想を口にして、良い思う事はすればいい。
それが間違ってたら、謝ったりやり直せばいい。
不安とか、心配とか、人目とか、噂とか。
そんなどうでもいい些末な事に振り回されて、理想から遠ざかる方が、もっと良くないと思うから。
もしかしたら、そうやって皆が心置きなく理想を追える場所が、理想郷なのかもしれない。
まだ出来上がってないけど、これから出来上がる、そんな理想郷。
毎日幸せに生活が困らず大好きな人と過ごし生涯を終えたい
#理想郷
多くは望みません。
一日労働4時間、
食事は遅めの朝食に、夕飯の二食。
趣味の読書に没頭し、そして
たまに、気の知れた仲間と飲む酒
実はこんな日々が、幸せであり、
理想郷
私は大きく一歩を踏み出した。たしかに地面がそこにあるのを確かめるように、足を踏み込んでみる。
周りからどう思われても構わない。私は絶対に今日という日を平和に過ごすのだ。自分を幸せにするためだけに身体を動かしたい。そんな気分の日だった。
昨日、実はまだ飼い猫にも話していないのだが、約1年ほど付き合った彼氏と別れた。理由はないが、動機なら心当たりがある。
母が勤めている図書館へ向かう予定も考えたが、彼と鉢合わせる可能性があるので辞めた。
目についた自販機のアイスを買おうとしたとき、片方だけ落ちた幼児用の靴を見かけた。私は靴を拾うと屋根のあるベンチへ靴を避けた。
地に堕ちた
禁忌は犯すべきでなかった
楽園から追放された今、
目指す理想郷とは何なのか。
ミルトン 『失楽園』より
自分にとっての理想郷は他人にとってのディストピアである。
この言葉を誰に伝えたいのか。それは、操れない人形を操ろうとする者に投げ掛けるだろう。
崩壊の鐘の音色が鳴り響いている。誰も聞こうとしない。序曲が終わった。第一楽章が始まる。ラッパの音色が輪唱していく。
彼らは見ていなかったのだ。大前提を見落としていたのだ。憤りを宿らせる。狂訳は成されると知らずに。
ラッパの音色が吹き響いている。それでも聞こうとしない。七連の音色が重なり吹かれ、輪唱は広大に響き渡る。
糸は切れ、穴は塞がれてしまっている。そのことになおも気づいていない。穴を塞いでいるのは、病の種子だというのに。
遥か遠くからすぐ近くへと、確かに近づいている音色の音を塞ぐかのように聞こうとしない。ラッパの音色が吹き終える。
種子が芽吹き、葉が育っていく。マリオネットの身体を蝕むように。
バイオリンの音色が響き始める。崩壊の音色に合わせて。第二楽章に入ったかのように。
葉は広がり蔦となりマリオネット全体へと絡まり縛る。決して離さないかのように。
ドラムの音色が高らかに追走する。バイオリンの音色の後を追うかのように。それでも耳を塞いで聞こうともしない。
ユートピアはディストピアへと変貌を遂げた! もう二度とあの頃へと返り咲くことは決して無い!
再び鐘の音色が鳴り始める。ラッパもそれに追走するかのように吹き鳴らされる。
聞いた者たちは、音色を耳にした者たちは、皆、発狂し出した。耳を塞ぐことすら困難になり始めている。
花が咲き誇りゆく。病魔の黒花が女王のように。艶やかに。
鐘が、ラッパが、バイオリンが、ドラムが、パタリと鳴り終える。そして、入れ替わるかのように、フルートの音色が響き渡る。
発狂する者は後を絶たない。崩壊の音色を聞いてしまったから。
早々と狂ってしまえば良かったのか。それは誰にも分からない。ただ、崩壊の音色はあらゆる幸せを壊しゆくと言うことだけ。
だから聞きたく無かったと言うのに。
フルートの音色に合わせて、ドラムが音色を鳴らし始める。次いで、バイオリンが。ラッパが吹き鳴らし出して、最後に鐘が鳴り響く。
最終楽章に入ったのだ。
ユートピアを構成していたもの。それがいなくなれば、ディストピアへと真っ逆さまに堕ちていく。
かつてのユートピアで女王のように君臨していた者は、ディストピアにおいて、嘆きの涙を流しゆくのみーー。